Webマーケティング業界で必要なスキルとは?最低限おさえておきたいスキル一覧

スキル学習をする女性

株式会社電通は2019年、日本のインターネット広告費がテレビ広告費を上回ったデータを発表し、大きな話題となりました。

検索エンジンやSNSが生活に直結している昨今、Webマーケティングの需要はますます加速することが予想されます。

さらに、新型コロナウイルスの影響で、キャリアプランを見直す方が増えているのも事実。

そうした背景から、Webマーケティング業界への転職・転身は、いまや多くの注目を浴びています。

そこで、完全未経験からのキャリアチェンジを叶えるには、どんなスキルが必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Webマーケティングの一つ「Web広告」に特化したスクールを開講している弊社が、Webマーケティングの必須スキルについて解説します。

どんなスキルが必要なのかを知れば、Webマーケティング業界で活躍できるまでのロードマップが具体化します。

ぜひ参考にしてください。

参考:2019年 日本の広告費│株式会社電通

Webマーケティング業界の必須スキルについて

スキル学習

はじめに、Webマーケティングスキルを活用して、具体的にどんな実務を行うのか押さえておきましょう。

Webマーケティングでは、大きく分けて以下3つの業務を行います。

  • Web集客・購買促進の施策実施
  • 顧客行動データの分析
  • サイトなどの改善・効果検証

つまり、集客から販売、リピーター獲得まで、一連のマーケティング施策をWeb上で進める仕事です。

ここでは、これからWebマーケティング業界を目指す方に向けて、業界の必須スキルを解説します。

基礎的なPCスキル

Webマーケティングでは、ほとんどの業務がPCのみで完結します。

したがって、WordやExcelといったOfficeスキルは必要不可欠。

また、クライアントとファイルを共有するためのクラウドサービスやコミュニケーションツール、タスク管理ツールなど、さまざまなツールを使いこなします。

もちろん、どのようなツールを使えばよいかは転職先によっても異なるため、事前の対策は必要ありません。

しかし、これらのツールを使いこなすための基礎的なPCスキルは必要です。

特にこれまでPCとは無縁だった業界から、Webマーケターを目指す場合には、PCの入門書などでスキルを習得してみてください。

最低限のコミュニケーション能力

Webマーケターは、クライアントとプロジェクトメンバー双方と円滑にコミュニケーションを取る必要があります。

クライアントの意向をくみ取り、その内容から業務を細分化してデザイナーやエンジニアに割り振るといった、ディレクションの役割を担うシーンがあるからです。

クライアントとプロジェクトメンバーの間にヒアリング内容の相違がなければ、トラブル防止にもつながります。

意思疎通やマネジメントといったコミュニケーション能力は、スムーズな業務進行のためにも高めておいて損はありません。

現職において「報・連・相」を徹底するなど、意識してみてください。

Webマーケティングの基礎知識

Webマーケティングの基礎知識は、今後の業務において長期的に活用できる土台になります。

確かに、Web業界は発展やトレンドの変遷が活発なため、常に知識をアップデートしなければならないのは事実。

しかし、どんな時代でもWebマーケティングの先に「顧客」がいることは変わりません。

顧客行動心理やデータ解析など、Webマーケティングの基本は入念に押さえておきましょう。

基礎知識が軸にあれば、Web業界の変化にも柔軟に対応できる応用力につながります。

Webマーケティング初心者がおさえておきたい基礎知識は、以下の記事でも学べます。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキング(論理的思考)は、Webマーケターの実践業務において最も重要なスキルです。

例えば、施策実施前に立案した戦略から、どんな結果が出るのか仮説を立てるシーン。

また、施策実施後に得たデータから改善策を練る場面でも、ロジカルシンキングがベースになります。

  • 施策をもとに顧客行動を予測し、結果が出るまでのプランを立てる
  • 売上が好調・不調になる理由を明確にし、顧客に刺さる施策を絞っていく

上記のようなマーケターの主要業務は、「なぜそうなるのか」論理的に掘り下げて考える力が欠かせません。

ロジカルシンキングを鍛えるには、日常生活の意識を変えるだけでも充分です。

周りのできごとやニュースがなぜ起こったのか、あなたなりに考えてみるとよいでしょう。

より実践的な目線で鍛えるならば、他社の戦略に対してあなたならどんな施策を行うか、具体的にイメージトレーニングをするのもおすすめです。

転職がより近づく!Webマーケティングの応用スキル

デスクワーク

ここまで、Webマーケターの基礎的な素質に関わるスキルを解説しました。

ここからは、Webマーケティング業界で即戦力になれる実践的な応用スキルを5つご紹介します。

SEO対策スキル

SEO対策(Search Engine Optimization)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使用してユーザーが情報収集をする際、検索結果に自社ページを上位表示させる施策を指します。

自社ページが検索結果の上位にランクインするほど、多くのユーザーを自社サイトに誘導でき、認知や購入につながりやすくなります。

SEO対策スキルの習得方法ですが、自らブログを運営してみるのがおすすめです。

ライバルが少ない検索ワードの見極め方や検索順位の分析方法など、ブログ記事の上位表示を目指す過程で実践的なスキルが身につきます。

さらに、上位表示の実績があれば、転職や営業活動で強力なアピールポイントとなるでしょう。

Webマーケ初心者が身につけたいSEO対策の学習なら、以下記事もおすすめ!

Web広告の出稿スキル

Web広告は、Web上のプラットフォームに広告料を支払い、自社商品やサービスの広告を出稿するものです。

顧客が広告をクリックし、自社サイトやLP(ランディングページ)にアクセスすれば、購買意識の高い集客が見込めます。

Web広告には、リスティング広告やSNS広告、ディスプレイ広告など、さまざまなプロダクトがあります。

さらに、検索エンジンだけでなくYoutubeやInstagram、近頃はTik Tokなど、出稿先のプラットフォームも多種多様です。

それだけに、クライアントに合わせた広告プロダクトやプラットフォームの選定が重要であり、担当するマーケターによって結果が大きく変わります。

広告予算を無駄にしないためにも、クライアントに合わせた広告プロダクトの選定、出稿、運用スキルを身につけましょう。

書籍での学習だけでなく、Web広告運用の実践で結果を出していけば、実績として強くアピールできます。

Webマーケ初心者におすすめのWeb広告書籍は、以下の記事より!

Webライティングスキル

Webライティングは、Webページに掲載する文章を執筆するものです。

Webページは、紙媒体と違い、モバイル端末から閲覧されることが多く、ほとんどのユーザーは見出しや目次から読みたいコンテンツへページ内リンクを通してアクセスします。

また、モバイル端末からの閲覧ではスクロール量も多くなり、興味のないコンテンツは、スクロールのストレスによって全く目を通してもらえません。

このことから、結論ファーストで端的に内容を伝える文章力や、見出し、箇条書きを駆使して、分かりやすいレイアウトを心がけるマーケターよりのスキルが必要です。

コンテンツを端的に伝える能力はもちろん「どうしたらお問い合わせにつながるか」「購入ボタンをクリックしてもらえるか」などマーケター視点でスキルを習得しなければなりません。

まずは、PREP法など端的に内容を伝えるフレームワークを学ぶところからスタートしましょう。

SNSマーケティングスキル

SNSマーケティングは、YoutubeやInstagramなどのSNSアカウントを運用し、自社商材の認知度アップやファンを獲得するマーケティング施策です。

必要なスキルは、主に以下の3つ。

  • 良質なフォロワーを増やすためのノウハウ
  • 分析力
  • ユーザーに対するコミュニケーション能力

上記3つは、Webマーケティングにおける、集客からデータベースの分析による効果検証、顧客へのクロージングまでを網羅できるスキルです。

近年、ユーザーの生活に密接に関わるSNSですが、頻繁にUI(ユーザーインターフェース:操作方法や仕様)が変わるのも特徴。

したがって、SNSマーケティングはWebマーケティングの中でも、トレンドをキャッチアップする力が特に必要とされるでしょう。

SNSマーケティングによってフォロワーが増加すれば、見込み顧客の購買意欲が高まるチャンスを自然な流れで増やせます。

個人で作成したSNSアカウントを運用してフォロワーを増やすのも実績になるので、ぜひチャレンジしてみてください。

アクセス解析スキル

アクセス解析スキルは、自社サイトに流入した顧客の行動を数値ベースで分析するスキルです。

多くの場合、Googleから無料で提供されているGoogle アナリティクスなどの解析ツールを用いて、顧客の流入元やどのページがどれだけ見られているかなど各データを取得します。

Webマーケティングは、接客や書籍販売とは異なり、顧客行動の記録がすべてデータに残せるのが大きな特徴です。

Webマーケターはその数値データをもとに効果検証を行うため、ぜひ習得しておきたいスキルと言えるでしょう。

もちろん、実践で確実にスキルを身につけるのも有効ですが、アクセス解析スキルは資格学習による基礎スキル習得も可能です。

  • Google アナリティクス個人認定資格
  • ウェブ解析士

上記、2つの資格取得を推奨している企業も多く存在します。

Webマーケターは実践経験が重要視されるなか、アクセス解析スキルの資格取得は、完全未経験の方でも強みを作れる数少ない手段です。

Webマーケティングスキルを習得する方法

Webマーケティング業界で活躍するために必要な基礎スキルから、即戦力になれる応用スキルまでをご紹介しました。

ここでは、未経験からの転職・独立に備えた具体的なスキル習得方法について解説していきます。

書籍学習

Webマーケティングに関する書籍は、書店にて多く販売されています。

書籍学習の最大のメリットは、権威あるマーケターのノウハウを得られることです。

書籍出版にいたるには、確固たる実績とチェックが求められるため、情報の信頼性は申し分ありません。

初心者や未経験者に向けた書籍も販売されているので、手に取ってみてはいかがでしょうか。

動画学習

YoutubeやInstagramなどで発信されている動画コンテンツから学習するのも一つの手段です。

とはいえ、どんな人でも自由に発信できるため、情報に信頼性があるかどうかは入念に見極める必要があります。

動画コンテンツの中でも、完全未経験からWebマーケティングのスペシャリストに成長するまで、具体的な過程を紹介しているコンテンツは非常に役立ちます。

情報の信頼性さえ見極めることができれば、スキル習得度に合わせて、効率のよい学習を進められます。

Webマーケティング業界へのキャリアチェンジを検討中の方が求める、リアルな情報を獲得できるでしょう。

セミナー

Webマーケティング企業が開催するセミナーやウェビナー(Web上で行われるセミナー)に参加する方法です。

Webマーケティングに関する基礎知識や業界の現状など、現場で活躍するマーケターの第一次情報から学習できるのが魅力。

また、Webマーケティング企業のセミナーでは、大手企業を相手にした大規模な施策事例を紹介しているケースもあります。

SEO対策やSNSマーケティングなど、さまざまな分野のセミナーが無料で開催されているので、積極的に参加してみてください。

Webマーケティングスクール

Webマーケターを育成するスクールに通う、もしくはオンラインのカリキュラムで学習する方法です。

独学ではなく、料金を支払って学習するため、スクール選びは非常に重要なポイントと言えるでしょう。

Webマーケティングスクールを選ぶ際は、主に以下の4つを重視するのがおすすめです。

  • 実績豊富なWebマーケターが講師を担当している
  • 実践ベースの運用が学べる
  • 卒業生がWebマーケティング業界で活躍できている
  • いつでも相談できるメンター制度を導入している

上記のポイントをおさえているスクールを選べば、質の高い学習を得られる可能性が高くなります。

スキル習得時点での費用だけでなく、スクール卒業後から先のキャリアで回収できるかどうか、長期的目線で判断するのが大切です。

未経験からWebマーケターへの転職は可能なのか

本記事でご紹介したスキルを身につけることで、果たして未経験からWebマーケティング業界への転職・独立は本当に可能なのか気になりますよね。

その可否は、Webマーケターの需要、つまり企業がWebマーケターをどれほど求めているかがキーポイントになります。

2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|国内電通グループ

出典:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析│国内電通グループ(株式会社D2C/サイバーコミュニケーションズ/電通/電通デジタル)

上のグラフは、電通グループが2020年3月17日に発表した、2018〜2019年の「インターネット広告媒体費」の推移データです。

本調査によると、インターネット広告媒体費の前年比は全体で114.8%という結果に。

さらに、2020年もインターネット広告媒体費は前年比111.0%になると予測しており、今後も継続して市場規模が伸びると見込んでいます。

マーケティング組織の組織づくり・人材育成に関する調査│株式会社シンクロ

出典:マーケティング組織の組織づくり・人材育成に関する調査│株式会社シンクロ

次に、株式会社シンクロが経営者やマーケティング責任者、およびマネージャーに対して実施した調査も見てみましょう。

調査結果によると、Webマーケティングを含むデジタルマーケティングができる人材は、80%を超える企業がリーダー・現場の両方において「足りていない・やや足りていない」と回答しました。

以上のデータを見ると、Webマーケティング市場が拡大していく一方で、マーケター不足・教育不足が深刻化しているのが理解できます。

indeed

出典:indeed

そして上記の画像は、求人情報サイト「indeed」で、「Webマーケティング 未経験 年収500万円以上」に絞り、実際に検索した結果です。

2021年12月15日現在、未経験OKの求人が6,588件も存在しており、Webマーケターの需要が高いことが伺えます。

つまり、即戦力となるスキルを持つWebマーケターであれば、未経験からでも転職・独立が叶う可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

Web広告運用で即戦力スキルを身につけるなら「デジプロ」へ

デジプロ

株式会社Hagakureが運営する「デジプロ」は、Web広告に特化したWebマーケティングスクールです。

受講者数、業界No.1の実績を誇ります。(日本マーケティングリサーチ機構による調査

未経験からWebマーケティング業界への転職・独立を目指す方だけでなく、企業のWebマーケティング担当者によるインハウス運用にも対応。

先述したWebマーケティングスクール選びのポイントもすべて網羅しており、他にはない実践ベースのカリキュラムを提供しています。

Web広告プロダクトを網羅

Web広告を出稿できるプラットフォームや形態が多様に存在するなか、デジプロではリスティング広告やディスプレイ広告、Google 広告に加え、各SNS広告まで対応しています。

マーケティングの基本からWebマーケティングならではのデータ分析スキルで基礎を固め、各広告出稿スキルといった応用スキルまで習得可能。

さらに、独学ではなかなか難しい、リアルな広告運用の実践も体験できます。

Web広告専門のWebマーケターとして即戦力になるスキルが身につくカリキュラムです。

業界トップクラスの現役マーケターが在籍

デジプロに在籍する講師は、大手Webマーケティング企業にて最前線で活躍している現役マーケター。

生徒一人ひとりが業界トップクラスの講師によるトレーニングを受けられます。

また、疑問があればすぐに解消できるメンター制度も利用できるなど、質の高いサポートが充実しています。

転職エージェントと業務提携し転職活動もサポート

カリキュラムの受講を終えたのち、実際にWebマーケターとして働けるのか、不安な方も多いはずです。

そこで、デジプロは2021年7月、マーケティング・クリエイティブ人材の求人に特化した転職エージェント「マスメディアン」と業務提携しました。

デジプロでWeb広告運用スキルを得た生徒が、実際にWebマーケティング業界で活躍できるよう、手厚い転職サポートが可能です。

オンラインだけでなく全国11ヵ所で通学にも対応(順次拡大中)

デジプロでは、生徒が多様なライフスタイルに合わせて学習できるよう、オンラインプラン・通学プランを用意しています。

それぞれのプランに含まれるサポートで異なるのは、オフラインの少人数講義かオンラインのマンツーマン講義の学習スタイルのみ。

オンライン質問やメンター制度、転職サポートといった綿密なサポートは、全生徒が利用可能です。

多くの卒業生がWebマーケティング業界で活躍

デジプロ卒業生「三井さん」

質の高いカリキュラムを終えたデジプロの卒業生は、現在もWebマーケティングのプロとして活躍しています。

企業のインハウス運用、未経験からの転職・独立、それぞれのライフスタイルに合わせてキャリアを確立している方が多数。

以下、インタビュー記事もぜひご覧ください。

デジプロでの実践を経て培ったWeb広告運用ノウハウは、一生もののスキルです。