Webマーケティング社員の育成方法|失敗しない5つの選定基準

企業の9割以上がWebマーケティング人材の不足を感じているという調査結果があります。しかし、多くの企業では体系的な育成方法が確立されておらず、属人的なOJTや断片的な知識習得に留まっているのが現状です。これでは、変化の速いWebマーケティング業界で成果を出し続ける組織を作ることは困難です。
この記事では、Webマーケティングの社員育成における主要な方法を整理し、自社の状況に合わせて失敗しない育成方法を選ぶための具体的な5つの基準を解説します。

参考:【マーケティング人材に関する調査】9割以上のマーケターが社内の人材不足を実感

Webマーケティングの社員育成方法|3つの主要な種類

マーケティングの種類と領域

Webマーケティング人材の育成方法は、大きく分けて3つの種類があります。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットも異なります。自社のリソースや育成対象者のスキルレベルに合わせて、これらの方法を単独で、あるいは組み合わせて活用することが育成成功の鍵となります。

育成方法メリットデメリット
OJT実務直結、コストが低い体系的な知識が得にくい、教える側の負担が大きい
社外研修・セミナー体系的な知識習得、最新情報の入手コストが高い、実務との乖離が起こりやすい
自己学習本人のペースで学べる、コストが低いモチベーション維持が難しい、知識が偏りやすい

1. OJT(On-the-Job Training)による育成

OJTは、実際の業務を通じてスキルや知識を習得させる方法です。現場の先輩社員が指導役となり、日々の広告運用や分析業務の中で直接指導します。この方法の最大の利点は、実務に直結したスキルを即座に学べる点と、外部コストをかけずに実施できる点です。しかし、指導役のスキルや教え方に育成の質が大きく左右されるため、育成成果にばらつきが出やすいという課題があります。また、体系的な知識の習得が難しく、場当たり的な対応になりがちです。

2. Off-JT(社外研修・セミナー)の活用

Off-JTは、業務から離れて研修やセミナーに参加させる方法です。Webマーケティングスクールや専門機関が提供する法人向け研修などがこれにあたります。専門家から体系的に知識を学べるため、短期間で基礎から応用までを網羅的に習得できるのが大きなメリットです。最新の業界動向や他社の成功事例に触れる機会にもなります。一方で、受講費用という直接的なコストが発生する点や、研修で学んだ内容をいかに実務に活かすかという課題が残ります。

3. 自己学習(書籍・オンライン教材)の促進

書籍やオンライン学習プラットフォームなどを活用し、社員が自律的に学習を進める方法です。本人の意欲さえあれば、時間や場所を選ばずに低コストで学習を進められる手軽さが魅力です。会社としては、書籍購入費用の補助や推奨教材リストの提供といった支援が考えられます。ただし、個人のモチベーション維持が難しく、学習の継続性が課題となります。また、質問できる相手がいないため、疑問点を解消できずに学習が停滞してしまうケースも少なくありません。

社内でWebマーケティング人材を育成する3つのメリット

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外部の広告代理店に運用を任せるのではなく、時間とコストをかけてでも社内で人材を育成することには、事業成長に繋がる大きなメリットがあります。なぜ今、インハウスでの人材育成が重要視されているのか、その理由を3つの側面から解説します。

1. 広告代理店への依存からの脱却

広告運用を代理店に一任していると、社内にノウハウが蓄積されず、代理店への依存度が高まります。これにより、手数料という継続的なコストが発生するだけでなく、代理店の提案を鵜呑みにするしかなくなり、自社の事業戦略とマーケティング施策の間にズレが生じるリスクも抱えます。社内で人材を育成することで、自社のビジネスを深く理解した担当者が主体的に運用できるようになり、コスト削減と施策の最適化を両立できます。

2. 施策のスピードと柔軟性の向上

市場や競合の状況は常に変化しており、Webマーケティングでは迅速な意思決定と施策の実行が成果を左右します。代理店経由では、コミュニケーションや承認プロセスに時間がかかり、機動的な対応が難しい場合があります。社内に運用担当者がいれば、新たな施策のテストやクリエイティブの変更、予算配分の調整などを即座に実行できます。このスピード感は、競争優位性を確立する上で非常に重要です。

3. 社内へのノウハウ蓄積と組織力強化

育成された社員が実務で得た知見や成功・失敗のデータは、会社の貴重な資産となります。一人のエースプレイヤーを育てるだけでなく、その知識をチーム全体で共有し、マニュアル化することで、組織全体のマーケティングレベルが底上げされます。これにより、担当者の異動や退職があっても安定して成果を出し続けられる、強いマーケティング組織を構築することが可能になります。

育成の設計図となる「スキルマップ」の作り方

マーケティング人材のスキルマップを設計するイメージ

育成方法を選ぶ前に、まず「どのスキルを、どの順番で身につけさせるか」を可視化しておくことが土台になります。スキルマップとは、Webマーケティング業務に必要なスキルを洗い出し、担当者ごとの習熟度を段階で示した一覧のことです。これがないと育成がOJT任せの場当たり的なものになり、何が身についていて何が足りないのかが曖昧なまま時間だけが過ぎてしまいます。

作り方はシンプルです。まず自社の重点領域(広告運用・データ分析・LPやクリエイティブ・SEOなど)から必要なスキルを洗い出します。次に、それぞれのスキルについて習熟レベルを定義します。そして担当者ごとに現状を評価し、いつまでにどのレベルを目指すかのゴールを設定します。習熟レベルは、次のように4段階で定義すると運用しやすくなります。

習熟レベル状態の目安
レベル1用語や概念を知っている
レベル2手順書や補助があれば実施できる
レベル3一人で判断して運用できる
レベル4他者に指導・改善提案ができる

スキルマップは、このあと解説する育成方法の選定とKPI設定に直結します。目標レベルから逆算して、OJT・研修・自己学習のどれを割り当てるかを決め、定期的に再評価して更新していきます。求める人材像の整理にはインハウス広告運用人材の要件、採用と育成のどちらを選ぶべきかはWebマーケ人材は採用か育成かもあわせて参考にしてください。

インハウス広告運用人材の要件とは?採用・育成を成功させるスキルと見極め方
インハウス広告運用人材の要件とは?採用・育成を成功させるスキルと見極め方

企業のマーケティング活動における広告運用のインハウス(内製化)は、いまや広く浸透した取り組みです。事業会社を対 インハウス広告運用人材に求められる要件を、必要なスキル・実務経験・マインドセットの観点で解説。採用と育成の判断基準や、人材の見極め方も紹介します。自社で広告運用チームを築きたい企業の担当者の方へ。

Webマーケ人材は採用?育成?どちらを選ぶべきか。失敗しない組織作りの判断基準を解説
Webマーケ人材は採用?育成?どちらを選ぶべきか。失敗しない組織作りの判断基準を解説

Webマーケティングのインハウス化において、人材確保は「即戦力の中途採用」と「既存社員の育成」という二つの選択 Webマーケ人材は採用と育成のどちらを選ぶべきかを、コスト・期間・スキルなどの比較で解説。自社に合うアプローチを見極める5つの判断基準も紹介します。失敗しないマーケ組織づくりを目指す企業の担当者の方へ。

失敗しないWebマーケティング育成方法の選び方|5つの重要ポイント

研修の導入目的とメリット

自社にとって自社に合った育成方法を選ぶためには、いくつかの重要な判断基準があります。これらのポイントを事前に検討することで、育成への投資を無駄にせず、着実に成果へ繋げることができます。ここでは、育成方法の選定で失敗しないための5つのポイントを解説します。

1. 育成の目的とゴールを明確にする

まず最初に、「何のために、誰を、どのような状態にしたいのか」を具体的に定義します。例えば、「未経験の新入社員にリスティング広告の基礎を習得させ、3ヶ月後には一人で入稿と簡単なレポート作成ができるようにする」といったレベルで設定します。ゴールが曖昧なままでは、適切な育成方法を選べません。事業目標と連動させ、育成後の人材がチームや会社にどう貢献するのかまで見据えることが大切です。

2. 対象社員のスキルレベルを把握する

育成対象となる社員の現在のスキルレベルを正確に把握することも不可欠です。Webマーケティングの知識が全くない未経験者なのか、特定の広告媒体の運用経験はあるが体系的な知識が不足しているのかによって、選ぶべきカリキュラムは大きく異なります。事前に簡単なスキルチェックやヒアリングを行い、個々のレベルに合った育成プランを立てることで、学習効果を最大化できます。

3. カリキュラムの実践性を確認する

特に社外研修を選ぶ際には、カリキュラムの内容が実践的かどうかを吟味する必要があります。単に用語や理論を学ぶ座学中心の内容では、実務で成果を出すスキルは身につきません。実際の広告管理画面を操作する演習があるか、自社の課題に近いケーススタディを扱うかなど、学んだ知識をすぐに業務で使える形になっているかを確認します。

4. 講師の専門性と実績を評価する

育成の質は、教える側の質に大きく依存します。特に社外研修では、講師がどのような経歴を持っているかを確認することが重要です。単なる研修講師ではなく、現在も現場の第一線で活躍しているプロのマーケターが講師を務めている場合、最新のノウハウや実務でしか得られない生きた知識を学ぶことができます。過去の実績や指導経験も判断材料になります。

5. 育成後のフォローアップ体制を考慮する

研修を受けさせて終わり、では知識は定着しません。学んだことを実務で実践し、壁にぶつかった時に相談できる環境があるかどうかが、育成の成果を大きく左右します。研修後の質問対応や定期的な面談、実践課題へのフィードバックなど、学習を継続し、スキルを定着させるためのフォローアップ体制が整っているかどうかも、育成方法を選ぶ上での重要な選定基準です。

Webマーケティングの社員育成なら、実践的カリキュラムのデジプロへ

インハウス化・法人研修のイメージ

Webマーケティングの社員育成において、実践的なスキルを体系的に習得させたいと考えるなら、Webマーケティングスクール「デジプロ」の法人研修が適しています。前述した「失敗しない選び方」の5つのポイントを満たし、企業のインハウス化を強力に支援する体制が整っています。

1. 実際の管理画面を操作する超実践型カリキュラム

デジプロのカリキュラムは、理論の学習に留まりません。Google広告やYahoo!広告、Facebook広告といった主要な広告媒体の管理画面を実際に操作しながら学ぶ、超実践的な内容が特徴です。広告アカウントの開設からキーワード選定、広告文作成、入稿、分析、改善まで、実務の一連の流れを体験的に習得できるため、研修後すぐに現場で活躍できるスキルが身につきます。

2. 現役トップマーケターによるマンツーマン指導

講師は全員、現在もWebマーケティングの最前線で活躍するプロのマーケターです。豊富な実務経験に基づいた指導により、マニュアル通りの知識だけでなく、現場で本当に通用する思考法やノウハウを学ぶことができます。マンツーマン形式の指導も可能なため、受講者一人ひとりの理解度に合わせて、きめ細やかなサポートを提供します。

3. 企業ごとの課題に合わせた研修内容のカスタマイズ

デジプロの法人研修は、画一的なパッケージではありません。事前に企業の事業内容やマーケティング課題、受講者のスキルレベルを詳細にヒアリングし、一社一社の状況に合わせた自社に合ったカリキュラムを設計します。例えば、「ECサイトの売上向上に特化した広告運用」や「BtoBリード獲得のためのSEO戦略」など、特定の目的にフォーカスした研修の実施が可能です。

4. 主要なWeb広告媒体を網羅した体系的な知識習得

リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告といった主要なWeb広告の運用スキルはもちろん、データ分析やSEO、広告クリエイティブ制作の基礎まで、デジタルマーケティングに必要な知識を幅広く網羅しています。断片的な知識ではなく、各施策の関連性を理解した上で、全体を俯瞰して戦略を立てられる人材を育成します。

デジプロの導入事例

株式会社アサインの研修事例

株式会社アサイン様の事例

  • 課題:キャリア支援事業を展開する同社では、Webマーケティングの経験者が社内におらず、広告運用を完全に外部委託していました。そのため、社内にノウハウが蓄積されず、代理店とのコミュニケーションコストも課題となっていました。
  • デジプロ導入:マーケティングの基本理論から主要なデジタル広告チャネル、特にリスティング広告の実践的な運用方法までを網羅した法人研修を実施。未経験の社員でも体系的に学べるカリキュラムを提供しました。
  • 成果:研修で得た知識をもとに広告運用のインハウス化を推進した結果、Webサイトからのエントリー数は月間2桁から3桁へと増加し、その後も継続的に伸長。事業成長に大きく貢献しました。

詳細は以下のページでご覧いただけます。
https://degipro.com/case

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