【運用初心者向け】リスティング広告の効果を最大化するポイント10選!

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リスティング広告は、使い方によって効果を最大化でき、少ないコストで多くの顕在ユーザーにアプローチできます。

とはいえ、「コストだけがかさみコンバージョンにつながらない」など効果の出せる広告運用の仕方が分からない人も多いのではないでしょうか。

リスティング広告のメリットを再認識し、広告の効果を上げるポイントを理解することで、効果を生み出すためのヒントを得られます。

そこで今回は、リスティング広告のメリット・デメリットと効果を最大化するためのポイントを解説します。

本記事の最後には、インハウス運用を目的にWeb広告スクールを受講されたWeb広告担当者の実体験も掲載しているので、ぜひ読み進めてみてください。

目次

リスティング広告とは

リスティング広告とは、ユーザーの検索キーワードに連動して、Googleなどの検索エンジン上の検索ページに表示される広告のことです。

また、検索キーワードに連動することから「検索連動型広告」とも呼ばれ、顕在層にアプローチしやすい特徴があります。

リスティング広告

この赤枠で囲っているのがリスティング広告です。

広告料金は、基本的にクリック課金制で、掲載しているだけでは広告料金はかかりません。

また、リスティング広告は設定したら誰でも広告表示されるわけではなく、キーワードごとの入札金額と広告ランクで掲載されるかが決まります。

検索ページと同じで、1ページ目の上位に表示されるほど、ユーザーの目に留まりクリックされる確率も高くなるので、広告予算に合わせて入札単価を決めていきたいところです。

リスティング広告導入のメリット

リスティング広告を導入するメリットは、主に以下の3つがあります。

  • 素早く広告出稿ができる
  • 広告予算が低くても出稿しやすい
  • 顕在ユーザーにアプローチしやすい

それぞれ詳しく解説します。

素早く広告出稿ができる

リスティング広告のメリットとして、素早く広告出稿できるという点があります。

リスティング広告を出稿するには、GoogleやYahoo!などの出稿したい広告媒体でアカウントを作成し、設定と入札さえすれば、すぐに出稿可能です。

すぐに広告掲載ができるので、流行などのタイミングが重要視されるものにも対応でき、素早く効果測定ができます。

素早く広告出稿できるからこそ、スピーディーにユーザーに認知してもらうことが可能です。 

広告予算が低くても出稿しやすい

広告予算が低くても出稿できるのは、リスティング広告のメリットです。

リスティング広告は、広告がクリックされるたびに費用が発生する、クリック課金制です。

そのため、低予算から始められますし、効果測定をしながら、成果に合わせて徐々に予算を増やしていくという方法もとれます。

広告出稿の経験が少なく、広告予算や広告運用に関して手探りで進もうと考えている人には、リスティング広告はおすすめです。

出稿自体は、1日数百円程度から出稿でき、スモールスタート可能です。

顕在ユーザーにアプローチしやすい

リスティング広告のメリットとして、顕在ユーザーにアプローチしやすいという点もあげられます。

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンに入力した「キーワード」をもとに広告が表示される仕組みです。

そのため、キーワードに関連した商品やサービスなどを、すでに認知しているまたは興味関心を持っている可能性が高く、企業側としては狙ったターゲットにアプローチしやすいです。

キーワードの組み合わせ次第では、ターゲットをより絞ってアプローチできます。

リスティング広告導入のデメリット

リスティング広告を導入するデメリットは、以下の2つがあげられます。

  • 潜在層(商品やサービスを認知していない層)にはアプローチしづらい
  • 成果を出すために分析と改善を繰り返す必要がある

それぞれ詳しく解説します。

潜在ユーザー(商品やサービスを認知していない層)にはアプローチしづらい

リスティング広告のデメリットとして、潜在ユーザーにアプローチするのが難しいという点があります。

リスティング広告が、ユーザーのキーワード検索をもとに表示されるので、対象キーワードを知らないユーザーには届きません。

「自社の商品やサービスをより多くの人に認知してもらいたい、使ってもらいたい」という目的には向かないでしょう。

成果を出すために分析と改善を繰り返す必要がある

リスティング広告のデメリットとして、成果を出すために、分析と改善を継続する必要があります。

リスティング広告は、掲載したからといって成果につながるわけではなく、まずはユーザーが広告に興味を持ちクリックしてもらうことが大切です。

そのためには、アクセス解析を使って数値分析をしたり、広告文の見直しをしたりすることが必要となります。

効果測定をしながら分析と改善を継続していくので、手間がかかるのがデメリットでしょう。

リスティング広告の効果を最大化するポイント10選!

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リスティング広告は、上手に使えると、低予算で成果(コンバージョン)を最大化することが可能です。

そこで、ここではリスティング広告の効果を最大化するポイント10選を解説します。

まずはリスティング広告用語への理解を深める

まずは、リスティング広告運用で用いられる言葉を理解しておきましょう。

そもそも、広告運用を行うなかで、専門用語が頻繁に出てくるので、言葉を理解していないと指標の分析もすすめられません。

頻出の広告用語を、一覧表で解説しているので確認してみてください。

広告用語意味
表示回数(Imp)広告が表示された回数のこと。表示回数が多いということは、多くのユーザーの目に見られているということです。インプレッション数ともいいます。IMPは、Impression(インプレッション)の略。
クリック数(CTs)広告がクリックされた回数のこと。リスティング広告では、クリックされないと成果につながらないので、重要な数字です。CTsは、Click Through(クリック・スルー)の略。
クリック率(CTR)広告がクリックされた割合のこと。クリック数を表示回数で割ると算出されます。CTRは、Click Through Rate(クリック・スルー・レート)の略。
クリック単価(CPC)1回クリックされるごとに発生する広告コストのこと。リスティング広告のようなクリック課金制広告で頻繁に使われる用語です。CPCは、Cost Per Click(コスト・パー・クリック)の略。
獲得件数(CV)出稿したリスティング広告を通して成果(最終目標)につながった数のこと。CVは、Conversion(コンバージョン)の略。
獲得単価(CPA)コンバージョンを達成するために、一人あたりで必要となったコストのこと。広告費用を獲得件数で割ると算出されます。CPAは、Cost Per Action(コスト・パー・アクション)の略。
ユニークコンバージョン数同じユーザーが30日間でコンバージョンした回数は、コンバージョンの数に限らず、1回でカウントすること。
合計コスト(Cost)トータルでかかった広告費用のこと。基本的には1日単位で計算されます。
平均掲載順位(Rank)出稿している広告が掲載されている順位の平均値のこと。平均掲載順位が1位に近いほど、1ページ目の上位に表示され、多くのユーザーに見られていることになります。

検索ニーズに即した出稿キーワードか

ユーザーの検索ニーズに即したキーワードを選択することが、広告効果を最大化させるためには必要です。

リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに連動して、広告を表示します。

ですので、ユーザーのニーズに即していないと、そもそも広告が表示されず、ユーザーに届きません。

広告掲載してコンバージョン数をあげたいのであれば、検索ユーザーのニーズを調査してキーワードを選定するようにしましょう。

検索キーワードやリンク先ページと親和性のある広告文か

広告文は、ユーザーが広告をクリックするかどうか決める大切な部分です。

きちんとユーザーの検索キーワードに適した広告文であれば、ユーザーが興味を持ち、クリックする確率も上がります。

またクリックした先で閲覧するランディングページとの親和性もとても重要です。

もしも広告文とランディングページで親和性がとれていなかったら、ユーザーはきっとガッカリして離脱してしまいます。

成果を最大化するのであれば、ランディングページと広告文の親和性を意識しましょう。

広告文で訴求しきれなかった内容を広告表示オプションで活用できているか

広告表示オプションを設定することで、ユーザーに、より具体的な情報を訴求でき、クリックしてもらいやすくなります。

広告文には文字制限がありますが、広告表示オプションを活用することで、より多くの情報をユーザーに見てもらうことが可能です。

例えば、見出しであれば30文字以内で、広告文であれば90文字以内という制限があるので、本文に訴求しきれなかった内容は、広告表示オプションを使うことをおすすめします。

「コールアウト表示オプション」や「サイトリンク表示オプション」を活用すれば、競合他社の広告との差別化にも役立つでしょう。

リスティング広告で使用可能な広告表示オプションの特徴と種類については、以下の記事を参考にしてください。

キャンペーンや広告グループなどアカウント構成は運用しやすいものか

リスティング広告のアカウント構成は、以下のような階層になっています。

アカウント > キャンペーン > 広告グループ > キーワード

アカウントからキーワードに向けて徐々に細分化されていく仕組みです。

たとえば、キャンペーン内は「日本食」や「イタリア料理」「タイ料理」といった大枠に分かれており、広告グループで「日本食」のなかの「寿司」「天ぷら」などに分かれているイメージです。

このキャンペーンや広告グループを細分化しすぎてしまうと、データが分散されてしまい、ターゲットユーザーに適切な広告配信ができません。

アカウント構成を一度見直してみましょう。

リンク先のランディングページ(LP)が離脱を招いていないか

ランディングページの作り込みと広告文との連動性は、成果を最大化するために重要です。

広告に興味を惹かれてクリックしても、リンク先のランディングページが、関連性の低いページや、内容の薄いページであれば、ユーザーは離脱してしまうでしょう。

いくら広告文を魅力的に作っても、その先のランディングページの作り込みが甘いと成果にはつながりづらいです。

「広告文とマッチした商材やサービスを訴求しているか」

「ユーザーが閲覧しやすく、回遊しやすいランディングページを採用しているか」

このように、ABテストを実施しながら、よりユーザーの反応が得られるランディングページを導入してみてください。

自社のターゲット層に合わせてターゲティングが最適化されているか

自社商品やサービスのターゲット層に合わせて、広告配信のターゲティングが最適化されているかも重要なポイントです。

リスティング広告のターゲティング設定は、検索エンジンを利用するユーザーの情報をもとに、特定のユーザーにターゲットを絞って広告配信する機能です。

たとえば、20代の女性で化粧品に興味があるユーザーをターゲットにして、対象のユーザーと認識されたら広告を配信します。

この機能を最適化することで、広告が不要なターゲットには配信されずに費用対効果を高めるのに役立つでしょう。

Google 広告、Yahoo!広告で設定できる共通のターゲティングには、以下のようなものがあります。

  • 地域ターゲティング
  • 曜日・時間帯ターゲティング
  • デバイスターゲティング
  • リマーケティング(Google 広告)、サイトリターゲティング(Yahoo!広告)

このほかにも、Google 広告だけしか設定できないターゲティングなどもありますので、自社のペルソナに沿ってターゲティングを最適化してみてください。

広告予算は最適か

広告予算を見直すことは、リスティング広告の効果を最大化するために大切です。

リスティング広告の配信に慣れていないうちは、均等に予算を割り当ててしまいがちですが、予算配分はとても重要です。

広告予算は限られているので、以下に関して再確認しておきましょう。

  • 総広告予算
  • 広告予算の配分

広告予算を配分する際には、現在の獲得件数と獲得単価を確認するようにします。

獲得単価が低いものから予算を多く割り振ることで、全体の費用対効果を高められます。

また、見込顧客や認知顧客が多いキーワードに予算を多く割り振ることで、「表示回数のわりにクリック率が低い」といったことが少なくなるでしょう。

複数の商品やサービスを扱いコンバージョンさせたい際には、獲得単価が低いものから予算を割り振る方が、費用対効果が高くなります。

このように、現在の広告予算が最適かどうか見直すことが、広告の効果を最大化させるポイントになります。

コンバージョンにつながらない検索語句を除外キーワードに登録しているか

除外キーワード登録を活用して、コンバージョンにつながらない検索語句を除外するようにしましょう。

ユーザーの検索キーワードのなかには、コンバージョンにつながらないものもあります。

そこで、コンバージョンにつながらないキーワードを除外キーワード登録することで、むやみに広告表示されず、費用対効果をあげることが可能です。

検索クエリを確認すると、広告がクリックされている語句を確認できるので、成果につながるキーワードに絞って効果を最大化させましょう。

配信エリアをむやみに増やしていないか

配信エリアをむやみに増やしても、広告効果の最大化にはつながりません。

例えば、関東エリアにしかないお店が出稿するリスティング広告を、配信エリアを限定せずに、東北や九州に配信しても効果は見込めません。

ターゲットとなるユーザーに合わせて広告配信するのと合わせて、配信エリアもしっかり意識したいところです。

問い合わせや購入を促したいという目的があるのであれば、エリアを限定して配信するようにしましょう。

リスティング広告運用で即戦力のスキル習得なら「デジプロ」

デジプロ

デジプロは、実践で使えるWeb広告スキルに特化して学べるマーケティングスクールです。

基礎から現場で使えるスキルまでを網羅的に学べるので、これからリスティング広告の仕事を始める方もすでにリスティング広告運用の担当者として活動している方にもおすすめ。

デジプロの魅力を詳しく紹介するので、読み進めてみてください。

またインハウス運用を目的にデジプロを受講した方のインタビュー記事も紹介しているので、参考にしてみてください。

Web広告の基礎知識から即戦力スキルまで習得可能

デジプロの特徴として、Web広告の基礎から体系的に学べるという点があります。

もちろん基礎だけではなく、実践的なカリキュラムを通して、現場で使える運用経験を積めるのが最大の強みです。

Web広告担当者になったばかりの方も、プロマーケターの講師が基礎から丁寧に教えてくれるので、安心していただけます。

リスティング広告に関しても網羅的に学べるので、改善方法で悩まれている方にもおすすめ。

現役トップマーケターが業界最前線のスキルを伝授

デジプロで講師を務めるのは、現役のプロマーケターばかりです

具体的には、GMOで年間運用費20億円の実績者やサイバーエージェントでMVPに表彰された経験のあるコンサルタントも在籍。

現場目線の講師なので、業界の最新スキルを学べます。

リスティング広告をはじめWeb広告プロダクトを網羅

デジプロでは、リスティング広告のみならず、Web広告を網羅的に学ぶことが可能。

具体的には、以下の内容がカリキュラムに組み込まれています。

  • リスティング広告
  • Google 広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Twitter広告
  • 動画広告
  • ディスプレイ広告
  • データ分析 など

それぞれの広告プロダクトを基礎から応用まで、実践フローに基づいて学習でき、データ解析や運用方法までもしっかり習得できます。

全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)

デジプロは、通学授業に対応している教室が全国11ヵ所にあります。

現在は、渋谷・大阪・福岡・千葉・神戸・大宮・横浜・広島・名古屋・北海道・仙台、の11ヵ所で対面講義を実施しています。

Webマーケティングスクールはデジプロ以外にもありますが、その多くはパソコン一つで行うオンライン授業。

オンライン授業は、時間や場所に縛られず自由に講義を受けられるというメリットもあります。

ですが疑問点をその場で解決しにくい、モチベーションの維持が難しいといった点がデメリットでもあります

教室に通い対面で授業を受けることで、必要な知識をより効率よく学習できるでしょう。

インハウスを目的とした受講実績あり!

デジプロでは、インハウス運用を目的とした方にも最適なカリキュラムを準備しているのですが、ここでは、リアルな受講生の声を紹介します。

インハウス運用を目的として受講されたのは、ETRÉ TOKYO(エトレトウキョウ)のECサイト運営を担当されている江田さんです。

Google 広告の運用をメインにしている江田さんですが、元々はWeb広告やマーケティングの知識がない状態で前運営者からECサイト運営を託されて、手探りで仕事をしていたようです。

とにかく調べることだけに時間を使っていた江田さんですが、その後デジプロを受講いただきました。

「デジプロでは基礎知識を学べるだけではなく、自社に合わせた広告運用を学べ、Web広告に対する苦手意識がなくなりました。」と語ってくださいました。

そして、自社に合わせた広告施策ができるようになり、実施した施策の評価ができるようになったそうです。

今回の江田さんのように、Web広告担当者で広告運用にお困りの方は、インハウス運用を目的としたカリキュラムで、スキルを磨いてみてください。

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