2019年にトヨタ自動車株式会社のトヨタ社長が「終身雇用を守るのは厳しい」と発言したことで、終身雇用制度が崩壊しつつあると感じた人も少なくありません。
現在では、一つの会社でずっと働くのではなく、転職するのが当たり前となってきました。
また、柔軟な働き方が注目され、会社員からフリーランスを目指す人も増えてきています。
さまざまな職種でフリーランスになることはできますが、そのなかでも注目を浴びているのが「Webマーケティング」。
名前は聞いたことがあっても、実際にどのような仕事内容をしているのかわからない人も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は、未経験からWebマーケティングのフリーランスになるための方法や仕事内容・メリットについて紹介します。
「Webマーケティングに興味がある」「フリーランスWebマーケターになりたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、Web上で実施するマーケティング活動のことです。
担当者を「Webマーケター」と呼びます。
Webマーケティングの主な目的は、自社商品やサービスの購入促進、認知の拡大です。
Webマーケティングの大きな特徴は、効果測定がしやすい点です。
従来のマーケティングは、実施した施策などを数値化するのが困難でした。
しかし、Webマーケティングでは全てが数値化されるので、データを分析して改善することによって、より効果のある施策を実行することが可能です。
Webマーケティングの施策には以下のような種類があります。
- SEO
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- SNS広告
- リターゲティング広告
- チャットボット(Web接客)
- メールマーケティング
- ソーシャルメディア対策
フリーランスWebマーケターの仕事内容
フリーランスWebマーケターの仕事内容を紹介します。
Web広告運用
Web広告運用とは、あらかじめ決められた予算内でWeb上のメディアに掲載する広告を運用する仕事です。
実際に広告を運用するプラットフォームや広告の種類も豊富にあるので、数ある選択肢のなかから費用対効果の高いWeb広告を選択しなければいけません。
そのほかにも広告の出稿や入札価格の調整・出稿スケジュールの管理など、さまざまな業務があります。
SEO
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」。
検索で上位表示を狙うために新規記事の作成やこれまでに執筆した過去記事のリライト業務を行います。
また、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを使用してPVの確認や上位キーワードの分析も併せて担当するケースがほとんどです。
Googleより定期的なアップデートも行われるので、アルゴリズムの仕組みを解析することもあります。
データ分析
クライアントが運用しているWebサイトの購入率やアクセス数などをあらゆるデータを分析しながら仮説を立てて改善します。
改善した後にデータをクライアントに提出する必要があるので、グラフや画像などを用いて分かりやすい資料を作成する業務もあります。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報の発信を行うことで顧客を育てファンにし、商品やサービスを購入してもらう手法です。
サイトの運営や記事の作成・コンテンツ作成においてのネタ作りなど、さまざまな業務があります。
そのため、マーケティングスキルのほかにライターを管理するディレクションスキルやライティングスキルなどを求められることもあるのです。
SNS運用
クライアントが運営しているTwitterやInstagram・Facebookなどを代わりに運用します。
コンテンツマーケティング同様、SNSの運用によって顧客をファン化させて商品やサービスの購入促進につなげることが可能です。
投稿する文章の作成やコメント返しやダイレクトメッセージへの対応・フォロワーの増加が主な仕事内容になります。
SNSではリアルタイムでのレスポンスが求められることが多いため、企業にとっては負担が大きく、フリーランスWebマーケターへの需要が多い仕事です。
未経験からフリーランスWebマーケターになれるのか?
結論から話すと、未経験からフリーランスWebマーケターになることはできます。
Repro株式会社が「Webサイト活用状況に関するアンケート調査2021年」において、デジタルマーケティングに関する課題を調査しました。
その結果、「デジタルマーケティングの知識があり、施策を実践できるメンバーが足りない」「デジタルマーケティングに関わる人数が不足している」と答えるマーケティング責任者が半数近くいることが判明したのです。
Webマーケティングは企業が売上を伸ばすためにも欠かせない施策であるものの、Webマーケターが足りていないという現状があります。
そのため、未経験であっても一から勉強してスキルを身につけることで、フリーランスWebマーケターになることは十分できます。
しかし、フリーランスWebマーケターになれたとしても仕事が受注できるかは別です。
どれだけアピールしても実績がなければ、仕事を発注する企業や個人に信用してもらうことはできません。
仕事を受注するためには実績が必要になるので、完全に無知の状態からフリーランスWebマーケターとして独立するのはかなり難しいでしょう。
Webマーケティングのフリーランスになるメリット
Webマーケティングのフリーランスになるメリットは以下の4つです。
- 働き方が自由
- 自分次第で収入が青天井
- 自分で仕事を選べる
- 起業への一歩となる
一つずつ解説します。
働き方が自由
フリーランスは会社員と違い、仕事による制約がほとんどありません。
特にWebマーケターの場合、依頼された仕事をこなせるのであれば、時間や場所を問わず「いつ・どこで働くのか」など、自由に決めることができます。
そのため、モチベーションが上がらない場合には平日を休みにしたりお気に入りのカフェで仕事をしたりして自由な働き方が実現可能です。
自分次第で収入が青天井
会社員の場合、毎月の給料がほとんど一定です。
会社員が毎月の基本給を上げる方法として以下の二つがあります。
- インセンティブを利用する
- 昇進や出世する
一つ目のインセンティブ制度の利用は、成果に応じて基本給とは別に報酬が貰えますが、金額は限られています。
また、インセンティブ制度があるのは営業職であることがほとんどなので、そもそもインセンティブ制度を使えないケースが多いです
二つ目の昇進や出世では、最低でも半年〜1年ほど待たなければいけません。
たとえ昇進や出世してもこれまで以上に責任と仕事量が増えることがほとんどです。
そのため、仕事に対するモチベーションが上がらない人も少なくありません。
一方、フリーランスは自分が仕事した分だけ給料に直結します。
会社員時代は月収20万円しか稼げなかったのにもかかわらず、フリーランスになってから月収100万円稼げるようになったという人も珍しくないのです。
特にWebマーケティングができる人材を企業は求めているので、ほかのフリーランスと比較しても青天井で収入の増加に期待できます。
自分で仕事を選べる
会社員は自分がやりたくない仕事でも上司から頼まれたら、引き受けるしかありません。
自分がやりたくない仕事や得意ではない仕事をするだけでストレスに感じる人も多いはずです。
しかし、フリーランスWebマーケターは自分で仕事を選ぶことができます。
特にWebマーケティングの仕事は、Web広告運用やSEO・データ分析など豊富です。
数ある分野のなかから、自分の得意な仕事を受注できます。
自分が得意な仕事だけを引き受け続ければさらに専門性を高めることができて、更なる収入の増加につながるのです。
起業への一歩となる
Webマーケティングを実施する目的は、商品やサービスの認知を拡大させて購入につなげることです。
現在はほとんどの企業がインターネット上で集客を行っているため、Webマーケティングスキルがあることで、どんなビジネスにも臨機応変に対応できます。
そのため、最終的には「起業して自分の会社を持ちたい」という人のための第一歩にもなるのです。
Webマーケティングのフリーランスの難しさ
前項では、Webマーケティングのフリーランスになるメリットを紹介しましたが、以下のような難しさもあります。
- 収入が安定しない
- 営業からマーケティング業務まで一人で行う必要がある
- スキルアップの機会が少ない
- 社会的信用がない
一つずつ見ていきましょう。
収入が安定しない
Webマーケティングに限らず、フリーランスは収入が安定しません。
なぜなら仕事を継続して依頼してもらえるという保証がなく、クライアントの都合で急に契約が打ち切りになるケースがあるからです。
また、自分が病気や怪我で仕事ができない場合、会社員であれば有給休暇や傷病手当金などが受け取れますが、フリーランスはそのような制度がありません。
これらの理由から、「フリーランス=収入が安定しない」と言われているのです。
収入を安定させるためにも資産の運用や収入の分散化を図りましょう。
営業からマーケティング業務まで一人で行う必要がある
会社員として働く場合、自分で仕事を探さなくても仕事が割り振られています。
しかし、フリーランスは自分で一から仕事を探さなければいけません。
そのため、Webマーケティングスキルを必要としている企業や個人を探し出して営業するところから始めます。
営業からマーケティング業務まで一人で行う必要があるので、案件が獲得できずに挫折してしまう人も少なくありません。
また、見積書や請求書の作成・確定申告なども全て一人で行わなければいけないので、非常にやることが多く、大変です。
全ての作業や業務を一人で行うのが難しいのであれば、フリーランスエージェントや税理士の利用などの工夫が必要です。
スキルアップの機会が少ない
フリーランスは基本的に誰かと交流する機会はほとんどなく、一人で仕事している人がほとんどです。
スキルアップの機会が少なく、スキルが停滞しているフリーランスも少なくありません。
特にWebマーケティングは情報が日々アップデートされているので、スキルアップしないまま仕事を続けていると人材価値が下がってしまい、収入が安定しなくなる原因にもなります。
定期的にWebマーケター仲間との交流やセミナーの参加・SNSでの情報交換などを行いましょう。
社会的信用がない
ランサーズ株式会社が公表した「フリーランス実態調査 2021」によると、フリーランスは総人口の24%と増えており、認知度も向上傾向です。
しかし、フリーランスは会社員に比べて収入が安定していないため、社会的信用がないと以前から言われ続けています。
実際にフリーランスという理由で相手の両親から結婚を反対されてしまったり、車や家のローン審査に落ちたりすることもあるようです。
社会的信用を少しでも得たいのであれば、収入の増加やキャリア形成を明確にしましょう。
Webマーケティングのフリーランスに必要なスキル
Webマーケティングのフリーランスに必要なスキルは以下の3つです。
- Webマーケティングの知識
- 営業力・コミュニケーション力
- 課題発見力・コンサルティング力
一つずつ解説します。
Webマーケティングの知識
Webマーケティングのフリーランスになるのであれば、Webマーケティングの知識は必須です。
先ほども説明した通り、Webマーケティングに関する情報は日々アップデートされるので、一度習得して終わりではなく、常に勉強しておかなければいけません。
また、Webマーケティングの仕事内容は非常に幅広いです。
そのため、特に自分が得意とする分野の知識を深めておくと、専門性が向上し、希少な人材として収入を大きく伸ばすことにもつながります。
営業力・コミュニケーション力
Webマーケティングにかかわらず、フリーランスはスキルやノウハウがあっても仕事の依頼がなければ収入を得ることができません。
そのため、仕事を獲得するための営業力が必要です。
また、Webマーケティング業務はデータ分析やSNS運用など一人で行う業務もあれば、コンテンツマーケティング業務のようなチームで連携を図って行う業務もあります。
そのため、Webマーケティングのフリーランスになる前にコミュニケーション力も磨いておきましょう。
課題発見力・コンサルティング力
Webマーケターは、クライアントの商品やサービスの認知度を向上させたり、売上を伸ばしたりするのが目的です。
そのためにも、クライアントが抱えている課題点を発見する力が必要になってきます。
また、課題点を発見したら解決策を提示しなければいけません。
課題解決できるような具体的な施策を提示するコンサルティング力もWebマーケティングのフリーランスには重要なスキルなのです。
フリーランスWebマーケターになるために必要な実績の作り方
未経験からフリーランスWebマーケターとして活躍するためには実績作りが必要になります。
実績を作る主な方法は以下の3つです。
- 独学で副業を始める
- Webマーケティング業界へ転職する
- Webマーケティングスクールを活用する
順番に解説します。
独学で副業を始める
YouTubeやUdemyなどの動画サービスや書籍で勉強してから、副業を始めて実績を作る人もいます。
独学なので、費用を最小限に抑えて実績作りが可能です。
また、副業から始めて徐々に受注数を増やしていけば、フリーランスとしての独立にもつながるでしょう。
ただし、イレギュラーな対応があった場合やトラブルが発生したときには一人で解決しなければいけないので注意が必要です。
Webマーケティング業界へ転職する
事業会社や自社サービス会社などに転職して、Webマーケティングの実務経験を積むという方法もあります。
転職であれば、分からないことがあっても一から教えてもらえるので安心です。
また、実際の業務を経験できるので、確実な実績が作れます。
「実務経験〇年」という実績があれば、フリーランスとしても案件を受注しやすくなります。
Webマーケティングスクールを活用する
少しでも早く確実に実績を作りたいのであれば、Webマーケティングスクールを活用する方法が最もおすすめです。
Webマーケティングスクールでは現役のWebマーケターが講師であることが多いので、的確に指導してくれます。
分からないことがあっても丁寧に教えてくれるので、数ヵ月で基礎スキルから実践スキルまでを効率よく身につけることが可能です。
未経験からフリーランスWebマーケターになるなら「デジプロ」
未経験からフリーランスWebマーケターになるのであれば、実務でも使えるWebマーケティングスキルが身につく「デジプロ」がおすすめです。
デジプロの特徴は以下の4つです。
- Web広告を全て学べる
- 講師は全員プロの現役マーケター
- 安心の転職サポート
- 全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
一つずつ見ていきましょう。
Web広告を全て学べる
デジプロでは、以下のWeb広告を全て学ぶことができます。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
フリーランスWebマーケターとして働くのであればWeb広告の知識やスキルは必須です。
全てのWeb広告を学ぶことで、仕事の幅が広がります。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロに在籍している講師は全員プロの現役マーケターです。
講師のなかにはGMOグループで年間運用費20億円の実績者やサイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなども在籍。
そのため、2ヵ月という短い期間でありながら飛躍的に成長可能です。
安心の転職サポート
デジプロでは、書類添削や面接対策などの転職サポートが充実しています。
もちろん、フリーランスになる場合でも案件の獲得方法や営業のコツなどもアドバイスしてもらえます。
また、デジプロを卒業した後も動画コンテンツが見放題だったりオンライン相談ができたりするプランもあるため、気になる方はチェックしてみましょう。
全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
Webマーケティングスクールによっては、オンラインを推奨しているケースも少なくありません。
しかし、デジプロでは、全国11ヵ所で通学授業にも対応しています。
対象となっている都道府県は以下の通りです。
- 東京(渋谷)
- 大阪
- 福岡
- 千葉(津田沼)
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
今後も対象地域の拡大を予定しています。
オンラインプランも用意しているので、自分にあったプランを選びましょう。