リスティング広告の平均CTRはどのくらい?クリック率が悪い原因と改善策8選!

リスティング広告のクリック率(CTR)が平均より低くて悩んでいませんか?本記事では、CTRが悪化する代表的な原因と、今すぐ実践できる改善策を8つ紹介します。あわせて、自社広告と比較できるように、業種別の平均CTRデータも解説します。

  • リスティング広告のクリック率(CTR)とは
  • リスティング広告のクリック率の平均・目安は?
  • リスティング広告のクリック率が高いとどうなる?広告運用におけるメリット
  • リスティング広告のクリック率が低い原因
  • リスティング広告のクリック率を上げるには?今すぐできる改善方法8選
  • リスティング広告の運用ではクリック率だけでは不十分?他指標との関係性
  • リスティング広告のクリック率に関するよくある質問
  • まとめ
2024年07月31日 2025年08月21日
楓 真瀬莉

「広告は出しているのに、なぜかクリックされない」

リスティング広告を運用していると、そんな悩みに直面することは少なくありません。

特にクリック率(CTR)が平均より低い場合、広告の見直しが必要かもしれません。

クリック率が低い原因は、「広告文がユーザーの検索意図に合っていない」「広告の掲載順位が低い」「ターゲティングが広すぎる」などさまざまです。そして、そのまま放置しておくと品質スコアの低下やクリック単価の上昇、コンバージョン数の減少にもつながるおそれがあります。

そこで本記事では、クリック率が悪化する主な原因と今すぐ実践できる改善策9選を紹介します。あわせて、業界別の平均CTRもデータ付きで掲載しているので、まずは自社広告の状況を客観的に把握するところから始めましょう。

リスティング広告のクリック率(CTR)とは

リスティング広告のクリック率(CTR)とは、広告が表示された回数に対して、実際にユーザーからクリックされた割合を示す指標です。

CTRは次の式で算出されます。
CTR = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100
たとえば広告が1,000回表示され、そのうち50回クリックされた場合、CTRは5%となります。

CTRは単なる数字ではなく、広告の「注目度」や「訴求力」を示す重要な指標です。
広告が表示されても、説明文やその他アセットなどが魅力的でないとクリックされません。
そのため、CTRは見出しや説明文がユーザーに響いているか、検索意図に合致しているかを客観的に判断する手がかりとなります。

リスティング広告のクリック率の平均・目安は?

業種 平均CTR(検索広告)
出会い・婚活サービス 6.05%
旅行・観光  4.68%
アドボカシー(市民運動・支援団体) 4.41%
自動車  4.00%
教育 3.78%
不動産 3.71%
医療・ヘルスケア 3.27%
法律 2.93%
金融・保険 2.91%
EC(Eコマース) 2.69%
産業系サービス 2.61%
生活用品 2.44%
人材サービス 2.42%
コンシューマーサービス 2.41%
BtoB(法人向けビジネス) 2.41%
テクノロジー(IT関連) 2.09%

出典:Google 広告の業種別平均クリック率|WordStream

リスティング広告のクリック率が高いとどうなる?広告運用におけるメリット

リスティング広告のクリック率が高いとどのような良いことがあるのでしょうか。
以下に代表的なものを3点まとめました。

広告掲載順位が上がる/品質スコアの向上

リスティング広告でCTRが高い場合、「ユーザーの検索意図と広告の内容の関連性が高い」としてGoogleから評価されやすくなります。
この評価によって品質スコアが上がるため、同じクリック単価(CPC)でも広告が上位に掲載されやすくなります。
結果として広告のインプレッションが増え、さらにクリックされる機会も増えるという好循環が生まれます。

クリック単価(CPC)の低下

品質スコアが改善されると、入札単価を下げてもある程度上位表示されやすくなるため、1クリックあたりの単価を抑えられるようになります。
つまり、同じ予算でもより多くのクリックを獲得できるので、広告の効率は自然と高まります。

費用対効果を重視する広告運用では、この「CTR向上 → 品質スコア向上 → CPC低下」の流れが非常に重要です。

コンバージョン数の増加につながる理由

表示機会が増えればクリックされやすくなり、その分コンバージョンにつながる可能性も高まります。つまり、「興味を持ったユーザーがクリック → 訴求が刺さればCVに進む」という流れが生まれるのです。結果として、クリック率が高いとCV数の増加につながりやすくなります。

ただし、注意すべきはクリック率が高ければ必ずCVにつながるというわけではないという点です。興味本位でクリックされた場合や、遷移先ページの内容が期待とずれている場合は離脱されてしまい、成果には結びつきません。

リスティング広告のクリック率が低い原因

ここからは、リスティング広告のクリック率が低い要因について、いくつかの視点から深堀していきます。

広告文が検索意図に合っていない

リスティング広告のクリック率が低い要因についてまず考えられるのが、広告に表示される広告文とユーザーの検索意図が合っていないということです。

例えば、ユーザーが「航空券 払い戻し」というクエリで検索をしているのに対し、広告文が「航空券国内線セール開催中!」などの場合はクリックされる可能性が低くなります。
これは、ユーザーの検索意図は「航空券払い戻しのための規則やルールを知りたい」というものなのに対し、広告は「航空券を購入したい」というユーザーに向けて広告文を作成しているからです。

こういった状況を防ぐためには、リスティング広告の配信設定でキーワードを追加するなどして、意図したターゲットにのみ広告が配信されるようにする必要があります。

失敗しない!リスティング広告文の作り方と事例テンプレート集

掲載順位が低く視認性が悪い

リスティング広告のクリック率が低い要因としては、他にも「掲載順位が低い」というものが考えられます。
一般に、掲載順位が高いほど広告のクリック数は多くなり、逆に低くなるとクリック率が下がります。特に、画面をスクロールしないと確認できないページ下部や2ページ目に配信された場合、そもそもユーザーの目に触れていないということが起こります。

この場合、クリック率はかなり下がってしまうので、掲載順位が上がるように入札単価や品質スコアの確認を行うようにしましょう。

キーワードと広告文の関連性が低い

さらに、リスティング広告のクリック率が低い原因としてキーワードと広告文の関連性が不十分であることも挙げられます。

ユーザーが検索したキーワードが広告文に含まれていない場合、「自分の求めている情報と違う」と判断されやすく、クリックされにくくなります。また、Googleの品質スコアも「広告文とキーワードの関連性」を重要な評価基準としているため、指定キーワードが広告文内に含まれていないとスコアが下がり、結果的に掲載順位やクリック率に影響を及ぼします。

またクリックされた場合でも、広告文とLPの内容が一致していないとユーザーは「求めていた情報がない」と感じて離脱しやすくなります。

そのため、広告・キーワード・LPの3つの内容が合致しているか、整合性が取れているかを意識して作成することが重要となります。

リスティング広告のキーワード基礎知識

リスティング広告のクリック率を上げるには?今すぐできる改善方法8選

それでは、リスティング広告のクリック率を上げるには具体的にどうしたら良いのでしょうか。
以下に、今すぐできる施策を8個に絞ってまとめました。

ユーザーの検索意図を正確に捉えた広告文にする

リスティング広告のクリック率を高めるためには、単に広告文を目立たせるだけでは不十分です。
まず大切なのは、ユーザーの検索意図を正確に捉えることです。ユーザーがどんな悩みや課題を抱えており、何を期待しているのかを抑えたコピー設計が重要です。
例えば、卒業シーズンに大学生に向けた訴求を行うのであれば「学生最後の旅行は海外へ!お得なセール開催中」といったコピーが適していますし、40代以上で都市部在住の層に向けては「大切な旅を、最上級の快適さで。ラウンジ利用・優先搭乗付きのプレミアム航空券をご用意」などのコピーが良いかもしれません。

このように、広告を届けるターゲットが何を求めているのかを捉え、広告文に落とし込むことが重要となります。

具体的なベネフィットや数字で訴求する

リスティング広告のクリック率を上げるには、具体的なベネフィットや数字を提示することも効果的です。
先ほどの例では、「お得なセール」「ラウンジ利用・優先搭乗付きのプレミアム航空券」などが具体的なベネフィットに当てはまります。他にも「初月無料」「最短3日で納品」「翌日配送」なども効果的です。

ユーザーに何が起こるかを理解してもらうことが重要なため、提示するベネフィットや数字はできるだけ具体的なものにしましょう。
こういったベネフィットを提示することで、この後何が起こるのか予想が付きやすくなり、信頼性が上がります。

広告表示オプション(アセット)を設定する

また、広告表示オプション(アセット)の設定もクリック率の改善に効果的です。
リスティング広告で表示できるデフォルトの情報量では、伝えられる情報に限界がありますが、広告表示オプションを追加することでより多くの情報をユーザーに届けられるようになります。サイトリンクやコールアウト、構造化スニペットなどを活用し情報量を増やすことで、クリックしてもらえる可能性が高くなります。

また、広告表示オプションが追加で表示されることで、単純に広告が表示される面積が広くなり、ユーザーに認識してもらいやすくなる効果もあります。

広告文のA/Bテストを繰り返す

これはリスティング広告に限った話ではありませんが、A/Bテストを繰り返すというのも重要です。
従来のオフライン広告と違って、リスティング広告をはじめとするWeb広告では効果の測定が容易です。

そのため、現在出稿している広告文の効果が悪い場合、違うパターンを試してみて分析するのも一つの手です。

見出しや説明文を複数パターン用意し、クリック率が最も高くなる組み合わせを見極目ましょう。また、その際は一度に複数の変更を加えず、1要素ごとにテストするのが精度を高めるポイントです。

レスポンシブ検索広告を活用する

一つ一つA/Bテストを繰り返すコストや時間が無い場合、レスポンシブ検索広告を活用するのも効果的です。
レスポンシブ検索広告とは、複数の見出しや説明文を事前に設定することで、媒体がユーザーに合わせて最適な組み合わせを自動的に生成してくれる広告です。ユーザーに合わせて最適化された広告を、手間やコストをかけることなく作成できるというのが大きなメリットです。

レスポンシブ検索広告とは|メリットや運用ポイントを解説

ターゲティング精度を高める

ターゲティングを絞ることも、リスティング広告のクリック率を上げるためには有効です。
ターゲットを絞れていないと、興味のない層にも広告が表示され、結果としてクリックされにくくなるためクリック率が下がる要因となります。地域・デバイス・時間帯などを絞ることで、不要な表示を減らし、見込みの高いユーザーだけに広告を届けられます。

また、ターゲットを絞ることで、よりパーソナライズされた広告文を表示できるようになり、ユーザーが自分のことだと思いやすくなる結果、クリック率が向上します。

広告ランクの改善施策(入札額・品質スコア)

広告ランクは入札単価と広告の品質スコアで決定されます。品質スコアが高ければ、入札単価が低くても上位に広告を表示させられるようになります。

品質スコアは主に「広告とキーワードの関連性」「推定CTR」「LPの体験品質」という3つの観点から評価されます。
たとえば、ユーザーの検索意図と広告文が一致していればクリック率が高まり、広告の関連性が評価されます。また、クリック後に訪れるLPの読みやすさや、ページ表示速度、広告文で伝えた内容との一貫性も品質スコアに直結します。これらを改善することで、単純に入札額を上げなくても広告ランクを引き上げることが可能になり、結果として少ない入札単価でも上位表示されやすくなります。その結果、より多くの視認性を確保でき、クリック率改善の好循環につながっていきます。

LPとの整合性を高める

最後に、広告文とLPの整合性を高めることも重要です。これは、直接クリック率に関係するわけではありませんが、クリック率だけを求めてLPの内容をおろそかにしてしまうと、ユーザーがLPに遷移した後離脱してしまい成果に繋がりません。特に、ユーザーははファーストビューでの印象を大事にするため、クリック率を改善するために広告文や広告表示オプションを変更した場合、それに合わせてLPの内容も改善していく必要があります。

リスティング広告の運用ではクリック率だけでは不十分?他指標との関係性

ここまで、リスティング広告のクリック率について解説してきましたが、リスティング広告を運用する上ではクリック率以外にもCVR(成果率)、CPA(獲得単価)、ROAS(費用対効果)も重要です。

例えば、クリック率が良くてもCVRが悪い(成果に繋がっていない)場合、広告費用は無駄になっています。
クリック率はリスティング広告を改善するための指標の一つであり、リスティング広告のゴールではないということに留意が必要です。

リスティング広告の場合、広告のゴールはクリックの先にあるコンバージョンです。さらにBtoBの場合はより複雑で、コンバージョンに設定している資料請求や問い合わせだけを見るのではなく、その先のROAS、LTVも測定して運用、調節していく必要があります。

CTRとCVR、CPA、ROASのバランスを取るべき理由

【基本的な指標の解釈】CPC・CVR・CPAとは?

クリックされてもCVしない広告の落とし穴

広告文に強いインパクトがあってクリックを稼げても、遷移した先であるLPが期待を裏切る内容であれば、成果にはつながりません。
ユーザーは広告で示された価値やメリットを求めてページを訪れるため、そこでギャップを感じればすぐに離脱してしまいます。

特に、誇大な表現や過剰な期待値を煽るコピーは短期的にクリック率を押し上げる可能性はあっても、結果として成果率を下げ、ブランドへの信頼を損なうリスクがあります。大切なのは、広告とLPのメッセージを一致させ、ユーザーが『求めていた答えがここにある』と感じられる体験を設計することです。

クリック率だけに囚われず、その後のコンバージョンやROAS、LTVまでを見据えた広告設計が重要です。

リスティング広告のクリック率に関するよくある質問

以下に、リスティング広告のクリック率に関してよく聞かれる質問をまとめました。

リスティング広告のCTRとは?

CTR(Click Through Rate)とは、クリック率のことを指します。
リスティング広告の場合は、リスティング広告が表示された回数に対し、ユーザーからクリックされた回数の割合を示しています。

Googleリスティング広告の平均CTRは?

Googleリスティング広告の平均CTRはだいたい3%前後とされていますが、出稿しているキーワードや業界によってばらつきがあります。
詳しくは本記事の「リスティング広告のクリック率の平均・目安は?」をご覧ください。

リスティング広告のクリック率が高いのに成果が出ないのはなぜ?

リスティング広告のクリック率が高いのに成果が出ていない(CVRが低い)場合は、広告文とLPの内容に乖離がないか確認しましょう。
広告文では「無料!」「今すぐDL!」などと書いてあってもLPでは有料となっている、DLボタンが無いなど、ユーザーが求めているものに応えられていないLPの場合、CVRは下がります。ユーザーが期待した内容が「確かにここにある」と思わせる構成をつくるようにしましょう。

GoogleとYahoo!ではクリック率は違う?

Googleのリスティング広告とYahoo!のリスティング広告では、クリック率に大きな違いは無いようです。
しかし、媒体の使用するアルゴリズムの違いから配信されるクエリには違いがあるため、運用中は配信クエリなどを確認する必要があります。

まとめ

リスティング広告のクリック率(CTR)とは、リスティング広告が表示された回数のうちクリックされた割合を示します。
ユーザーがリスティング広告経由でコンバージョンするための最初のステップがこうこくをクリックすることなので、リスティング広告のクリック率は重要な指標となります。

クリック率が低い原因としては、広告文がユーザーの検索意図とマッチしていない、広告の掲載順位が低く視認性が悪い、キーワードと広告文の関連性が低いといったものが挙げられます。
クリック率を改善するには、広告文を精査したりターゲティングを絞ったりすることが重要です。

これらを理解し、施策に活かすことでリスティング広告の効果を最大化させていきましょう。

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