キーワードのマッチタイプとは?種類と使い分けのポイント

キーワードマッチタイプとは、リスティング広告でどのような検索語句に対して広告を表示するかを決定するための設定です。検索エンジンにおいて、ユーザーがどのような検索クエリを入力したら広告やコンテンツが配信されるかを制御しています。主なマッチタイプには、完全一致、フレーズ一致、部分一致があります。

  • キーワードのマッチタイプとは
  • 完全一致の特徴とメリット
  • フレーズ一致の特徴とメリット
  • 部分一致の特徴とメリット
  • キーワードマッチタイプの使い分け
  • まとめ
2024年07月18日 2024年07月22日
楓 真瀬莉

キーワードマッチタイプとは、リスティング広告を運用する上で必須の設定です。

キーワードマッチタイプを理解し、適切に使い分けることで、広告キャンペーンの目的や状況に応じた最適な戦略を構築し、パフォーマンスを最大化することができます。

この記事では、マッチタイプの種類やそれぞれの特徴、使い分け方などを解説しています。

キーワードのマッチタイプとは


キーワード マッチタイプとは、リスティング広告でどのような検索語句に対して広告を表示するかを決定するための設定です。

具体的には、検索エンジンにおいて、ユーザーがどのような検索クエリを入力したら広告やコンテンツが配信されるか制御するための設定です。

適切なマッチタイプを選択することで、ターゲットとなる検索クエリの範囲をコントロールし、広告費用を効果的に運用することができます。主なマッチタイプには、完全一致、フレーズ一致、部分一致があります。

完全一致の特徴とメリット


この項目では、キーワードマッチタイプ「完全一致」について解説していきます。

完全一致の特徴

完全一致は、自社が設定したキーワードと完全に一致する検索クエリに対してのみ広告が配信されるマッチタイプです。検索クエリに若干の変形(スペルミス、類似する変形、単数と複数の違いなど)が含まれていても表示されますが、意図はキーワードに非常に近いものでなければなりません。

例えば、「[航空券 予約]」というキーワードの場合、「航空券 予約」や「予約 航空券」の検索クエリに対して広告が表示されます 。

完全一致のメリット

完全一致の場合、広告が表示される検索クエリが設定したキーワードと完全に一致するため、広告の内容とユーザーの検索意図が高い精度で一致します。そのため、無駄なクリックが減りコンバージョン率が高くなることで、広告費用対効果(ROAS)を高めることができます。

また、コンバージョン率の高いクエリに絞って広告を配信できるため、効率的な広告運用が可能です 。

フレーズ一致の特徴とメリット


次に、キーワードマッチタイプ「フレーズ一致」について解説していきます。

フレーズ一致の特徴

フレーズ一致は、設定したキーワードのフレーズ全体が検索クエリの中にそのままの順序で含まれている場合に広告が表示されるマッチタイプです。設定したキーワードと同じ語順を含むクエリや、前後に単語が追加されたクエリに対して広告が表示されます。

しかし、フレーズを区切る形でほかの単語が入った場合など、フレーズ自体が変更された場合は表示されません。

例えば、「“航空券 予約”」というキーワードの場合、「東京行き 航空券 予約」や「航空券 予約 年末」のクエリに対して広告が表示されます 。一方で、「航空券 一週間後 予約」などの場合は広告は表示されません。

フレーズ一致のメリット

フレーズ一致のメリットは、設定したフレーズを含む幅広い検索クエリに広告を表示できるため、完全一致よりも広い範囲のクエリに対応することができます。そのため、新たなキーワードを発掘しやすくなります。キーワードのバリエーションを一つずつ設定する必要がなく、ある程度のバリエーションを網羅できるため、管理が容易です。

また、ある程度の関連性を保ちながら、広告の表示範囲を広げることで、より多くのユーザーにリーチできます 。

部分一致の特徴とメリット


最後に、キーワードマッチタイプ「部分一致」について解説していきます。3つのマッチタイプの内、最も指定範囲の広いマッチタイプです。

部分一致の特徴

部分一致は、設定したキーワードやその関連語、同義語、検索意図に基づく検索クエリに対して広告が配信されるマッチタイプです。指定したキーワードに関連する広範囲のクエリに対して広告を表示することができます。

誤字、送り仮名の違い、多少の言葉の揺れがある場合や、関連性のある語句にも対応します。

例えば、「航空券 予約」というキーワードの場合、「飛行機 チケット 購入」や「国内線 航空会社 おすすめ」のクエリに対しても広告が表示されます 。

部分一致のメリット

部分一致のメリットは、最も広い範囲のクエリに対応できるため、新規キーワードの発掘や市場の拡大に役立ちます。また、幅広い検索クエリに対して広告を表示することで、潜在顧客にリーチする機会を増やすことができます 。

新規キーワードの発掘は、データの収集にも役立ちます。幅広い検索クエリに対して広告が表示されるため、ユーザーの検索行動に関するデータを収集し、将来的なキーワード戦略に役立てることができます。

キーワードマッチタイプの使い分け


キーワードマッチタイプは、それぞれ指定する範囲が異なるため、メリットも異なります。戦略に基づいてこれらのキーワードマッチタイプを組み合わせたり使い分けることで広告のパフォーマンスを最適化することができます。

それぞれの使い分けのポイントについて解説していきます。

完全一致の使い方

完全一致は、特定のコンバージョンが見込めるキーワードに対して使用します。

ユーザーの検索意図と広告の内容が高い精度で一致するため、クリック率が高くなります。そのため、コンバージョンが見込める商品やサービスについての広告で完全一致のマッチタイプを使用することで、コンバージョン率も上がります。

広告費用を効果的に運用するために適しています。

フレーズ一致の使い方

フレーズ一致は、新規キーワードの発掘に適しています。

設定したキーワードと検索クエリのフレーズが一致するため、広告のターゲットが設定したキーワード以外にどのようなキーワードを使って検索するか把握することができます。

このように、ある程度の効率を維持しながら、未出稿キーワードを新たに発掘するために使用します。

部分一致の使い方

部分一致は、新規市場の開拓や潜在顧客の発掘に適しています。

広範囲なキーワードに対応できるため、新たな検索クエリを見つけるために使用することができます 。

フレーズ一致とは違い、ターゲット層から外れた人にも広告が届く可能性があるので、特に潜在顧客の発掘に適しています。

まとめ

キーワードマッチタイプとは、リスティング広告において、どのような検索クエリの際に広告を表示するか決めることができる設定です。

広告の表示範囲が狭い順から、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」といったマッチタイプがあります。

広告の表示範囲が狭いほどコンバージョン率が高くなり、範囲が広ければ認知度向上や潜在顧客の開拓につながるというメリットがあります。

キーワードマッチタイプについて理解を深め、戦略や商材に応じて使い分けることで広告のパフォーマンスを最適化していきましょう。

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