マッチタイプ「部分一致」の基礎 |メリットから活用シーンまで
キーワードのマッチタイプ設定において、部分一致は最も広範な検索クエリに対応する設定です。設定したキーワードと関連があると思われる検索クエリに対して、広く広告が表示されます。具体的には、設定したフレーズの一部や関連語句が検索クエリに含まれる場合は広告が表示され、別のものを指している場合は広告が配信されないようになっています。
- 部分一致とは
- 部分一致のメリット
- 部分一致のデメリットと対策
- 部分一致の設定方法
- 部分一致の活用例
- まとめ
キーワードのマッチタイプ設定において、部分一致とは最も広範な検索クエリに対応する設定です。
部分一致を使用することで、新規顧客を開拓したり、認知度を向上させることができます。しかし、デメリットもあるのできちんとした対策が必要になります。
この記事では、部分一致の基本的な説明から、メリット、デメリット、その対応策まで幅広く解説しています。
部分一致とは
部分一致は、検索広告において最も広範な検索クエリに対応するマッチタイプです。
この設定では、指定したキーワードと誤字や送り仮名の違い、多少の言葉の揺れがある場合や、関連性のある語句にも対応して広告が表示されます。
例えば、「航空券 予約」というキーワードを設定した場合、「飛行機 チケット 購入」や「国内線 航空会社 おすすめ」といったクエリに対しても広告が表示されます 。
部分一致の検索クエリ例
「航空券 予約」というキーワードを部分一致で登録した場合に、広告が表示される検索クエリと表示されない検索クエリの例を以下にまとめました。
広告が表示されるクエリ | 広告が表示されないクエリ |
---|---|
飛行機 チケット 購入 | 航空会社 就職 |
国内線 航空会社 | 飛行機 荷物 サイズ |
飛行機のチケット 予約 | ホテル 予約 |
海外旅行 飛行機 チケット | 新幹線 チケット 予約 |
航空券を予約したい | コンサート チケット |
部分一致のメリット
マッチタイプを部分一致で設定することによるメリットには、
- 幅広いリーチ
- 新規キーワードの発掘
- 高いインプレッション数
などがあります。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
幅広いリーチ
部分一致は、最も広い範囲のクエリに対応できるため、多くのユーザーにリーチできます。
例えば、設定したキーワードと異なる表現を使ってユーザーが検索した場合でも、意図が同じであるとみなされた場合は広告が表示されるため、より多くのユーザーにリーチできます。
これにより、新規顧客の獲得や市場の開拓が期待できます。
新規キーワードの発掘
部分一致は、新しいキーワードの発掘にも役立ちます。
部分一致のマッチタイプを使用した際に、どのような検索クエリに広告が表示されたかなどといったデータを収集し、このデータを分析することで新たなキーワードを発見することができます。
幅広い検索クエリに対応することで、これまで見逃していた潜在的なキーワードを見つけることができます。
高いインプレッション数
部分一致は広範囲の検索クエリに対応するため、キーワードを設定した際の想定よりも多くのユーザーに広告を表示することができます。
そのため、広告の表示回数が増え、ブランドの認知度を向上させることができます。特に新しい製品やサービスの認知度を高めたい場合に有効です。
これにより、長期的なマーケティング効果が期待できます 。
部分一致のデメリットと対策
部分一致のマッチタイプを使用した際にもデメリットは存在します。しかし、デメリットをしっかり把握して対策を取ることで効率的に成果を上げることができます。
デメリット
部分一致のデメリットとは、関連性の低いクエリに広告が表示されてしまう可能性があるということです。
これによってクリック率やコンバージョン率が下がり、クリック単価(CPC)が高くなります。
このデメリットについて対策をしないと、広告予算の無駄遣いをしてしまうことになります。
対策
部分一致を活用するうえで重要なのが、関連性の低いクエリに対する無駄な広告表示を防ぐために、除外キーワードを適切に設定することです。
こうすることで、コンバージョンに繋がる可能性が低い検索クエリに対して広告が表示されなくなります。
定期的にパフォーマンスをモニタリングし、キーワード設定を最適化することで、広告費用を効率的に運用できます 。
部分一致の設定方法
ここでは、マッチタイプを部分一致に設定する方法を解説します。
公判では、デメリットに対する対策である、除外キーワードの設定方法や運用方法についても解説します。
基本設定
Google広告の管理画面で、キャンペーンや広告グループを設定する際に、キーワードのマッチタイプを「部分一致」に設定します。
こうすることで、指定したキーワードに関連する広範なクエリに対して広告が表示されます。
除外キーワードの設定
部分一致を使用する際には、無関係なクエリに対する広告表示を避けるために、除外キーワードを設定することが重要です。
具体的な設定方法は、
- Google広告の管理画面から「キーワードとターゲット設定」を開き「キーワード,除外」を選択します。
- 「除外キーワードを追加」をクリックし「広告グループの除外キーワード」または「キャンペーンの除外キーワード」を選択します。
- 除外キーワードを追加する広告グループもしくはキャンペーンを選択します。
- 入力欄に除外キーワードを入力します。
以上で除外キーワードの設定が完了します。
この設定をすることで、広告費用の無駄を防ぎ、ターゲットユーザーに効果的にアプローチできます。
継続的なモニタリングと調整
部分一致の広告キャンペーンに限ったことではないですが、運用型の施策は定期的にパフォーマンスをモニタリングし、必要に応じてキーワードや除外キーワードを調整する必要があります。
パフォーマンスは、Google広告アカウントから確認することができますし、Googleアナリティクスなどのツールを使っても確認することができます。
これにより、広告の効果を最大化し、無駄なクリックを減らすことができます 。
部分一致の活用例
部分一致のマッチタイプを使用するのが向いている施策や商品やサービスの特徴について解説します。
新商品やサービスのプロモーション
新商品やサービスのプロモーションの際、部分一致を活用することができます。
部分一致の設定を使用することで、広範なユーザー層にリーチし、初期の認知度向上を図ることができます。
長期的なブランド認知度向上
部分一致を活用することで、広告のインプレッション数を増やすことができます。
このため、長期的なブランド認知度向上につなげることができます。
これにより、ブランドのポジションを強化し、将来的な顧客獲得に貢献します。
キーワードの発見
部分一致を利用すると、自分では思いつかなかった関連キーワードを発見することができます。
具体的には、部分一致の設定を使用した際に配信された検索クエリを分析することで、想定になかったキーワードを発見することができます。
これにより、新しいキーワードをリストに追加し、広告キャンペーンの効果を最大化することが可能です。
広告予算が豊富な場合
部分一致は、幅広いクエリに対して広告が表示されるため、クリック数が増加しやすくなります。広告予算が豊富で、多くのデータを集めたい場合には、部分一致を利用することで多くのクリックとインプレッションを獲得できます。
まずは部分一致で幅広くデータを収集し、それからフレーズ一致や完全一致、除外キーワード設定などでキーワードの最適化を狙う戦略が考えられます。
まとめ
キーワードマッチタイプの部分一致とは、設定したキーワードと関連があると思われる検索クエリに広く広告が表示される設定のことを言います。
具体的には、設定したフレーズの一部や関連語句が検索クエリに含まれる場合は広告が表示され、別のものを指している場合は広告が配信されないようになっています。
この仕組みから、コンバージョンに結びつきづらい検索クエリに対しても広告が配信される可能性があるため、あらかじめ除外キーワードの設定を行うなどの対策が必要です。
部分一致について詳しく知り、効果的なマーケティング施策に活かしていきましょう。