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コンバージョン率(CVR)

2023年05月01日 2024年07月02日

CVRとは

CVRとは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略です。

売り上げなどの最終結果に直接結びついている単語で、デジタルマーケティングには欠かせない指標です。

この記事では、CVRの詳しい意味やCVRの重要性、改善方法などについて解説していきます。

CVRの意味

まず、コンバージョンとは、購入や申し込みなどの成果のことを指します。

CVRは文字通りコンバージョンの割合という意味で、Webサイトにアクセスしたユーザーのうち、どのくらいの割合でそのWebサイトの目的(コンバージョン)を果たしているかを示す指標です。コンバージョン率とも言われることもあります。

なにをコンバージョンと設定するかは、実際の商品やサービスの購入だけにとどまらず、資料請求であったり会員登録であったり、各サイトや時期ごとに変わります。

CTRとの違い

CTRはClick Through Rateの略です。

広告の表示回数に対して、どのくらいの割合クリックされたのかを表す指標です。

CVRは、サイトを訪問したユーザーのうちどれくらいの人が目標とするアクションに至ったかを表すのに対し、CTRは表示されたユーザーのうちどれくらいの人がクリックしたかを表します。

CTRとは

CVRの計算方法

CVRは

コンバージョン数÷クリック数×100

で求められます。

この値が高いほど、効率良く成果を挙げられていることを表します。
代替テキスト

なぜCVRが重要なのか

CVRは売り上げに直結する指標です。

CVRが少し変わるだけで、全体の売り上げは大きく変わります。

例えば、月間訪問者数が5,000人で10,000円の商品を売るサイトがあったとします。CVRが3%だと、全体の売り上げは1,500,000円になります。

一方で、同じ条件でもCVRが4%の場合、全体の売り上げは2,000,000円です。

CVRが1%違うだけで500,000円の差が出ました。


BtoBの商品やサービスを扱う場合、顧客単価はさらに大きくなるため、差も大きくなります。

また、自社の分析や改善を行う際、CVRを基準にするとアプローチの方針を明確に定めることができます。

具体的には、サービスページを比べた際、CVRが十分に高い広告はターゲティングが成功しており適切な訴求ができていると評価できます。この場合、SEO対策などのサイトの訪問者数を増やすアプローチが有効です。

逆に、他と比べてCVRが低いサービスページの場合は、コンバージョンまでの誘導が適切でないと評価でき、CVR向上のためのアプローチが特に有効だと言えます。

このように、CVRは多方面で有効な指標となります。

CVRを改善するために

では、CVRを改善するにはどうしたら良いのでしょうか。

以下で大きく3つに分けて解説します。

UIの改善

CVRを改善するために、真っ先に注目したいのがUIです。UIとはユーザーインターフェースの略称で、ユーザーとサービスとの接点を指します。Webサイトにおいてはサイトのデザインや入力画面などが該当します。

CVRが低い場合、商品やサービスに興味を持ってサイトを訪問したにもかかわらず、コンバージョンに至っていないという事が考えられます。つまり、サイトを訪問してからコンバージョンに至るまでの間で離脱させないアプローチをすることが有効です。

その場合、UIを改善することは、サイト訪問者の体験を向上し、離脱率を減少させる手段の一つです。視覚に訴えかけるデザインや直感的なナビゲーションを軸に、コンバージョンまでの導線を整理することが大切です。

また、サイトの表示速度を高速化することも離脱率を下げるのに役立ちます。

ユーザーエクスペリエンスとは

ランディングページとは

PDCAをまわす

Webサイトの中には、CVRに影響を及ぼす要素が無数に存在します。具体的には、広告の種類や競合の状況、サイト内のコンテンツの構成、表示速度など、挙げればきりがありません。

それぞれの要素がコンバージョン獲得のために適切に機能しているか分析し、仮説を立て、検証を繰り返していきます。

このアクションを継続していくうちにサイトは最適化され、CVRの改善につながります。

ターゲティングを見直す

CVRが低い理由としては、ユーザーがサイトに訪問したものの、イメージとの違いを感じてサイトを離れてしまうことも挙げられます。

その場合、まずはターゲットを明確にし、どのようなユーザーに訴求したいかを考え直す必要があります。

サイトへの訪問数が増えても、ユーザーのニーズと自社の商品・サービスにずれがあってはコンバージョンに結びつきません。ターゲットを明確にし、ペルソナを設計して、訴求に合ったユーザーに訪問してもらうことがCVRを上げるカギとなります。

CVRが低い外部要因

CVRが低い要因が自社サイト内ではなく外部にある場合もあります。

例えば、ディスプレイ広告の場合は潜在顧客がサイトを訪問することも多いためCVRが低い傾向にあります。さらに、市場のトレンドや競合の訴求力など環境要因でCVRが低くなってしまっていることも考えられます。

Webサイトの改善を行ってもCVRが向上しない場合、外部に要因がある可能性も考慮が必要です。

まとめ

CVRとは、コンバージョン率のことで、サイトに訪問したユーザーがどれだけコンバージョンに至っているかの指標となります。

売り上げに直接影響する指標なので、サイトやページの改善アプローチや方針を考えるうえで重要となります。

よくある質問



Q1. CVとCVRの違いは何ですか

A1. CVは目標に設定した成果のことを表し、購入やサイトへの登録、問い合わせなどサイトやサービスによってさまざまです。CVRはそこに至るまでの割合を指します。


Q2. CVRは何パーセントくらいが目安になりますか

A2. CVRは業界や商材によって、または何をコンバージョンとして設定しているかによって変わりますが、だいたい2~3%がボリュームゾーンです。


Q3. 業界によるCVRの平均を教えてください

A3. コンサルティングやファイナンスの業界では10%、小売りやECサイトでは3%程度が平均だと言われています。一般的に、BtoCのサイトに比べてBtoBのサイトの方がCVRが高い傾向にあるようです。

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