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Google広告のマッチタイプとは
Google広告のマッチタイプとは、ユーザーの検索ワードから広告を表示させる際に、キーワードとどの程度一致していたら広告を表示させるかを指定できる機能のことです。マッチタイプには、完全一致、フレーズ一致、部分一致の3パターンが存在します。マッチタイプを指定することによって、特定の検索ワードでのみ表示させたい場合や、幅広い検索ワードで表示させたい場合など、広告を出す側の希望によって使い分けられます。
Google広告マッチタイプ3つの種類

検索ワードがキーワードとどの程度一致しているかを指定することにより、広告を表示させる範囲を選択することができます。
想定するユーザーによりマッチタイプを使い分けていくことが重要になるため、特徴を知っておくことが大切です。それでは、それぞれの種類について見ていきましょう。
完全一致
1つ目は、検索ワードとキーワードが完全一致した場合に広告を表示させるという設定です。この設定では、キーワードと検索ワードの意味がほぼ同一の場合にのみ広告を表示します。特定の単語で検索しないと広告が表示されない設定のため、対象となる検索ワードの範囲が狭いという点が特徴です。
フレーズ一致
2つ目は、検索ワードとキーワードのフレーズが一致した場合に広告を表示させるという設定です。この設定では、キーワードの一部の単語や意味が一致する検索ワードが存在する場合に広告を表示します。完全一致と比較すると検索ワードの範囲は広がりますが、検索ワードにキーワードや類似の意味を持つ単語が含まれていることが条件になります。
仕様変更で絞り込み部分一致が組み込まれた
フレーズ一致のマッチタイプに仕様変更があり、従来の絞り込み部分一致が利用不可となり、新バージョンのフレーズ一致に組み込まれることとなりました。この変更によりフレーズ一致の対象範囲が広がり、マッチタイプの選択がわかりやすく、シンプルになります。
なお、2021年7月以後は絞り込み部分一致が使用できません。
出典:フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について|Google広告ヘルプ
参照:https://support.google.com/google-ads/answer/10286719?hl=ja&ref_topic=3119131
部分一致
3つ目は、キーワードと検索ワードに関連がある場合に広告を表示する設定です。この設定では、キーワードと検索ワードの単語が一致していなくても、関連ワードである場合にも広告が表示されます。幅広い検索ワードに対応するため広告表示の範囲が広く、想定しているユーザーだけでなく、他のユーザーにも広告表示が見込めるという点が特徴です。
マッチタイプのキーワード類似パターン

Google広告では、キーワードの類似パターンによりキーワードが指定しやすくなっています。
キーワード類似パターンは、単語の表記ゆれや誤字、語順の違いなどの差異がある場合でも、キーワード一致と判定します。上記の例だけでなく、類語や言い換え、呼称が省略されている単語でも広告の表示対象とすることが可能です。この機能により、キーワードに些細な違いがあるパターンを登録する必要がありません。
Google広告3つのマッチタイプの使い方

ここまでは、Google広告のマッチタイプやキーワード一致に関連する機能について紹介してきました。
マッチタイプによりそれぞれ広告の表示範囲が異なるため、想定するユーザーや期待する効果によって使い分けることが大切です。マッチタイプの強みや特徴を知ることは、広告のパフォーマンスを高めることにつながりますので、ひとつひとつ把握していきましょう。それでは、各マッチタイプの使い方について見ていきます。
完全一致の場合
完全一致は、検索ワードとキーワードが一致したとき、または類似したキーワードの場合に広告が表示されるため、想定するユーザーに的を絞って広告配信が可能です。狙いたいユーザー層が明確である場合には、完全一致にするといいでしょう。キーワードが1語の場合や、サービス名などをキーワードに指定する場合に利用するのがおすすめです。
フレーズ一致の場合
フレーズ一致は、検索ワードがキーワードと一致する部分があれば別の単語があっても広告が表示されるため、完全一致よりも広い範囲のユーザーへの広告配信が可能です。完全一致では想定ユーザーが狭すぎる場合や、関連する検索ワードを調べたい場合に有効です。しかし、単語の順番が登録したキーワードと異なる場合は広告表示の対象となりませんので、その点は注意が必要になります。
部分一致の場合
部分一致は、キーワード以外に関連した検索ワードのときでも広告が配信されるため、フレーズ一致よりもさらに広い範囲のユーザーに広告が表示されます。想定よりも広い範囲のユーザーが広告表示の対象となりやすく、とにかく多くの人に見てもらいたい広告の場合に選択します。効果的なキーワードがまだわからない場合や、幅広いユーザーに認知してもらいたい場合に設定するのが有効です。
マッチタイプと広告の優先度の関係

Google広告の表示にはマッチタイプによって優先度が存在します。
基本的にはキーワードと検索ワードが完全に一致している方が優先される仕組みとなっていますが、その中でマッチタイプによる優先度があります。広告配信されるユーザーの範囲が狭いほど優先度が高いため、完全一致、フレーズ一致、部分一致の順番で広告表示が優先されますが、完全一致のキーワードだと広告配信が優先されやすくなるため、確実なキーワードがある場合は完全一致で登録するのがおすすめです。
Google広告マッチパターンの仕様変更への対策3選

ここでは、Google広告マッチパターンの仕様変更対策をご紹介します。
Google広告はアップデートにより広告表示の対象が変わることがあるため、仕様変更がある際は対策をとる必要があります。先ほど紹介したように、マッチタイプの仕様に変更が入ることもありますので、アップデートがある場合はしっかりとチェックしましょう。
ここでは、マッチタイプやキーワードの見直しでできる対策について3つ紹介していきます。
マッチタイプを変更する
1つ目の対策は、マッチタイプを変更することです。
仕様変更によってキーワードの対応範囲が変わる場合は、別のマッチタイプに変更することを視野に入れましょう。フレーズ一致と絞り込み部分一致が組み合わされるアップデートのように、マッチタイプ自体に大幅な変更が発生する場合もあります。
キーワードを追加する
2つ目の対策は、キーワードを追加することです。
アップデートにより流入が減少した場合などに、広告の表示される対象を増やしたい時は新しいキーワードを追加しましょう。マッチタイプの変更をせずに想定ユーザーを増やしたいときにも、キーワードを追加するのがおすすめです。
除外キーワードを追加する
3つ目の対策は、除外キーワードを追加することです。
アップデートにより意図していないユーザーへの広告表示が起きている場合は、除外キーワードを追加しましょう。仕様変更により広告表示される対象のユーザーが増えるパターンがありますので、その時はこの方法で対策するのがおすすめです。
Google広告のマッチタイプについて理解しよう

ここまではGoogle広告のマッチタイプの種類、使い方や仕様変更への対策などをご紹介しました。
それぞれのマッチタイプについて理解することで、適切なユーザーへの広告表示ができるようになり、広告の効果アップにつなげられます。Google広告はアップデートにより広告の表示対象に変動が起きることがあるため、変化にも柔軟に対応して広告のパフォーマンスを維持することが大切です。
マッチタイプについて理解を深め、Google広告を有効活用しましょう。