商品やサービスの売り上げを伸ばしたり、Webにおける集客を考えたりした場合にWeb広告は欠かせない手段の一つです。
Web広告は効果を数値化しやすく、サイトへの訪問者数も明確にわかります。
しかし、Web広告の運用によって本当に利益が出ているのかわからないという担当者も多いのではないでしょうか。
特に最近ではWeb広告の種類も多くあるため、費用対効果について悩んでいる方も少なくありません。
そこで本記事では、Web広告の費用対効果が高いといわれる理由や計測のためのステップ、費用対効果を高めるためのポイントについて解説します。
目次
Web広告における費用対効果とは
費用対効果とは、費用に対してどれくらいの成果を上げることができたのかを示す指標です。
Web広告における成果を表す要素は、下記の3点です。
- 資料請求
- 問い合わせ
- 商品やサービスの購入
Web広告では、ユーザーに商品やサービスに対して興味を持ってもらう必要があります。
Web広告をフックに資料請求してもらい、商品やサービスについてより詳しく知ってもらいたいわけです。
さらに、資料請求から問い合わせにつなげてユーザーの疑問を解決することが大切です。
その結果、ユーザーの満足度が高い状態で商品やサービスを購入してもらえるのです。
代表的なWeb広告の種類と費用一覧
代表的なWeb広告の種類と費用は、以下の通りです。
Web広告名 | 費用 | 特徴 |
リスティング広告 | 数百円/1クリック | ユーザーが検索したキーワードに合わせてテキストベースで表示される広告。 「検索連動型広告」とも呼ばれており、詳細にターゲットを設定できるため、見込みの高いユーザーを対象に、ピンポイントでアプローチできる。 低予算で出稿できるだけではなく、短期間で効果に期待できる。 ただし、人気のキーワードの場合には単価が高くなるので、注意が必要。 また、潜在層にはアプローチしにくい。 |
アフィリエイト広告 | 3~5万円/月(ASP契約料) | 広告をクリックしたユーザーが、商品の購入や資料の問い合わせなど、何かしらのアクションを起こした場合のみ費用を支払う広告。 「成果報酬型広告」とも呼ばれており、無駄な費用を支払う必要がないので、費用対効果が非常に高い傾向。 また、アフィリエイト広告はアフィリエイターと呼ばれる自身でブログを運営している方に広告を掲載してもらえるので、認知度拡大に期待できる。 一方、アフィリエイト広告を配信するには、ASPと呼ばれるサイトに登録する必要があるため、毎月の固定費用がかかる。 また、アフィリエイターによる過剰な訴求や自社が意図しない訴求を行った結果、ブランディングが低下する恐れがあるため、注意が必要。 |
SNS広告 | 数百円/1クリック | TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSに配信できる広告。 精度の高いターゲティングが可能なため、ピンポイントでアプローチできる。 また、SNSには投稿をシェアする機能やリツイート機能、いいね機能などがあるので、拡散力が高く、認知拡大にも期待できる。 ただし、SNSを利用するユーザー割合は若年層が多いので、中高年に向けた商品やサービスの場合には相性が悪い。 また、炎上する可能性があるので、言葉選びに気をつけて慎重に配信することが大切。 |
純広告 | 数万~数百万円 | 特定のメディアの広告枠を買い取って配信する広告。 バナー広告やリッチメディア広告、テキスト広告など、さまざまな種類があるため、自社の商品やサービスに合わせられる。 費用を支払えば必ず広告が掲載できるため、確実に広告を掲載したい場合におすすめ。 ただし、ほかのWeb広告と比較して掲載料が高いので、ある程度の予算が必要。 また、一度広告を出稿すると、掲載期間が終了するまで内容を変更できない。 PDCAを回すことができないので、注意が必要。 |
動画広告 | 10円~/1再生 | 動画を掲載できる広告。 視覚だけではなく、聴覚からも訴えることができるので、短時間で多くの情報をユーザーに伝えやすい。 また、再生時間や再生数、インプレッション数など、さまざまなデータを計測できるため、PDCAが回しやすい。 ただし、動画を制作するのに時間とコストがかかる。 動画のクオリティによっては、自社ブランドを低下させてしまう恐れがあるので、自社で制作するのが困難な場合には、制作会社に依頼するのがおすすめ。 |
メール広告 | 5円~/1通 | メール上で配信できる広告。 自社の商品やサービスに興味のあるユーザーに対して直接アプローチできるため、成約率が高い。 また、ほかの広告に比べて文字数の制限や縛りなどがないので、強い訴求が可能。 ただし、迷惑メールやスパムメールだと判断されてしまうと、開封されないことがあるので、工夫が必要。 |
Web広告の費用対効果が高いといわれる3つの理由
Web広告の費用対効果が高いといわれる理由は、以下の3つです。
- 種類が豊富にある
- 低コストで始められる
- ターゲットを細かく設定できる
順番に解説します。
種類が豊富にある
Web広告であれば、さまざまな媒体で広告の運用が可能です。
また、Web広告は種類が豊富にあるため、下記のような項目を細かく設定することで、ユーザーに合った最適な広告が選べます。
- ターゲット層
- 目的
- 予算
その結果、費用対効果の高い広告運用が行えるのです。
低コストで始められる
Web広告は、低コストで始められるのもポイントの一つです。
マス広告を掲載する場合、事前に高額な広告費用を支払って広告枠を確保しなければなりません。
しかし、Web広告では少額から始めることのできるアフィリエイト広告やリスティング広告などがあります。
そのため、予算を確保するのが厳しくても十分な効果に期待できます。
ターゲットを細かく設定できる
マス広告では、さまざまなターゲット層のユーザーが広告を見てくれます。
しかし、ターゲット層を絞りきれていないため精度は低めです。
一方のWeb広告は、年齢や性別・職業など、あらゆる項目を細かく設定できます。
アピールしたい商品やサービスに興味を持ってくれそうなユーザーに限定して広告配信を行えるため、無駄な広告費用をかけずに商品やサービスの売り上げを伸ばせるのがWeb広告の強みです。
Web広告の費用対効果を示すときに必要な3つの指標
Web広告の費用対効果を示すときに必要な指標は、以下の3つです。
- CPA
- ROAS
- ROI
一つずつ解説します。
CPA
CPA(Cost Per Action)とは、顧客獲得単価を指します。
主に1件の成果やユーザー獲得のためにかかった広告費用を表しています。
具体的には、商品やサービスの購入、問い合わせ、資料請求などです。
CPAの数値が低いほど、費用対効果の高い広告運用ができていることになります。
「コスト÷コンバージョン数」によって算出できます。
ROAS
ROAS(Return On Advertising Spend)とは、広告自体の費用対効果を指します。
これまでの広告費用に対して、どれだけ売り上げや問い合わせなどのアクションを得られたかを表す指標です。
ROASの数値が高ければ高いほど費用対効果も高いということになり、広告の予算配分や入札価格の設定にも役立ちます。
逆にROASの数値が低い場合は、広告ページや運用の改善を行わなければいけません。
ROI
ROI(Return On Investment)とは、これまでの広告費用に対して発生した利益を表す指標です。
「利益÷投資額(広告費)×100(%)」で計算できるようになっており、ROIは実際の金額ではなく割合で指標を算出していきます。
そのため、ROIの数値が高かったとしても、かけた広告費用が少なければ利益が少ないというケースもあります。
また、ROIは短期的な利益をみる指標となるため、長期の広告運用には向いていません。
Web広告の費用対効果を計測するまでの4つのステップ
Web広告の費用対効果を計測するまでのステップは、以下の4つです。
- 費用対効果を計測することでの成果地点を決めておく
- 配信するWeb広告の予算とターゲットを決める
- 実際に運用する
- 運用結果を基に当初の計画と比較して改善する
一つずつ順番に見ていきましょう。
費用対効果を計測することでの成果地点を決めておく
Web広告を運用する上で、費用対効果を計測することでの成果地点を先に決めておきましょう。
Web広告における成果地点の例として、以下のような内容が挙げられます。
- 商品やサービスの認知度アップ
- 商品やサービス内容の理解促進
- 購買意欲の促進
Web広告を運用する目的や成果地点などをどのように設定するのかが大切です。
配信するWeb広告の予算とターゲットを決める
Web広告を運用する目的や成果地点が決定したら、配信するWeb広告の予算とターゲットを決めます。
目的や成果地点が明確になっていれば、ある程度の広告予算が立てられます。
ターゲットを決めていく上で重要なのが、広告クリエイティブです。
広告クリエイティブとは、広告を掲載する際に必要な素材や要素のことを指します。
Web広告のなかでもリスティング広告の場合はキーワード選定が必要となり、そのほかの広告はユーザー属性が大切です。
広告クリエイティブは費用対効果を左右する大きなポイントになるため、入念なリサーチを心がけましょう。
実際に運用する
予算やターゲットの設定が完了したら、実際にWeb広告を運用していきます。
可能であれば、運用開始前にシミュレーションツールを活用して広告運用のシミュレーションを行うのがおすすめです。
あらかじめシミュレーションしておくことで、Web広告によってどれくらいの成果を得られるのかが予測できます。
運用結果を基に当初の計画と比較して改善する
Web広告運用のデータが取得できるようになったら、運用結果を基に当初の計画と比較して改善していきます。
もし、当初の計画通りに成果が出ていない場合には、問題点を見つけ出して改善する必要があります。
CPAの数値が高いと、ROASやROIの数値も悪くなっていることが考えられるため、定期的に各指標のチェックを行っておくのがおすすめです。
最適な対策を行うことによって、費用対効果も改善していきます。
Web広告の費用対効果を高めるための3つのポイント
Web広告の費用対効果を高めるためのポイントは、以下の3つです。
- Web広告の配信先を変更してみる
- Web広告のクオリティを上げる
- 費用の上限を決めておく
一つずつ解説します。
Web広告の配信先を変更してみる
Web広告の配信先を変更してみるのも、一つのポイントです。
Web広告の配信先のターゲット層が商品やサービスのユーザー層に近いほど、売り上げがアップします。
自分たちのWeb広告に合った配信先を見つけることで、さらなる費用対効果の向上が期待できます。
また、Web広告の配信先と同時に、広告の掲載場所を見直すのも有効的です。
ユーザーの目のつきやすい場所に広告を掲載することで、クリック率も高くなります。
Web広告のクオリティを上げる
費用対効果を高めるためには、Web広告のクオリティを上げることも検討しましょう。
ユーザーに興味を持ってもらえるような色使いやキャッチコピーにすることで、クリック率が高くなります。
Web広告のクオリティを上げる際にはそれなりの費用がかかりますが、長期的に考えると費用対効果の向上につながるはずです。
そのほかにも、わかりにくい箇所がないか、より明確にできるポイントはないかなどもチェックしましょう。
費用の上限を決めておく
費用対効果を高めるためには、Web広告費用の上限を決めておくのも重要です。
広告費用が多いからといって、必ずしも費用対効果が向上するわけではありません。
そのため、実際のWeb広告運用を行う前に何度もシミュレーションを繰り返しましょう。
シミュレーションを実施するなかで傾向がわかってくれば、予算配分の計画も立てやすくなります。
ただ、あまりにも広告費用の上限が低すぎると広告運用の分析をするためのデータが不足してしまうので、注意が必要です。
Web広告の費用対効果について学習したいのであれば「デジプロ」
Web広告は独学でも学習できますが、費用対効果の向上について詳しく学びたい方はWebマーケティングスクールである「デジプロ」がおすすめです。
デジプロの特徴は、以下の4つです。
- 現場で使われるWeb広告を網羅的に学べる
- 講師は全員プロの現役マーケター
- 全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
- 受講者の喜びの声も多数あり
一つずつ順番に見ていきましょう。
現場で使われるWeb広告を網羅的に学べる
デジプロでは、実際の現場で使われるWeb広告を網羅的に学べます。
リスティング広告はもちろん、そのほかの主要Web広告プロダクトの知識やスキル、運用方法について実践的に習得可能です。
具体的に学べるWeb広告プロダクトは以下の通りです。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
主要なWeb広告プロダクトに関する知識やスキルを深めることで、Webマーケターとしての仕事の幅も広がります。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロの講師は、全員プロの現役マーケターであるというのも大きな特徴です。
講師のなかには、GMOグループで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなども在籍しています。
そのため、2ヵ月という短い期間でも圧倒的な成長が可能です。
全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
Webマーケティングスクールの多くはオンライン授業を推奨していますが、デジプロは以下の全国12ヵ所で通学授業にも対応しています。
- 東京(渋谷)
- 埼玉(大宮)
- 千葉(津田沼)
- 神奈川(横浜)
- 名古屋
- 福井
- 大阪
- 神戸
- 広島
- 福岡
- 北海道
- 仙台
通学授業によってモチベーションを高めることができたり、わからないことがあっても講師にすぐ聞けたりするので、効率のいい学習が可能です。
デジプロの校舎は順次拡大中です。
オンラインプランも用意されているため、通学プランと比較して自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。
受講者の喜びの声も多数あり
デジプロには、受講者からの喜びの声も多数届いています。
デジプロを受講して未経験からWebマーケターへの転職を決めたHさん
Hさんは当初、IT企業のSEからフリーランスに転身してWebライターをしていました。
しかし、徐々にWebマーケターに興味を持つようになり転職活動を始めましたが、うまくいかずに苦戦していたそうです。
そんなとき、デジプロの受講を決意しました。
デジプロでは、Web広告の基本的な概念だけでなく、プランニングをして入稿するといった実践レベルのプロセスも学べます。
そのため、デジプロ卒業後の具体的な転職イメージも掴めて非常に心強かったとのことです。
多くの専門用語も学べたので、会社の先輩やWebマーケティングの経験が豊富な方との会話がスムーズなのもデジプロのおかげであると語っています。
今後はWebマーケターとしてさらなるレベルアップを図り、クライアントの売り上げアップに貢献できるマーケターを目指していくそうです。
大手広告代理店への転職に成功したエドワードさん
スポーツジムのインストラクターとして働いていたエドワードさんは、スポーツジムをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えていました。
さまざまなアプローチを考えましたが、どれもうまくいかなかったため、デジプロの受講を決意したとのことです。
デジプロの講義は、広告プランニングを考えたり広告の入稿作業で実際に自分の手を動かしたりと非常に実践的です。
その結果、転職後の自分自身のステージについても容易に想像できるようになったそう。
常にチャレンジできる環境が整っていたことで、デジプロが今後の自分自身のビジョンを後押ししてくれたと語っています。
今後は、世の中の人に役立つプロダクトをメディアを使って広げていくお手伝いをしていきたいそうです。