Web広告は、 検索結果やSNS内など、至るところで目にするようになりました。
それだけWeb広告市場は大きく成長しており、それに合わせてWeb広告という仕事に興味を持つ人も増えました。
Web広告の仕事に興味を持った人のなかには、「完全未経験だけど、転職・転身できるのだろうか?」と悩んでいる人もいるでしょう。
未経験でもWeb広告運用者になることは可能ですが、仕事内容や業界の情報を知らずに飛び込んでしまうと、後悔してしまうかもしれません。
ですので、今回は未経験からWeb広告運用者になりたい人に向けて、Web広告運用の仕事に関して網羅的に解説します。
最後まで読み進めれば、Web広告運用者への転職・転身を失敗しないためにやるべきことがわかります。
目次
【未経験者が知っておきたい】Web広告運用の市場
まずは、Web広告運用の市場に関してお伝えします。
市場の動向を知ることで、未経験者でも挑戦できるのかわかるでしょう。
Web広告市場が成長している
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、世界的にオンライン化が進み、EC市場や動画市場が発展してきました。
人々の行動の変化によって、Web広告市場も成長しています。
株式会社矢野経済研究所の調査によると、2023年には3兆円を超える市場になると予測されています。
出典:株式会社矢野経済研究所|インターネット広告市場に関する調査
Web広告が必要とされている理由の一つに、インターネット広告市場の拡大があります。
今後は、通信環境の進歩やデバイスの拡張により、Web広告市場はさらに拡大していくでしょう。
転職市場も活発である
Web広告の需要が高まっていることもあり、Web広告業界の採用活動は活発です。
大手転職サイトdodaが発表した「転職市場予測2022上半期企画・マーケティング」によると、2022年上半期はWebマーケティング関連の求人が増えると予測しています。
その背景として、DX(Digital Transformation)やEC(電子商取引)の増加が関係しています。
新型コロナウイルス感染症の流行によって、対面での営業・販売が困難になり、Web上での集客・販売に注力する業界・企業が増加しました。
その結果、転職市場ではECサイト運用者やWebマーケター、Web広告運用担当者などの求人が増えています。
転職市場が活発に動いている今だからこそ、未経験からでもWeb広告運用者に挑戦してみるといいでしょう。
Web広告運用者が行う仕事の流れ
Web広告運用者の仕事の流れは、以下の5つです。
- プランニング
- 予算設計
- 広告作成
- 入稿・配信
- 効果検証・改善
それぞれに関して、詳しく解説します。
プランニング
Web広告運用者は、初めに「広告の予算設定」「広告内容」「掲載するプロダクト」などの計画を立てます。
広告で取り扱う商品やサービス内容を理解した上で、以下のような観点から広告で訴求する内容を考えます。
- どのようなターゲットに届けるのか
- 他社との差別化ポイントはどこなのか
- 商品やサービスのベネフィットは何か など
広告を届けるターゲットと訴求内容によって、広告を掲載する媒体が変わります。
予算設計
広告内容や配信媒体が決定したら、予算組みを行います。
売上の目標金額や使える予算額を考えながら、広告の効果が最大化するように予算設計をします。
Web広告は低予算で広告配信できるので、まずはなるべく予算を抑えた状態で出稿をして、広告の運用状況を見ながら予算を追加するのもおすすめです。
広告作成
予算設計ができたら、広告を作成します。
広告のクリエイティブには、文章や画像、動画と種類があるので、掲載する広告媒体に合わせて作成します。
広告はユーザーの行動を左右するので、専門のデザイナーに依頼している会社も多いです。
入稿・配信
クリエイティブが完成したら、いよいよ入稿です。
入稿の際には、各広告媒体の入稿規定を確認して進めます。
広告配信時の細かな設定は、入稿作業時にできるので、プランニングした内容を反映させましょう。
効果検証・改善
Web広告運用者の仕事で、最も重要と言えるのが効果検証・改善の部分です。
なぜなら、広告配信するのが目的ではなく、広告配信を通して目的を達成する必要があるからです。
広告のクリック率やユーザーの流入経路、離脱率、コンバージョン率などの数字を用いてアクセス解析をします。
分析結果から広告運用の問題点をあげて、検証と改善を繰り返します。
また分析した数値はレポートにまとめて、クライアントに報告することも重要な仕事の一つです。
Web広告運用で扱う広告の種類
ここでは、Web広告運用で扱う広告6種類をまとめてみました。
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Instagram広告
- YouTube広告
- Twitter広告
- LINE広告
広告によって特徴があるので、それぞれに関して詳しく解説します。
Google 広告
Google 広告とは、検索エンジンのGoogleが提供するWeb広告のことです。
Google 広告には、以下の3種類の広告があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告
Google 広告のメリットは、細かくターゲティングをした上で広告を出稿できる点です。
住まい、年齢、性別、趣味、世帯年収といったさまざま属性に分けてターゲットを選定できます。
狙ったユーザーにピンポイントで広告を出稿できるので、正しいターゲティングをすれば大きな広告効果が見込めるでしょう。
Yahoo!広告
Yahoo!広告とは、検索エンジンのYahoo! Japanが提供するWeb広告のことです。
Yahoo!広告には、以下の2種類の広告があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
Yahoo!広告の特徴は、ポータルサイトのYahoo! Japanのなかの検索結果やYahoo!知恵袋、ヤフオクなどのYahoo!特有の場所で掲載されることです。
そのため、Yahoo! Japanを利用するユーザーと広告内容がマッチすれば、クリックされる確率も上がります。
Instagram広告
Instagram広告とは、Meta社が運営するSNSのInstagram上で配信されるWeb広告のことです。
Instagram広告の特徴は、細かなターゲティングが可能な点。
性別や年齢、住まい、言語、興味・関心やライフスタイルなどの項目を指定して、広告配信できます。
Instagram広告には、具体的に以下の広告があります。
- ストーリーズ広告
- フィード広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
このように、Instagram内のさまざまな機能のなかで広告を配信できるので、多くのユーザーの目に止まりやすいです。
YouTube広告
YouTube広告は、動画共有サイトのYouTubeで配信されるWeb広告のことです。
クリエイターが作成・配信しているYouTube動画のなかに、動画形式の広告を差し込みます。
YouTube広告の種類は、以下の3種類です。
- スキップ可能なTrue Viewインストリーム広告
- スキップ不可能なTrue Viewインストリーム広告
- バンパー広告
広告自体のスキップが可能なのか不可能なのか、また広告の長さなども独自に設定可能です。
動画の内容によって、使い分ける必要があります。
また、Googleが運営しているためターゲットを絞って広告配信がしやすい点や、動画を通すことで視覚でユーザーの印象に残りやすいのがメリットです。
Twitter広告
Twitter広告は、ツイート機能が特徴のSNSであるTwitter上で配信できるWeb広告のことです。
Twitterのタイムラインや検索結果に、広告を配信できます。
ユーザーの興味・関心やキーワード検索時の語句など、幅広いターゲティングで広告配信できます。
Twitter広告の特徴は、比較的若いユーザーに届きやすいことと、リツイート機能で拡散されやすい点です。
LINE広告
LINE広告は、コミュニケーションアプリのLINE上で配信されるWeb広告です。
2021年時点で日本国内で8,600万人以上が利用しており、すでに巨大なインフラになっているLINE。(※Line Business Giude参照)
LINE上でしか広告配信ができないとはいえ、LINEを使用する多くのユーザーに幅広く広告配信することが可能です。
また、LINE広告はトークリストやLINE NEWS、LINEマンガ、LINEショッピングなど12ものサービス内で配信できます。
未経験からWeb広告運用者になるには
Web広告業界で人材を欲しているとはいえ、やはりスキルや実績がゼロの未経験者では、Web広告運用者になるのは難しいです。
そこで、ここでは、未経験からWeb広告運用者になるために必要なスキルや実績の作り方を3つのステップで分かりやすく解説します。
ステップ1:独学やスクールなどでWeb広告運用を学ぶ
まずは、Web広告運用のスキルを身につける必要があります。
Web広告・Webマーケティングの世界は、たとえ未経験でも知識やスキルを求められることが多いです。
ですので、未経験からWeb広告運用者になるためには、前もってWeb広告スキルを学ぶことをおすすめします。
Web広告スキルを身につけるには、独学で学ぶ方法とスクールで学ぶ方法の2種類があるので、それぞれを詳しく解説します。
独学で学ぶ
独学で学ぶ際には、書籍やYouTube動画、Webコンテンツ、SNSなどを活用して勉強します。
独学するメリットは、学習コストを抑えつつ、手軽に学ぶことができる点でしょう。
また、自分のペースで学習できるので、時間を気にすることもありません。
とはいえ、独学ではWeb広告運用が実践できるほどのスキルを身につけるのは難しいというデメリットもあります。
スクールで学ぶ
近年は、Web広告を対面またはオンラインで学べるスクールが複数存在します。
スクールで学べば、Web広告を基礎から実践的なスキルまで体系的にスキルを身につけることが可能です。
学習コストは独学に比べると高くなりますが、Web広告運用者に転身する確率を高めるのであれば、スクールがおすすめです。
ステップ2:実績を作る
Web広告を学び始めたら、実績作りを始めましょう。
転職をするにしろ個人で案件を獲得するにしろ、Web広告運用の実績がないと依頼側は安心して業務を頼むことができません。
実績を作るには、以下の方法があります。
- 自分でリスティング広告やSNS広告を運用し、データ分析から改善まで行う
- 実績作りができるスクールで講師に教えてもらいながら作る
効率的に学びながら実績を作るとしたら、スクールがおすすめです。
独学かスクールで学んだことを活かして、広告運用の実績を作りましょう。
ステップ3:Web広告業界へ転職、または案件を受注
知識を身につけて、実績も作れたら、いよいよ転職か案件を受注します。
Web広告業界は完全未経験で転職するケースもありますが難易度が高いため、焦らず知識と実績をつけてから進むようにしましょう。
転職を行う際は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントであれば、担当のエージェントが希望をヒアリングしてくれて、適切な会社を提案してくれます。
エージェントが転職希望者側と会社側の両方を理解した上で仲介をしてくれるので、転職後の失敗が少ないのが特徴です。
また、面接の日程調整や待遇面の交渉などをしてくれる、転職エージェントもあります。
転職ではなく、個人のWeb広告運用者として案件を受注する場合には、クラウドソーシングサイトやSNSを活用して案件を獲得します。
クラウドソーシングサイトは、仕事をお願いしたい発注者と仕事を受けたい受注者のマッチングサイトです。
企業が募集している案件内容を読んで、気になるようであれば応募をします。
応募の際には、広告運用歴や広告運用の実績を提示して、発注者にアピールします。
未経験からWeb広告運用スキルを習得するなら「デジプロ」
デジプロは、超実践的なカリキュラムでWeb広告スキルを習得できる、Webマーケティングスクールです。
Web広告に特化したカリキュラムや現役のWebマーケターによる直接講義など、デジプロならではの特徴があります。
主要なWeb広告を実践フローで学べる
デジプロでは、WebマーケティングのなかでもWeb広告に特化しています。
具体的には、このような広告プロダクトを学べます。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook 広告
- Twitter 広告
- ディスプレイ広告 など
それぞれの広告プロダクトを基礎から応用まで、実践フローに基づいて学習でき、データ解析や運用方法を含めてスキルを習得できます。
この記事で紹介している各Web広告媒体に関しても、詳しく学ぶことが可能です。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロの講師陣は、現役で活躍しているWebマーケターです。
GMOグループで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントでMVPを複数回受賞したコンサルタントなどが在籍しています。
このようなプロのマーケターから、マーケティング業界の現状を教えてもらえ、最新の情報を基に講義をしてもらえます。
また講義をするだけではなく、生徒一人ひとりをサポートするパーソナルトレーナーになってくれるのもポイント。
そのため、継続的な学習のサポートを受けられ、疑問点が浮かんだ際にはすぐに解消できるので安心です。
安心の転職サポート
デジプロでは、転職サポートにも力を入れており、「書類添削」「面接対策」「求人紹介」がプランのなかに組み込まれています。
スクールで学ぶ人の目的の多くが、スキルを身につけて転職を成功させることです。
デジプロのような手厚い転職サポートを受けられると、未経験からの転職でも安心できます。
全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
デジプロは、通学授業に対応している教室があり、現在では以下の11ヵ所で対面講義を受けることが可能です。
- 渋谷
- 大阪
- 福岡
- 千葉
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
Webマーケティングスクールはデジプロ以外にもありますが、その多くはパソコン一つで行うオンライン授業。
オンライン授業は、時間や場所に縛られず自由に講義を受けられるというメリットもあります。
ですが疑問点をその場で解決できない、モチベーションの維持が難しいといった点がデメリットでもあります。
教室に通い対面で授業を受けることで、必要な知識をより効率よく学習できるでしょう。