リスティング広告運用でフリーランスになるには?仕事内容や案件獲得方法を紹介

Web広告市場の成長や働き方の変化により、リスティング広告を運用できるフリーランスの需要が高まっています。

会社に属さずにフリーランスとして働くのは、今や決して珍しいことではありません。

とはいえ、フリーランスに転身すれば所属する会社の後ろ盾がなくなるので、不安を感じる人もいるでしょう。

「本当にフリーランスとしてリスティング広告運用をやっていけるのか」

「どのように案件獲得したらいいんだろう」

そこで今回は、Web広告に特化したマーケティングスクールの「デジプロ」を運営する弊社が、リスティング広告運用者として働くフリーランスの案件獲得方法や働き方を解説します。

フリーランス転身を考えている方にとって大切な実績の作り方も紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

リスティング広告を運用できるフリーランスの需要は高い!

リスティング広告運用ができるフリーランスの需要は高まってきています。

需要が高いことを裏付ける2つの要因は、以下2つです。

  • Web広告の市場は右肩上がりで成長しているから
  • フルリモート案件も多数あるから

これらの要因に関して、詳しく解説します。

Web広告の市場は右肩上がりで成長中

リスティング広告をはじめとするWeb広告全体の市場は、2022年現在、右肩上がりで成長しています。

市場が成長しているということは、つまり「Web広告を出稿したい企業が多く、広告を運用できる人材やフリーランスの需要が高い」と言えます。

以下の表は、広告大手の株式会社電通が2022年2月に調査した結果です。

2021年 日本の広告費|株式会社電通

出典:2021年 日本の広告費|株式会社電通

こちらの調査によると、2021年のインターネット広告費が27,052億円になり、前年比121.4%と大きく成長したことが分かります。

さらに、これまで広告の中心であったテレビや新聞などのマスコミ四媒体広告費と比べてインターネット広告費のほうが高いという結果からも、インターネット広告市場の高まりが伺えるでしょう。

Web広告の市場が成長している理由には、デジタル技術の発展やSNSの普及が関係しています。

企業の集客を行う場として、オンラインがノーマルになってきているのでしょう。

また、2022年現在、新型コロナウイルス感染症の影響は緩和してきましたが、コロナ禍を機にECサイトなどを利用する方は増加傾向にあります。

このような事実からも、今後Web広告を運用する場がますます広がり、業界の需要は長期的に継続すると予測できます。

フルリモート案件も多数

Web広告の市場が成長しているとはいえ、「フリーランス向けの案件は十分にあるのだろうか?」と不安を抱く人も多いでしょう。

近年は、フリーランス向けにフルリモートでできる業務委託のリスティング運用案件が増えつつあります。

ZOOMなどのWeb会議システムやチャットが普及したことで、リモートでも対応可能な仕事内容が増えてきました。

企業側としても、フルリモートであればコミュニケーションコストや人件費を削減できることから、積極的にリモートでの業務を依頼する企業も多いようです。

さらに、企業にリスティング運用を依頼するよりもフリーランスに依頼するほうがコストを抑えられるという点から、フリーランスに運用を委託する選択を取る企業が増えています。

リスティング広告運用の仕事内容

会社で広告運用をする場合には、複数の担当者で分担して進めますが、フリーランスになると全てを1人で完結させる必要があります。

ここでは、リスティング広告運用の一般的な流れを紹介します。

  1. プランニング
  2. アカウント構築・設定
  3. 効果検証・改善

プランニング

リスティング広告運用で最初に行うのが、プランニング業務です。

「何を目的に運用するか」「どの層をターゲットとするのか」など広告運用の計画を明確化していないと、結果として成果を得られない可能性があります。

プランニングでは具体的に、以下のような内容を決めるようにしましょう。

  • 目標設定(KGIとKPI)
  • ターゲット
  • 運用予算
  • 訴求内容

例えば、広告運用の目標を設定する際には、ターゲット層や競合他社との差別化ポイント、商品やサービスから得られるベネフィットなど、さまざまな情報を整理して決定します。

最初に目標やターゲットを細かく設定すれば、その後の効果検証や改善にも活かせるので、丁寧にプランニングする必要があります。

アカウント構築・設定

プランニングができたら、リスティング広告の管理画面から広告アカウントを作成し、広告タイトルや広告文を考えます。

アカウント構築・設定では具体的に、以下の内容を決めます。

  • キャンペーン設定
  • 広告グループ設定
  • キーワード選定
  • 入札単価の設定
  • 広告文(タイトル・本文)
  • 表示オプション

リスティング広告ではユーザーの検索キーワードと検索意図に合わせて、広告タイトルや本文を考えることが大切です。

効果検証・改善

アカウントの構築と設定が終わり出稿までできたら、最後は広告の効果検証と改善を行います。

広告運用は広告を配信して終わりではなく、PDCAサイクルを回しながら効果検証をし、目標とする成果に向けて改善を続ける必要があります。

効果検証では、具体的に以下の内容を確認します。

  • IMP:広告表示回数
  • CT:クリック数
  • CTR:クリック率
  • CVR:コンバージョン率
  • CPC:クリック単価
  • ROAS:費用対効果

これらの数値を見ながら改善を進めます。

例えば、クリック数が低い場合には、そのキーワードにおける競合の数が多すぎる可能性やタイトルや広告文がユーザーの意図に沿っていない可能性が考えられます。

このように効果検証と改善を繰り返すことで、費用対効果の高いリスティング広告運用ができるでしょう。

フリーランスがリスティング広告案件を獲得する方法

リスティング広告運用スキルを活かしてフリーランスになることを視野に入れていても、案件獲得に関して不安を感じている人も少なくないでしょう。

ここでは、フリーランスとして仕事を獲得する具体的な方法を5つ紹介します。

  • クラウドソーシングで探す
  • フリーランス専用エージェントに相談する
  • 求人サイトで業務委託案件を探す
  • SNSを活用する
  • 企業に直接営業をかける

それぞれの案件獲得方法に関して、特徴やメリット・デメリットを詳しく解説するので、参考にしながら自分に合うものを選んでみてください。

クラウドソーシングで探す

クラウドソーシングは、仕事を受けたい個人と仕事を依頼したい企業(個人)がマッチングできるサービスのことです。

クラウドソーシング内には多くの案件が掲載されており、募集内容を確認して自由に応募できます。

有名なクラウドソーシングとして、「Lancers(ランサーズ)」や「Crowd Works(クラウドワークス)」があります。

プロフィール設定だけで案件を検索・応募できるので、営業が苦手な方や気軽に仕事を探したい方におすすめです。

ただし、クラウドソーシングは、発注者と受注者の間で仲介者のような役割をするので、手数料が発生する点がデメリットでもあります。

また、応募者が多いような人気案件では選考やテストが行われるケースもあり、なかなか思うように受注できない場合があります。

案件を獲得するためには、粘り強く応募して、プロフィール文や応募時の提案文を改善する必要があるでしょう。

フリーランス専用エージェントに相談する

フリーランス専門エージェントでは、フリーランス人材を募集している企業を紹介してくれます。

フリーランス専門エージェントを活用すれば、エージェント経由でしか得られない企業案件の情報を知れたり、客観的に自分の市場価値を測れたりといったメリットがあります。

また、エージェントがフリーランスと企業の間に入って単価交渉などをしてくれるので、フリーランスになりたてで企業とのやりとりに不安がある人も安心です。

ただし、エージェントには事前に詳細な希望を伝えておかないと、希望通りの案件を紹介してもらえません。

またエージェントにスキルを提示するためには、自分の実績や制作物をまとめたポートフォリオを事前に用意しておく必要があります。

求人サイトで業務委託案件を探す

求人サイトの案件のなかには、正社員やアルバイトではなく「業務委託」として人材を探している企業もあります。

業務委託案件であれば、フリーランスでも気軽に応募可能です。

また、「週2〜」や「フルリモート」など自分の希望に沿った案件も探せるのもメリットです。

SNSを活用する

TwitterやInstagramなどのSNSを活用して案件を獲得する方法もあります。

SNSの活用が当たり前となっている近年では、企業と個人がSNSでつながり、リスティング広告運用の依頼をするケースも珍しくありません。

例えば、Twitterで「#リスティング広告 案件」などで調べると、広告運用の募集が出てくることがあります。

なお、SNS案件で仕事を受注するにあたっては、自分から案件を探すだけではなく自ら発信することも大切です。

TwitterやYouTubeを活用してリスティング広告に関する知識や経験を発信することで、仕事発注者の目に留まることもあるでしょう。

SNSは手軽で活用できて、仕事に結びつくことがあることがメリットです。

ただし、SNSは常に案件が掲載されているわけではないので、あくまで一つの手段として活用しましょう。

企業に直接営業をかける

直接営業とは、自分が気になった企業に電話やメールなどで直接問い合わせる方法です。

直接営業では自分で企業情報を読み込み、リスティング広告運用を任せてもらえるように自ら売り込みをする必要があります。

自ら工夫して営業する必要があるため、難易度は高めです。

しかし、直接営業をかけて案件獲得につながれば、高単価で受注できる可能性も高まり、かつ成果を出せれば継続して契約できる可能性もあります。

また、直接営業をすることで営業力が身につくため、これからの案件獲得の際にも役立てられるでしょう。

リスティング広告運用者でフリーランスになるのは簡単?

「本当にフリーランスになって案件獲得できるのだろうか?」と不安に感じている人もいますよね。

ここでは、フリーランスへ転身する上で必要なリスティング広告の運用経験と実績に関してお伝えします。

結論:運用経験が浅いと仕事獲得は難しい

フリーランスの需要が高いとはいえ、運用経験が浅いと案件を獲得するのは難しいでしょう。

リスティング広告をはじめWeb広告の需要は年々右肩上がりで成長しており、広告運用を専門とするフリーランスに仕事を依頼する企業も増えています。

しかし仕事を発注する企業側としても、”即戦力”となれるフリーランスを求めたいものです。

実績となる運用経験や「リスティング広告で成果を出した」という事実がないと、いきなりフリーランスに仕事を依頼することはできません。

このように、過去の運用経験や実績が重要になるため、運用経験の浅いフリーランスは仕事獲得に苦労する可能性があります。

まずは実績や実務経験を作ることが重要

実績がない状態で案件を探し始めると、仕事獲得が難しく、仕事がない状態が続くとモチベーションも下がってしまいます。

リスティング広告運用でフリーランスになるには、まずは個人としての「実績」や「実務経験」を作ることを優先しましょう。

実績の作り方としては、以下の方法が考えられます。

  • 会社でリスティング広告のインハウス運用を行う
  • Web広告代理店でリスティング広告を運用する
  • クラウドソーシングで「初心者OK」の案件を探す
  • フリーランスエージェントに相談する
  • Web広告スクールでスキルと実績を同時に積み上げる

実績作りに重点を置く場合には、いきなり高い収入は見込めないかもしれません。

しかし、将来的に大きな案件に携われるようにコツコツと実績を積み上げることが大切でしょう。

リスティング広告の実績を作る方法

リスティング広告運用案件を獲得するにあたって重要な「実績」の作り方を解説します。

  • 独学で資格を取得する
  • Webマーケティング業界へ転職する
  • Web広告スクールを活用する

独学で資格を取得する

資格を取得することで、Web広告運用者としてのスキルの証明に役立ち、クライアントへ実績としてアピールすることが可能です。

リスティング広告運用者が取得すると役立つ資格には、以下のものがあります。

  • Google アナリティクス個人認定資格
  • Google広告認定資格

Google関係の資格であれば、公式サイトを利用して無料で資格試験の受験が可能です。

Googleの提供する最新の知識を身につけられて、クライアントにアピールできる資格も取得できるのでおすすめです。

ただしGoogleの資格には、1年間の有効期限があるので注意しておきましょう。

Webマーケティング業界へ転職する

Webマーケティングとは異なる業界で働いているのであれば、一度Webマーケティング業界に転職することをおすすめします。

広告代理店などに転職して数年運用に携わったという経験があれば、一つの実績としてアピール可能です。

また、Webマーケティング関係の会社で仕事をすることで、リスティング広告運用におけるひと通りの業務フローを理解できます。

さらに、転職先で関係者との人脈を作れるので、フリーランス転身時に役立つでしょう。

Web広告スクールを活用する

Web広告スクールを活用してスキルを身につけることで、フリーランスでの実績につながります。

実践スキルまで学べるスクールに通えば、そこで実務経験を積むことができ、その経験をアピールして仕事獲得に活かせるでしょう。

Web広告に特化したマーケティングスクールでおすすめなのが、次章で紹介する「デジプロ」です。

ぜひこのまま読み進めてみてください。

リスティング広告運用で即戦力となるスキルを習得するなら「デジプロ」

デジプロ

デジプロ」は、実践で使えるWeb広告スキルに特化して学べるマーケティングスクールです。

基礎から現場で使えるスキルまでを網羅的に学べるので、フリーランス独立に必要な即戦力スキルを習得できます。

リスティング広告運用を実践フローで習得

デジプロの特徴は、Web広告の基礎から実践スキルを実務フローを通して学べるという点です。

リスティング広告のレッスンでは、アカウントの構築編・分析編・入札編に分けており、このカリキュラムだけで運用ができるようになっています。

分析の仕方やレポーティングなどは、クライアントに運用報告する上でも大切なことなので、しっかりと身につけたいところです。

講師は現役トップマーケター

デジプロで講師を務めるのは、現役のプロマーケターです。

なかには、GMOで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントでMVPに表彰された経験のあるコンサルタントも在籍。

現場を経験している講師なので、実践に関する質問にも応えられますし、フリーランスへ転身する際の注意点なども教えてもらえます。

リスティング広告以外のWeb広告プロダクトも全て網羅

デジプロでは、リスティング広告のみならず、Web広告を網羅的に学ぶことが可能です。

具体的には、以下の内容がカリキュラムに組み込まれています。

  • リスティング広告
  • Google 広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Twitter広告
  • 動画広告
  • ディスプレイ広告
  • データ分析 など

それぞれの広告プロダクトを基礎から応用まで、実践フローに基づいて学習でき、データ解析や運用方法までもしっかり習得できます。

クライアントから、リスティング広告運用以外も依頼される可能性があるので、学んでおいて損はないでしょう。

全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)

デジプロは、通学授業に対応している教室が全国11ヵ所にあり、現在は、以下の場所で対面講義を実施しています。

  • 東京(渋谷)
  • 大阪
  • 福岡
  • 千葉(津田沼)
  • 神戸
  • 大宮
  • 横浜
  • 広島
  • 名古屋
  • 北海道
  • 仙台

Webマーケティングスクールはデジプロ以外にもありますが、その多くはパソコン一つで行うオンライン授業。

オンライン授業は、時間や場所に縛られず自由に講義を受けられるというメリットもあります。

その一方で、疑問点をその場で解決しにくい、モチベーションの維持が難しいといった点がデメリットでもあります。

教室に通い、対面で授業を受けることで、必要な知識をより効率よく学習できるでしょう。

デジプロ受講後にフリーランスとして独立した受講生も!

デジプロでは、講座の受講後にフリーランスとして独立した受講生がいます。

こちらで紹介している鈴木さんも、そんな受講生の1人です。

出典:「広告運用はフリーランスの武器になる!悩んでいる人はいますぐデジプロで学んだほうがいい」|デジプロ

鈴木さんは現在、フリーランスとして、企業や広告代理店の広告担当を任されているそうです。

またクライアントから、新人の広告運用の教育係を依頼されるくらい信頼もされています。

鈴木さんは、デジプロを受講する前からフリーランスで活動していましたが、自分のスキルに自信が持てず悩んでいたそうです。

知人に紹介されたことがきっかけとなり、デジプロを受講し、スキルを身につけられました。

デジプロ受講後には、クライアントとのコミュニケーションも増え、自分のスキルに自信を持てるようになったそう。

また鈴木さんは、「スクールで学ぶことで明確な武器ができるので、フリーランスの人こそデジプロを受講した方がいい」と言われていました。

鈴木さんが経験されたように、デジプロでリスティング広告の知識と運用スキルを学んで、フリーランス転身へ役立ててみてはいかがでしょうか?