レスポンシブディスプレイ広告を最大限活用する方法は?基礎知識とメリットも紹介

目次

レスポンシブディスプレイ広告とはどんな広告のこと?

レスポンシブディスプレイ広告とは、ディスプレイ広告フォーマットの一つになります。

画像や広告見出し、ロゴ、広告文などのアセットを組み合わせた広告を自動的に生成し、掲載できるサイトに自動配信される仕組みです。

ここでは、レスポンシブディスプレイ広告の基礎知識やメリット、最大限活用できる方法について解説を行なっていきます。

レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定について

レスポンシブディスプレイ広告には入稿規定があります。この入稿規定をしっかりと把握しておかなければ、広告は配信されないため、注意が必要です。

まず、広告見出しは最低でも3個は必要で、最大で15個になります。文字数は30文字以内で設定し、説明文は最低2個で最大4個が必要です。文字数は90文字以内と規定があり、表示URLは最大で2個となっていますが、なくても問題ありません。

入稿規定を把握し、適切に入稿を行なうことが重要です。

レスポンシブディスプレイ広告が持つメリット4つ

レスポンシブディスプレイ広告には、メリットやデメリットがそれぞれあります。ここでは、レスポンシブディスプレイ広告のメリットを4つに分けて解説を行ないます。

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを理解し、成果に結びつけていきましょう。

最適な広告アセットを自動で組み合わせできる

レスポンシブディスプレイ広告が持つメリットに、最適な広告アセットを自動で組み合わせて配信してくれるというものがあります。

画像・ロゴ・広告見出し・説明文・動画等を配信結果などから判断し、自動的に生成、配信してくれるというものです。

画像が一種類しか準備できない場合でも、多種多様なサイズ広告に対応して配信してくれますので、配信用素材をそこまで多く準備できなくても、気軽にレスポンシブディスプレイ広告を利用することができます。

クリック率の増加

レスポンシブディスプレイ広告は、掲載されるサイトに応じて適切な広告を生成しますので、クリック率を向上させるメリットがあります。サイトに応じて広告が自動生成されますので、違和感のない広告が表示されるのがクリック率が上昇する理由です。

レスポンシブディスプレイ広告を利用することで、配信先ターゲットに応じた広告を自分たちで生成する必要がなくなるというメリットがあります。

デザインの自動作成

レスポンシブディスプレイ広告は、事前に設定したアセットを利用して、配信する広告の条件に合わせて広告を自動作成してくれます。

基本的に広告サイズは、配信するサイトに応じて変わってきますが、レスポンシブディスプレイ広告を利用することで、広告サイズに応じた準備を行なう必要がありません。

更新の手間もなくなり、配信担当者などには、大きなメリットとなりえるでしょう。

多様な配信に適している

レスポンシブディスプレイ広告は、多様な配信に適しています。

Webサイトやアプリなど、現在広告を配信する先は多種多様です。

基本的には配信先に応じて配信パーツを見直したり、最適な組み合わせも必要にもなりますが、レスポンシブディスプレイ広告では、そのような配信にも対応していますので、工程削減のメリットを大きく受けられます。

レスポンシブディスプレイ広告が持つデメリット4つ

レスポンシブディスプレイ広告にはメリットと同時にデメリットもあります。

レスポンシブディスプレイ広告を効率よく運用していくには、レスポンシブディスプレイ広告のデメリット部分もしっかりと把握し、コントロールしていくことが重要です。

ここでは、レスポンシブディスプレイ広告のデメリットを4つに分けて解説を行なっていきます。

適度に改善・変更をする必要がある

レスポンシブディスプレイ広告は、成果が見込めまれない場合には、成果の出ないクリエイティブアセットを適度に改善・変更する必要があります。広告の成果は、最初から出ない場合もあれば、最初は成果が出ていたのに、少しずつ成果が出なくなる場合もあります。

成果の状況を見ながら、適度に改善・変更が必要ですので、手間がかかるのがデメリットといえるでしょう。

しかし、ここを怠っていては、成果が持続しにくいというのも事実です。

過程が見えにくく分析しづらい

レスポンシブディスプレイ広告は過程が見えにくく、分析しづらい傾向があります。広告運営は、効果がなぜ出たのか、なぜ出なかったのかを分析しながら、結果を求めていくことが重要です。

レスポンシブディスプレイ広告は、多くのパターンを組み合わせた広告が自動で配信されます。

各組み合わせのデータが不明であるために、過程が見えにくく、分析しづらいのが難点といえるでしょう。

審査落ちする可能性が高い

レスポンシブディスプレイ広告のデメリットとして、審査落ちしやすいという点があります。レスポンシブディスプレイ広告は、自動で見出しや説明文を表示します。そのため、審査入稿の際は、多くの文章を入稿することが必要です。

文章入稿の際、広告見出しの類似や特定キーワードの入りすぎなどで、審査に落ちる場合があります。

レスポンシブディスプレイ広告の最初の関門は、まずは審査を通過することと言えるでしょう。

検索広告を利用する際に拡張テキストが必要

レスポンシブディスプレイ広告で検索広告を利用する際には、拡張テキストが必要です。拡張テキストとは「広告見出し」と「説明文」をそれぞれ設定して利用する必要があります。

広告見出しと説明文をそれぞれ設定するには、それぞれを別に準備しなければならないため、余計な手間がかかってしまいます。

この点が、レスポンシブディスプレイ広告のデメリットの一つといえるでしょう。

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出す10の方法

レスポンシブディスプレイ広告のメリットやデメリットが把握できたなら、レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すようにしていきましょう。

ここでは、レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出す10の方法を詳しく解説していきます。

新しいディスプレイ広告を作成する適切な期間を把握しよう

レスポンシブディスプレイ広告で新たなディスプレイ広告を作成した場合、配信の適切な期間も把握しておくことが必要です。

新たなレスポンシブディスプレイ広告は、反映されるまで、12~24時間ほどかかります。

この期間を念頭におき、設定作業は掲載開始よりも早めに終了させ、開始日に備えて予約設定しておくことが重要です。

動画の自動生成機能を使おう

レスポンシブディスプレイ広告では、追加した広告見出しや説明文、画像等を組み合わせて動画広告を自動で生成、配信してくれます。

動画での広告は見る人へ強く印象づけますので、かなり効果的です。

自動生成された動画は、ウェブやアプリなどに自動に配信されるため、広告へのリーチ増加も期待できます。レスポンシブディスプレイ広告を利用する場合には、動画の自動生成機能を活用していきましょう。

ローカルフォーマットを活用する

レスポンシブディスプレイ広告を有効に活用する場合には、ローカルフォーマットを活用することも重要です。ローカルフォーマットとは、ビジネスに必要な商品や店舗情報、店舗の写真などになります。

実店舗の雰囲気などを伝えることで、リアルに店舗への誘導も可能となり、広告の効果を大きく発揮することも可能です。

レスポンシブディスプレイ広告を活用する際には、ローカルフォーマットも活用するようにしましょう。

ターゲットを絞ろう

レスポンシブディスプレイ広告は、多くの配信面で配信可能ですが、成約が見込めないユーザーに対しては、広告を配信しても意味がないので、ターゲットを絞ることも重要です。

ターゲットを絞る際には、自社製品やサービスのターゲットを明確にし、そのターゲットに目掛けて適切に広告を配信することが必要になります。

レスポンシブディスプレイ広告を活用するには「数打ちゃ当たる」ではなく、適切なターゲット選択を怠らずに行なうことが重要です。

多めに広告見出し・画像・説明文を用意しよう

レスポンシブディスプレイ広告を利用する場合には、できるだけ多くの広告見出し・画像・説明文を用意することをおすすめします。

アセットが一種類の場合よりも、組み合わせが複数できる方が、広告の成果がよくなる傾向があるからです。

可能であれば、できるだけ多めの広告・画像・説明文を用意して、広告の成果を引き出していきましょう。

ロゴを活用する

レスポンシブディスプレイ広告配信には、ロゴは必須ではなく、無くても配信可能です。しかし、Google広告ではロゴの生成を推奨していますので、ロゴはあった方がいいでしょう。

ロゴを追加することで、掲載対象となるプレースメントが増加しますので、ロゴを設定できるのであれば、設定しておいた方が効果は高いといえます。

メッセージを重複させない

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、メッセージは重複させないようにしましょう。説明文や長い広告見出しは、全体が表示されない場合もあります。

同じような言葉を使用したり、メッセージが重複していると、多くの情報を届けることができなくなるので注意が必要です。

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、メッセージを重複させずに、多くの情報を届けるよう心がけることが重要です。

複数のバージョンを準備しテストする

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、複数のバージョンを準備し、テストを行なっていきましょう。テストは大変なように感じますが、フリー素材の画像を使用したり、ちょっとだけテキストの内容を変えるだけでも、大きく変化させることは可能です。

複数バージョンを作成し、テストを繰り返すことで、自社の製品における成果の出やすい広告が見えてくるはずです。

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、複数バージョンのテストを行なっていきましょう。

最適化する経緯で獲得してきた知見を活用すること

レスポンシブディスプレイ広告では、トライアンドエラーを繰り返すことで、多くの知見を獲得できます。ここで獲得した知見を活用することで、さらに広告の魅力を引き出し、成約に結びつけることが可能になるでしょう。

レスポンシブディスプレイ広告は、検証を繰り返しますが、検証作業は決して無駄ではなく、新たな知見となり活用できます。

配信先を減らす

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、配信先を減らすことも視野に入れていきましょう。成果のあまり出ていない配信先を除外していくことで、パフォーマンス向上を見込めます。

配信先を除外することで、別の配信先に自動的に広告が配信されますので、広告効果が上昇する可能性があります。

レスポンシブディスプレイ広告のメリットを引き出すためにも、成果の低い配信先を把握しておきましょう。

Googleにおけるレスポンシブディスプレイ広告の設定手順4つ

レスポンシブディスプレイ広告を利用するには、Googleにアクセスし、Googleから設定を行なう必要があります。「Google広告アカウント」へのアクセスが必要です。

Googleのサービスを利用する際には、Googleアカウントも必要ですので、持ってない人はまずはGoogleアカウントを作成する必要があります。

すでにGメールなどを利用している人は、Googleアカウントを使用していますので、そのアカウントで大丈夫です。

ここでは、レスポンシブディスプレイ広告を利用するための設定手順に関して解説を行なっていきます。

広告と広告表示オプションタブからプラスボタンを選択

Googleでレスポンシブディスプレイ広告を利用する手順について解説を行ないます。Googleアカウントを確認したら「Google広告アカウント」にアクセスしましょう。必要なログイン操作を終えると、ナビゲーションメニューの「すべてのキャンペーン」をクリックします。

「すべてのキャンペーン」をクリック後「ディスプレイキャンペーン」を選択し、レスポンシブディスプレイ広告を追加するキャンペーンをクリックし「広告と広告表示オプション」をクリックして「広告」をさらにクリックします。

最後にプラスボタンを選択することで、ここでの項目は終了です。

レスポンシブ ディスプレイ広告をクリック

広告と広告表示オプションタブからプラスボタンを選択までの項目を済ませた後は「レスポンシブディスプレイ」を選択する箇所が画面上に出ますので「レスポンシブディスプレイ」を選択します。

仮に「レスポンシブディスプレイ」が画面上に出ない場合には、最初の手順が間違っている可能性もありますので、もう一度手順を見直してみましょう。ここまで終了すると、もうすぐ設定は完了です。

キャンペーンと広告グループを任意選択する

「レスポンシブディスプレイ広告」のクリックまで終わったら、もう少しでレスポンシブディスプレイ広告の設定は完了します。ここでまで到達していない場合には、手順が間違っている可能性もありますので、見直しが必要です。

「レスポンシブディスプレイ広告」をクリック後、キャンペーンと広告グループを任意で選択していきましょう。

任意選択ですので、自社にあった広告グループで大丈夫です。

必要な項目を入力して保存する

キャンペーンと広告グループを任意選択した後は、広告見出しや説明文などの必要な項目を入力していきます。

設定が終わったら、広告をプレビューして確認し、問題がなければ「保存」をクリックし、レスポンシブディスプレイ広告の設定は終了です。

レスポンシブディスプレイの広告設定が終わったら、後は配信を待つだけです。配信後は、適切に見直しを行なっていきましょう。

レスポンシブ ディスプレイ広告のメリットを把握しよう

今回はレスポンシブディスプレイ広告の基礎知識やメリット・デメリット・活用方法に関しての解説をしていきました。

効率的な広告を配信する場合、レスポンシブディスプレイ広告はとても有効です。

今回の記事を参考に、レスポンスシブディスプレイ広告のメリットを把握し、宣伝活動に活かしていくことをおすすめします。