Web広告初学者向け!Web広告の仕組みと各広告プロダクトの特徴を解説

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、業界全体でオフライン集客が難航する昨今。

多くの企業が積極的にWebマーケティングに取り組んでいますが、数ある施策のなかでも即効性の高いWeb広告は特に注目されています。

このような背景から、Web広告運用を担当して間もない企業担当者や、Web広告マーケターとして転職を考えている方も多いのではないでしょうか。

Web広告を運用する上で、どのような仕組みで集客できるのかを理解しておくのは重要なポイントとなります。

そこで今回は、Web広告に特化したWebマーケティングスクール「デジプロ」を運営する弊社が、入門編として、Web広告の仕組みや種類、導入のメリットを詳しく解説します。

Web広告スキルを身につけることで、ご自身や企業にとってどんな未来が切り拓けるのか明確になるので、Web広告初学者は必見です。

そもそもWeb広告とは

「Web広告」とは、Web上のさまざまなプラットフォームに掲載される広告のことです。

また、Web広告という名称以外に、インターネット広告やデジタル広告、オンライン広告とも呼ばれています。

ネットサーフィンをしたり、SNSを利用したりする際に、「広告」または「PR」と表示されているのを見たことはありませんか?

そういったものはすべて、Webマーケティングを行っている企業や事業者などの広告主が、顧客を集客するために出稿しているWeb広告です。

かつて、インターネットが身近になる前は、マス広告(テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどの広告)が顧客認知の施策として主流の手法でした。

しかし昨今、デジタル技術の発展やスマートフォンの普及と同時に、多くの人々がインターネットを日常的に利用するようになりました。

それにともない、企業が商品・サービスを訴求する場は、マス広告からWeb広告にシフトしつつあります。

マス広告とWeb広告の決定的な違い

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Web広告とマス広告の決定的な違いは、主に3つ存在します。

  • ターゲティングの範囲
  • 顧客行動の分析難易度
  • 参入障壁の高さ

Web広告は、顧客の行動データを詳細に把握でき、狙うターゲットを絞り込んで表示できます。

一方、マス広告は、テレビや新聞などの媒体を使用する人々全体の目に入るものであるため、詳細なターゲティングが難しい特徴があるのです。

もちろん、マス広告では、テレビ番組の視聴者層や雑誌の読者層など、媒体ごとのターゲットをもとに出稿することは可能です。

しかし、マス広告を出稿したあとの顧客行動を詳細に割り出すのは容易ではありません。

Web広告では、ユーザーのアクセス履歴だけでなく、ユーザーの関心や居住地域などもデータとして取得できます。

そのため、Web広告は、より詳細なターゲティング・顧客行動分析が可能なのです。

また、Web広告は、マス広告と比べてコストが低く、どんな企業でも出稿できるのも大きな特徴。

マス広告を出稿するには、媒体への出稿費やタレント出演料など、高額な予算が必要です。

さらに、マス媒体による厳正な審査に通る必要があり、業界での権威性やブランド力が求められるため、参入障壁が高いのは言うまでもありません。

一方、Web広告は、自由に媒体を選び、手続きをすればどんな企業でも出稿することができます。

以上の理由から、Web広告とマス広告の違いを端的に言えば、さまざまな面での難易度の差と言えるでしょう。

さらに近年、デジタル技術の普及や若者のテレビ離れも相まって、広告市場のトレンドはマスからWebへとシフトしています。

それでは、広告市場の変化をデータから実際に見てみましょう。

2020年 日本の広告費│株式会社電通

出典:2020年 日本の広告費│株式会社電通

上記データは、株式会社電通が公表した、日本の広告費を媒体別に算出したものです。

2019年、インターネット広告費は21,048億円となり、広告の代名詞であるテレビ広告費18,612億円を超えました。

さらに、マス広告費が全体的に減少している一方、インターネット広告費は継続して増加しており、今後も成長すると予想されています。

デジタル技術の発展と普及が進む近年の動向に加え、企業の参入障壁が低い側面もあり、Web広告市場は勢いがある点は見逃せません。

Web広告の仕組みを理解する上で欠かせない4つのポイント

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Web広告を出稿するにあたって、どのような仕組みで狙ったターゲットに広告を表示できるのかを理解しておく必要があります。

重要なキーワードとなるのは、以下の4つです。

  • Cookie(クッキー)
  • ターゲティング
  • オークション
  • 広告出稿の自動化

上記4つのポイントを押さえることで、ターゲティングの仕組みや、Web広告出稿のおおまかな流れを理解できます。

それでは早速、それぞれを詳しく見ていきましょう。

Cookie(クッキー)

Cookie(クッキー)」とは、Webサイトに訪れたユーザーの情報をブラウザに保存する仕組みのことを指します。

通販サイトに再度アクセスしたときに、ID・パスワードを入力せずとも、すでにログインが完了していた経験はありませんか?

また、SNSやサイトを閲覧しているときに、過去に訪れた別サイトの広告が表示されていた経験がある人も多いでしょう。

これらは、Cookieによってブラウザに保存されたユーザー情報が活用されている機能です。

Cookieによって保存されるユーザー情報は、主に以下の4つが挙げられます。

  • ログイン情報
  • アクセス・サイト内行動の履歴
  • ユーザーの趣味嗜好・関心のある情報
  • ユーザーの性別や地域、年齢などのパーソナルな情報

Web広告では、Cookieで得られる上記のユーザー情報を活用することで、詳細なターゲティング・行動分析を可能にしています。

ターゲティング

先述したCookieによって詳細なターゲティングが可能なのは、Web広告における最大の特徴と言えます。

かつて主流だったマス広告では、狙ったターゲットだけに広告を届け、広告を見たあとの顧客行動を分析するのは至難の業でした。

対してWeb広告では、Cookieによるユーザー情報を活用することで、マス広告では不可能だった直接的なターゲティングを可能にし、ユーザーのアクションを明確に分析できます。

オークション

Web広告のオークションとは、Web広告を出稿するための入札形態のことです。

この仕組みでは、Web広告の掲載主がオークション形式で入札することで、広告の掲載枠を獲得できます。

オークションといっても、単純に入札金額が多ければ広告枠を勝ち取れるわけではありません。

Web広告のオークションでは、「入札金額×品質スコア」で算定される「広告ランク」の高い広告主が選ばれます。

つまり、入札金額だけでなく、ユーザーにメリットがある広告か、ターゲティングが適切かなど、広告自体の品質も加味されるのです。

従来のWeb広告で主流だった「純広告」では、マス広告と同じく、一定価格の広告枠を買い取る仕組みでした。

オークション機能が導入されてからは、広告の質次第でコストを抑えられる画期的なシステムにより、徐々に普及が進んでいます。

広告出稿の自動化

Web広告では、AIによる広告運用の自動化が進んでいます。

従来のリスティング広告では、検索結果に広告を掲載するキーワード選定や入札設定などの作業を、人間である広告担当者が行っていました。

そのため、かつてのWeb広告運用は高度な専門知識が必要で、参入障壁が高い側面がありました。

しかし現在、徐々に自動化できる作業が増え、基礎知識があるだけでも成果を出せるようになってきています。

今後、AI技術がますます進歩していくにつれ、自動化できる作業範囲は拡大していくでしょう。

これからWeb広告業界は、どんな企業でも参入しやすくなり、効率的に運用できるようになると予想できます。

Web広告プロダクト別の仕組みと特徴を解説!

Web広告を出稿する媒体は多種多様。

Web広告運用を行う上で、自社に最適な広告プロダクトを選定することが、Web広告マーケターの腕の見せ所です。

そこでここでは、主要なWeb広告プロダクト6つの仕組みと特徴を解説します。

それぞれの広告プロダクトによって、訴求できるターゲットや効果などに違いがあるので、詳しく見ていきましょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、広告枠を設けるWebサイトやアプリに、画像やテキスト、動画の広告を掲載するものです。

Google広告やYahoo!広告など、DSP(Demand-side Platform)と呼ばれる広告配信プラットフォームを利用することで、さまざまなサイトやアプリに自社広告をまんべんなく出稿できます。

広告主がDSPでターゲットを設定し、広告を出稿できるので、自社商品・サービスを知らないユーザーに認知してもらえます。

リスティング広告

リスティング広告(検索連動型広告)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索結果の上部・下部に表示される広告です。

検索ユーザーは、自ら情報収集をするためにキーワードを入力しているため、自社商品・サービスに関する情報に対して能動的なのが特徴。

そういった顕在ニーズを持つユーザーをリスティング広告から集客できれば、問い合わせや購入といった成果につながりやすいメリットがあります。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去にサイトへ訪れたことがあるユーザーに表示する広告を指します。

自社サイトで購入の経験があったり、購入を検討して断念したりなど、自社商品・サービスに対して関心の強いユーザーに対して再度アプローチできるのが特徴です。

しかし、購入を検討している購買層のユーザーに対して有効な広告であるものの、すでに関心を失ったユーザーに対して表示される可能性も存在します。

ユーザーのストレスになることもあるため、より詳細なターゲティングや、適切な広告表示回数を設定するのが大切です。

バナー広告

バナー広告とは、Webサイトの一部分に設けられた広告枠を買い取り、画像や動画を表示する広告です。

Web広告の中でも、古くから存在するオーソドックスな手法と言えるでしょう。

ユーザーのアクセス分析の手間がかかりにくいため、Web広告運用の初心者でもチャレンジしやすいのが特徴です。

サイトによって広告枠のサイズや位置はさまざまですが、ほとんどの場合、サイトの右上や下部に掲載されています。

動画広告

動画広告とは、文字通り動画を使ってユーザーに訴求する広告のことです。

近年では、YoutubeやTik Tokなど、動画コンテンツを主としたプラットフォームが普及してきました。

動画広告は、画像やテキストの広告に比べて、伝えられる情報量が多く、ユーザーの目を引きやすいのが大きな特徴です。

動画制作は手間がかかるのが難点であるものの、クオリティの高い動画広告を出稿できれば、関心の薄いユーザーにも興味を持ってもらいやすくなります。

純広告

純広告とは、特定のWebサイトに設けられた広告枠を買い取るもので、先述したバナー広告も純広告のひとつです。

一度に多くのサイトに表示できるディスプレイ広告とは異なり、特定のWebサイトから買い取った広告枠のみに広告を表示する点に違いがあります。

純広告は、Yahoo!のトップページなど、多くのユーザーの目に入る部分に掲載されることが多く、幅広い層に宣伝ができるのが大きな特徴。

マス広告と同様に、広告枠を獲得するには厳正な審査を通過する必要がありますが、ユーザーに自社の信頼性やブランド力を認知してもらえます。

Web広告を導入するメリットについて

Web広告を導入する主なメリットは、費用対効果の高さと、広告運用の柔軟性にあると言えます。

ここでは、Web広告のメリットを具体的に掘り下げて解説していきます。

ターゲットを絞り込んで配信可能

先述したように、Web広告では、Cookieの機能によって詳細なターゲティングが可能です。

マーケティングの集客において、狙ったターゲットに自社商品・サービスの情報を届けるのは最も重要な要素のひとつ。

広告主があらかじめターゲットを絞り込んで配信することで、効率的にユーザーを自社サイトに誘導できます。

小額でも広告出稿可能

Web広告は、少額でも出稿可能なため、予算が少ない企業でも取り組みやすいのが特徴。

ユーザーのクリック・アクセスごとに料金が発生する成果報酬型であるため、費用対効果の高い運用が可能です。

それだけでなく、広告主が出稿費用の上限をあらかじめ設定できる機能もあるため、予算に合わせた柔軟な運用ができます。

広告効果の検証や分析もできる

Web広告では、マス広告では難しかった、出稿後の効果検証や分析が詳細にできるのが最大のメリットです。

広告ページの閲覧数やクリック数、購入数などをリアルタイムで確認でき、閲覧したユーザーの行動を分析できます。

また、分析した結果から改善策を立案し、出稿中でも配信内容を変更できる柔軟性もポイント。

PDCAサイクルを回していくにつれて、費用対効果を効率的に高めていくことができます。

いつでも広告出稿を停止できる

Web広告では、広告主が自由に出稿期間を決められます。

即効性の高いWeb広告以外にも、Webマーケティングにはさまざまな施策がありますが、成果が出るまで時間がかかる施策と並行して進める企業も多く存在します。

例えば、SEO対策やSNS運用といった長期的施策で成果が得られるようになった場合、Web広告予算を削減するシーンが出てくるでしょう。

そんな場面でも、Web広告は主に成果報酬型であるため、広告出稿を途中で中断しても、費用のロスが少なくなります。

今、Web広告を学ぶメリットとは?

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近年、デジタル技術の発展やSNSの普及により、マーケティングにおける集客の場は、オフラインからオンラインにシフトしてきています。

Webマーケティングのなかでも、短期間で効果が出やすいWeb広告は、多くの企業が積極的に取り組んでいる施策のひとつ。

Web広告運用の知識があれば、Web集客に乗り出す企業に重宝されるのは言うまでもありません。

Web広告を学ぶなら、今がチャンスと言えるタイミングですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

Web広告運用スキルは、キャリアを大きく広げるきっかけになるので、詳しく見ていきましょう。

副業や転職 、独立にも活かせる

先述したように、マス広告市場が減少していく一方、Web広告は順調に市場を拡大してきました。

しかしそんななか、Web広告業界全体として、Web広告運用のスキルを持つ人材が不足しているのが現状。

そういった背景により、Web広告運用の知識を持つ人材は、今後しばらく強い需要が見込まれます。

そのため、副業や転職、独立、どんな働き方のかたちであれ、Web広告の知識を活かして活躍できるチャンスは豊富にあります。

業界全体がWeb広告マーケターを欲している今、Web広告運用スキルは多様な働き方を叶える知識と言えるでしょう。

自社のマーケティングにも活用でき人材の市場価値もアップ

Web広告運用のノウハウは、どんな企業にも活用できるWebマーケティング施策。

Webマーケティングに取り組み始めて間もない企業の担当者であれば、Web広告の知識を身につけることで自社の集客に大きく貢献できます。

自社での人材価値がアップするだけでなく、転職の際に実績を示せることで、Webマーケティング業界でも需要のある人材にキャリアアップできるでしょう。

働き方改革やコロナ禍でWeb集客への需要が増加中

Web広告をはじめとするWeb集客の業務は、ほぼすべての作業がPC上で完結できるため、柔軟な働き方に対応できる特徴があります。

そのため、多くの企業が働き方改革に取り組むなか、Web集客は注目を浴びてきました。

さらに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあいまって、Web集客の需要がより加速しています。

Web広告運用の実践的スキル習得なら「デジプロ」

Webマーケティングスクール「デジプロ」

弊社が運営する「デジプロ」は、Web広告運用に特化したWebマーケティングスクール。

受講者数No.1(※)の実績を誇り、多くの卒業生がWeb広告マーケターとして活躍しています。

※日本マーケティングリサーチ

Web広告プロダクトを網羅

デジプロのカリキュラムでは、多様なWeb広告プロダクトを網羅しているため、商品・サービスに最適なプロダクトを選定する知識が学べるのが特徴。

また、広告のターゲティングやデータ分析の基礎を固めてから、各プロダクトについて詳しく学べるため、今後新たな広告プロダクトが出てきても柔軟に対応できるスキルが身につきます。

講師は現役トップマーケターで構成

デジプロに在籍する講師は、サイバーエージェントやGMOグループなど、業界最大手のWebマーケティング企業で活躍する現役マーケター

Web広告運用の最前線で働いている講師から、質の高い学習が可能なだけでなく、疑問があればすぐに質問できるメンター制度も導入しています。

オンラインでも通学でも学べる受講形式

デジプロでは、生徒の多様なライフスタイルに合わせて学習できるよう、オンライン学習プラン・通学プランをご用意しています。

また、通学の拠点も順次拡大中で、2021年10月、Webマーケティングスクール拠点数No.1(※)を獲得しました。

学習スタイルや時間など、生徒それぞれが学びやすい環境を選ぶことができます。

※日本マーケティングリサーチ

実践的カリキュラムだから即戦力人材を目指せる

デジプロのカリキュラムにおける最大のメリットは、実際のWeb広告運用を体験できること。

Web広告運用は課金制であり、コストがかかるため、独学での実践は難しい側面があります。

デジプロでは、広告運用を講師の指導のもとに実践できるだけでなく、成果が出れば、転職活動での実績としてアピールすることも可能。

実践経験を経た即戦力として、人材価値を大きく高められます。

マスメディアンと提携し転職支援もサポート

デジプロでは、生徒が卒業したあとの転職活動をサポートすべく、2021年7月、転職エージェント「マスメディアン」と業務提携しました。

マスメディアンは、マーケティング領域に特化した転職支援を行っており、マーケティング・クリエイティブ業界の求人数・転職支援実績No.1を誇ります。

卒業後のキャリアにも安心して生徒が学習できるよう、環境を整えています。