リスティング広告はネットユーザーに自社商品を直接PRできる広告手法です。
しかし、広告文の書き方次第では、クリック率や購入率にむすびつかないこともおおいにあります。
「そのそもリスティング広告を作るには何から考えておけばよいのだろう」
「クリック率が高いリスティング広告を作るためのコツって?」
リスティング広告を作ろうとしても、一体何から始めて、何に気をつければクリック率が増えるのかがわかりにくいですよね。
そこで今回は、リスティング広告の構成要素とクリック率を増やす11のポイントについて解説します。
また、リスティング広告運用を網羅的に学べるWebスクールについても紹介。
本記事をご覧いただければ、リスティング広告の広告文に組み込むべき要素について知って、クリック率を増やす方法がわかります。
目次
リスティング広告の広告文の掲載位置について
リスティング広告とは、広告主がGoogleやYahoo!などの検索エンジンに広告料を払って、ユーザーの検索結果に広告を表示してもらう方法です。
リスティング広告が掲載される場所は、検索結果の上部と下部となっています。
基本的には、より高い広告料を入札した広告主のリスティング広告が、ユーザーの目に触れやすい上部に表示される仕組みです。
ただし、より高い広告料を入札すればよいのかと言えば、そうではなく、詳しく説明すると「広告ランク(オークションランク)」の高さによって、決まります。
広告ランクの求め方は、以下のとおりです。
「広告ランク=入札単価×品質スコア」
今回、リスティング広告の広告文を題材にしていますが、実は品質スコアを決める要素には「推定クリック率」が関係しており、キーワードと広告文が密接に関わります。
具体的には、キーワードと広告文の関連性が低いと、推定クリック率も平均より下に算出されてしまい、広告ランクに悪影響をもたらします。
このような観点からも、広告文の最適化は重要です。
リスティング広告における広告文の重要性とは
リスティング広告において、表示される広告文の内容は非常に重要です。
なぜなら、リスティング広告を上位表示させるためには、以下の4点のスコアを高くする必要があるからです。
- 広告の入札単価
- 推定されるクリック率
- ページの利便性
- 広告の関連性
これらの総合点が高いリスティング広告は、自然検索で1位の検索結果よりも目立つ位置に表示されます。
その結果、ユーザーに広告内容を強くアピールすることにもつながります。
とりわけ、広告文は、どれだけ出稿キーワードとの関連性が高い内容が含まれているのかが重要です。
そのため、リスティング広告を上位表示させるなら、いかに狙っているキーワードとマッチした広告文を作れるかが大切だといえます。
リスティング広告の広告文の構成要素
リスティング広告における広告文の基本的な構成要素は、以下の4点です。
- 広告見出し(Yahoo!ではタイトル)
- 説明文
- 表示URL
- パス(表示URLのディレクトリ)
ここでは、これらのリスティング広告の構成要素を1つずつ解説します。
広告見出し(Yahoo!ではタイトル)
広告見出しとは、リスティング広告のタイトルのことをさします。
ユーザーは広告の見出しでページを見るかどうか判断するので、広告見出しはページ内容と同じくらい重要です。
Googleのリスティング広告を出稿する場合は、広告見出しに使える文字数は最大30文字まで利用可能です。
ただし、半角は1文字、全角は2文字としてカウントされるため、すべて全角で見出しを入力する場合には「15文字」が基準となります。
また、Yahoo!を使用する場合も見出しに使える文字数は、30文字と変わりませんが、半角のカナ(漢字・平仮名・カタカナ)だと、2文字とカウントされるため、ここがGoogle 広告と異なります。
なお、1文字とカウントされるのは、英数記号のみです。
ちなみに、どちらの広告媒体も広告見出しを3タイトルまで設定可能です。
説明文
説明文とは、タイトル下に表示される文章のことをさします。
ユーザーはタイトルでリスティング広告に興味をもった後、説明文を読んで広告文の概要を知ることがほとんどです。
そのため、リスティング広告の見出しと説明文はセットで考えておく必要があります。
GoogleとYahoo!のリスティング広告は、最大90文字の説明文を2本まで設定できるようになっています。
出稿したキーワードと説明文がマッチすることはもちろん、広告見出しでは訴求しきれなかった商品やサービスの詳細な内容を盛り込むとよいでしょう。
参考:入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)|Yahoo!広告 ヘルプ
表示URL
表示URLとは、リスティング広告の広告文と一緒に表示されるWebサイトのURLです。
通常であれば、広告をクリックした先のランディングページ(LP)のドメイン部分を表示します。
広告見出しと説明文が、出稿キーワードと親和性が高くても、クリックした先のランディングページの内容がミスマッチであれば、離脱率に直結し、コンバージョンにつながりにくいです。
広告文も重要ですが、ランディングページについても同じように力を入れましょう。
なお、表示URLは、検索結果に表示される際には、緑色の「広告」という文字の右側に表示されます。
参考:入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)|Yahoo!広告 ヘルプ
パス(表示URLのディレクトリ)
パスとは、さきほど紹介した表示URLの下に挿入される文言のことです。
半角15文字まで入力でき、最大2つまで表示されます。また、アルファベットでも日本語でも設定することができます。
例えば、パスの設定例は、以下のとおりです。
例)
example.com/ワイン/赤ワイン通販
参考:入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)|Yahoo!広告 ヘルプ
リスティング広告の種類
リスティング広告には、大きく分けて2つの種類があります。
- 拡張テキスト広告
- レスポンシブ検索広告
リスティング広告は、広告主が設定したタイトルと説明文をユーザーに表示する広告の仕組みです。
レスポンシブ検索広告は、タイトルと説明文を自動的に組み合わせた広告をユーザーに表示します。
GoogleとYahoo!におけるリスティング広告の特徴をまとめると以下の通りです。
拡張(拡大)テキスト広告 | 広告見出し | 説明文 | 表示方法 |
3個まで設定可能 | 90文字の説明文を2個まで設定可 | 表示URLがタイトル下 | |
Yahoo! | 3個まで設定可能 | 90文字の説明文が2個まで設定可 | 表示URLがタイトル上 |
※なお、Google 広告の拡張テキスト広告については、2022年6月30日より拡張テキスト広告の作成および編集が不可能となります。これは、レスポンシブ検索広告への移行を促進するためです。
詳しくは、以下ページをご覧ください。
レスポンシブ検索広告 | 広告見出し | 説明文 | 表示方法 |
15個まで設定可能 | 4個まで設定可能 | ユーザーの検索ワードに合わせて自動生成 | |
Yahoo! | 15個まで設定可能 | 4個まで設定可能 | ユーザーの検索ワードに合わせて自動生成 |
リスティング広告で悩まない!クリックされやすい広告文の作り方11のポイント
クリックされやすいリスティング広告を作れるかどうかは、会社でWebマーケティングを担当する方にとってとても重要な課題です。
しかし、リスティング広告を出稿する業務に慣れていない方にとっては、どのように広告文を作ればよいのかわかりにくいことも。
ここでは、リスティング広告のクリック率を上げる11のポイントを解説します。
リスティング広告のクリック率を上げたいと考えている方は、参考にしてみてください。
ポイント①:広告ポリシーを厳守する
GoogleとYahoo!にはリスティング広告を出稿するにあたっての「広告ポリシー」があります。
具体的には、以下のような広告には規制がかかる可能性も高いでしょう。
- 人に危害を及ぼす恐れのある商品の広告(危険薬物や爆発物など)
- 検索結果を意図的に操作することを目的としたサービスの広告
- 差別的で偏見を助長するような広告や誇張広告
リスティング広告を出稿する予定の検索エンジンで規定されている広告ポリシーを確認して、規約に違反しない内容の広告文を考えましょう。
参考:Yahoo!広告ヘルプ
ポイント②:見出しには検索キーワードを挿入する
リスティング広告のクリック率を上げるためには、見出しに検索キーワードを組み込むことが重要です。
ユーザーは知りたい情報を出来るだけ早く得たいと考えています。
検索キーワードが見出しに含まれていない広告文を、わざわざ読みたいとは思いません。
ユーザーが見て不自然に感じないように、見出しに検索キーワードを盛り込むようにしましょう。
そうすれば、ユーザーの興味関心を引いて、クリック率をアップさせられるはずです。
ポイント③:特典や限定などアクションにつながるフレーズを入れる
リスティング広告のクリック率を上げるなら、限定性や希少性をアピールする説明文や広告文を組み込むことがおすすめです。
限定性や希少性をアピールすることで、ネットユーザーに「この商品やサービスを買わないと損かもしれない」とアピールできます。
たとえば、「初回だけ〇〇名様限定」や「〇月〇日まで限定のキャンペーン」といった広告文を載せると、クリック率が高くなるでしょう。
ポイント④:割引率など具体的な数字で訴求する
リスティング広告に具体的な数字が提示されていると、広告自体の信頼性が高くなり、クリック率が上がる可能性も高いです。
たとえば、「有名企業の受注実績がある」という広告文よりも、「100件の受注実績がある」というように具体性を持たせた方が信頼性も高まります。
また、「通常なら〇〇円のところ、10%引きで〇〇円」と具体的にお得感をアピールすると、さらにクリック率が増える可能性もあるでしょう。
ポイント⑤:見出しに公式表記を挿入する
世間で知名度がある有名企業の場合、リスティング広告の見出しに「公式」と入れることで、信頼性や権威性が高まります。
また、「公式」の文言を入れることで、知名度があまり高くない競合他社のリスティング広告と差別化をはかることも可能です。
このように、信頼性や権威性が高められれば、クリック率の高いリスティング広告が作れるでしょう。
ポイント⑥:広告表示オプションを設定する
広告表示オプションとは、リスティング広告の説明文の下に表示できる追加情報のこと。
説明文では説明しきれない内容を補足したり、ニーズに合わせて必要だと思われる情報を追加したりできるのがメリットです。
広告表示オプションには、以下のようなものがあります。
Yahoo! | |
住所表示オプション | – |
アフィリエイト住所表示オプション | – |
コールアウト表示オプション | テキスト補足オプション |
サイトリンク表示オプション | クイックリンクオプション |
構造化スニペット表示オプション | カテゴリ補足オプション |
画像表示オプション | – |
価格表示オプション | – |
アプリリンク表示オプション | – |
プロモーション表示オプション | – |
電話番号表示オプション | 電話番号オプション |
これらの広告表示オプションを駆使することで、ユーザーが必要とする情報を補足し、リスティング広告のクリック率を増やせます。
参考:広告表示オプションを選択する|Google 広告 ヘルプ
ポイント⑦:つい目がいってしまう記号や読点を使用する
リスティング広告のクリック率を上げるためには、読者の目を引くような記号や読点を使用しましょう。
たとえば、タイトルの中で特に強調したい箇所には「」や【】で囲う方法が有効です。
また、「/」を使って「期間限定〇〇名様/今なら〇〇円」というように、広告文を強調するのもおすすめ。
リスティング広告で特に強調したい部分に関しては、記号を有効活用してみてはいかがでしょうか。
ポイント⑧:定期的にABテストで検証を繰り返す
リスティング広告のクリック率を上げるためには、定期的にABテストを実施する必要があります。
ABテストとは、広告文やレイアウトを変えたいくつかのパターンを出稿して、どの広告がクリック率を増やせるのかを検証することです。
どのようなリスティング広告がユーザーの興味関心を引くのかは、時期によっても変化するので、定期的にABテストを実施しましょう。
ポイント⑨:広告文とLPとの内容に相違がないように確認する
リスティング広告の広告文とLP内の情報が一致していると、クリック率を維持しつつ、ランディングページの滞在時間が高まり、スムーズにコンバージョンにつながりやすい傾向です。
その一方で、広告文とLPの内容に違いがあると、読者は違和感を覚えて離脱してしまうリスクが高いです。
リスティング広告を出稿する際には、広告文とLPの内容を一致させるように気をつけましょう。また、デザインの異なる2つのLPを用意し、どちらがコンバージョンにつながりやすいか適宜ABテストを導入しましょう。
ポイント⑩:競合他社の広告をリサーチする
クリック率が高いリスティング広告を考える場合は、競合他社のリスティング広告をリサーチすることが必要不可欠です。
意図せず競合他社の広告文に似た文章を作っていたり、差別化できるポイントがなかったりすると、高いクリック率は見込めません。
競合他社のリスティング広告を参考にしつつも、あなたの会社の商品やサービスにしかない特徴をうまく広告文でPRしましょう。
ポイント⑪:セグメンテーションとターゲティングを見直す
セグメンテーションとターゲティングを見直すことも、リスティング広告のクリック率を増やすためには重要なポイントです。
ちなみに、セグメンテーションとは、見込み客をカテゴリー別に細分化すること。
ターゲティングとは、細分化されたカテゴリーをいくつか選択して、「どのカテゴリーに向けて広告文を作るか」を考えることです。
リスティング広告のクリック率が伸び悩んでしまう場合は、セグメンテーションとターゲティングを見直してみましょう。
新たに設定したターゲティングで広告文を作り直すことで、クリック率が増える可能性もあります。
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「広告管理画面の使い方がオンラインだと不安」
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