国内月間アクティブユーザー数は3,300万人を超えており、TwitterやLINEに並ぶほどの人気を誇るSNS「Instagram」。
自らの情報発信はもちろん、友人や家族・有名人が投稿した動画や写真もチェックできます。
最近では、コンテンツのオリジナリティを優先するアルゴリズムに変更されました。
そのため、今後もさらにInstagramを利用するユーザーが増えることが予想されます。
非常に大規模なプラットフォームへと変化したことに伴い、Instagramで広告を掲載する企業も増えてきました。
しかし、どうやってInstagramに広告を出せばいいのか分からない人も少なくありません。
そこで今回は、Instagram広告の出し方や広告を出すメリットについて紹介します。
Instagramの広告の出し方を完璧に覚えたい人はぜひ最後まで読み進めてください。
目次
Instagram広告の出し方【事前準備編】
まずはInstagram広告を出すための事前準備から行います。
事前準備には以下の4ステップが必要です。
- Facebookページを作成
- ビジネスマネージャで広告アカウントを作成する
- ビジネスマネージャにFacebookページを連携
- Instagramアカウントをプロアカウントに変更しFacebookと紐付け
画像と一緒に一つずつ解説します。
Facebookページを作成
まずはFacebookページから作成しましょう。
Facebookページとは、個人アカウントとは別で開設できるFacebook内のページであり、Instagram広告を配信するには必要不可欠です。
Facebookページを作るには個人アカウントが必要なので、個人アカウントを持っていない場合はまずこちらから作成してください。
Facebookページは、自身のFacebookにログインしてから左にあるメニューバーから「ページ」を選びます。
その後、「新しいページを作成」をクリックすると、上記のように表示されるはずです。
ビジネスマネージャで広告アカウントを作成する
次に、ビジネスマネージャで広告アカウントを作成します。
ビジネスマネージャとは、FacebookやInstagram広告アカウントを一元で管理できるツールです。
ビジネスマネージャを使うことで得られるメリットは4つあります。
- 個人で使うFacebookページと広告アカウントを分けて管理ができる
- 一元管理しているため、複数人で運営する場合にはアカウントの共有がしやすくなる
- セキュリティ保護ツールを展開しているので、安心して利用できる
- 何度もログインする手間が省けるので、作業の効率化につながる
ビジネスマネージャはこちらからアクセスして、右上にある「アカウント作成」をクリックしましょう。
名前やメールアドレスを入力して送信するとメールが届くので、認証すると登録が完了します。
ビジネスマネージャにFacebookページを連携
ビジネスマネージャとFacebookページを連携します。
まずはInstagramにアクセスして、「設定」を開きます。
その後、「アカウント」を選択して「プロアカウントに切り替える」をクリック。
アカウントタイプを「ビジネス」にして、自分に合ったカテゴリーを選びましょう。
メールアドレス・住所・電話番号を入力して保存をクリックすると、ビジネスアカウントが使えるようになります。
Instagramアカウントをプロアカウントに変更しFacebookと紐付け
InstagramのアカウントとFacebookページを連携させます。
Instagramのアプリを開き、「プロフィールを編集」から「ページ」をクリック。
既にページがある場合には既存のページが表示されるので、タップします。
ページがない場合には「新しいFacebookページを作成」を選択。
ページ名とカテゴリを選んで作成ボタンを押すと、紐付け完了です。
Instagram広告の種類について
Instagram広告は全部で4種類です。
- フィード広告
- ストーリーズ広告
- 発見タブ広告
- リール広告
それぞれの特徴を紹介します。
フィード広告
フィードとは、Instagramを開いたときに一番に表示されるタイムラインのことです。
自分やフォローしているアカウントの投稿した動画・写真が表示されている場所に広告も表示されます。
ほかの投稿にも自然と溶け込みやすく、広告と認識されにくい状態で表示させることが可能です。
また、複数のURLや画像・動画を表示できる「カルーセル広告」や商品タグが設置できる「ショッピング広告」なども掲載できます。
バリエーションが豊富にあるので、オリジナリティ溢れる広告にしましょう。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、24時間で消えてしまう「ストーリー」に表示できる広告のことです。
フォローしているアカウントのストーリーを3回再生するたびにストーリーズ広告が表示されるようになっています。
ストーリーズ広告は、上にスワイプすることでリンク先(商品購入ページやサービスの詳細ページなど)へ飛ばすことが可能です。
そのため、ほかの広告よりも誘導しやすくなっています。
また、スクロールで広告をすぐに飛ばすこともできるので、ユーザーが感じる不快感も強くありません。
しかし、広告内容に興味がないと判断されれば一瞬でスクロールされてしまいます。
いかに短時間でユーザーの興味を惹くかがポイントの広告です。
発見タブ広告
投稿やフォローしたいアカウントを探す場合、虫眼鏡マークから検索します。
発見タブ広告とは、そのときに表示される広告です。
フォローしている人や「いいね!」を送っているアカウントをInstagramのアルゴリズムが独自に分析して、ユーザーに合った広告が表示されます。
検索したキーワードと連動して表示されるリスティング広告と非常に似ていますね。
そのため、興味を示してもらえる確率が非常に高いです。
リール広告
Instagramでは、15〜60秒のショート動画の投稿ができる「リール」と呼ばれる機能があります。
リール広告は、リール内で表示される広告です。
リール広告はTikTokと非常に似ており、音楽やエフェクトも組み合わせて発信できます。
また、スマートフォンの場合は縦型動画として全画面に表示されるので、迫力のある広告が可能です。
そのため、リール広告はほかの広告よりも記憶に残りやすくなります。
Instagram広告の出し方【入稿編】
アカウント設定や広告の作成が完了したら、最後に入稿作業を行います。
入稿作業は以下の6ステップです。
- キャンペーン目的の入力
- オーディエンス(ターゲット)の設定
- 配信場所の設定
- 予算・掲載期間の入力
- クリエイティブの入稿と広告文の入力
- 広告クリエイティブの入稿・出稿開始
一つずつ説明します。
キャンペーン目的の入力
まずはキャンペーン目的の入力から行います。
キャンペーンとは、広告を運用してどのような成果を得たいのか決定する配信目的のことです。
ビジネスマネージャのなかにある広告マネージャから、緑色の「作成」ボタンをクリック。
上記のような画面が表示されます。
認知 | ・ブランドの認知アップ ・リーチ |
検討 | ・トラフィック ・エンゲージメント ・アプリのインストール ・動画の再生数アップ ・リード獲得 ・メッセージ |
コンバージョン | ・コンバージョン ・カタログ販売 ・来店数の増加 |
「認知」「検討」「コンバージョン」のなかから、キャンペーンの目的を一つ選択しましょう。
オーディエンス(ターゲット)の設定
オーディエンスの設定では、どんなユーザーに対して広告を見てもらいたいのかを決めます。
ターゲティングは、コアオーディエンス・類似オーディエンス・類似オーディエンスの3種類。
それぞれの特徴は以下の通りです。
コアオーディエンス | ・ユーザーの住所や年齢・性別などの基本情報を基にターゲティングを行う ・Instagramでフォローしているアカウントや滞在時間・検索しているキーワードなど基本情報の対象 |
カスタムオーディエンス | ・所持しているメールアドレスや電話番号を基に、ユーザーを絞って広告を配信する |
類似オーディエンス | ・カスタムオーディエンスで獲得したリストを利用して、属性が類似しているユーザーに配信する ・1〜10%の範囲で類似率の設定が可能なので、少しずつパーセンテージをあげて最も効果のある類似率を見定めるのがおすすめ |
配信場所の設定
どこに広告を配信するのか、配信場所を設定します。
Instagramに広告を配信する場合には、「手動配置」を選択してプラットフォームはInstagramのみにしましょう。
Instagramのみならず、Facebookにも広告を配信したいのであれば、両方にチェックを入れるだけで配信可能です。
また、チェック項目を入れると、オーディエンスの範囲と1日のリーチ数がおおよそで表示されます。
そのため、オーディエンスを設定するときには一つの指標にするのがおすすめです。
予算・掲載期間の入力
予算と広告の掲載期間を入力します。
予算には、「1日予算」と「通常予算」の2つがあります。
1日予算は、消費する金額は毎日一定となっており、安定的な結果に期待できます。
一方の通常予算は、あらかじめ設定した予算金額を超えることがなければ、金額の消費を自由にカスタマイズできます。
そのため、土日などの休日を狙って広告を大量に掲載することも可能です。
非常に柔軟性が高いので、戦略的に広告を運用したいのであれば、通常予算にしましょう。
予算を決めたら、いつまで広告を掲載するか、広告の掲載期間を決めます。
広告掲載期間が終了日まで経過していないにも関わらず、予算に達した場合には掲載が停止してしまうので、注意が必要です。
計画的に決めましょう。
クリエイティブの入稿と広告文の入力
広告クリエイティブを入稿します。
必要なものは広告に掲載する写真(または動画)とテキストのみです。
追加すると、右側のプレビューで実際に確認できるので、プレビューを見ながら進めていきましょう。
また、広告に掲載する写真や動画には、ファイル形式や解像度などが指定されています。
以下の表を参考にしましょう。
フィード広告 | ストーリーズ広告 | リール広告 | |
ファイルタイプ | 動画:MP4/MOV/CGIF 画像:JPG/PNG | 動画:MP4/MOV/CGIF 画像:JPG/PNG | MP4/MOV |
最大ファイルサイズ | 動画:250MB 画像:30MB | 動画:250MB 画像:30MB | 4GB |
動画の再生時間 | 1秒〜60分 | 1秒〜60分 (10秒以上の場合は分割) | 0〜60秒 |
推奨解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 | 1,080×1,080ピクセル以上 | 500×888ピクセル以上 |
アスペクト比率 | 動画:4:5 画像:1:1 | 9:16 | 9:16 |
広告クリエイティブの入稿・出稿開始
入稿する広告が決まったら、最後に「公開する」をクリックすると、投稿完了です。
その後、エラーや不具合が表示されていないか確認しましょう。
また、別日に公開したいのであれば、下書き保存しておくのがおすすめです。
Instagram広告を出すメリット
Instagram広告を出すメリットは以下の5つです。
- より多くのInstagramユーザーにリーチできる
- 配信するターゲットを細かく設定できる
- Instagtamをきっかけに購買行動が起きやすい
- 少額から広告を配信できる
- クリエイティブの自由度が高くオリジナリティを出せる
一つずつ解説します。
より多くのInstagramユーザーにリーチできる
冒頭でも述べたように、Instagramは国内月間アクティブユーザー数3,300万人を誇る大規模プラットフォームです。
そのため、広告を掲載するだけで多くのInstagramユーザーへリーチが可能となります。
Sensor Tower(センサータワー)が調査したデータによると、2021年の第4四半期に世界でのダウンロード数ではTikTokを上回っています。
その結果、Instagramが1位となりました。
出典:2021年12月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|Gaiaxソーシャルメディアラボ
また、Gaiaxソーシャルメディアラボが調査したデータによると、10〜20代の利用者割合が高く、特に女性ユーザーが多いことが判明しています。
- 10代 男性:42% 女性:58%
- 20代 男性:38% 女性:62%
- 30代 男性:35% 女性:65%
- 40代 男性:42% 女性:58%
- 50代 男性:42% 女性:58%
- 60代 男性:57% 女性:43%
そのため、宣伝したい商品やサービスが若い女性をターゲットにしているのであれば、Instagramに広告を掲載すると効果が期待できます。
配信するターゲットを細かく設定できる
広告を掲載するうえで、最も重要なのはターゲティングです。
広告は全てのユーザーに効果があるわけではありません。
そのため、ターゲットとなるユーザーを絞り、費用対効果を高める必要があります。
Instagram広告では、Facebook広告と同じターゲティングエンジンを採用しているため、以下のターゲティングが可能です。
- 地域:国や都道府県・市区町村・郵便番号
- 年齢:「13~65歳以上」まで設定が可能
- 性別:「すべて」「男性」「女性」の3つから選択可能
- 言語:日本語以外も設定可能
- 利用者:学歴や現在の職業・子どもの年齢などを設定可能
- 興味・関心:スポーツや音楽・映画など、さまざまな趣味のジャンルから設定可能
- 行動:Facebookを利用しているユーザーのあらゆる行動から設定可能
ターゲットを細かく設定することで、余分なコストを割かずに効率的に成果を生み出すことができます。
Instagramをきっかけに購買行動が起きやすい
株式会社Macbee Planetが、10〜60代の男女500人を対象にSNSアンケートを実施しました。
その結果、Instagramの投稿で商品やサービスを購入しようと思った割合は、10〜20代で58%も占めることが判明したのです。
全体でも25%はInstagramの投稿がきっかけで購入しています。
つまり、Instagramは非常に購買行動が起きやすいSNSと言えるでしょう。
Instagramの購買行動が起きやすい要因は投稿機能にあります。
SNSの投稿で重視するものを調査した結果、以下のような意見が多く挙げられました。
- 詳細な使用感やレビュー:25%
- 写真:18%
- 商品の概要説明:18%
Instagramは一つの投稿につき最大2,200文字まで文章を入力できます。
そのため、商品やサービスの特徴を最大限まで説明可能です。
また、ハッシュタグ機能からフォローされていないアカウントへのリーチにも期待できます。
さらに、通常の投稿では、画像を最大10枚まで掲載できるので、ほかのSNSと比べても投稿から購入につながることが多いのです。
少額から広告を配信できる
Instagram広告の最低出稿金額は1日100円前後となっています。
そのため、ほかの広告と比べて少額から広告が配信できるのもメリットの一つです。
課金形態には以下の4種類があります。
- CPI(Cost Per Install)
- CPC(Cost Per Click)
- CPM(Cost Per Mille)
- CPV(Cost Per View)
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめてみました。
CPI(Cost Per Install) | CPC(Cost Per Click) | CPM(Cost Per Mille) | CPV(Cost Per View) | |
特徴 | アプリがインストールされることで費用が発生する | 広告がクリックされることで費用が発生する | 広告が1,000回表示されることで費用が発生する | 動画が再生されることで費用が発生する |
メリット | インストールされなければ費用が発生しない | 掲載しているだけでは費用がかからない | 費用を抑えて広告を掲載できる | コストパフォーマンスに優れている |
デメリット | インストールにかかる費用が高い | 無駄にクリックされるとコストだけがかかる | クリックされなくても費用がかかるため、費用対効果が悪くなる可能性がある | 動画のクオリティによってはイメージダウンにつながることもある |
費用相場 | 100~250円 | 40〜100円 | 500〜1,000円(1,000回表示あたり) | 4〜7円(1再生あたり) |
課金形態によって特徴がそれぞれ異なります。
そのため、最大限の費用対効果に期待できる課金形態を選びましょう。
クリエイティブの自由度が高くオリジナリティを出せる
Instagram広告は、フィード広告やストーリーズ広告など、広告フォーマットが豊富です。
そのため、クリエイティブの自由度が非常に高い広告が掲載できます。
オリジナリティを出すことができて、ほかの広告との差別化も可能です。
InstagramをはじめとするWeb広告運用スキルを身につけるなら「デジプロ」
Instagram広告を運用したいのであれば、デジプロがおすすめです。
デジプロとは、未経験からでも即戦力となるスキルやノウハウが習得可能なWebマーケティングスクール。
Instagram広告だけでなく、ディスプレイ広告やリスティング広告などのスキルやノウハウが身につきます。
デジプロの特徴は以下の4つです。
- Instagram広告をはじめ主要なWeb広告を全て学べる
- 講師は全員プロの現役マーケター
- スキル習得だけじゃない!安心の転職&卒業後のサポート
- 全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
一つずつみていきましょう。
Instagram広告をはじめ主要なWeb広告を全て学べる
デジプロは、Instagram広告はもちろん、以下の主要なWeb広告まで学べます。
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
現在は、Instagram広告の運用しか興味ない人もいるはずです。
しかし、さまざまなWeb広告の知識を早めに身につけておくことで、幅広く活躍できる人材となります。
また、広告運用に欠かせないデータ分析や広告効果の改善方法も学習可能です。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロに在籍している講師は全員、プロの現役マーケターです。
講師のなかには、GMOグループで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントが在籍しています。
いつでも質問可能で、丁寧な回答を徹底し、2ヵ月間で圧倒的な成長に期待できます。
スキル習得だけじゃない!安心の転職&卒業後のサポート
デジプロの魅力は、スキルやノウハウの習得だけではありません。
卒業後の転職サポートなども行っています。
具体的なサポート内容は以下の通りです。
- 書類添削
- 面接対策
- 求人紹介
- キャリア相談
スキルやノウハウを身につけたのにも関わらず、書類や面接で自分をうまくアピールできなければ意味がありません。
デジプロは、生徒一人ひとりに寄り添って転職活動を成功へと導きます。
また、卒業してからも「動画コンテンツが見放題」や「オンライン相談60分」などのサービスが受けられるプランもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。
全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
完全オンライン化しているWebマーケティングスクールも珍しくありません。
オンラインは場所に縛られることなく、学習できるというメリットがあります。
しかし、通信環境によってうまくコミュニケーションが取れないことやモチベーションの維持が難しいという欠点があるのも事実です。
デジプロでは、全国11ヵ所で通学授業にも対応しています。
対象となっている都道府県は以下の通りです。
- 東京(渋谷)
- 大阪
- 福岡
- 千葉(津田沼)
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
今後も順次拡大を予定しています。
通学授業によって、効率的な学習が可能です。
通学授業が難しい場合にはオンラインプランもあるので、自分に合ったプランを選択しましょう。