Instagram広告とは?企業が抑えるべき仕組みと運用体制

Instagram広告は、Instagram上のフィードやリールなどの配信面に出稿できる運用型広告で、ターゲティングやクリエイティブ次第で新規層への認知拡大からコンバージョン獲得まで幅広い目的に対応します。

会社で導入を検討しているものの、社内に運用実績がない場合、代理店に任せきりでよいのか内製化すべきなのか判断がつかないマーケティング責任者の方もいるのではないでしょうか。この記事では、Instagram広告の仕組みと最新の配信フォーマット、費用の決まり方、そして自社で運用体制を築く際に押さえておくべきポイントを整理します。

この記事で分かること

  • Instagram広告の配信面・フォーマットが企業向けにどう変化しているか
  • Instagram広告の費用がどのような仕組みで決まるか
  • 自社でInstagram広告を運用する際に必要な工程と専門知識
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Instagram広告とは何か

Instagram広告とは、Instagram上のフィードやリールなどに出稿できる運用型広告です。

Instagramは写真や動画がベースのプラットフォームであるため、テキストよりもビジュアルが重要視される飲食・ファッション・旅行業界などBtoC企業との親和性が高いとされています。視覚的なクリエイティブへの没入感が高く、自社や商材の世界観を伝えるブランディング用途に向いている点も特徴です。

企業がInstagram広告に取り組む価値は、自社アカウントをフォローしていない層にもリーチできることにあります。オーガニックな投稿だけでは既存のフォロワー中心の反応にとどまりやすい一方、広告であれば年齢・地域・興味関心などの条件でターゲットを絞り込み、まだ接点のない見込み顧客層にアプローチできます。加えて運用型広告であるため、配信結果を見ながら広告主自身が予算配分やクリエイティブを調整し、費用対効果を継続的に改善していけます。

運用型広告がそもそも分からないという方は、以下の記事も併せてご覧ください。

【基礎編】運用型広告とは?仕組み・特徴・種類・導入のポイントについて
【基礎編】運用型広告とは?仕組み・特徴・種類・導入のポイントについて

Webマーケターに向けて運用型広告の全体像を説明しています。運用型広告の定義や仕組み、特徴、種類を分かりやすく解説し、導入方法にも言及しています。

Instagramの国内ユーザー数や年齢層

Meta社の発表によると、Instagramの国内月間利用者数は2023年11月時点で6,600万人を超え、年代を問わず利用が広がっています。マーケティングプラットフォームとしての魅力は今後も増々高まるとみられています。

Meta Marketing Summit Japan 2023において、Meta Japanは国内のInstagram利用者数が6,600万人を突破し、2019年に公表した約3,300万人から4年で倍増したことを明らかにしました。

総務省が2026年に公表した「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」でも、全年代におけるInstagramの利用率は52.6%に達しており、単一の年代に偏らない生活インフラ的なSNSになっています。年代別の内訳を見ると、10代70.0%、20代73.3%、30代63.7%、40代48.6%、50代40.7%と、若年層だけでなく30〜40代のビジネス層にも広く浸透していることが分かります。性別では男性41.4%、女性58.9%と女性の利用率が高い一方、男性ユーザーも一定数を占めており、BtoC商材に限らず幅広い業種で活用の余地があります(同調査)。

参考:【2026年7月更新】主要ソーシャルメディアのユーザー数まとめ|株式会社ユニアド「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表|総務省※総務省 一次情報、令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>|総務省情報通信政策研究所※総務省 一次情報

Instagram広告の種類と配信面

Instagram広告はフィード・ストーリーズ・発見タブに加え、リール面への配信が主流になっています。

配信面特徴
フィード画像・動画・説明文・遷移ボタンで構成される基本フォーマット。タイムライン上に自然な形で表示される
ストーリーズフォロー中アカウントの投稿の合間にフルスクリーンで表示され、没入感が高い
発見タブフォロー外の投稿を探索するユーザーに配信され、新規層の開拓に向く
リール縦型のショート動画面に配信され、24時間で消えるストーリーズと異なり掲載が継続する。冒頭数秒で興味を引く構成が重要になる

広告フォーマットには画像広告・動画広告に加えて、複数の画像や動画をスワイプで見せるカルーセル広告、商品カタログと連動するコレクション広告があり、目的や商材に応じて組み合わせます。クリエイティブの入稿では画像や動画のほか、メインテキストや見出し、CTAボタンの文言を設定します。

フィード広告

(左:画像1枚の広告、中:カルーセル広告、右:動画広告)

フィード広告とは、アップロードされたコンテンツが縦に並ぶフィード(アプリを開くと最初に表示される画面)上で、配信ができる広告です。画像または動画・説明文・遷移先ページの3つで構成されており、シンプルなデザインとなっています。

広告主は、複数の画像を掲載したり、動画を設定したり、ユーザーを設定ページに遷移させるCTA(Call To Action)ボタンのテキストを変更したりするなどして、ユーザーに興味関心を与えることが可能です。

ストーリーズ広告

(左:動画広告、右:画像広告)

ストーリーズ広告とは、その名の通りストーリーズに配信される広告のことを指します。フォローしているアカウントが投稿したストーリーズの間に広告が配信され、フルスクリーンで表示されるのが特徴です。また、画面下部にはCTAボタンが配置されており、広告主はユーザーを特定のページに誘導することが可能です。

ストーリーズ広告の強みは、何といっても全画面配信による没入感の大きさです。フィード広告とは異なり、広告主が設定した広告の画像や動画をフルスクリーンで十数秒配信できるため、ユーザーに強いインパクトを与えることができる仕様になっています。

発見タブ広告

(発見タブの配信面)

「発見タブ」とは、自身がフォローしているアカウントや「いいね!」をした投稿などに基づいて、システムが画像や動画を表示するInstagramの機能です。左下部にある虫眼鏡のボタンをタップすると、パーソナライズされた一覧画面が表示。さらにコンテンツをタップすれば、その投稿と関連のある投稿画像や動画が現れる仕組みとなっています。

発見タブ広告は、発見タブに表示された関連画像や動画の間に配信される広告です。発見タブの画像広告はフィード広告と似たフォーマットで表示され、動画広告は縦に並んだ関連動画コンテンツの間に配信される仕様となっています。

Instagram広告の費用はどのように決まるのか

Instagram広告の課金方式は、「クリック課金方式(CPC型)」、「インプレッション課金方式(CPM型」、「インストール課金方式(CPI型)」、「視聴課金方式(CPV型)」の4つです。

課金方式課金の仕組み
CPC(クリック課金)広告がクリックされるたびに料金が発生する
CPM(インプレッション課金)広告の表示回数1,000回ごとに料金が発生する
CPI(インストール課金)アプリがインストールされるたびに料金が発生する
CPV(視聴課金)動画が一定時間再生されるたびに料金が発生する

1回あたりの課金単価は、出稿するシーズンやターゲットの属性、入札額などをもとにシステムが自動で算出するため、出稿前に正確な金額を把握することはできません。広告主が管理できるのは、課金方式・1日あたりの予算上限・配信期間の設定であり、そこから先の入札や配信の調整はプラットフォームのアルゴリズムに委ねる部分が大きくなります。

Instagram広告の導入に必要な工程と知識

Instagram広告の導入には、アカウント作成・出稿設計・クリエイティブ制作という3つの工程が必要です。

アカウントの作成

広告を出すには、基本的にFacebookとInstagramのアカウントが必要となります。また、Facebook社の「Facebookビジネスマネージャー」があると広告の管理が容易になるため、事前のアカウント作成をおすすめします。
 
また、Instagram広告の運用では基本的にFacebookとInstagramのアカウントをリンクさせる必要があります。まずはFacebookの「設定」メニューからInstagramにログイン。そしてInstagramの側から下部の手順でリンクを進めます。
(※プロフィールページを開く→メニューバーを開く→[設定]をタップ→[アカウント]をタップ→[リンク済みのアカウント]をタップ→[Facebook]を選択→[リンク]をタップしてアカウントにログインする)。
 
この他、ビジネスマネージャー上で「広告アカウント」を作成したり([ビジネス設定]→[広告アカウント] →「追加」→「新しい広告アカウントを作成」→広告アカウント名を記入)、広告料の支払い方法を登録したりするなど、いくつかの手続きが必要です。

(Facebookビジネスマネージャーの管理画面例、同社HPより)

出稿の設定

Instagramに広告を出すには、「キャンペーン」と「広告セット」の設定を行わなければなりません。これらの設定は広告を運用する上で重要なステップとなるため、きちんと理解しておきましょう。

1.キャンペーン

キャンペーンは、出稿目的を設定するためのセクションです。(ビジネスマネージャーを開き、[設定]→[広告マネージャ]→[+作成する]の順番に進み)ブランド認知度アップやコンバージョン、リーチ、トラフィック、動画の再生数アップなどから、出稿目的を選択して下さい。

2.広告セット

広告セットでは、[オーディエンス(誰に向けて配信するのか)]、[配置(どのプラットフォームで配信するのか)]、[予算と掲載期間(課金方式)]などの設定を行います。

オーディエンスでは下図の7項目をそれぞれ設定。配置では4項目(Facebook、・Instagram・Audience Network・Messenger)から配信プラットフォーム選択します。また予算と掲載期間では、課金形態(CPC・CPM・CPI・CPV)、1日に費やす広告予算、配信する期間などを細かく設定することが可能です。

オーディエンスの項目オーディエンスの設定内容
カスタムオーディエンス
集めた顧客データなどから特定のターゲットを設定できる
地域国や都道府県、市区町村などの設定が可能
年齢1歳単位(13~65歳)で設定が可能
性別男女どちらに配信するのかを設定する
言語特定の言語使用者(日本語や英語など)に設定できる
詳細ターゲット設定アカウント情報や興味関心に基づいて設定する
つながりターゲットをフォロワーなどに絞ることができる

広告(クリエイティブ)の作成

クリエイティブの作成では、[アイデンティティ]、[形式]、[メディア]、[テキスト]の4項目を順番に設定します。

形式で、画像1枚のシンプルな広告にするのか、複数の画像を設定する広告(カルーセル型など)にするのか、または動画広告にするのかを選択。メディアでは、広告に活用する画像や動画のアップロードを行います。尚、Instagram広告では、画像内に2割以上テキストをいれてはならない規則があります。なるべくテキストの少ない画像をアップロードするように心がけましょう。

設定項目設定内容
アイデンティティ広告名と、広告に表示されるアカウントを決める
形式広告の種類(画像広告または動画広告)を選択する
メディア配信する画像や動画を選択する
テキスト配信するテキストや遷移先URLなどを設定する

(画像一枚のシンプルなフィード広告を作成する場合)テキストの項目では、1.メインテキスト、2.見出し、3.ニュースフィードリンク説明文、4.アクションの4項目を決める必要あります。

メインテキストには、Instagramアカウントの下に表示させるテキストを入力(必須)。また、広告から遷移させたいWebサイトがある場合、そのURLを追加して設定することが可能です。次に、見出しとニュースフィードリンク説明を追記(任意)。最後に、「インストール」や「申し込み」などからCTAボタンのテキストを選択すれば、おおよそ設定の完了します。

よくある質問

Q. Instagram広告は他のSNS広告と何が違いますか?

A. Instagramは写真や動画によるビジュアル訴求への没入感が強みで、ブランディングやビジュアル重視の商材との相性が良いSNSです。テキスト中心のSNS広告と比べて、世界観や質感を伝える表現がしやすく、フィードだけでなくストーリーズやリールなど複数の配信面を組み合わせられる点も特徴です。

Q. Instagram広告に向いている業種はありますか?

A.飲食・ファッション・旅行・美容など、写真や動画で魅力を伝えやすいBtoC業種との親和性が特に高いです。ただし年代を問わず利用が広がっているため、BtoB企業がブランド認知や採用広報の目的で活用するケースも増えています。

Q. Instagram広告の運用は自社と代理店のどちらが良いですか?

A. どちらにも利点があります。代理店に委託すれば専門知識をすぐに借りられますが、社内にノウハウが蓄積されにくい面があります。自社運用に切り替えれば、顧客理解を踏まえた機動的な改善ができるようになりますが、担当者の育成に一定の時間がかかります。自社の体制や予算、育成にかけられる期間を踏まえて判断する必要があります。

Q. Instagram広告の効果が出るまでにどれくらいかかりますか?

A. 配信開始直後はアルゴリズムが効果の高い配信先を学習する期間にあたり、数値が安定するまで一定の期間が必要です。初期の数値だけで判断せず、一定期間のデータをもとにターゲティングやクリエイティブを調整しながら改善していくことが前提になります。

Q. Instagram広告と他のMeta広告は同時に運用できますか?

A. Facebookビジネスマネージャー上で1つのキャンペーン内にFacebookとInstagramの配信面をまとめて設定できます。媒体ごとにアカウントを分けて管理する必要はなく、予算や成果を横断的に見ながら配信先を調整できます。

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基礎を確実に抑えたうえでの実践サポートで売上が130%UP
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課題として、LPの定量評価指標をチームとして運用できておらず、GA4の活用方法も定まらないまま集客分析が不十分な状態でした。デジプロの法人研修を受けたことで、メンバーが自らGA4のデータを抽出・分析できる体制に変わり、Instagramを運用する上での仮説検証を回していけるようになりました。コンバージョン率やユニークユーザー数に加えて、Instagram広告からの流入数も伸びており、SNS広告とデータ分析を組み合わせた改善が組織に根付いた事例です。

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Instagram広告は、アカウント整備から出稿設計、クリエイティブ制作、審査対応まで、判断すべきポイントが多い施策です。代理店に任せきりにするのか、時間をかけてでも自社に運用力を蓄積するのかは、多くの企業が同じように悩むところですが、デジプロではこうした判断を自社で下せる組織づくりを目的にした法人研修を行っています。

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