未経験からWebマーケティング職へ転職!転職の可能性・成功のコツを解説

IT系職種の中でも人気のWebマーケティング。withコロナ時代となり、webの利用が生活のあらゆるシーンから切り離せなくなった今、多くの企業で求められている仕事ではないでしょうか。

しかし、「未経験でもWebマーケティングへ転職できるのか?」「具体的な方法は?」と悩んでいる方も多いかもしれません。

今回、転職実現の可能性や方法についてフリーランスのキャリアコンサルタントとして求職者の転職活動を手伝っているAさんに話を聞きました。

Aさんプロフィール
転職エージェントでの勤務後、現在はフリーランスにて転職希望者のキャリア形成相談や転職活動支援に携わっている。これまでIT、製造業、サービス業などで就業する1,800名以上の転職相談を経験。

そもそも未経験でのWebマーケティング職への転職は可能?

-Aさんは、これまで未経験の方のWebマーケティング職への転職をサポートした経験はありますか?

はい、これまで幅広い経験の方にお会いして転職活動のお手伝いをしてきました。その中には、未経験でWebマーケティングに関わる仕事への転職を実現した方もいらっしゃいます。

-未経験でWebマーケティング職を希望する人は多いですか?

未経験の場合、「マーケティング職」に興味があり希望している、と話す方が多いですね。「Webマーケティング」という職種をはじめは知らない方も多い印象です。ですので、マーケティングの仕事について紹介する中で、Webマーケティングについても説明しています。

-転職実現可能性はどれくらいですか?

採用企業の受け入れ体制しだいですが、Webマーケティングはいわゆる「マーケティング職」の中でも、未経験からの転職実現をしている方が多い印象があります。

WebマーケティングはIT業界に限らず、あらゆる業界で注目が上がっており求人ニーズも高い状況が続いています。Webマーケティング市場自体が拡大傾向にあり、専門に扱う代理店や、これまで広告代理店に依頼していた業務を自社内で行おうという企業も増加傾向にあります。

もともとWeb業界には新卒採用だけではなく中途採用も重視する文化があります。その中でもWebマーケティング職は景気やコロナ禍の影響を受けている転職市場でも、採用ニーズが継続している印象があります。IT系職種の中でも比較的新しいポジションですし、技術も日々進化していますしね。

「これまでは他の業務担当者が兼務をしていたがそれでは回らない」と、現場では人手不足を課題にしている話をよく聞きます。

未経験での転職の難しさは?

-転職ニーズは増えているんですね!それなら、未経験の方の転職実現も可能性を感じます。活動についての難しいところはありますか?

未経験からの転職活動全般にいえることですが、実際に応募した多くの方が「書類選考が通らない」「面接でうまく話せない」「面接に行っても落ちてしまう」とまず悩みます。

「Webマーケティング」というポジションの求人ニーズは増えているものの、企業ごとの採用人数はけして多くなく、できれば「経験者」を採用したい、と考える企業が多いことも事実です。自社内のWebマーケティングのポジションが新設である場合は、社内にノウハウがほとんどないケースもあります。未経験での応募の壁となる可能性は十分あります。

ただ採用可能性はありますので、諦めずチャレンジして欲しいですね。面接では実務経験はなくとも即戦力として活躍できる、と企業にアピールすることが大事です。

-未経験者が事前に知っておくべき知識や、準備をしておくべきことはなんですか。

まずは「仕事理解」でしょうか。マーケティングの知識がありWebサービスへの理解、具体的なマーケティングの手法などを把握していること。また、実務経験はなくてもこれまで得た知識や経験をwebマーケティング業務で活かすことができる、と伝えることです。

Webマーケティングの適正・向いている人

-Webマーケティング職への適性、向いている人の傾向はありますか?

たとえば数値やデータを見て戦略的に業務計画を立てることができる、PDCAを回しながら行動ができる、複数の業務も優先度をつけながら取り組むことができる、…という方は活躍しやすいのではないでしょうか。目標に対して充分に成果を出せそうだ、と企業が期待ができるといいですね。 

また成長意欲や向上心、学習意欲のある方は向いていそうですね。入社後も日々知識やスキルのアップデートが求められる仕事だからです。あとはやはり意欲、熱意が一番重要ですね。

採用されやすくなるためのポイント

-向き不向きに限らず、自分の意志が重要ということですね。面接官が重視するポイントはどこですか?

未経験のためやはり「適性」は注目しますね。先ほどお伝えした、これまでの業務成果や具体的な取り組みについては重視します。

また面接で重視されるのは「選考企業に感じている魅力」、「企業への入社意欲」です。これらは仕事理解、企業理解なしには話せないため、選考合否のポイントになります。企業の魅力や情報については転職エージェントの利用で集めやすくなりますよ。

中途採用は基本、経験やスキルとのマッチングです。ただ未経験ですとそこが一致しないため、企業は応募者の将来的な「期待」でマッチングします。期待は一見、形がないように思えますが、業務経験者より評価され内定が出る可能性も十分にあるんですよ。

事前にWebマーケティングについて学んでおくことで、期待度も上がる可能性がありますね。

-後転職活動をする人へ、実現に向けてのアドバイスはありますか?

ひとくちにWebマーケティングといっても、具体的な業務内容は企業によってかなり異なります。それぞれの求人内容を把握し、未経験者には幅広くチャレンジして欲しいですね。

また、未経験Webマーケターのキャリアスタートとして、採用可能性の高い求人を逃さずに応募することも大事です。

たとえばWeb広告代理店など、クライアントのWebマーケティング施策を提案、サポートをする企業でのアカウントプランナー職は同時に複数名採用することも多いのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

複数名採用のポジションですと、中途採用でも研修が用意されていたり、同期入社の仲間ができることもあります。仲間でありライバルである同期の存在は励みや刺激になり、成長の促進につながるかもしれませんね。

クライアントワークとしてのマーケティング提案やサポートをすることで、Web広告運用などの実務スキルを身に付けることもできます。

Web広告代理店のアカウントプランナーが、将来的に自社のマーケティングに携わりたいと考え、経験者としての転職を成功させることも多いですよ。

未経験ならではの転職活動の大変さはあるかもしれませんが、これからの充実したキャリア形成に向け、頑張っていただきたいです。