スマートフォンの普及や通信技術の発展により、さまざまなメディアで動画を楽しめるようになりました。
その結果、動画内で広告配信をプロモーションの一環として考える企業も増えてきています。
動画広告は多くの情報を一度に発信できるだけではなく、ユーザーに興味を持ってもらいやすいなどのメリットがあります。
ただし、動画のクオリティによってはユーザーにマイナスな印象を与える可能性があるので、動画広告を制作する際にはポイントを押さえることが大切です。
「そもそも動画広告を出すメリットがわからない…」「動画広告のメリットを理解した上で、ユーザーに届く広告を作成したい」と悩んでいる方も少なくありません。
そこで本記事では、動画広告のメリットやデメリット、動画広告の需要、制作する際のポイントなどを詳しく解説します。
最後まで読み進めてもらえると、動画広告のメリットとデメリットを理解した上で動画広告の制作が進められるはずです。
目次
動画広告の需要は拡大傾向にある
動画広告のメリットとデメリットを解説する前に、現在の動画広告の需要を押さえておきましょう。
動画広告の需要はここ数年で拡大傾向にあり、今後もさらなる成長が期待できます。
株式会社サイバーエージェントの調査結果によると、動画広告の市場規模は2019年から右肩上がりに成長しており、2024年には市場規模が6,850億円を超える予想です。
出典:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表|CyberAgent
また、株式会社電通によると、数あるインターネット広告のなかでも動画広告の割合が20%以上を占めていることが判明しました。
出典:2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|株式会社電通
市場が成長している背景として以下のような理由が考えられます。
- スマートフォンの普及
- 動画配信プラットフォームやSNSの利用者増加
- 通信速度の発達
スマートフォンの普及により、場所や時間に縛られることなくいつでも動画を視聴できるようになりました。
また、2020年に蔓延した新型コロナウイルス感染症の影響で外出規制がかかり、自宅で楽しめるエンターテイメントの一つとして、YouTubeをはじめとした動画媒体の利用者が増えてきています。
以前までは動画を視聴するまでにダウンロードの時間がかかりましたが、通信速度の発達によって、現在はストレスを感じることなく動画を楽しむことが可能です。
今後は大手通信キャリアによるモバイル通信料金の引き下げや5Gの普及によって、さらに快適に動画が視聴できるようになります。
このようなことから、今後も動画広告の需要は高まっていくと考えられます。
動画広告を配信することのできるメディア
動画広告が配信できるのは、主に以下のメディアです。
- YouTube
- TikTok
- LINE
- 検索エンジン上のWebページ
YouTubeとTikTokは、動画配信や視聴ができるプラットフォームです。
投稿された動画内に広告を設置することで、ユーザーに視聴してもらえます。
また、LINEは2022年時点で月間の利用者が9,200万人を超えており、10代から60代と幅広い層から利用されています。
そのため、細かく年齢を絞るのではなく、より多くの人に動画広告を届けたい場合に効果的です。
TwitterやFacebook、Instagramは、投稿内に広告を配信できるフィードや、24時間で投稿が消えるストーリーズなどを活用して配信できます。
メディアによってユーザーの年齢層や、広告配信の仕組みなど特徴が異なるので、それぞれのメディアの特徴を理解することが大切です。
動画広告のメリット
動画広告を配信するメリットは、以下の4つです。
- 短時間で多くの情報が伝えられる
- 効果測定しやすい
- さまざまなユーザーに興味を持たれやすい
- 記憶に残りやすい
それぞれ詳しく解説します。
短時間で多くの情報が伝えられる
動画広告では、ターゲットとなるユーザーに対して短時間で多くの情報を伝えることが可能です。
なぜなら、動画は視覚と聴覚の両方で訴求できるからです。
バナー広告やリスティング広告のようにテキストを主体とした広告では、ユーザーに広告を読んでもらう必要があります。
短くわかりやすい文章にしたりキャッチフレーズで興味を持たせたりしなければいけないので、伝えたいことの情報量が少なくなってしまいます。
しかし、動画広告では視覚と聴覚の両方で訴求できるため、情報量を増やしたりストーリー性を持たせたりすることが可能です。
短時間で多くの情報を伝えることで、興味を持ってもらいやすく、購買意欲の向上やブランド認知につなげることができます。
効果測定しやすい
動画広告は、広告を視聴したユーザーの行動を測定して数値分析しやすいというメリットがあります。
具体的には、以下の項目が測定可能です。
- 視聴回数
- 視聴時間
- 動画のスキップ率
- 広告動画からのコンバージョン率 など
これらの数値を把握して効果測定することで、以下のような問題発見に役立てられます。
- ユーザーに広告が届いているか
- ターゲットがズレていないか
- 動画を最後まで視聴している人の割合がどれくらいか
基本的にリアルタイムで測定結果を確認できるので、問題発見から改善案の立案、実行までスピーディーに対応できます。
さまざまなユーザーに興味を持たれやすい
動画広告は、さまざまなユーザーに興味を持たれやすいというメリットがあります。
動画にはストーリー性を持たせやすく、動きをつけながら情報を伝えられるからです。
そのため、自社商品やサービスのことを知らない人はもちろん、言葉の通じない外国人にも興味を持ってもらいやすいです。
動画広告の作り方次第でさまざまなユーザーに届けることができ、認知度の拡大やブランディング強化につながります。
記憶に残りやすい
テキストや静止画の場合、記憶に定着するくらいの印象をあたえることが難しいですが、動画であれば映像のほかにストーリーも追加することで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。
ふとした瞬間に動画を思い出すことで、商品やサービスの購入につなげることが可能です。
動画広告のデメリット
動画広告のデメリットは以下の2つです。
- 制作するまで時間とコストがかかる
- 動画のクオリティによって結果が大きく異なる
それぞれ詳しく解説します。
制作するまで時間とコストがかかる
動画広告は動画の撮影に加えて、アニメーションや音楽の挿入、エフェクトの追加などの作業が発生するので、テキストタイプの広告やバナー広告と比較して、制作するまでに時間がかかります。
また、動画編集ツールやスキルを必要とするため、動画編集者や制作会社へ依頼することも珍しくありません。
動画広告は制作するまでに時間とコストがかかるので、自身で対応できる箇所を広げたり、広告配信日から逆算して早めに動き出したりすることが大切です。
動画のクオリティによって結果が大きく異なる
動画広告は、動画のクオリティが低かったり内容がわかりづらかったりすると、自社のブランディングを低下させる恐れがあります。
その結果、ユーザーが他社に流れてしまう可能性もあるため、動画のクオリティを担保できるような体制を構築することが重要です。
動画広告を制作する際の3つのポイント
動画広告を制作する際のポイントは以下の3つです。
- 配信したいターゲットを明確にする
- ターゲットに合わせた動画広告の種類と配信先を選定する
- 動画の冒頭を意識する
順番に解説します。
配信したいターゲットを明確に決める
広告動画を作成するときには、配信したいターゲットを明確に決めておくことが重要です。
ターゲットを明確にすることで、広告内容や配信媒体を決める際の方向性が定まります。
どのようなターゲットにすればいいのかわからない場合には、実際に自社の商品やサービスを利用しているユーザーにアンケートを取ったり口コミで調査したりするなどの方法を実践してみましょう。
ターゲットに合わせた動画広告の種類と配信先を選定する
配信したいターゲットを定めたら、ターゲットに合わせた動画広告の種類と配信先を選定します。
動画広告は、大きく分けるとインストリーム広告とアウトストリーム広告の2種類に分類できます。
広告の種類 | 内容 |
インストリーム広告 | YouTubeのような動画メディアで主に使用される動画広告で、視聴動画と同じサイズで表示される。 インストリーム広告のなかでも、以下の3種類に分けられる。 ・プレロール広告:動画が始まる前に流れる広告 ・ミッドロール広告:動画の間に流れる広告 ・ポストロール広告:動画が終了してから流れる広告 スキップの有無も選べるので、配信目的やターゲットによって細かく使い分けが可能。 |
アウトストリーム広告 | WebサイトやSNSのフィードなどの動画外で配信される広告。 インストリーム広告同様、以下の3種類に分けられる。 ・インリード広告:記事やSNSのフィードなどコンテンツの間に挿入される広告 ・インバナー広告:指定された広告枠に表示される広告 ・インターステイシャル広告:サイトに移動した際に表示される広告 |
配信先を決める際には、各メディアの特徴とメインユーザーを把握することが大切です。
例えば、「30代の男性ビジネスマン」がターゲットであれば、FacebookやTwitterなどのビジネス目的で使用している人が多いSNSを選択することが重要です。
ターゲットを明確にしてどれだけクオリティの高い動画を作成しても、配信先を間違えてしまうと広告を見てもらえる可能性が低くなってしまいます。
動画広告の種類と配信先によっては、広告効果に大きく影響するため、慎重に選びましょう。
動画の冒頭を意識する
動画広告は、興味を持たれなければすぐに離脱されてしまいます。
広告の種類によっても異なりますが、YouTube広告であれば冒頭の5秒が経過するとスキップできるので、いかに最初の数秒で興味を持ってもらえるかが勝負です。
そのため、冒頭にインパクトのあるキャッチフレーズを入れたり、商品やブランドの世界観を全面に押し出したりするなど、ユーザーを惹きつけることを意識して制作しましょう。
動画広告について学習したいのであれば「デジプロ」
これから動画広告を学んで広告運用したいと考えている人は、デジプロがおすすめです。
デジプロは、実践的なカリキュラムを通してWeb広告に特化したスキルを学べるマーケティングスクールです。
基礎からしっかり学べるので、動画広告に関する知識がなくても安心してスキルを身につけられる環境が整っています。
デジプロの具体的な特徴は以下の3つです。
- 動画広告をはじめとした主要なWeb広告を実践フローで学べる
- 講師は全員プロの現役マーケター
- 全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
最後には、受講者の声も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
動画広告をはじめとした主要なWeb広告を実践フローで学べる
デジプロでは、動画広告はもちろんWeb広告に関して基礎から応用までを実践フローで学べます。
具体的に学習できるWeb広告は以下の通りです。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
これらの広告運用スキルを対面講義や動画でインプットした後に、実践形式で広告運用を体験してアウトプットします。
そのため、Web広告に関して「知っている」レベルではなく、「運用できる」レベルでスキルを身につけることが可能です。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロでは、Webマーケティング業界で現役で活躍しているマーケターが講師をしています。
GMOグループで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントでMVPを複数回受賞したコンサルタントなどの肩書を持った講師も在籍しています。
また、講義だけではなく、生徒一人ひとりをサポートするパーソナルトレーナーになってくれるのもデジプロの強みです。
パーソナルトレーナーによって継続的な学習のサポートを受けられるため、不明点や不安点などを時間を空けずに解消することが可能です。
全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
デジプロでは、通学授業に対応している教室が以下の全国12ヵ所にあります。
- 渋谷
- 大阪
- 福岡
- 千葉
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
- 福井
Webマーケティングスクールはデジプロ以外にもありますが、ほとんどはパソコン一つで行うオンライン授業です。
オンライン授業は、時間や場所に縛られず自由に講義を受けられるメリットがあります。
しかし、疑問点をその場で解決できなかったりモチベーションの維持が難しかったりといったデメリットもあります。
教室に通い対面で授業を受けることで、モチベーションを維持したまま効率的な学習が可能です。
受講者の喜びの声も多数あり
デジプロでは、過去の受講者の声を「デジプロコラム」に掲載しています。
実際にデジプロを受講したことで「Web広告を学んで人生の選択肢が増えた」というような喜びの声が多数あります。
一例として、2人の受講生の感想を紹介します。
汎用性の高いスキルを身につけたい気持ちがあり、転職を決意した遠藤さん
遠藤さんは新卒で入社した会社で仕事を続けていましたが、社内でしか通用しないスキルに不安を感じていました。
「市場価値の高いスキル」を軸に転職活動を検討していた際に、Webマーケティングという仕事を知り、デジプロを受講することに決めたそうです。
デジプロ受講後は、社内の評価を気にしていた自分から脱却し、スキルが自信になったことで、社内で意見を言えるようになったと話してくださいました。
保育園を運営する会社の採用強化のためにWebマーケティング学んだ黒川さん
保育園を運営する会社で働いていた黒川さんは、応募から内定までの採用業務を担当していましたが、採用対策はWeb広告代理店に依頼していました。
しかし、代理店との打ち合わせでわからないことが多く、曖昧なまま採用媒体を使っていたため、Webマーケティングのことを学んで業務に活かしたいと考え、デジプロを受講することにしました。
デジプロ受講後は、保育園内で採用業務におけるマーケティングのインハウス運用化を提案し、広告運用も手がけるようになったそうです。
「未経験でもわかりやすく丁寧に教えてもらえました」と感想を語っています。