WebサイトやSNSに出稿できるバナー広告には、様々なサイズがあります。
基本的に全サイズを入稿するべきですが、Web広告を始めたての企業やフリーランスで広告運用をなされている方だとバナーを大量に制作する体制を構築することが現実的に難しいかと思います。
また、Web広告は非常に多くの広告商品があり、すべてを覚えていくことは非常に大変です。
本記事では、主要な広告媒体(Google広告・Yahoo!広告・Facebook広告・Twitter広告)の入稿可能サイズを抑えながら、Web広告運用初心者が優先的に入稿すべきサイズについてまとめました。
目次
バナーサイズの優先度・考え方
先述の通り、なるべくWeb広告では全サイズを入稿するべきです。
なぜなら、入稿していないサイズの分だけ広告の露出が減るためです。
しかしながら、バナーサイズにも制作するべき優先度があります。
優先的に制作するべきサイズは下記2点の条件のどちらか、あるいは両方を満たすサイズとなります。
①広告の掲載量が多いサイズ
Web広告には様々なサイズがありますが、実はバナーサイズごとで掲載量に大きな差があります。
媒体側は効果の出やすいサイズ(クリック率が高い傾向があるなど)を優先的に配信します。
なぜなら、Web広告は1クリックごとに課金される場合が多いので、媒体側としてはなるべく多くのユーザーにクリックしてほしいためです。
また、多くのユーザーがクリックする広告サイズはユーザーにとってもより良い広告フォーマットであると捉えられています。
あまり掲載されないバナーサイズを入稿するよりも、より多くの掲載を狙えるサイズを優先的に制作しましょう。
②多媒体で使いまわしが効くサイズ
バナーサイズの種類は媒体によって異なりますが、共通のサイズもあります。
媒体ごとのユーザー傾向に沿わせてそれぞれ広告を作った方が効果は出やすいですが、リソースに余裕がない場合は様々な媒体で使えるサイズを優先的に制作するべきです。
Google広告・Yahoo!広告の入稿可能サイズ
まずは、Google広告とYahoo!広告で使えるバナーサイズを下記にまとめました。一番右のおすすめ欄に☆マークがついているサイズが優先的に制作するべきサイズです。
広告の掲載量が多い、あるいはGoogle広告・Yahoo!広告の両媒体で使えるバナーサイズとなっております。
まずは☆のついているサイズの制作をおすすめします。
Google広告とYahoo!広告のおすすめ入稿サイズ
※1200×628,300×300はレスポンシブ広告での活用がおすすめです。
<参考>
Google広告で使用できるサイズ(レスポンシブ)
Yahoo!広告で使用できる画像サイズ
Google広告とYahoo!広告のファイルサイズ
Google広告における画像のファイルサイズは、ディスプレイ広告であれば最大150KB、レスポンシブ広告であれば最大で5120KBです。
Yahoo!広告における画像のファイルサイズは最大で3MBですが、150KBを超えるものはアップロード時に自動圧縮されてしまいます。
また、自動圧縮し150KB以下にならない場合はエラーとなり、アップロードができません。
どちらの媒体を使うにせよ、レスポンシブ広告以外は150KB以下で制作をしておくと便利です。
Google広告とYahoo!広告のファイル形式(拡張子)
以下で一覧にまとめました。
特別な目的がない限り、jpgまたはpngで統一しておくと運用が簡単になります。
Google広告 | JPEG(.jpg/.jpeg),GIF89a(.gif ),PNG(.png),アニメーション広告(GIF) |
Yahoo!広告 | JPEG(.jpg/.jpeg),GIF89a(.gif ),PNG(.png) |
Facebook/Instagram広告の入稿可能サイズ
Facebook広告広告とInstagram広告のバナーは、サイズでの指定ではなくアスペクト比(長辺と短辺の比率)で指定されています。
比率が指定範囲内であれば、どんな大きさの画像でもアップロードが可能です。
<参考>
Facebook広告ガイド
Facebook/Instagram広告のおすすめ入稿サイズ
様々なサイズが入稿可能なFacebook広告/Instagram広告ですが、優先して制作するべきサイズは1080px × 1080px、次点で1200px × 628px です。
なぜなら、最も多くのFacebook広告/Instagram広告商品の中で使えるサイズのためです。
また、Facebook/Instagramのユーザーの多くはスマートフォンからのアクセスです。スマートフォンにより掲載されやすいのは1:1のサイズとなります。
1080px × 1080pxのサイズから制作しましょう。
Facebook/Instagram広告のファイルサイズ
Facebook/Instagramの画像広告のファイルサイズは、最大30MBとなります。
(動画の場合は最大4GB)
Google広告/Yahoo!広告と比較すると高画質の画像を使用することができます。
Facebook/Instagram広告のファイル形式(拡張子)
Facebook/Instagramの画像広告のファイル形式(拡張子)は、jpgまたはpngです。
Twitter広告の入稿可能サイズ
Twitter広告のバナーは、Facebook広告などと同様にサイズでの指定ではなくアスペクト比(長辺と短辺の比率)で指定されています。
比率が指定範囲内であれば、どんな大きさの画像でもアップロードが可能です。
しかしながら、自動的に1:1もしくは16:9にトリミングされるため、フォーマットの条件に合わせて制作しましょう。
Twitter広告のおすすめサイズ
様々なサイズが入稿可能なTwitter広告。しかしながら、こちらもFacebook広告と同様に優先して制作するべきサイズは1080px × 1080px、次点で1200px × 628px です。
なぜなら、最も多くの広告フォーマットで使えるサイズのためです。
また、Twitterのユーザーの多くはスマートフォンからのアクセスです。スマートフォンにより掲載されやすいのは1:1のサイズとなります。
1080px × 1080pxのサイズから制作しましょう。
Twitter広告のファイルサイズ
Twitter画像広告のファイルサイズは広告商品ごとに異なりますが、最大3MB以内を目安に制作すれば汎用的なバナー制作ができます。
(複数画像枚数を1つの広告に入稿する場合は1048KB以下)
Twitter広告のファイル形式(拡張子)
Twitterの画像広告のファイル形式(拡張子)は、ほとんどjpgまたはpngです。
gif用の広告メニューもありますが、初心者の方は基本的に jpgまたはpngのバナーを制作しましょう。
おすすめバナーサイズまとめ
Google広告/Yahoo!広告、Facebook広告、Twitter広告と、媒体に分けておすすめバナーサイズについて説明してきました。
以下の表は各媒体のおすすめバナーサイズの一覧です。
制作上の早見表としてお使いください。
Google広告 | 1080px × 1080px(レスポンシブ用) 1200px × 628px(レスポンシブ用) 300px × 250px 336px × 280px 320px × 50px 320px × 100px 728px × 90px 160px × 600px |
Yahoo!広告 | 300px × 300px(レスポンシブ用) 1200px × 628px(レスポンシブ用) 600px × 600px(ブランドパネル用) 600px × 500px 640px × 100px 640px × 200px 728px × 90px 160px × 600px |
Facebook広告 | 1080px × 1080px 1200px × 628px |
Twitter広告 | 1080px × 1080px 1200px × 628px |
LINE広告 | 1080px × 1080px 1200px × 628px |
効果的な運用方法はスクールで学ぶ
今回の記事はあくまでWeb広告運用を始めたての人に向けて、負担を下げる目的でまとめております。
より詳細な情報が知りたい場合は公式サイトをご覧ください。
また、今回の記事でまとめているバナーサイズの優先度などは様々な案件を経ていないと得ることが難しい情報です。
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