動画広告とは、Webマーケティングの手法の一つで、Web上に動画形式で配信する広告のことです。
Web広告の配信方法は動画以外にもありますが、スマートフォンの普及やSNS利用者の増加などの背景もあり、動画広告の需要は年々増しています。
しかし、動画広告といっても、種類や課金形態はさまざまなため、まずは動画広告の特徴をしっかり押さえることが大切です。
そこで、本記事では動画広告の基礎内容を網羅的に解説していきます。
これからWebマーケティングについて学習する方や動画広告について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
動画広告とは
動画広告とは、マーケティング手法の一つで、動画形式で配信されるWeb広告のことです。
広義ではテレビCMや屋外広告も動画広告の一つですが、狭義においてはWeb上で配信されている広告を指します。
動画広告の代表例として、YouTubeを視聴する際に動画の冒頭や再生途中に流れる15〜30秒ほどの広告を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
YouTube以外にも、InstagramやTwitter、TikTokなどのSNSや検索エンジン上のWebメディアで広告配信が可能です。
スマートフォンの普及や通信技術の進化、SNSやWebの利用者拡大の影響から、動画広告の需要がさらに高まっている状況です。
動画広告市場の推移がわかるものとして、株式会社電通が調査したデータがあります。
出典:2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|株式会社電通
データからわかるように、2019年から右肩上がりに動画広告の市場が伸びており、2022年で6,178億円を超えると予測されています。
このように、Web広告の需要や市場拡大に伴い、動画広告への期待も高まってきているのです。
動画広告によって期待できる2つの効果
動画広告によって期待できる効果は、主に以下の2つです。
- 認知の拡大
- ブランディングの向上
それぞれ詳しく解説します。
認知の拡大
動画広告を配信することで、商品やサービスを知ってもらうチャンスが増えて認知拡大が期待できます。
動画広告は、視覚と聴覚の両方で訴えることができるため、広告を視聴したユーザーの興味を惹きやすいことがメリットです。
そのため、広告内で紹介しているサービスや商品のことを知らなくても、動画広告によって認知される可能性が高くなります。
特にSNSは拡散力が非常に高いので、動画広告との相性も抜群です。
ブランディングの向上
動画広告を配信することで、ブランディングの向上にも期待できます。
ブランディングとは、特定のブランドに対して多くのユーザーから共感や信頼を得ることで、価値を高める状態のことを指します。
動画であれば、テキストや静止画に比べて多くの情報を伝えられるだけではなく、ストーリー性を持たせることが可能です。
その結果、ユーザーから覚えてもらいやすくなり、ブランドとして認知されるようになります。
動画広告の特徴
動画広告の特徴を以下の表にまとめました。
メリット | ・短時間で多くの情報を伝えることができる ・さまざまなユーザーに興味を持ってもらいやすい ・広告にストーリー性を持たせやすく印象に残りやすい |
デメリット | ・ほかのWeb広告に比べてコストがかかる ・制作時間がかかる |
動画広告は、聴覚と視覚の両方でユーザーに訴えかけられるので、ユーザーが「広告」とわかっていても、興味を持って最後まで視聴してもらえる可能性が高いです。
その結果、ユーザーの印象に残りやすく、テキストや静止画の広告に比べて多くの情報を伝えられます。
しかし、動画広告を制作する際には撮影だけではなく、音楽やエフェクトの追加・カット作業など、さまざまな編集作業が必要です。
動画が完成するまで時間がかかるだけでなく、クオリティが低いと自社のブランドを低下させてしまう恐れがあるので、外注する企業も少なくありません。
動画広告は全部で3種類
動画広告の種類は、大きく以下の3種類に分けられます。
- インストリーム広告
- インバナー広告
- インリード広告
それぞれ詳しく解説します。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画コンテンツ内に割り込んで配信される動画広告のことです。
YouTubeのような動画メディアで主に使用される広告で、視聴動画と同じサイズで表示されます。
インストリーム広告のなかでも、配信するタイミングによって以下の3種類に分けられます。
プレロール広告 | 動画本編が始まる前に流れる広告。 本編が開始される前に表示されることから、視聴率が高くなる傾向にある。 |
ミッドロール広告 | 動画本編の合間に流れる広告。 ユーザーは動画の続きが見たいため、広告途中で離脱されることが少ない傾向にある。 |
ポストロール広告 | 動画本編が終了してから流れる広告。 本編視聴後に広告が流れることから、ユーザーが離脱する可能性が高くなりやすい傾向にある。 そのため、ポストロール広告を使用する際には、広告の冒頭で視聴者を惹きつける必要がある。 |
インストリーム広告では、5秒後に広告をスキップできるスキッパブル広告や、スキップできないノンスキッパブル広告などもあります。
そのため、費用対効果の高い広告運用とユーザーへの認知拡大が期待できます。
インバナー広告
インバナー広告とは、テキストや静止画広告を掲載しているディスプレイ広告枠に配信可能な動画広告です。
動画メディアに限らず広告を掲載できるため、YouTubeのような動画配信メディアを普段利用していないユーザーにも届けることで、幅広いユーザーにリーチできます。
また、インストリーム広告と異なり、ユーザーの動画視聴を妨げることがないので、不快感を与えずに訴求できるのも特徴です。
インリード広告
インリード広告とは、WebサイトやSNSなどのメディアが掲載しているコンテンツの間に配信される動画広告です。
ユーザーが画面をスクロールすると、動画広告が表示された時点で動画の再生が始まるので、冒頭から広告を訴求できます。
そのため、ストーリー性を高めることで、商品やサービスに興味を持ってもらいやすくなります。
動画広告の課金形態
動画広告の課金形態は、大きく分けて以下の3種類です。
CPV課金 | CPVとはCost Per Viewの略で、動画が再生されるごとに費用が発生する課金方式。 広告の掲載期間中に視聴された回数で計算する。 3秒間や5秒間・完全視聴など、再生される時間によってカウント方式が異なる。 カウントされる条件を満たさなければ費用が発生しないため、リスクが少なく、インストリーム広告との相性がよい。 |
CPM課金 | CPMとはCost Per Mileの略で、広告を1,000回表示するたびに費用が発生する課金方式。 Web上で広告が表示されることをインプレッションと呼ぶため、「インプレッション単価」とも表現される。 インバナー広告で採用されることが多い。 |
CPC課金 | CPCとはCost Per Clickの略で、動画広告が一回クリックされるたびに費用が発生する課金方式。 クリックされないと課金されないことから、どれくらいのユーザーが実際に視聴して興味を持ってくれたのかがわかりやすく、無駄なコストを抑えやすい。 インバナー広告やインリード広告で採用されることが多い。 |
動画広告の種類によって課金形態との相性が異なるので、広告配信の目的やターゲット、広告の種類などが決まってから課金形態を選ぶのがおすすめです。
効果的な動画広告にするための4つのポイント
効果的な動画広告にするためのポイントは、以下の4つです。
- モバイルユーザーを意識した動画にする
- 短時間でわかりやすい動画にする
- PDCAを回す
- インパクトを持たせる
それぞれ詳しく解説します。
モバイルユーザーを意識した動画にする
動画広告を配信する際には、モバイルユーザーを意識して制作することが大切です。
総務省が通信機器の利用者を対象に調査したデータによると、8割以上のユーザーがスマートフォンを利用していることが判明しました。
モバイル端末全体では9割を超えています。
スマートフォンやタブレットなどは、さまざまな用途で利用されており、日常生活において欠かせません。
そのため、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で視聴されることを意識した上で、動画広告を制作することが重要です。
具体的には以下の内容を意識しましょう。
- 急に音がならないように、音声をオフにして配信する
- モバイル端末に合わせて縦長の動画を制作する
- 画面の大きさを意識して、文字は最低限でわかりやすく表示する など
モバイルユーザーを意識して制作することで、効果的な動画広告に期待できます。
短時間でわかりやすい動画にする
動画広告を配信することで、ユーザーに興味を持ってもらいやすく、幅広い層へのリーチができます。
しかし、多くの情報を詰め込むあまり、長い動画になってしまうとユーザーの興味が薄れてしまい、途中で離脱される可能性があります。
そのため、動画広告を作る際には、短時間でわかりやすい動画にすることが重要です。
PDCAを回す
効果的な広告運用をする上で、PDCAを回すことは欠かせません。
PDCAを回すことで、広告配信から結果の確認→分析→改善→再検証といったように、スピーディーによりよい結果を求めるための施策を講じることができるからです。
PDCAを回すためには、以下のような分析に必要な数値や項目を抽出しておく必要があります。
- 表示回数
- 視聴率
- クリック率
- 広告単価
- コンバージョン率 など
効果的な広告運用をするためにも、常にPDCAを回しましょう。
インパクトを持たせる
動画広告を制作しても、ユーザーから視聴されなければ意味がありません。
動画広告を視聴するかしないかを決めるのはユーザーです。
動画の冒頭でユーザーが視聴するかどうかが決まるため、ユーザーの興味を惹くようなインパクトのある動画制作を心がけましょう。
動画広告について学習したいのであれば「デジプロ」
これから動画広告を学びたい方は、デジプロがおすすめです。
デジプロは、実践的なカリキュラムを通して、Web広告に特化したスキルを学べるマーケティングスクールです。
これから初めてマーケティングを勉強していく方でも学習できるように基礎からしっかり教えていくので、安心してスキルを身につけられます。
デジプロの具体的な特徴は以下の3つです。
- 動画広告をはじめとする主要なWeb広告を実践フローで学べる
- 講師は全員プロの現役マーケター
- 全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
最後には、受講者の声も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
動画広告をはじめとする主要なWeb広告を実践フローで学べる
デジプロでは、動画広告はもちろん、Web広告に関して基礎から応用まで実践フローで学べます。
具体的に学習できるWeb広告は以下の通りです。
- リスティング広告
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
これらの広告運用スキルを対面講義や動画でインプットした後に、実践形式で広告運用を体験してアウトプットします。
そのため、Web広告に関して「知っている」レベルではなく、「運用できる」レベルでスキルを身につけることが可能です。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロでは、Webマーケティング業界に現役で活躍しているマーケターが講師をしています。
GMOグループで年間運用費20億円の実績者や、サイバーエージェントでMVPを複数回受賞したコンサルタントなどの肩書を持った講師も在籍しています。
また、講義だけではなく、生徒一人ひとりをサポートするパーソナルトレーナーになってくれるのもデジプロの強みです。
パーソナルトレーナーによって継続的な学習のサポートを受けられるため、時間を空けずに不明点や不安点を解消可能です。
全国12ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
デジプロでは、通学授業に対応している教室が以下の全国12ヵ所にあります。
- 渋谷
- 大阪
- 福岡
- 千葉
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
- 福井
Webマーケティングスクールはデジプロ以外にもありますが、ほとんどはパソコン一つで行うオンライン授業です。
オンライン授業は、時間や場所に縛られず自由に講義を受けられるメリットがあります。
しかし、疑問点をその場で解決できなかったりモチベーションの維持が難しかったりといったデメリットもあります。
教室に通い対面で授業を受けることで、モチベーションを維持したまま効率的な学習が可能です。
受講者の喜びの声も多数あり
デジプロでは、過去の受講者の声を「デジプロコラム」に掲載しています。
実際にデジプロを受講したことで「Web広告を学んで人生の選択肢が増えた」というような喜びの声が多数あります。
一例として、2人の受講生の感想を紹介します。
未経験からWebマーケティング職に転職し、子育てと仕事を両立させている山浦さん
子育てが落ち着いてきたタイミングで、仕事への復帰を考え始めた山浦さん。
やりがいを感じながらさまざまな人の役に立てる仕事として「Webマーケティング」に興味を持ったそうです。
しかし、30代未経験であることにハンデを感じたため、スクールに通うことを決めました。
デジプロの無料相談でマーケティング力を感じ、受講を決意されたそうです。
デジプロ受講前には、すでに転職先が決まっていましたが「スクールを受講する」と言える期間があったことで、転職先からの印象も変わり興味を持ってもらえ、ご縁につながったのではないかと話されています。
人を幸せにするWebマーケターを目指しつつ、仕事と家庭のバランスを取りながら働けるという希望を示せるようになるのが今後の目標だと語っています。
飲食店の接客業からWebマーケターに転職を成功させた多和田さん
飲食店に勤務をしていた多和田さんは、Webマーケターへの転職を希望していましたが、未経験ということで転職活動に行き詰まっていたそうです。
状況を打開するために、マーケティングスキルを身につけられるスクールを探し、現役マーケターが講師を勤めて実践的な内容を学べるという部分に惹かれてデジプロの受講を決意しました。
デジプロを受講する前はマーケティング用語がわからない状態でしたが、学習すればするほどマーケティングの面白さを実感したとのことです。
転職活動では、課題で作成したプランニングシートを提出したり面接での質問にスムーズに答えられたりと、デジプロで学んだことが役立ったそうです。
「転職希望の受講生をどうにかしてあげたいという気持ちがすごく伝わってきて嬉しかった」と語っています。