Google広告認定資格について解説|受験手順や勉強方法など

Google広告認定資格とは

Google広告(旧googleadwords)認定資格とは、Googleが認定するGoogle広告についての資格です。

この記事ではこの資格を取得する方法や、資格を取得するメリットについて解説していきます。

資格は6種類ある

Google広告認定資格は全部で6種類あります。

・Google広告の検索広告

・ディスプレイ広告

・動画広告

・ショッピング広告

・Google広告アプリ

・Google広告測定

それぞれの分野についての資格となっているため、必要となる知識も変わってきます。検索広告、ディスプレイ広告、ショッピング広告がGoogle広告の基礎となる部分です。

Google広告認定資格とGoogle Partnersとの相違点

Google Partnersという認定は、広告代理店が取得するものであり、Google広告認定資格は個人が取得するものです。

Google広告認定資格とGoogle Partnersは無関係ではなく、代理店がGoogle Partnersを取得する要件のひとつに、Google広告認定資格を持つ従業員の有無や人数などが設定されています。

難易度は高くない

難易度はあまり高くありませんが、6つの資格全ての知識を必要とするため幅広い知識が必要です。

また受験の方法も特殊で解答をしたら戻れない、一時停止ができないなど、90〜120分の間に大量の問題をノンストップで解くため、集中力も必要です。

数学などの試験とは違って、知識の習得さえできれば後は受験の仕方に慣れてしまえば取得できるため、努力が報われやすい資格とも言えるでしょう。

Google広告認定資格の受験手順4つ

Google広告認定資格がどんな資格なのかを理解した上で、実際に受験をする際はどのような手順があるのかについて確認していきます。

受験するための手順は全部で4つです。

Google広告認定資格の受験についてはすべてオンライン上で完結できるため、時間や日にちを気にせずに受験することができます。

では資格を取得するための4つの手順とはどのようなものなのでしょうか。

スキルショップページに入る

スキルショップとは、Googleの様々なサービスを活用する上で必要なスキルを磨くことができるページです。

Google広告認定資格についてもこのページで勉強をしていきます。

ここではGoogle広告認定資格以外の学習や資格の取得も行えますので、Googleのサービスを利用してビジネスをしている方は、ほかの項目もぜひチェックしてみてください。

希望受験の資格を選択する

スキルショップページに入ると、Googleのそれぞれのサービスについての資格が並んでいるので、その中から自分の受験したい資格を選択します。

ちなみに今回紹介する6つの資格については「すべてのトピック」内の「Google広告」というトピックのページ内にあります。

自分がどの分野の資格を取得するのかを確認するところでもありますので、しっかりと内容をチェックした上で選択しましょう。

問題を解く

受験をし、実際に問題を解いていきます。

問題は大量にあり、時間配分を気にしながらどんどん解答していく必要があります。また、一度解答を確定すると前の問題に戻ることができないため、解答を後から訂正したり、間違いを確認したりすることができないため注意が必要です。

英語の資格の1つであるTOEICのように分からないところをひとつひとつ悩んでしまうと、あっという間に時間切れになってしまうので気をつけましょう。

最終問題を送信するとすぐに点数が計測

最終問題を解答し終えると、すぐに採点され合否が表示されます。

無事合格することができれば、その瞬間に資格を取得したこととなります。

しかし、受験の途中でブラウザを終了したり通信が途絶えたりするとその場で受験終了となってしまうため、最終問題が終わるまでは回線が途切れないように、また受験しているデバイスの電源が落ちてしまわないように注意する必要があります。

Google広告認定資格の勉強方法と受験のポイント7つ

それではここからはGoogle認定資格を取得するために、どのような勉強方法がよいか、受験するときに気をつけた方が良いポイントについて解説していきます。

全部で7つのブロックにわけて解説していくので、ひとつひとつの項目について確認しながら受験に挑んでください。

勉強時間の目安

全くの広告未経験の人と、ある程度広告運用の経験がある人では勉強時間は変わってきます。

Googleのスキルショップでそれぞれの資格についての学習ができ、1セクションに目を通すのにだいたい3時間程度かかります。

1つの認知資格に対して2回程度セクションを勉強し、理解度チェックを受けてから受験となると6時間程度が試験勉強の目安となるでしょう。

もちろん6つの資格のうち、得意なものとそうでないものがあるので一概には言えませんが、だいたいすべての資格を取得するのに6時間×6資格=36時間程度必要であると言えるでしょう。

理解度チェックで力試しをしよう

学習のフェーズが終わり、知識を習得できたら次は理解度チェックを受けます。

スキルショップによると、1.5時間程度が理解度チェック完了の目安となっています。理解度チェックを受けることで、自分がその資格についてどれほど理解をできているか確認できます。また解答を確認することでその時自分が分からない部分をしっかりと把握することもできます。

学習フェーズでインプットした知識を、この理解度チェックを受けることでアウトプットし、知識を定着させましょう。

分からない単語はヘルプページで調べる

学習や理解度チェックを行なって分からない単語が出てきた場合は、ヘルプページで単語の意味を調べてみましょう。

分からない単語をひとつひとつ潰していくことで全体の理解度もアップします。全体の理解度がアップすることで問題の質問事項について考える時間が早くなり、受験の際に問題1つあたりにかかる時間を短くすることができるでしょう。

キャプチャを活用する

受験をする際には問題をキャプチャしながら解答していき、問題を後で復習することもおすすめです。

受験の解答結果は後で見ることができないので、どのように解答したのかも一緒にメモなどをしておくといいでしょう。

一度の受験で合格できれば不要ですが再度受験をしたり、知識をもっと正確にしたい場合は解答を確認し、自分の知識の穴となっている部分を洗い出し、不足部分を補う必要があります。その工程を行うにあたって問題をキャプチャし対策することはとても効果的な方法の1つです。

おすすめの受験の順番

Google広告認定資格の6つの資格には同じような知識を必要とするものがいくつかあるため、受験する資格の順番を工夫するといいでしょう。

まず知識の範囲が似ている順番で受験をしましょう。

①検索広告

②ディスプレイ広告

③ショッピング広告

④動画広告

上記4つの項目に合格し、複数ある広告運用について学んだのち、アプリと測定について受験してみましょう。

アプリと測定の分野についてはある程度広告運用を行ってから必要になる知識の部分なので、始めの4つについての知識がないとなかなか内容を理解することが難しいでしょう。

何度も受験してみる

受験はオンラインで行われ、場所を選ばず予約も不要です。

また24時間後には再度受験することができるので、何度も受験することができます。

受験料も無料なので、何度も受験しつつテストのやり方に慣れながら合格を目指しましょう。また、アカウントを複数取得し、24時間以内に何度も受験する人もいるようです。

無料で受験ができるというのは精神的にもプレッシャーが少ない状態で挑むことができるため、諦めずに何度も受験をしてみてください。

未経験者は実際に広告運用をしてみる

広告運用が全くの未経験の方は、内容のイメージを掴みづらいこともあるでしょう。

そんな時は実際にブログを立ち上げたりするなど、実際に広告運用を行ってみると分かりやすいでしょう。

自分で実際に広告運用を行うことで、試験の内容がイメージすることができ、問題にもスラスラ答えることができるようになるでしょう。

Google広告認定資格を取得することによるメリット3つ

ここからはGoogle広告認定資格を取得することのメリットについて解説していきます。

無料で予約・申し込みなしで、メールアドレスとGoogleへのログインだけあれば取得できる資格にはどんなメリットがあるのでしょうか。

最新情報の確認に使える

Google広告認定資格は広告運用についての基礎的な知識を学ぶことができる上に、常に問題の内容や学習の内容をブラッシュアップしている試験になりますので、最新情報を確認することにもつながります。

年々広告についての情報量は増加し、不必要な情報は削除されるため、常に新しい情報をキャッチし続ける必要があります。ビジネスでも必要な知識を資格を取得することで勉強しましょう。

一定レベル以上の知識を持っていることを証明できる

合格のためには全体の問題のうち80%に正解する必要があります。

高い正答率が求められるため、資格を持っていることで一定レベル以上の知識を持っていることを示すことができます。

広告運用のビジネスを行う上でのステータスにもなります。

出典:Google 広告の認定資格について|Google 広告 ヘルプ

参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9702955?hl=ja

Google Partnersバッジを取得できる

Google広告認定資格を取得することは、所属する代理店でGoogle Partnersバッジの取得にもつながります。

Google Partnersのガイドラインには、Google Partnersバッジの取得要件にGoogle広告認定資格を取得している人の数などを定めています。

Google広告認定資格における注意点3つ

Google広告認定資格にはいくつか注意点があります。

受験の際に関する注意点と資格の保持に関する注意点です。実際にどのようなことに注意すればよいのかをここでは解説していきます。

問題を始めたら一時停止できない

Google広告認定資格の受験は解答を始めると一時停止できません。

ブラウザを終了したりインターネットの接続が切断されたりすると、制限時間が0となってしまうため注意が必要です。もしインターネット通信が不安定な場合は、ネット回線の乗り換えも検討する必要があるでしょう。

次の問題に進むと元の問題に戻れない

Google広告認定資格の試験は一度解答を確定してしまうと、前の問題に戻れません。

よって解答を変更するということもできないため、注意が必要です。

全ての問題の解答が終了すると正答率などのテスト結果の一覧が通知されるので、そこまではノンストップで問題を解き続けましょう。

資格保持には有効期限がある

Google広告認定資格には有効期限があり、資格を取得してから1年間となっています。

だからこそ、資格を持っている人が必ず最新の情報を持っていることの証明になるのです。

よって2020年に取得した場合は2021年に再度取得する必要があります。もちろん2回目以降も受験料無料ですので安心して受験することができます。

Google広告認定資格の取得を目指そう

Google広告はビジネスシーンで名刺や履歴書の資格欄に記載できるなど、簿記のような資格と同様に扱うことができ、取得することで大きなメリットを享受できます。

知識を更新し、広告運用についての実力の証明をするためにGoogle広告認定資格の試験を受けてみてはいかがでしょうか。