Meta広告とは?特徴やメリットなどの基本知識を解説
Meta広告とは、Meta社が提供するプラットフォームを使用した広告の総称です。世界最大規模の広告プラットフォームで、Meta広告を利用することで幅広いユーザー層に高い精度のターゲティングでアプローチできるという大きなメリットがあります。FacebookやInstagram、Audience Network、Messengerなどに広告を配信することができます。
- Meta広告とは
- Meta広告の配信枠
- Meta広告の特徴
- Meta広告のターゲティング
- Meta広告のフォーマット
- Meta広告のアカウント構造
- Meta広告の入札方法
- まとめ
Meta広告は、世界最大規模の広告プラットフォームです。
Meta広告を利用することで、幅広いユーザー層に高い精度のターゲティングでアプローチできるという大きなメリットがあります。
この記事では、Meta広告のメリットや、ターゲティング方法、広告フォーマット、入札方法など基本的な部分を詳しく解説しています。
Meta広告とは
Meta広告とは、Meta(旧Facebook)によって提供される広告プラットフォームを利用して配信する広告を指します。
FacebookやInstagram、Audience Network、MessengerなどのMeta社が運営する複数の媒体に広告を配信することが可能です。
Meta広告は、ユーザーの属性情報や行動データを利用してターゲティングを行い、高精度な広告配信を実現します。
Meta広告の配信枠
Meta広告は、先ほどもお伝えした通りFacebookやInstagram、Audience Network、Messengerなどに広告を配信することができます。
それぞれの媒体に、フィードやストーリーズ広告、受信箱などユニークな広告フォーマットが用意されています。
また、Audience Networkを使用することでMeta社が所有している媒体以外にも提携サイトや提携媒体に広告を表示することができます。具体的には、スマートニュースやジモティーなどのアプリに広告が表示されます。
Meta広告の特徴
Meta広告の特徴としては、主に
- 幅広い層に配信できる
- ターゲティング精度が高い
- 20代から40代にリーチできる
といったものが挙げられます。以下で詳しく解説します。
幅広い層に配信できる
Meta社が所有するFacebookやInstagram、Messengerといったアプリは世界最大規模のアプリであり、Meta広告は世界中の幅広いユーザー層にリーチすることができます。
特にFacebookやInstagramは、なにかのトピックにフォーカスされているわけではなく、多様なカテゴリに興味を持つユーザーが集まっているため、広告主は幅広いターゲットに対して広告を配信することが可能です。
ターゲティング精度が高い
Meta広告は、ターゲティング精度が高いというのも特徴の一つです。
Meta広告は、ユーザーの年齢、性別、興味、行動データなど、詳細なデモグラフィック情報や行動データを基にターゲティングを行います。
デモグラフィック情報に関しては、Facebookを筆頭に実名のユーザー情報の登録が基本なこと、行動データに関しては、様々なユーザーの行動や興味関心のデータを数十億人規模で収集しているため、ほぼ100%に近い形で設定したターゲットユーザーに広告を届けることができます。
20代から40代にリーチできる
FacebookとInstagramユーザーのボリュームゾーンは、20代と40代です。
総務省が発表した主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率によると、Facebookを最も利用している世代が30代で46.5%、20代や40代でも世代の3~4割はFacebookを利用していることが分かります。また、Instagramを最も利用しているのは20代で73.3%、40代でも半数近くの人が利用していることが分かります。
このように、Meta社が提供する媒体は20代から40代のユーザーに強い影響力を持つプラットフォームであり、この年齢層のユーザーに対して効果的な広告配信が可能です。
Meta広告のターゲティング
Meta広告のターゲティングオプションはユーザー情報に基づくものとカスタムオーディエンスと呼ばれるものに大別でき、カスタムオーディエンスはさらにリターゲティング、類似ターゲティング、エンゲージメントターゲティングなどに分類することができます。
以下でそれぞれ解説します。
ユーザー情報
ユーザー情報を使用したターゲティングでは、ユーザーの年齢、性別、地域などのデモグラフィック情報及び興味・関心、行動データなどを基にターゲティングを行います。
デモグラフィック情報はユーザーが自ら登録したユーザー情報を基にしており、興味関心や行動データはユーザーがフォローしているページ、参加しているグループ、訪問したWebサイトなどを参照します。
これらのデータ活用して精度の高いターゲティングを提供しています。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、企業が保有する顧客データやWebサイト訪問者データを活用してターゲティングを行います。
既存の顧客や過去にサイトを訪れたユーザーなど、何らかのアクションを起こしたユーザーに対して広告を配信することで、すでに商品やサービスに対して興味を持っているユーザーや見込み顧客に対して効果的にアプローチを行えます。
リターゲティング
リターゲティングは、過去に自社サイトを訪れたユーザーや、特定のアクションを取ったユーザーに対して広告を再配信します。
リターゲティングを活用することで、ショッピングカートに商品を残したユーザーに対して購入が完了していないことを知らせたり、一度自社の商品を購入したことがあるユーザーに対して新作情報を届けることができます。
その結果、コンバージョン率の向上や広告費の効率的な運用が期待できます。
類似配信
類似オーディエンス機能では、企業が持つ顧客データを基に、既存の顧客に似た特性を持つ新しいユーザーをターゲットにして広告を配信します。
例えば、過去の購入者データを使って、同様の購買パターンを持つユーザーに広告を配信します。自社の商品やサービスの購入実績があるユーザーと同様の購買パターン、もしくは興味関心があるユーザーであれば、自社の商品やサービスを購入してくれる可能性が高いです。
これにより、効率的に新規顧客の獲得が期待できます。
エンゲージメント
エンゲージメントターゲティングとは、自社が行った投稿に対してエンゲージメント(いいね、シェア、コメント)を付けたユーザーに対して広告を配信する方法です。
エンゲージメントターゲティングではユーザーの自発的な行動に基づいて広告を配信するため、ユーザーの興味関心を惹きやすく、CTRやCVRが比較的高い傾向にあります。
Meta広告のフォーマット
Meta広告のフォーマットは大きく分けて動画、静止画、スライドショー、カルーセルといった種類があります。
それぞれどういったものでどのような特徴があるのか解説していきます。
動画
動画広告は、動きや音声などで商品やサービスをアピールできるため訴求力が高く、ユーザーの興味を引きやすいフォーマットです。
商品やサービスそのものだけでなく、ブランドや商品のストーリー、ユーザーエクスペリエンスやカスタマージャーニーの疑似体験ができるため、ユーザーの記憶に残りやすいというメリットがあります。
フィード広告やストーリーズ広告、広告キャンペーンの目的に合わせて様々なサイズや長さを選択することができます。
静止画
静止画広告は、シンプルでわかりやすいメッセージを伝えることができるフォーマットです。
FacebookやMessenger、Instagram、Audience Networkなどに表示され複数のアスペクト比に対応しています。
クリエイティブが静止画一枚と用意しやすいため、Meta広告を始めたばかりの人でも配信しやすいフォーマットです。また、一目で広告全体を把握できるため、伝えたい情報をすべて把握してもらうことができるというメリットがあります。
スライドショー
スライドショー広告は、複数の静止画を組み合わせた広告フォーマットです。
商品やサービスの複数の側面を効果的に伝えることができるため、製品の使い方をステップごとに紹介する際など、多くの情報を伝えたい場合に使用されます。
また、動画広告と比べて軽量でロードが速く、通信環境が悪い場合でもスムーズに表示されます。
カルーセル
カルーセル広告はスライドショーのように複数の画像や動画を連続して表示するフォーマットで、各画像にそれぞれの見出しや遷移先を設定することができます。
各画像に独立した情報を設定することができるので、eコマースサイトが複数の商品を一度に宣伝し、それぞれの商品ページに遷移するURLを設置するといった使い方ができます。
Meta広告のアカウント構造
Meta広告のアカウント構造は、ほかの主要広告プラットフォームと同じように「広告マネージャー」「キャンペーン」「広告セット」「広告」で構成されています。
各階層の設定を適切に行うことで機械学習が最適化され、少ないコストで大きな成果を上げることができるようになります。
広告マネージャー
広告マネージャーはもっとも大まかな階層で、広告キャンペーンを管理することができます。
この改装では支払い情報や広告アカウントなどの情報を登録します。
広告主や事業ごとなど、大まかな括りで異なる広告マネージャーを作成します。
キャンペーン
広告マネージャーの下にあるのがキャンペーンの階層です。広告を配信する目的ごとに異なる広告キャンペーンを作成します。
キャンペーンの階層では目的や最適化の目標、入札戦略、予算の管理などができます。選択した目的に応じて最適化される要素が変わるため、目的を設定する際はよく考えて設定するようにしましょう。
キャンペーンの分け方は、例えばECサイトを運営する会社の場合、そのサイト自体を知らない潜在層に向けた認知度向上を目的とした広告、購買意欲の高い比較・検討層に向けたコンバージョンを促す広告、アプリ登録を目的とした広告などのようにキャンペーンを分けます。
広告セット
広告セットは実際の広告をまとめて管理する役割です。ターゲティングや広告の配置場所、入札方法を設定することができます。
例えば、ワンピースやスカートの広告、ベビー服の広告などと広告セットを分け、それぞれ若年層の女性向け、ファミリー層向けといったようにターゲットを設定することができます。
また、広告の配置場所の設定で若年層の女性向け広告セットはInstagramに、ファミリー層向けの広告セットはFacebookに表示するといった設定も可能です。
広告
広告の階層は最も細かな階層で、実際にユーザーに表示される広告のクリエイティブを設定します。
画像や動画、広告の見出し、説明文、URLを設定することができます。
設定した画像や見出し、説明文などを使用して、ユーザーに合わせた最適な組み合わせで広告の表示が作成されます。
Meta広告の入札方法
Meta広告の入札方法は5種類あります。
自社の商品やサービス、キャンペーンの目的に合わせて最適な入札方法を選択する必要があります。
以下でそれぞれの概要と特徴について解説します。
CPC入札
CPC入札はClick Per Costの頭文字を取ったもので、1クリックごとに課金される入札方法です。
クリックされるまでは何度表示されても課金されないため、無駄なコストを削減することができます。そのため、Webサイトへの誘導など、クリック数がカギとなる広告に使用されます。
CPM入札
CPM入札とはCost Per Milleの頭文字を取ったもので、1,000インプレッションごとに課金される入札方法です。
表示回数が最大になるように最適化されるため、認知度を上げたい場合に効果的です。また、Meta広告はターゲティング精度が優れているため、コンバージョン率が良いのであれば母数を稼ぐためにコンバージョン目的の広告でも使用することがあります。
最適化CPM入札
最適化CPM入札はCPMと同じように1,000インプレッションごとに課金される入札方法ですが、表示回数が最大になるように最適化されるのではなく、設定した目的に合わせて広告を表示するユーザーが最適化されます。
例えば、広告の目的がWebサイトへの誘導であれば、外部リンクへの移動の可能性が高そうなユーザーに対して表示されるよう最適化されます。
CPI(CPA)入札
CPI入札はCost Per Installの頭文字を取ったもので、アプリのインストールごとに課金される入札方法です。そのため、アプリ広告以外では使用できません。
広告の表示やクリックのみでは課金されないため費用対効果の高い入札方法だと思われますが、その分1インストールあたりの課金額が高くなる可能性があるので注意が必要です。
リーチアンドフリークエンシー(予約)
リーチアンドフリークエンシーでは、特定の期間における広告の表示回数を設定し、固定のCPMを選択することができる入札方法です。現在では「予約」という名称に変更されています。
任意の期間に任意の回数表示される広告枠を購入するようなイメージなので、純広告のシステムに近いと言えます。
広告の表示回数がある程度保証されているため、エンゲージメントや認知度向上を目的とした広告に使用されます。
まとめ
Meta広告とは、Meta社が提供するプラットフォームを使用した広告の総称です。
FacebookやInstagram、Audience Network、Messengerなどに広告を配信することができます。
様々なターゲティング方法やフォーマット、課金方法が用意されており、自社の商品やサービス、広告キャンペーンの目的に合わせた運用方法をカスタマイズすることができます。
Meta広告に関する理解を深めて、広告の効果が最大化できるようにしていきましょう。