ディスプレイ広告|基本を分かりやすく解説

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に出稿する広告のことです。広告の表示や形式によってバナー広告、動画広告、ネイティブ広告などの種類があります。 どれも視覚的訴求力が強いため、成果が出やすい傾向があります。

  • ディスプレイ広告とは
  • ディスプレイ広告の歴史
  • ディスプレイ広告の種類
  • ディスプレイ広告のフォーマット
  • ディスプレイ広告のターゲティング方法
  • GDNとYDAの特徴
  • ディスプレイ広告の運用ポイント
  • まとめ
2024年07月18日 2024年07月22日
楓 真瀬莉

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に出稿する広告のことで、視覚的な訴求力が強いことが特徴です。

画像のほかにも、動画を使用した広告や、広告の嫌悪感を減らすことができるものなど、様々な種類があります。

これらの種類を把握し、特徴を理解することで広告の効果を最大化しましょう。

この記事では、ディスプレイ広告の種類やそれぞれの特徴、運用のポイントなどを解説しています。

ディスプレイ広告とは


ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示される広告形式です。視覚的な要素を用いてユーザーの興味を引き、クリックやコンバージョンを促進することを目的としています。

バナー広告、ビデオ広告、リッチメディア広告、ネイティブ広告などが含まれます。

これらの広告は、ユーザーの興味や行動に基づいてターゲティングされることが多く、視覚的な要素を用いて特定の属性や興味関心を持つユーザーに効果的にリーチします。

ディスプレイ広告の歴史


ディスプレイ広告は、広告主とメディアが1対1で広告取引をしていた時代に始まりました。

メディアの数が少ないときは管理が容易でしたが、メディアが増えるにつれて管理が困難になりました。

その後、アドネットワーク(ADNW)が登場し、複数のメディアに一括で広告を出稿できるシステムが普及しました。


アドネットワークとは、多数のウェブサイトやアプリと提携し、広告主から受け取った広告をそれらの提携先に配信するプラットフォームのことです。GoogleディスプレイネットワークやYahoo!ディスプレイアドなどがこれに当てはまります。

ディスプレイ広告の種類


ディスプレイ広告には、バナー広告、動画広告、ネイティブ広告などの種類があります。

以下で主要な3つを取り上げて解説します。

バナー広告

バナー広告とは、Webページ上の特定の位置に表示される画像やアニメーションの広告です。

Webページの上部、サイドバー、記事の間などに表示され、最も一般的なディスプレイ広告の形式とされています。視覚的なインパクトが強く、目を引きやすいのが特徴です。

ニュースサイトのトップページに掲載される横長の広告や、記事ページのサイドバーに表示される広告がバナー広告に当てはまります。

動画広告

動画広告とは、Webページやアプリ、特に動画コンテンツ内で再生される短い動画を使用した広告です。

主に、動画と連動して再生されるインストリーム型、動画コンテンツ外で掲載されるアウトストリーム型の2種類に分けられます。

視覚と聴覚の両方から訴えることができるため、エンゲージメントが高いのが特徴です。

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、コンテンツの一部として掲載される広告形式です。

広告が掲載されるプラットフォームのコンテンツやデザインと調和しているため、広告と気づかれにくいのが特徴です。嫌悪感を持たれにくく、自然な形でクリックを集めることができるのがメリットです。

ニュースサイトのおすすめ記事一覧に同じ形式で掲載されたり、SNSの投稿の一部として、タイムライン上に同じフォーマットで掲載されるものなどがあります。

ユーザーの体験を邪魔せず、自然に広告を提供することができます。

ディスプレイ広告のフォーマット


ディスプレイ広告は画面に合わせて様々な形がありますが、種類によっておおまかなフォーマットは決まっています。

  • バナー広告:静止画またはアニメーション形式で、さまざまなサイズで提供されます。サイズによって、リーダーボード:728x90ピクセル、スクエア:250x250ピクセル、モバイルバナー:320x50ピクセルなどの規定があります。
  • テキスト広告:短いテキスト広告で、主にリンク先の情報を簡潔に伝えます。見出しや広告文、URLなどを設定します。
  • 動画広告:短い動画クリップを使用して、製品やサービスを視覚的に訴求します。サイズや形式によって、スキップ不可能な広告は6~15秒、スキップ可能な広告は制限なしなどの規定があります。
  • レスポンシブ広告:さまざまなデバイスや画面サイズに自動で適応する広告形式です。画像:1.91:1のアスペクト比(1200x628ピクセルなど)、ロゴ:1:1のアスペクト比(1200x1200ピクセルなど)テキスト:タイトル(30文字以内)説明文(90文字以内)、動画:オプションで追加可能(16:9のアスペクト比)などの規定があります。
  • カルーセル広告:複数の画像や動画をスライド形式で表示する広告です。ファイルサイズ:最大5MB、ロゴ:1:1のアスペクト比、画像:1.91:1のアスペクト比(1200x1200ピクセルなど)などの規定があります。

ディスプレイ広告のターゲティング方法


ディスプレイ広告のターゲティング手法は、人のターゲティング方法と配信面のターゲティング方法に大きく分けられます。

人のターゲティングとは、出稿する広告を誰にリーチさせるかということです。デモグラフィック情報(年齢や性別など)やサイコグラフィック情報(興味・関心)に基づいて広告を配信します。

配信面のターゲティングとは、どこに広告を出稿するか決めることです。広告の内容に合わせて配信するWebページやアプリを選択します。

このように、ターゲットを自社に合わせて精査することで広告の効果が最大化され、適切なユーザーにリーチすることが可能になります。

GDNとYDAの特徴

アドネットワークについて説明した際に、主要なものとしてGoogle Display Network(GDN)とYahoo! Display Ads(YDA)が存在するとお伝えしました。

この項目では、それぞれの特徴について解説していきます。

GDNの特徴


GDNに広告を出稿することで、200万以上のWebサイト、65万種類以上のアプリ、YouTubeなどにリーチすることができます。この種類の豊富さは、他のアドネットワークと比較しても頭一つ抜き出ています。

GDNの最大の特徴は、その広範なネットワークにあります。世界中で最も使用されている検索エンジンであるGoogleをベースに、広く広告を出稿することができます。

YDAの特徴


YDAに広告を出稿すると、Yahoo!のサービスサイトや提携パートナーサイトに広告を配信することが出来ます。日本向けに特化したアドネットワークです。

また、YDAは様々なターゲティングオプションを使用できるというのが最大の特徴です。

特に、GDNには無いサーチターゲティングというオプションがあります。これは、ユーザーの検索履歴に基づいて広告を配信する仕組みです。

ターゲティングで設定したキーワードについて、〇回以上検索したユーザー、〇日以内に検索したユーザーなどとターゲットを絞り込むことができます。

ディスプレイ広告の運用ポイント

ディスプレイ広告を実際に出稿するうえで気を付けるべき点や運用のポイントについて解説します。

魅力的なクリエイティブを作成する

ディスプレイ広告は、画像や動画を使って視覚的に訴えることができるというのが特徴でした。

そのため、ディスプレイ広告の効果を最大化するためには、視覚的に魅力的なクリエイティブを作成することが重要です。

クリエイティブはブランドイメージを強調し、ターゲットユーザーの興味を引く内容にしましょう。

フリークエンシー設定をする

フリークエンシーとは、ユーザーに対して広告を表示する回数を制限する設定です。日本語では頻度と訳されます。

過度に広告を表示するとユーザーに飽きられ、CTR(クリック率)が低下するリスクがあります。

そのため、フリークエンシーキャップを設定することで適切な頻度で広告を表示し、効果的なリーチを維持できます。

設定の粒度は、キャンペーン、広告グループ、広告単位で行い、期間も月・週・日単位で調整することができます。

リターゲティング広告を利用する

リターゲティングとは、一度サイトを訪れたユーザーに対して再度アプローチする広告手法です。

ユーザーの行動履歴を基に、適切なタイミングで広告を表示することで、コンバージョン率を高めることができます。

リスト作成やタグの設置を行い、階層や訪問日数に応じたリストを活用すると効果的です。また、動的リターゲティングを用いることで、ユーザーの閲覧履歴に基づいてパーソナライズされた広告を配信することができます。

まとめ

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示される広告のことを指します。

広告の表示や形式によってバナー広告、動画広告、ネイティブ広告などの種類があります。

それぞれの形式や出稿するアドネットワークに応じて広告を最適化することで、効果を最大化することができます。

ディスプレイ広告についての知識を付け、広告の効果を最大化しましょう。

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