YDA(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは?配信先や手法、ターゲティングについて
YDAとは、Yahoo! Display Ad Networkの頭文字を取ったもので、日本国内において高いシェアを誇るアドネットワークです。Yahoo!知恵袋やYahoo!ニュース、LINEなどのYahoo! Japanの提携先サイトやアプリに広告を配信することができます。YDAを利用することで、何度も設定する手間をかけることなく、多様なWebサイトやアプリに広告を掲載し、ターゲットユーザーにリーチすることができます。
- YDA(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは
- YDAの配信手法
- YDAのターゲティング種類
- YDAの広告フォーマット
- まとめ
YDAとはYahoo!が運営するアドネットワークのことで、日本国内で高いシェアを誇ります。
多くのサイトやアプリに広告を配信することができるのはもちろん、ターゲティングの方法や広告のフォーマットも多数用意されているため、自由度の高い広告配信を行うことができます。
このアドネットワークを活用することで、自社の商品やサービスに合った適切な広告配信を行うことができ、広告の効果を高めることができます。
この記事では、YDAの配信手法やターゲティング、広告フォーマットの種類について、一つずつ詳しく解説しています。
YDA(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)とは
Yahoo! Display Ad Network(YDA)とは、Yahoo! Japanが提供するディスプレイ広告プラットフォームで、Yahoo!知恵袋やYahoo!ニュース、LINEなどのYahoo! Japanの提携先サイトやアプリに広告を配信する仕組みです。
YDAを利用することで、何度も設定する手間をかけることなく、広告主は多種多様なWebサイトやアプリにバナー広告、テキスト広告、動画広告などを掲載し、ターゲットユーザーにリーチすることができます。
日本国内において高いシェアを誇るYahoo!のネットワークを活用することで、広範なユーザー層に効果的にアプローチすることができます。
YDAの主な配信先
YDAの主な配信先としては、Yahoo! JAPANのポータルサイト、Yahoo!ニュース、Yahoo!ショッピング、Yahoo!知恵袋、提携している外部のWebサイトやアプリなどがあります。
Yahoo!ニュースのユーザー層について、男女比は半々ですが、40代以上が6割以上を占めています。一方、Yahoo!ショッピングのユーザーは20代~30代が最も多く、ファッションに興味のあるユーザーが多い傾向にあることが分かっています。
このようにサイトや媒体ごとに利用しているユーザー層が違うので、多様なユーザー層に対して幅広く広告を配信することが可能です。
特に、Yahoo! JAPANのポータルサイトは日本国内で非常に高いトラフィックを持っており、広告主にとって重要な配信先となっています。
YDAの配信手法
YDAで広告を配信する方法としては、予約型と運用型の2種類があります。
予約型
予約型は、掲載期間と表示回数を指定して広告を配信する方法で、同じ枠の運用型広告よりも優先して配信されます。
予約型の広告を出稿することによって、重要なキャンペーンやプロモーション期間中に確実に広告を表示することができます。
予約型は、一定の露出を確保したい場合や、特定のイベントに合わせて広告を配信したい場合に特に有効な広告配信手法です。
運用型
運用型は、リアルタイムで広告配信を最適化することができる配信方法です。
広告主は、広告を配信する際に予算やターゲットオーディエンスなどを設定し、出稿後のパフォーマンスデータをもとにリアルタイムで広告キャンペーンを調整します。
運用型は、柔軟な予算管理やパフォーマンスの最適化が求められる場合に適しています。
YDAのターゲティング種類
YDAには、「配信面のターゲティング」が3種類、「人のターゲティング」が5種類の計8種類のターゲティング方法が用意されています。
前者は、どのサイトやアプリに広告を表示させるかといった広告の表示場所に基づいたターゲティングで、後者はリーチするユーザーの傾向や属性に基づいたターゲティングです。
以下でさらに詳しく解説していきます。
サイトカテゴリー
サイトカテゴリーターゲティングは、配信面を指定する「配信面のターゲティング」の一種です。
任意のカテゴリを選択し、そのカテゴリに属するWebサイトに広告を配信します。
これにより、広告との関連性が高いサイトに広告を出稿することができ、そのカテゴリに対して興味関心を持っているユーザーに対して広告を表示することができます。
コンテンツキーワード
コンテンツキーワードターゲティングは、指定したキーワードと関連性の高いサイトに広告を配信する方法です。
例えば、ニュースサイトの中でも設定したキーワードに関連のある記事のページのみに広告を出稿することができます。
ユーザーが閲覧しているコンテンツのキーワードに一致する広告を表示することで、関連性を高めることができます。
プレイスメント
プレイスメントターゲティングは、特定のWebサイトやアプリを指定して広告を配信する方法です。配信面のターゲティングの中では、もっとも配信面を絞ったターゲティングになります。
これにより、特定のサイトやアプリを訪れるユーザーに対して効果的にリーチすることができます。
オーディエンスカテゴリ
オーディエンスカテゴリターゲティングは人のターゲティングの一種で、ユーザーの興味・関心に基づいて広告を配信する方法です。
広告掲載媒体であるYDAがユーザーの過去の行動データを基にグループを作成しています。そのグループを活用して、任意のグループに向けて広告を配信するという仕組みです。
興味・関心に基づいてターゲティングを行うため、ユーザーに関連性の高い広告を表示することができます。
デモグラフィック
デモグラフィックターゲティングは、年齢、性別、地域などのユーザー属性に基づいて広告を配信する方法です。
ターゲットオーディエンスの特性に合わせて広告を配信することができます。
特定の属性を持つユーザーに対して広告を配信することで、効果的なマーケティングが可能となります。
サーチターゲティング
サーチターゲティングは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに基づいて広告を配信する方法です。
特定のキーワードを検索した回数や期間の指定も可能です。
これにより、特定の検索意図を持つユーザーに対してピンポイントにリーチすることができます。
サイトリターゲティング
サイトリターゲティングは、過去に自社のWebサイトを訪れたことがあるユーザーに対して再度広告を配信する方法です。
何日以内の訪問か(リーセンシー)、サイト内のどのページに訪れた人か(階層)などを設定することが可能です。
これにより、再訪問や購入を促進することができます。
類似ユーザー配信
類似ユーザー配信は、既存の顧客データを基に、同様の特徴を持つ新規ユーザーに対して広告を配信する方法です。
例えば、自社サイト内でコンバージョンに至ったユーザーの傾向として、20代男性で「YDA」というキーワードの検索履歴があるという特徴があるとします。その場合、自社サイトに訪問したことのない20代男性で「YDA」という検索履歴がある人に対して広告を表示することでクリックの可能性が高まります。
これにより、新たな見込み客を効果的に発掘することができます。
YDAの広告フォーマット
YDAで利用することのできる広告フォーマットは、
- テキスト広告
- バナー広告
- レスポンシブ広告
- カルーセル広告
の4種類です。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
テキスト広告
テキスト広告は、文字のみで構成された広告です。タイトルや説明文などを規定に沿って設定することで出稿が可能です。
クリエイティブを用意する必要がないので、初心者でも比較的簡単に出稿することができ、手間もかからないというメリットがあります。一方で、視覚的な訴求力が低いためCTRやCVRが低い傾向にあるというのがデメリットです。
バナー広告
バナー広告は、視覚的に訴求力が高く、ユーザーの関心を引きやすい広告の表示形式です。
YDAでは、さまざまなサイズやデザインのバナー広告を利用することができるため、自社の商品やサービスに合ったサイズのクリエイティブを使用することができます。
入稿した素材がそのまま表示されるため、ユーザーに与えるイメージをコントロールしやすいというのがメリットとして挙げられます。一方で、表示サイズの規定があるため、複数のページで表示したい場合はそれぞれに合わせたサイズのクリエイティブを用意する必要があるといったデメリットもあります。
レスポンシブ広告
レスポンシブ広告は、画像や広告文を事前に登録することで、出稿する場所に合わせてYDAが広告のサイズや形式を自動的に調整し、さまざまなデバイスやWebサイトに最適な形で表示される広告です。
バナー広告では、掲載個所のサイズや形によってそれぞれ異なるクリエイティブを登録する必要がありましたが、レスポンシブ広告はこの問題を自動的に解決します。そのため、広告の表示機会を最大化できるというメリットがあります。しかし、自動的に決定された組み合わせの結果は見ることができないので、想定外のイメージが作成される可能性があるというデメリットがあります。
カルーセル広告
カルーセル広告は、複数の画像や動画をスライド形式で表示する広告形式です。スライドごとに画像や広告文、URLを設定することができます。
複数のクリエイティブを配信することができるので、一つの広告スペースで複数の商品やメッセージを訴求することができるのがメリットです。一方、クリエイティブごと(スライドごと)のデータを確認することはできないので、どのクリエイティブが効果的かなどの判断をすることができないのが難点です。
まとめ
YDAとは、Yahoo! Display Ad Networkの頭文字を取ったもので、日本国内において高いシェアを誇るアドネットワークです。YDAを活用することで、いくつものサイトに登録するという手間をかけることなく複数のサイトに広告を出稿することができ、様々なユーザー層に広告を届けることができます。
YDAには様々なターゲティングの方法が用意されており、それらを活用することで最適なユーザーに広告を表示することができます。
また、広告の種類も多数用意されているため、自社の商品やサービスに合った広告フォーマットを使用することができます。
YDAを効率的に活用することで広告の効果を高め、成果を上げていきましょう。