GDN(Google ディスプレイ広告)とは?6つの特徴や配信先を解説

GDNとは、Google Display Networkの頭文字を取ったもので、Googleが提供する世界最大規模のアドネットワークです。Google AdSenseを利用しているWebサイトやYouTube、Gmail、モバイルアプリなど、Googleの提携先サイトに広告を配信することができます。GDNを活用することで、全世界のインターネットユーザーの90%以上にリーチすることが可能だと言われています。

  • GDNとは
  • GDNの特徴
  • GDNのターゲティング
  • GDNの広告フォーマット
  • まとめ
2024年08月19日 2024年08月19日
楓 真瀬莉

GDNとは、Googleが提供するアドネットワークです。

様々な配信面に広告を出稿することができ、ターゲティングをはじめとする配信設定も様々なオプションが用意されています。

様々な設定の理解を深めることでで、広告の効果を最大化することができます。

この記事では、GDNの特徴やターゲティング手法、広告フォーマットなどについて詳しく解説しています。

GDNとは


Google Display Network(GDN)とは、Googleの広告ネットワークの一部で、Google AdSenseを利用しているWebサイトやYouTube、Gmail、モバイルアプリなど、Googleの提携先サイトに広告を配信する仕組みです。

GDNを利用することで、何度も設定する手間をかけることなく、広告主は多種多様なWebサイトやアプリに広告を出稿することができます。

広告の種類には、リスティング広告、バナー広告、テキスト広告、動画広告、ショッピング広告、アプリキャンペーンなどがあります。

これらを活用することで、効率的にターゲットユーザーにリーチすることができます。

主な配信先

GDNの主な配信先としては、YouTubeやGmail、そのほかにGoogle AdSenseを利用しているパートナーサイトやモバイルアプリがあります。

YouTubeでは動画広告が効果的に配信され、Gmailではプロモーションタブに広告が表示されます。Google AdSenseパートナーサイトでは、さまざまなジャンルのWebサイトやブログにバナー広告やテキスト広告が表示されます。

多様な配信先と配信方法が用意されているため、幅広いユーザー層にリーチすることができます。

GDNの特徴

ここからは、GDNの特徴について解説します。

GDNには様々な特徴がありますが、代表的なものとして

  • 広いリーチ
  • 精度の高いターゲティング
  • 豊富な広告フォーマット
  • 課金方式の選択肢
  • 予算設定
  • 容易な効果測定

が挙げられます。

それぞれのポイントやメリットなど、下記で詳しく説明します。

広いリーチ

GDNを利用することで、世界中の200万以上のWebサイトやアプリに広告を配信することができます。これらのサイトやアプリのユーザーを合計すると、全世界のインターネットユーザーの90%以上に相当すると言われています。

そのため、幅広いターゲット層にアプローチしたい広告主にとって、非常に効果的なプラットフォームです。

精度の高いターゲティング

GDNでは、ユーザーの年齢、性別、興味・関心、行動履歴などの属性情報に基づいて広告を配信することができます。また、リターゲティングや類似ユーザーターゲティングなどの高度なターゲティング機能も利用できます。

様々なターゲティング機能が用意されているため、広告を届けたいユーザー層に合わせて詳細な設定を行うことができます。

さらに、インターネットユーザーの90%以上のデータを収集しているため、ターゲティング自体の精度も高くなっています。

豊富な広告フォーマット

GDNには、テキスト広告、バナー広告、動画広告など、さまざまな広告フォーマットが用意されています。

これらのフォーマットはそれぞれに特徴があり、メリットやデメリットも異なります。

自社の広告戦略やユーザー層、商品やサービスに合わせて最適な広告フォーマットを選択したり、それらを組み合わせることで、より効果的な広告配信を行うことができます。

課金方式の選択肢

GDNでは、インプレッション課金とコンバージョン課金の2つの課金方式を選択することができます。

インプレッション課金は、広告が表示された回数に応じて課金される方式で、コンバージョン課金は、商品を購入したり問い合わせを行ったりなどのコンバージョンが発生した回数に応じて課金される方式です。

自社の戦略に合わせて課金方式を選択することで、広告予算を無駄にすることなく広告を配信することができます。

予算設定

GDNでは、1日あたりの予算も設定することができます。

予算に応じて広告配信量を調整することができるので、思いがけずコンバージョンが増えてしまったときなどにも予算の範囲内に収めることができます。

このような設定が可能なことで予算管理がしやすくなり、無駄な広告費用を抑えることができます。

容易な効果測定

また、広告の効果を測定する機能が用意されていることも特徴の一つです。この機能を利用することで、他社のツールを導入したりすることなく、予算や工数を抑えて効果測定を行うことができます。

具体的には、クリック数、コンバージョン数、コンバージョン率などの指標を測定することができます。これにより、簡単に広告キャンペーンの効果を分析し、改善することが可能になります。

難しい設定なしに効果測定ができるため、容易にデータに基づいた広告運用を行うことができます。

GDNのターゲティング

GDNでは、様々なターゲティング手法を利用することができます。

これらは、大きく分けて「配信面のターゲティング」と「人のターゲティング」の2つに分類することができます。前者は、どのサイトやアプリに広告を表示させるかといった広告の表示場所に基づいたターゲティングで、後者はリーチするユーザーの傾向や属性に基づいたターゲティングです。

以下でさらに詳しく解説していきます。

トピックターゲティング

トピックターゲティングは、配信面のターゲティングの一つです。GDNが用意しているトピックから自社に合ったものを選択し、選択したトピックに関連するWebサイトやページに広告を表示することができます。

配信面のターゲティングの中では、最も広い範囲にリーチすることができるターゲティング手法です。

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングも、配信面のターゲティングです。登録したキーワードに関連する媒体に広告を配信することができます。

トピックターゲティングは用意されたトピックの中から選択する形でしたが、このコンテンツターゲティングでは、自身で自由にキーワードを設定することができます。

これにより、ユーザーが興味を持つコンテンツに広告を表示できます。

プレースメントターゲティング

プレースメントターゲティングも、配信面のターゲティングの一つで、この中では最も狭い範囲にリーチします。具体的には、広告を表示する特定のWebサイトやアプリを選択する方法です。

広告主は、自社のターゲット層が多く訪れるサイトを選定することで、効率的にリーチを拡大できます。

インタレストカテゴリ

インタレストカテゴリは、人のターゲティングです。ユーザーの過去のWeb行動や興味・関心に基づいて広告を配信します。

その中にも、自身で設定したカテゴリに対して興味があるユーザーに広くリーチする設定や購買意欲の強いユーザーに絞って広告を配信する設定、すべて手動でカスタムできる設定などが用意されています。

これにより、自社の戦略に基づいて、狙ったユーザーに高い精度で広告を表示することができます。

ユーザー属性

ユーザー属性ターゲティングも人のターゲティングの一種で、年齢、性別、地域などのデモグラフィック情報に基づいて広告を配信します。

ターゲットオーディエンスの特性に合わせて広告を配信することができます。

リターゲティング

リターゲティングも人のターゲティングの一種です。過去に自社のWebサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示することができます。

サイト内のどのページに訪れたユーザーなのか、どの期間に訪れたユーザーなのかといった、細かい設定が可能です。

これにより買い忘れや登録し忘れなどが減ったり、ブランド想起率が上がるため、コンバージョン率の向上が期待できます。

GDNの広告フォーマット

GDNで利用することのできる広告フォーマットは、アップロード型ディスプレイ広告とレスポンシブディスプレイ広告の2つに大別することができます。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

アップロード型ディスプレイ広告

アップロード型ディスプレイ広告では、広告主が自分でデザインしたバナー広告をアップロードして配信します。この時、作成したサイズの広告枠にのみ広告が配信されます。

例えば、300×250ピクセルでクリエイティブを作成した場合、300×250ピクセルの広告枠にのみ広告が配信されます。こうすることで、クリエイティブが途中で切れてしまったり、うまく表示されないといったことが無くなります。

また、独自のデザインを使用することで、ブランドイメージを強調することができます。

レスポンシブディスプレイ広告

レスポンシブディスプレイ広告は、広告のサイズや形式を自動的に調整し、さまざまなデバイスやWebサイトに最適な形で表示されます。

これにより、広告の表示機会を最大化することができます。

まとめ

GDNとは、Google Display Networkの頭文字を取ったもので、世界最大規模のアドネットワークです。

GDNを活用することで、全世界のインターネットユーザーの90%以上にリーチすることが可能だと言われています。

また、GDNには様々なターゲティング手法や広告のフォーマットが用意されており、自社の戦略に合わせて柔軟にカスタムすることができます。

GDNについて理解を深め使いこなすことで、広告の効果を最大化させましょう。

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