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カスタムインテント

2024年06月21日 2024年06月21日

カスタムインテントとは

カスタムインテントとは、Google広告の設定で利用できるカスタムセグメント機能の一つです。

購買意欲の高いユーザーに対して広告を配信することができる機能です。

この記事では、カスタムインテントの基本的な意味から、設定手順、活用法などについて解説しています。

カスタムインテントとは

カスタムインテントとは、Google広告の機能の一つで、購買意欲の高いユーザーに対して広告を配信できる機能です。

そもそも、インテントという言葉に意図や目的といった意味があり、それが転じてマーケティングの領域では「特定の行動や購入に至る可能性が高いこと」を指すようになりました。

Google広告では、購入に至る可能性が高いユーザーを400以上のカテゴリに分類しており、そのカテゴリに当てはまらない場合にカテゴリを手動で設定することができる「カスタムインテント」という機能を提供しています。

カスタムインテントとカスタムアフィニティの違い

カスタムアフィニティとは、興味・関心に基づいてユーザーをカテゴリに分類したものです。

ユーザーをカテゴリに応じて分類しているというところは共通していますが、その切り口が購買意欲であるか興味関心であるかというのが大きな違いです。

前者はコンバージョンを目的とした施策に使われるのに対し、後者は認知度向上を目的とした施策に使われます。

カスタムアフィニティについてはこちらの記事でも解説しているので、併せてご確認ください。

現在、この二つの機能は「オーディエンスマネージャー」欄の「カスタムセグメント」に統合され、1か所で管理できるようになっています。

カスタムインテントのメリット

カスタムインテントを設定することで


- カスタマイズされた訴求ができる
- コンバージョンに繋がりやすい
- 競合他社の顧客にアプローチすることができる



といったメリットがあります。

以下で詳しく解説していきます。

カスタマイズされた訴求ができる

カスタムインテントは、名前の通り手動でカスタムすることができるというのが大きな特徴の一つです。

カスタムセグメントを設定する際、それぞれ任意のキーワード、URL、アプリ、位置情報を設定することができます。

設定したキーワードやURL、またはそれに関連したキーワードやURLについて積極的に検索しているユーザーにリーチすることになります。

ここのキーワードやURLを自分で設定することができるというのが大きなメリットの一つです。

また、そうすることでターゲットの精度が上がるので、より訴求が響きやすいユーザーに広告を届けることができます。

コンバージョンに繋がりやすい

コンバージョンに繋がりやすいというのは、先ほどもお伝えした通り、購買意欲の高いユーザーに絞って広告を配信することができるというのが理由です。

ターゲットをカスタマイズし、出稿している広告の訴求に合ったユーザーにリーチできるため、広告の精度が高くなり、コンバージョンに繋がりやすくなります。

競合他社の顧客にアプローチできる

メリット3つ目は、競合他社の顧客にアプローチすることができるという点です。

ターゲット設定の際に、特定ページのURLを設定できるというのは先ほどお伝えしました。その際に、競合ページのURLを設定することで、競合の商品やサービスを検討しているユーザーに自社の広告を届けることができます。

他社に対して優位性を持っている場合、競合他社の顧客にアプローチすることでコンバージョンに繋げることができます。

カスタムインテントのデメリット

一方で、デメリットには


- 精度の限界
- 設定と管理に手間がかかる



などが挙げられます。

こちらも以下で解説していきます。

精度の限界

カスタムインテントのターゲティング精度には限界があります。

Google広告が集積したデータをもとに、コンバージョンに至ったユーザーの検索傾向を分析し、分析したデータに沿って広告を配信していますが、確実ではありません。

また、特定の条件に合致するユーザーが少ない場合はターゲットの母数が小さくなり、広告のリーチが限定されることがあります。

設定と管理に手間がかかる

キーワードやURL、アプリ、位置情報などを手動で設定する必要があるため、既存のカテゴリを使う場合に比べて手間がかかります。

また、設定したキーワードなどが適切かどうか、効果が出ているかを判断し修正・改善していく必要があるのでそこにも手間がかかります。

工数をなるべく少なくしたい場合は、カスタムインテントの利用は適していないといえるでしょう。

カスタムインテントの設定方法

カスタムインテントを実際に設定する際の手順を紹介します。

現在は「カスタムセグメント」という名称で、カスタムアフィニティと統合されていますので、同じ手順でカスタムアフィニティも設定することができます。


1. まずは、Google広告のアカウントにログインします。


2. ログイン出来たら、管理画面を開き、ツールアイコンをクリックします。


3. 「共有ライブラリ」欄を開き、「オーディエンスマネージャー」をクリックします。


4. 「カスタムセグメント」を選択して出てきた+ボタンを押すことで新規のカスタムセグメントを作成することができます。


5. カスタムセグメントの名前を付け、キーワードやURL、アプリ、位置情報などを入力していきます。設定するキーワードは10個、URLは5個程度が推奨されています。


6. この時、デフォルトの設定になっている「これらのいずれかの興味/関心や購入意向を持つユーザー」を使用すると、閲覧履歴などから、設定したキーワードや関連する語句に興味/関心/購入意向があると判断されたユーザーに広告が表示され、「Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」を使用すると、Google社が提供するサービス(Google.comやYouTubeなど)で設定したキーワードや関連する語句を検索したことがあるユーザーに広告が表示されるようになります。


7. 「作成」をクリックしてカスタムインテントの設定は完了です。

注意点

注意点としては、複数のキーワードやURLを設定した際に、and条件ではなくor条件になって暇うということが挙げられます。

つまり、複数設定したうちのどれか一つでも当てはまっていたら広告が表示されるということです。

複数設定すると、その分だけリーチするオーディエンスの数が増えてしまい、費用も高くなってしまうので、予算に応じて適切な数だけ設定するか、別のカスタムインテントを作成して管理するようにしてください。

カスタムインテントの活用例

以下では、カスタムインテントのメリットやデメリット、特徴を総合して、カスタムインテントの設定が向いている例を紹介します。

マーケティングシェアを伸ばしたいとき

マーケティングシェア(市場占有率)を伸ばしたいときは、カスタムインテントを設定することをおすすめします。

広告のターゲティングにカスタムインテントを活用することでコンバージョン数を増やすことができます。

さらに、メリットを紹介する際に挙げた通り、競合他社の商品やサービスを検討しているユーザーにアプローチすることができます。

こういったメリットから、カスタムインテントを活用することで、マーケットシェアを伸ばすことができます。

見込み顧客をコンバージョンに繋げたいとき

カスタムインテントを設定することで、検索履歴や閲覧履歴に任意のキーワード、URLが存在する人にアプローチすることができます。そのため、自社の商品やサービス、またはそれに類似したものの購入を検討している人に広告が届きます。

言い換えれば、リターゲティングのような手法です。

そのため、見込み顧客をコンバージョンに繋げることができます。

まとめ

カスタムインテントとは、Google広告の配信設定の一つで、購入意向の強いユーザーに対して広告を配信することができるというものです。

現在では、カスタムアフィニティと統合され、「カスタムセグメント」の項目から設定を行うことができます。

カスタムインテントを理解し活用することで、広告の効果の最大化に努めていきましょう。

よくある質問


Q1. インテントを手動で設定しない場合にはどのようなカテゴリが用意されていますか。

A1. 求人やアパレル、アクセサリ、コンピュータ、ソフトウェア、旅行など400以上のカテゴリが用意されています。


Q2. カスタムインテントを利用できる配信手法は何がありますか。

A2. カスタムインテントの設定は、ディスプレイキャンペーン、動画キャンペーン、ファインドキャンペーンに適用することができます。リスティング広告には適用できないので注意が必要です。


Q3. カスタムインテントの設定は初心者向きですか。

A3. カスタムインテントは、すべて手動で設定する必要があり、広告のパフォーマンスを判断するのも複雑なので、初心者の方には難しいかもしれません。

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