Facebook広告のターゲティングとは何か?種類や3つの手法について紹介

Facebook広告とは

Facebook広告とは、Facebook上で掲載されるSNS広告のことです。

ユーザー数の多さやターゲティングの精度の高さから、Facebook広告は様々な企業で活用されています。

また、Facebookは世界中で使われているSNSと言えます。そのため、日本国内だけでなく海外のユーザーに向けて広告発信できることもFacebook広告の特徴でしょう。

Facebook広告のターゲティングについて

Facebook広告の特徴は、精度の高いターゲティングを期待できることです。

精度の高いターゲティングには、信憑性の高いユーザーデータが必要です。

Facebookがそのようなデータを持っている理由として、Facebookのルール上、ユーザーは実名登録しなければならないことが挙げられます。

実名登録によって、個人情報(年齢、性別、興味、関心など)の信憑性が高まることで、ターゲティングに必要な精度の高いユーザーデータを集められるでしょう。

ユーザーの詳細な情報を基に、精度の高いターゲティングを行えることが、Facebook広告の強みと言えるでしょう。

Facebook広告のターゲティングを活用する4つのメリット

精度の高いターゲティングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、Facebook広告のターゲティングを活用する4つのメリットについて紹介します。

Facebook広告の出稿を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

購買の各段階で広告を出すかどうか選択できる

Facebook広告では、購買の各段階を「商品の認知」「商品購入の検討」「コンバージョン(購買)」の3つに分けています。「商品の認知」「商品購入の検討」「コンバージョン(購買)」から、広告主は目的に合わせた広告を掲載できます。

目的に合わせた広告を掲載することで、ターゲットを絞りやすくなったり、次の段階にユーザーを誘導できたりと、効果的な施策が行えることがFacebook広告の大きなメリットと言えます。

このように、Facebook広告では購買の各段階で広告を出すかどうか選択できるなど、広告主が使いやすいような工夫がなされていると言えます。

出典:Facebook広告の目的|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/ad-objectives

ログインの連携が多く個人の情報量が多い

Facebook広告は、様々なアプリケーションと連携しています。そのため、Facebookと連携しているアプリケーションでは、FacebookのIDを使ってログイン可能です。

そのため、ユーザーがどのようなアプリケーションを利用しているのかFacebook側は把握でき、その情報からユーザーの興味や関心があることを割り出せるでしょう。

ユーザーの情報量が多いほど、精度の高いターゲティングが可能になり、効果的な広告掲載を行えると言えます。

様々な広告の形がある

Facebook広告には、11種類ほどの広告形式(フォーマット)があります。

広告主はその中から目的に合ったフォーマットを選択し、広告を掲載します。

たとえば画像だけの広告や動画を使った広告、スライドショー形式の広告など、広告主のニーズとマッチした広告を選べるのもFacebook広告の特徴です。

広告形式が多様なため、販売する商品ごとに広告を使い分けることも可能です。様々な広告形式から選べるなどの利便性の高さは、Facebook広告の魅力と言えます。

ユーザーがプロフィールの詳細を登録できる

Facebook広告の特徴として、ユーザーが詳細なプロフィールを登録することが挙げられます。

ユーザーは年齢、性別、職業、住所などをFacebookに登録します。このようなユーザーデータは、広告の方向性を決める際に必要なターゲティングに活用されます。

ユーザーの細かいデータを扱うSNSは少なく、詳細なプロフィール登録はFacebookの強みと言えます。

Facebook広告のターゲティングの手法3つ

Facebook広告のターゲティングには「コアオーディエンス」「類似オーディエンス」「カスタムオーディエンス」の3つの手法があります。

ここでは、Facebook広告のターゲティングの手法3つを紹介しましょう。

出典:広告のターゲット設定|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/ad-targeting

基本的な情報を元に行うコアオーディエンス

コアオーディエンスとは、ユーザーの基本的な情報を基にターゲットを絞り込む広告手法のことです。

基本的な情報とは、年齢、性別、地域、学歴、職業などを指します。その他に、ユーザーの興味、関心、アプリの利用状況などの情報をプラスしてターゲティングを行います。

詳細なユーザー情報を組み合わせることで、狙いを絞ったターゲティングを行えるのがコアオーディエンスの特徴です。

広告主が持つユーザーデータを基にする類似オーディエンス

広告主のユーザーデータを使ったターゲティングを、類似オーディエンスと言います。

広告主の商品に関心のあるユーザーデータを参考にして、広告主の商品に関心のあるユーザーと似ている特性(年齢、性別、行動、興味、関心など)のFacebookユーザーをピックアップします。

ピックアップしたユーザーは、広告主の商品に関心のあるユーザーと特性が似ているため、商品に興味を持つ可能性が高くなるでしょう。商品に関心を持つ可能性の高いユーザーに、ピンポイントで広告を配信できるのが類似オーディエンスの特徴です。

顧客データとFacebookデータをマッチさせるカスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、広告主が持っているデータと、Facebook側が持っているデータをマッチさせて、精度の高いターゲティングを行う広告手法です。

まず、広告主が持っているユーザーデータをFacebookにアップロードします。広告主のユーザーデータを受け取ったFacebookは、Facebookが持っているユーザーデータと広告主のユーザーデータを照合して、広告主の商品に興味・関心がありそうなユーザーを抽出します。

上記の理由から、カスタムオーディエンスは購買につながる可能性の高いユーザーに、効率よく広告を出せると言えるでしょう。

Facebook広告の種類9つ

Facebook広告には、様々な広告フォーマットがあります。フォーマットの種類が多いことで、広告主はニーズに合わせた広告掲載が可能と言えます。

ここでは、Facebook広告の代表的な広告フォーマットを9つ紹介します。

基本の写真や画像

Facebook広告の代表なフォーマットが、写真や画像をメインにした「写真広告」です。

広告の作成がしやすく、はじめてFacebook広告を出す人にも人気のフォーマットです。ただし、画像とテキストのみの広告であるため、ユーザーの関心を引く画像や写真でなければ宣伝効果は低くなります。

画像を加工してインパクトのある広告にしたり、メッセージ性のある写真を掲載したりすれば、宣伝効果の高い広告を掲載できます。

スレッドを作ることができるMessenger機能

Facebook広告には、Messengerへ広告配信する「Messenger広告」といったフォーマットもあります。

Messenger広告の特徴は、スレッド作成できることです。スレッドを作ることでユーザーと直接コミュニケーションできるため、ユーザーと信頼関係を築けるでしょう。

ユーザーと信頼関係を築ければ、商品を購入してもらう可能性も高まります。このようにMessenger広告には、コンバージョン率を上げる効果が期待できます。

出典:Messenger広告|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/messenger-ads

簡単にわかるストーリー機能

Facebookストーリーズに配信するフォーマットを、「ストーリーズ広告」と言います。

Facebookストーリーズとは、写真や動画をつなげて加工した作品をFacebookに投稿できるサービスのことです。そのFacebookストーリーズを利用して、広告掲載するのがFacebookストーリーズ広告です。

Facebookストーリーズ広告は数十秒の投稿となるため、撮影や加工の手間が少ないことが特徴です。そのため、初心者の方でも簡単に配信できる広告として人気があると言えるでしょう。

出典:ストーリーズ広告|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/stories-ad-format

動画とテキストの組み合わせ

動画とテキストで作成された広告が「動画広告」です。

画像に比べて情報を多く詰め込める動画広告は、ストーリー性やメッセージ性のある広告を作成できるでしょう。

ユーザーが見ている画面に動画広告が表れると、自動再生されることも動画広告の特徴です。そのため、ユーザーの目に留まりやすく、認知度アップを目的とした広告に向いていると言えます。

アプリのインストールを促進するプレイアブル

プレイアブル広告は、スマホアプリをお試し体験できる広告です。ダウンロードしないでアプリを試せるため、多くのユーザーにアプリを体験してもらえる特徴があります。

お試し体験することで、ユーザーはアプリの楽しさや使用感を味わえるでしょう。アプリを気に入ったユーザーは、実際にアプリを試しているため安心してインストールを行えます。

このようにアプリのインストールを促進する広告が、プレイアブル広告です。

様々な側面を消化できるカルーセル

1つの広告に様々な動画や画像をアップできるFacebook広告を「カルーセル広告」と言います。

動画と画像のどちらも一緒に掲載できるため、ストーリー性のある広告やユーザーの関心の高い写真や動画を選別できるのが、カルーセル広告の特徴です。

出典:ビジネスヘルプセンター|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/help/1375829326076396?id=563305920700338

フルスクリーン表示にするインスタントエクスペリエンス

「インスタントエクスペリエンス広告」は、広告をタップするとフルスクリーン表示されるFacebook広告です。

他にもカルーセル内で商品の画像をチェックしたり、写真のスワイプを表示できたりします。見た目にインパクトがあり、ユーザーに強い印象を与える広告です。

出典:ビジネスヘルプセンター|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/help/183469315334462?id=1633489293397055

動画よりも手軽なスライドショー

動画広告よりも手軽に作成できると人気なのが「スライドショー広告」です。

複数の画像をスライド式にして広告掲載します。

画像の設定だけで作成できるため、初心者の方におすすめのフォーマットです。商品の紹介や作業手順の説明などする広告に向いています。

メインとサブで構成されるコレクション

メインとなる商品に加えて、その商品に関連するサブの商品を一緒に宣伝できるのが「コレクション広告」です。

具体的には、メインの商品画像・動画の下に、サブとなる商品の画像を4つ掲載できます。ユーザーの興味を広げられるコレクション広告は、大手ブランド企業も活用していると言われるフォーマットです。

出典:コレクション広告|Facebook

参照:https://ja-jp.facebook.com/business/ads/collection-ad-format

広告の目的3つと対応するキャンペーン

Facebook広告のキャンペーンとは、広告の目的を決めることです。広告を掲載する目的をはっきりさせ、目的達成のための設定を行うことがキャンペーンの狙いと言えるでしょう。

ここでは、Facebook広告を掲載する目的と、それに対応するキャンペーンを紹介します。

認知を目的としたキャンペーン

特定のユーザーに商品を認知させたい、といった目的で広告を掲載するときは、認知を目的としたキャンペーンを設定するでしょう。

認知を目的とした広告では、商品に関心を持ってくれそうなユーザーをターゲットにして、できるだけ多くのユーザーに広告を見てもらえるようにします。

認知目的のキャンペーンは、商品に興味がありそうなユーザーに絞ってターゲティングするため、効率よく商品の認知度アップが期待できるでしょう。

検討を目的としたキャンペーン

商品を認知しているユーザーの購買意欲を促進させたいときは、検討を目的としたキャンペーンを設定します。

ユーザーの購買意欲を促進する具体的な手法として、Messenger広告でユーザーとコミュニケーションをとったり、ユーザーの動画再生回数を増やしブランディングを高めたりといった施策があるでしょう。

検討を目的としたキャンペーンを設定することで、ユーザーの購買意欲の促進が期待できます。

コンバージョンを目的としたキャンペーン

購買に直結させたい広告には、コンバージョンを目的としたキャンペーンを設定します。

コンバージョンを目的としたキャンペーンは、「コンバージョン」「カタログ通販」などから選択します。

「コンバージョン」は、ユーザーが商品を購入しやすくなるような広告を配信します。たとえば、サイトの登録に誘導したり、アプリのダウンロードを促したりする広告を掲載します。「カタログ通販」は、Facebook上で商品カタログを掲載し商品の購入を促します。

ユーザーが商品を購入しやすい広告にすることで、コンバージョンの成功率は高まるでしょう。

オーディエンスを保存する

Facebook広告を配信するときは、事前にオーディエンスを保存しておきましょう。

その理由は、ユーザーの詳細な情報(年齢、地域、性別、職業、関心など)は、オーディエンスを保存しなければ設定できないためです。

ユーザーの情報を設定していないと、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを実行する際に、精度の高いターゲティングが行えないでしょう。広告配信前にオーディエンスを保存しておくことで、精度の高いターゲティングが可能になると言えます。

Facebook広告のターゲティングについて理解し上手に広告を活用しよう

Facebook広告を上手に利用すれば、ターゲットを絞った効率の良い広告掲載ができるでしょう。

そのためには、ターゲティングの手法を理解して、適切な広告フォーマットを選ぶ必要があると言えます。

Facebook広告はフォーマットの種類が多いため、効果の高い広告を見極めることも重要です。トライ・アンド・エラーを繰り返し、精度の高いターゲティングを活用すれば、効果的な広告掲載ができるでしょう。