ツイートエンゲージャーターゲティングの特徴と設定方法

はじめに

X広告(旧Twitter広告)ならではの配信手法の1つにツイートエンゲージャーターゲティングという配信手法があります。

獲得効率の良い配信手法の1つにリターゲティングがありますが、リターゲティングの場合は配信するオーディエンスリストに一定数以上ないと配信することができません。

ツイートエンゲージャーターゲティングであれば、オーディエンスリストの蓄積数関係なくリターゲティングに近い配信をすることができるので、見込みユーザーに対して広告を配信することができます。ツイートエンゲージャーターゲティングについて解説していきます。

X(旧Twitter)とは?

X(旧Twitter)は世界中で根強い人気を誇るSNSの一つです。日本国内では現在約4,500万人が利用しており、これは日本国民の約三分の一が使っている事になります。

元々のサービス名はTwitterだったのですが、イーロンマスクがTwitter社を買収しサービス名は”X”になりました。

X(旧Twitter)を使う事で最新のトレンドや自分の興味のある情報を入手する事ができ、市場の動向把握やマーケティングを行う場としても活用されています。メインのユーザー層は10代や20代の若年層のため、10代から20代の若者に対してリーチするには有効な媒体だと考えられます。

X広告(旧Twitter広告)とは

X広告(旧Twitter広告)は、Twitterの広告枠に広告を出稿でき、大きく3パターンの広告メニューがあります。プロモトレンド、プロモアカウント、プロモツイートの3つです。プロモトレンドでは、トレンド枠に広告を出稿できるメニューになっており、1日1社のみ出稿できます。プロモアカウントはTwitterのアカウントを宣伝する広告メニューで、フォロワーを増やすための広告です。プロモツイートは、ツイートを広告として配信するメニューで、ウェブサイトへの遷移やコンバージョンなど様々な目的に応じて活用できる広告メニューです。

X広告(旧Twitter広告)の特徴

二次拡散による広告費用が一切かからない

出稿した広告用のツイートがユーザーによって、いいねやリツイートなどで拡散された場合、その拡散された広告用のツイートがクリックされても広告費用が発生しません。二次拡散されればされる程、安価に多くの人に広告を配信することができます。

年齢、性別等によるターゲティングがしにくい

Twitterは匿名性の高いSNSであり、名前、性別、出身、年齢等の個人情報の入力が必須になっていません。そのため、これらの情報を広告のターゲティングとして活用できないので、デモグラ情報を元にしたターゲティングの精度はFacebook広告と比べて低いです。

ツイートエンゲージャーターゲティングとは

ツイートエンゲージメントターゲティングとは、ツイートに対してエンゲージメントした又はツイートを表示したユーザーに広告を配信することができます。

まず、エンゲージメントという言葉はご存知でしょうか。エンゲージメント(engagement)は直訳すると「約束」や「契約」といったような意味になります。SNSにおけるエンゲージメントとは、投稿に対してのリアクションになります。Twitterにおけるエンゲージメントとは、「いいね」、「リツイート」、「フォロー」、「返信」などがあります。エンゲージメントの数は、ユーザーからの興味度や好意度などを表します。

ツイートエンゲージャーターゲティングでは、ツイートを表示したユーザーやツイートにエンゲージメントしたユーザーに広告を配信することができます。

ツイートエンゲージャーターゲティングで設定できるツイート

ツイートエンゲージャーターゲティングでは、「リターゲティングタイプ」と「ツイートの種類」の2つの軸から、ターゲティングの設定ができます。

リターゲティングでは、「ツイートの表示歴があるユーザー」と「ツイートの表示履歴およびエンゲージメント歴があるユーザー」の2つから設定できます。

ツイートの種類では、「オーガニックのツイート」、「特定のキャンペーンに含まれたツイート」、「オーガニックツイートおよび特定のキャンペーンに含まれたツイート」から選択できます。

ツイートエンゲージャーターゲティングの設定方法

ツイートエンゲージャーターゲティングは広告セットの階層で設定可能です。広告セットのターゲティングの箇所で設定します。

①キャンペーン作成時に、広告グループのターゲティングの階層に移動

②「ツイートの表示履歴またはエンゲージメント歴があるユーザーをリターゲティング」の設定をオン

③上記の設定をオンにしたら「リターゲティングタイプ」と「ツイートの種類」が表示される。

④リターゲティングタイプでは、「ツイートの表示歴があるユーザー」と「ツイートの表示履歴およびエンゲージメント歴があるユーザー」のいずれかを選択。

⑤ツイートの種類では、「オーガニックのツイート」、「特定のキャンペーンに含まれたツイート」、「オーガニックツイートおよび特定のキャンペーンに含まれたツイート」のいずれかから選択。オーガニックツイートの場合、インプレッションのみでは15日以内、エンゲージメントを含めると40日以内のユーザーに配信できます。特定のキャンペーンに含まれたツイートの場合、広告として配信したツイートをキャンペーン単位で選択することができます。

ツイートエンゲージャーターゲティングのメリット

エンゲージメント基準でリターゲティングできる

通常、リターゲティングはサイト訪問しないとできませんが、サイト訪問ではなくエンゲージメントを軸にリターゲティングができるため、全く認知していない人ではなく、過去にリーチした人に再度リーチすることができます。

好意度のあるユーザーにリーチできる

エンゲージメントを軸にターゲティングできるため、ツイートに対して好意的な反応をしているユーザーにリーチすることができます。エンゲージメントしてくれたユーザーはツイート内容に対して、共感したり、好意を持ったりしているので、良質なユーザーにリーチできます。

まとめ

ツイートエンゲージャーターゲティングを理解できましたでしょうか。

今回はTwitter広告の概要とツイートエンゲージャーターゲティングについて説明しました。ツイートエンゲージャーターゲティングは、Twitter広告でしかできないオリジナルの配信手法の1つです。リターゲティング以外で、コンバージョンしやすいユーザーに配信する方法を探している方は、ぜひ一度配信してみてください!