リスティング広告を自分で出稿するときどうする?ポイントを解説

リスティング広告運用

商品やサービスの売り上げを伸ばすためにWeb広告を利用する人が増えてきています。

Web広告のなかでも、低予算で出稿できる広告の一つが「リスティング広告」です。

リスティング広告を効果的に運用するためには運用に関する知識が必要であり、常にデータ分析と改善を繰り返す必要があります。

そのため、リスティング広告を運用する場合には代理店に依頼するしか方法がないと考える人も少なくありません。

しかし、出稿方法と運用のコツを押さえれば、自分でもリスティング広告の運用は可能です。

そこで本記事では、リスティング広告を自分で運用するメリットや出稿時にやるべきこと、運用する際のポイントについて解説します。

リスティング広告とは

リスティング広告とは、検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを検索した際に表示されるテキスト広告です。

ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されるので、「検索連動型広告」ともいわれています。

リスティング広告のメリット・デメリットを以下の表にまとめてみました。

メリットデメリット
・ターゲットを明確にして訴求できる

・広告を配信したその日から掲載されるので、即効性に期待できる

・広告の配信や停止期間などが決められていないので、自分の判断でいつでも変更できる

・広告をクリックされない限り費用が発生しないため、出稿自体は低予算で可能

・リアルタイムで分析結果が表示されるので、改善しやすい

・購買意欲の高いユーザーをターゲットにできるので、成果が出やすい
・知識がないと運用するのが難しい

・常にPDCAを回していく必要がある

・予算が少ないと配信できる回数に限りがあるので、データの分析が難しい 

・人気のキーワードによってはクリック単価が高くなる

・広告を配信すると「広告」と上記に表示されるので、一部のユーザーからはクリックされない可能性がある

・顕在層向けなので、潜在層に向けた商品やサービスの認知拡大には向いていない

リスティング広告は、GoogleもしくはYahoo!のどちらかの検索エンジンに広告を配信するのが一般的です。

ちなみに「StatCounter」が検索エンジンの利用割合について調査した結果、Googleを利用しているユーザーは92%であることが判明しました。

リスティング広告を出稿できるGoogleとYahoo!の違いは、以下の通りです。

GoogleYahoo!
利用しているユーザー層20〜30代の若年層40代以上
掲載先・Googleの検索結果
・Gmail
・YouTube
・BIGLOBE
・livedoor
・goo など
・Yahoo! Japanの検索結果
・Yahoo!ニュース
・Yahoo!知恵袋
・Bing 
・excite
 ・vector など
ターゲティング・ユーザー属性
・アフィニティカテゴリ
・カスタムアフィニティ
・購買意向の強いユーザー層(インテント)
・カスタムインテント
・類似ユーザー
・リマーケティング
・カスタマーマッチ
・リターゲティング
・デバイス属性
・地域
・曜日
・時間帯
審査にかかる時間1営業日以内3営業日以内
配信地域世界国内のみ

上記の通りGoogleとYahoo!では、利用しているユーザー層や掲載先・ターゲティングできる項目などが大きく異なります。

そのため、自分の目的に合った検索エンジンを選択しましょう。

リスティング広告を自分で運用するメリット

リスティング広告を自分で運用するメリットは以下の3つです。

  • 予算を抑えられる
  • 施策をスピーディーに実行・改善できる
  • ノウハウが蓄積される

一つずつ解説します。

予算を抑えられる

代理店にリスティング広告の運用を依頼する場合、契約するにあたって初期費用や運用手数料などがかかります。

契約する代理店によっても異なりますが、運用手数料の相場は広告費の20%

例えば予算100万円で広告を運用する場合、20万円も追加で支払わなければいけません。

一方、自分でリスティング広告を運用すれば運用手数料がかからないので、予算を大幅に抑えることができます。

施策をスピーディーに実行・改善できる

代理店にリスティング広告の運用を依頼した場合、基本的に代理店が全ての業務を一任します。

そのため、自分が試したい施策や確認したいデータがあったとしても、代理店にその旨を伝えなければならず、余計なコミュニケーションコストが発生するのです。

レスポンスが遅い代理店の場合、返信が来るまでに何時間も待たなければいけないことも珍しくありません。

自分で運用すればコミュニケーションや連絡を取る必要がなく、すぐに施策の変更や改善ができます。

ノウハウが蓄積される

代理店にリスティング広告の運用を依頼すれば、広告運用のプロが全ての業務を代行してくれるため、運用リソースがかからず、成果にも期待できます。

しかし、自分にはリスティング広告の運用におけるノウハウや知識が一切身につきません。

そのため、今後もリスティング広告運用を継続する場合、代理店に依頼し続けることになります。

自分でリスティング広告を運用するには専門的知識や実践スキルの習得が必要ですが、一度ノウハウを身につけてしまえば今後の長期的な運用に反映できます

最終的には、代理店に依頼するよりも自分一人でリスティング広告を運用した方が費用対効果が期待できるでしょう。

リスティング広告を自分で出稿する際にやるべきこと

リスティング広告を自分で出稿する際にやるべきことは以下の4つです。

  • 出稿する媒体を決定し、アカウントを作る
  • 目的や配信する条件を決める
  • 広告文を作成する
  • 予算を決める

順番に解説します。

出稿する媒体を決定し、アカウントを作る

まずはどの媒体にリスティング広告を出稿するのか決定します。

出稿する媒体はGoogleとYahoo!のどちらかです。

リスティング広告を出稿できるGoogleとYahoo!の違い」を参考に、利用しているユーザー層や掲載先・ターゲティング項目などを比較して、自分にあった媒体を決めましょう。

リスティング広告を配信する媒体が決まったら、実際にアカウントを作ります。

目的や配信する条件を決める

アカウントを作成したら、次にどういった目的でリスティング広告を配信するのか、配信するにあたってどのキーワードを設定するのかなどの条件を決めていきます。

リスティング広告を配信する目的のほとんどは、自社の商品やサービスに興味のあるユーザーをサイトへ誘導し、売り上げを伸ばすことです。

ただし、どれくらいの売り上げを伸ばしたいのかは個人によって差があるので、CPAを決める必要があります。

CPAとは「Cost Per Action(顧客獲得単価)」の略で、1件の成約につきどれくらいの広告費用がかかったかを表した指標です。

CPAは、「コスト÷コンバージョン数」という計算式で求めることが可能です。

例えば、リスティング広告に100万円の費用をかけてコンバージョン数が20名だった場合、CPAは5万円となります。

CPAの数値が低ければ低いほど、費用対効果が高いという証明です。

ただし、配信するキーワードによってクリック単価が高額になるケースがあるので、キーワードは慎重に選びましょう。

広告文を作成する

広告に掲載する広告文を作成します。

ちなみに、リスティング広告における広告文の構成要素は以下の4つです。

  • 広告見出し(Yahoo!ではタイトル)
  • 説明文
  • 表示URL
  • パス(表示URLのディレクトリ)

特にリスティング広告は、ディスプレイ広告や動画広告などのように画像や動画が使用できません。

広告文によって成果が全て決まるため、広告文の作成は非常に重要です。

広告文を作成するポイントとしては、数字や「!」のような記号を用いて目立たせたり、限定感を訴求するワードを用いてユーザーの興味を惹かせたりすることが大事です。

ただし、広告文には上限の文字数や使用できない記号などのルールがあり、GoogleとYahoo!で内容が若干異なるので、注意しましょう。

予算を決める

最後にリスティング広告を配信するにあたっての予算を決めます。

リスティング広告の課金形態は、「クリック課金制」と「オークション制」の2つです。

  • クリック課金制:クリックされた場合のみ料金が発生する
  • オークション制:クリック単価に対してどれくらいまで支払うのか、広告主の間でオークションが行われてその結果に基づき広告の掲載順位が決定する

リスティング広告にかかる費用は、達成したい目標や設定したキーワードによっても異なるため、一概には言えません。

ただし、予算が少なすぎるとデータ分析するための情報が不足してしまうので、なるべくまとまった金額を用意しておきましょう。

予算が決まったら、実際にリスティング広告の運用を始めていきます。

リスティング広告運用の始め方については以下の記事をご覧ください。

リスティング広告を自分で運用する際のポイント

リスティング広告を自分で運用する際のポイントは以下の3つです。

  • 明確な広告の運用目的を定める
  • 訴求する商品・サービスの特徴を明確にする
  • PDCAサイクルを回して改善を繰り返す

一つずつ解説します。

明確な広告の運用目的を定める

リスティング広告を運用していく上で「集客を増やしたい」「売り上げを伸ばしたい」など、運用者によってそれぞれ目的があります。

しかし、実際にリスティング広告を運用していくと、クリック率や離脱率などさまざまな指標に困惑してしまい、本来の運用目的を見失ってしまうことも少なくありません。

運用目的を見失ってしまうと、リスティング広告の効果を最大限に発揮できず、費用だけがかかってしまいます。

軸をもって広告運用をしていくためにも、プロセスの構築を万全に行い、明確な広告の運用目的を定めましょう。

訴求する商品・サービスの特長を明確にする

最近では商品やサービスをオンラインで販売する企業が増えてきているため、競合と差別化ができないとリスティング広告を利用しても成果にはつながりません。

差別化するためには、ユーザーに対して訴求する商品やサービスの特長を明確に伝える必要があります。

日頃から企業の競合分析や市場調査などを入念に行い、商品の強みやポイントを明確にしておきましょう。

PDCAサイクルを回して改善を繰り返す

リスティング広告は配信してからが本番であり、配信直後に「商品購入につながった」「お問い合わせが来た」などの効果が現れることはほとんどありません。

広告配信後にクリック数やコンバージョン率・インプレッション数など、さまざまなデータの分析をいかに迅速に行い、改善できるかが重要です。

設定キーワードや広告文・入札単価など、改善する箇所は数多くあるので、定期的にPDCAサイクルを回して、リスティング広告の効果を最大限にしましょう。

リスティング広告の運用スキルを習得するなら「デジプロ」

リスティング広告は独学でも学習できますが、少しでも効率的に知識やスキルを習得したいのであれば、Webマーケティングスクールの「デジプロ」がおすすめです。

デジプロの特徴は以下の4つ。

  • 主要Web広告プロダクトを実践フローで習得
  • 講師は全員プロの現役マーケター
  • 安心の転職サポート
  • 全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)

一つずつ順番に見ていきましょう。

主要Web広告プロダクトを実践フローで習得

デジプロでは、リスティング広告はもちろん、そのほかの主要なWeb広告プロダクトの知識やスキルも実践フローで習得できます。

以下のWeb広告プロダクトが学習可能です。

  • リスティング広告
  • Google 広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Twitter広告
  • ディスプレイ広告

リスティング広告以外のWeb広告についても学習すれば、仕事の幅が広がり、リスティング広告の知識やスキルをさらに深めることにつながります。

講師は全員プロの現役マーケター

デジプロに在籍している講師は全員プロの現役マーケターです。

講師のなかには、GMOグループで年間運用費20億円の実績者やサイバーエージェントにてMVPを複数回受賞したコンサルタントなども在籍しています。

そのため、2ヵ月という短い期間でも圧倒的な成長が可能です。

安心の転職サポート

リスティング広告の知識やスキルを身につけた後にWebマーケターとして転職を考える人も少なくありません。

デジプロでは、リスティング広告の知識やスキルを身につけられるだけではなく、その後の転職サポートも行っています。

具体的な転職サポートの内容は以下の通りです。

  • 書類添削
  • 面接対策
  • 求人紹介
  • キャリア相談

また、卒業してからも相談したいことや過去の講座内容の復習がしたい方に向けてのプランも用意しています。

気になる方は併せてチェックしてみましょう。

全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)

Webマーケティングスクールの多くはオンライン授業を推奨していますが、デジプロは全国11ヵ所で通学授業にも対応しています。

通学授業によってモチベーションを高めることができたり、わからないことがあっても講師にすぐ聞けたりするので、効率のいい学習が可能です。

現時点で対象となっている都道府県は以下の通りです。

  • 東京(渋谷)
  • 大阪
  • 福岡
  • 千葉(津田沼)
  • 神戸
  • 大宮
  • 横浜
  • 広島
  • 名古屋
  • 北海道
  • 仙台

今後も対象地域の順次拡大を予定しています。

オンラインプランも用意しているので、自分にあったプランを選びましょう。