デジプロで得たものはWeb広告の知識だけじゃなかった。活躍するWebマーケターに聞いた、実践に繋がるデジプロの魅力

株式会社キュービック

代表取締役社長 小池 徹さん(写真右)

田中さん/2020年2月入社 営業(新規顧客獲得)部マネージャー(写真中)

三井さん/2021年9月入社(写真左)

アプリ広告を得意とする代理店が求める人材

―御社の事業内容について教えてください。

小池さん:

弊社は、スマホアプリ広告を得意とする、インハウス支援型広告代理店です。

広告戦略の立案、運用、効果検証と、コンサルティング、クリエイティブ制作など総合的なソリューション提供をしています。

ーアプリの広告運用が得意な人材はまだ少ないと思うのですが、採用の課題はありますか?

小池さん:

今はないんですよ。

マーケターの採用募集には非常に多くの応募がありますし、弊社では、未経験者の採用も積極的に行っています。

積極的な未経験採用ができる理由は2つあって、まず、社内の育成環境が整っていること。

新卒でも第二新卒でも、異業種からの転職でも、適切なフォローアップができています。

弊社のクライアントは、マーケティングリテラシーも高い方がフロントに立たれることも多い。弊社に求められる水準も非常に高いものですが、未経験で入社したメンバーがしっかり応えて、成果を出しています。

もう1つは、アプリ広告の簡素化が進んでいることですね。アルゴリズムの理解とか、いわゆる「匠の技」を必要とする領域が減ってきているんですよ。

なので、弊社の採用で重視しているのは、マーケティングをいち早くキャッチアップできるポテンシャルや柔軟性があるかどうか、だったりディレクション能力です。

Web広告の経験者が必ずしも有利というわけではありません。「Facebook広告を5年やっていた」という経験者よりも、いち早く新しいトレンドやルールを発見できるような柔軟性を持った未経験者の方が採用したいです。

ーなるほど。採用時に重視していていることはありますか?

小池さん:

まずマーケター適性を見ています。

理数感覚や論理的思考能力、仮説思考を持っているかどうかなどで判断しています。

あとは、カルチャーフィットを重視しています。

■未経験から活躍するマーケターになれた理由

ー未経験からどのくらいの期間で、現場に出ているのでしょうか?

小池さん:

入社して1,2カ月で、クライアントとのコミュニケーションを始めてもらいます。

実際に自分で立ち上がりから担当するのは、新卒だと半年、ある程度ビジネスの基礎ができている中途の方で2,3ヶ月くらいですね。

―田中さんは、入社後はどのような業務に関わったのですか?

小池さん:

田中さんは入社して2週間後に、株式会社VOYAGE SYNC GAMESさんのフロントに立って、バリューを出していましたね。

弊社の中でも異例な速さで、非常に高いリテラシーを必要とする大手クライアントを任せたのですが、しっかりと信頼を得て、実績を上げてくれました。

―入社2週間でそれだけのパフォーマンスを発揮できたのはどうしてですか?

田中さん:

モチベーションが高かったからですね。広告運用を担当したくてうずうずしていました。クライアントを担当することになって、大きな予算を任せてもらえて、ばんばん運用していけるっていう状況が、僕は楽しかったんです。

楽しみながら結果を出せたのは、デジプロで学んだ広告運用の基礎があったからです。デジプロで学んだ考え方をベースにして、媒体が変わるだけだと気づいたら、すべきことをキャッチアップできました。

小池さん:

デジプロで学んだ経験と、社内の教育システムがかみ合ったんですね。

Webとアプリで媒体は違えど、「広告運用ってこういうもの」というイメージができるし、マーケティング用語などの基礎知識があると、業務理解も速くなる。そこに、新しいことをキャッチアップするのが得意な田中さんの特性が活きたんだと思います。

ー三井さんは入社後、デジプロでの学びは役に立っていますか?

三井さん:

デジプロで基礎知識を得ておいて、本当に良かったです。最初、デジプロで学んだWEB広告と実際に今やっているアプリ広告では違いも多くて、最初は戸惑いました。でも、デジプロで学んだ基礎知識があったからこそ、スムーズにキャッチアップできたのは大きかったです。

たくさんの人に助けてもらいながら、1ヶ月前からフロントとして自分の案件を持たせていただいてます。デジプロで学んでいなかったら、ここまでくるのにもっと時間がかかっていたのだろうと思います。

小池さん:

三井さんは、入社して約半年ですが、愚直にやり続ける姿勢が変わらないですね。誰に対しても丁寧に接するし、信頼を得る人です。自分ではまだまだと言ってるけれど、しっかり活躍してくれています。

採用面接では、マーケターになりたいという並々ならぬ強い気持ちが印象的でした。気持ちに一切の偽りを感じさせない気迫と想いに、その場に居た全員が「一緒に働きたい」と思った面接でしたね。

ーWebマーケターの仕事のおもしろさや大変さについて教えてください。

三井さん:

変化が早いので、常に最新の情報をキャッチアップする必要があること。それをどう案件に生かしていくのか…。考える事ばかりで大変ですね。

でも、自分が考えて行動した分だけ成長できて、成果に繋がるのが嬉しいですね。

Webマーケティングは、答えがないのがおもしろい。結果が数字ですぐに返ってくるけれど、果たしてそれが本当に正解なのかわからない。他の施策を行えば、もっといい結果がでるんじゃないかとか、絶対的な答えがない中で模索していくことは難しくもあり、楽しくもあります。

田中さん:

そうですね。Webマーケティングは、全てデータで可視化されるので、改善策も考えやすいのがおもしろさですね。改善した結果もすぐに返ってくるのも楽しくて。結果が出るまでの時間が長いと、手ごたえもないし、辛くなりますよね。

施策と改善のサイクルをどんどん回していけるのは、Webマーケティングのおもしろいところです。

大変さをあげるなら、やっぱりアップデートがすごく速いことですね。各媒体が新しいメニューを出したり、ちょっと仕様や実装が変わったり。日々更新があるので、慣れるまでは大変でした。

■できるマーケターは知識に頼らない

ーマーケターとして活躍するために必要なことは、なんだと思いますか?

小池さん:

マーケターとして、理数感覚や論理的思考能力は必要だと思います。

ですが、Web広告が得意とかアプリ広告が得意といったことは、大した差ではない。結局、媒体の仕様はどんどん変わるし、媒体自身が無くなることもあります。手法や市場も変わっていくので、ずっと同じものってないんですよ。

だから、運用方法など、必要な先端部分は常にアップデートしながら、マーケターとしての根幹を、鍛えておくことが重要です。

例えば、ハック思考も根幹を成す一つですね。

具体的な例でいうと、Google広告の配信面にYouTubeを使う時、エンゲージメントが多くついている動画は、広告として配信されやすいんじゃないかと気づいたとします。そういう情報はどこにも出回っていないから、自分の仮説は間違っているかもしれない。

でも、広告運用する中で、気づいたことを大事にして、エンゲージメントをつけたYouTube動画を広告として使ってみる。すると、爆発的にインプレッションを取れたとか、コンバージョンがとれたみたいなことがおこる。

新しい知識を得たと思っても、媒体がアップデートされてしまえば、知識は古くなってしまう。だからこそ、自分で仮説を持ってPDCAを回していける人であることが重要で、それがマーケターの根幹部分を作っていきます

また、成果を出すマーケターは、フォーマット化していますね。

田中さんにデジタルリクルーティングを担当してもらっているのですが、採用経験はありませんでした。でも、成果を出している。なぜなら、採用もマーケティングだからです。

「採用に必要な考え方やフレームワークは、マーケティングと同じである」と理解してしまえば、マーケターとしての根幹を持っている田中さんは対応できる。あとは、自分の持っているフォーマットにあてはめて、実行するだけです。

ーマーケターの根幹はどうやったら鍛えられるのでしょうか?

小池さん:

例えば、まずはデジプロで基礎を学んだら、幅広くマーケティングの知見を積める環境に身を置くことですね。

上流から下流というか、「今のマーケティングの課題は何か」を考えるところから、アプローチ方法を提案できる環境にいられるといい。できるだけ広い範囲で、多くの経験を積むことが、根幹部分を強くすることに繋がります。

―田中さん、三井さんは、マーケターの根幹部分をどうやって鍛えてきたのでしょうか?

田中さん:

僕は、デジプロで教わったことが、根幹になっています。講義で、「誰に何をどう見せるのか」といった、ペルソナの考え方を習ったんですが、そこが全てというか。

「どこで」「どの媒体」「どの配信面」の「誰に」を考える軸であったり。訴求方法は、「動画」なのか「静止画」なのか「LT(ライトニングトーク)」なのか、といった考えるためのフォーマットが僕の中には作られている。

業務の中で、デジプロで得た抽象的な概念を、具体的な運用方法と紐づけていければ、新しい媒体を担当するときも応用が可能です。デジタルリクルーティングのように、経験がない領域でも成果を出せる理由は、そこですね。

リスティング広告の運用案件の立ち上げで、フォーマットを作る時のキーワード洗い出しやタグマネージャーの設定は、デジプロで学んだことをそのまま使いました。それで結果も出せましたし、今でも、Web広告案件も自信を持って担当できますよ。

三井さん:

僕はまだ鍛えているところなので、クライアントが満足する施策を常に考え続けていくしかない。自分たちに期待して、多くの予算を預けていただいている以上は、期待を超えていけるようになりたいですね。

マーケターとして関わるからには、クライアントと一緒に笑って成果をだしていきたいです。

―ありがとうございます。最後に、これからマーケターになりたいと思っている人に向けてメッセージをいただけたらうれしいです。

小池さん:

未経験からでも、第一線で活躍するマーケターには、なれます。間違いなく。

だから、Webマーケティングをやってみたいと思っている方は、おくせず頑張ってほしいです。

田中さん:

僕はデジプロで学んだことがそのまま業務に生かせているので、とにかくデジプロに入るのが一番ですね。

小池さん:

ちょっと、営業っぽくない?(笑)。

田中さん:

露骨かなって思いつつですけど(笑)。

でも、事実、そうなので。

三井さん:

自分に出来るかなっていう不安は、いくら考えても変わらないし消えないので、何かしらマーケティングに触れてみることをおすすめします。思い切って飛び込んでみて、やっぱりやりたいと思えば続ければいいし、違うなと思えば、そこで方向転換すればいい話なので。

僕も未経験からの転職には不安もありましたが、いざ飛び込んでみたら、もっと早くこっちの世界にきておけば良かったなって思ってしまいました。今の歳でスタートしたことに、悔しさも感じます。なので、興味があるなら、まずは一歩踏み出して飛び込んでみてほしいなと思います。

小池さん:

もしデジプロを受講するなら、カリキュラムにしっかり取り組んでほしいですね。

三井さんは、すごく真剣に取り組んでいたことが面接でも伝わってきました。僕たちも未経験者のポテンシャルをどうやって計るかというと、どれだけマーケティングをやっていきたいのか、心の持ち方をみているんですよ。

未経験からでもWebマーケターにはなれるけど、簡単なことではありません。だからこそ、デジプロを受講するなら、まずは2ヶ月しっかり頑張ってほしい。その経験は、採用面接でも、マーケターとしても、マーケター以外の業務でも必ず生きてくる。

本当にWeマーケターになりたいのであれば、しっかりむきあってみてほしいですね。

―小池さん、田中さん、三井さんありがとうございました!