こんにちは、デジプロ代表の奥です。 リスティング広告においてはキーワードの設定が非常に重要です。 そのため、キーワードの設定が正しく行われていないと広告費を無駄に使ってしまうことになります。
今回の記事では、リスティング広告のキーワードの選定の方法であったり、おすすめのツールを紹介していますので是非最後までチェックしてください。
また、デジプロのYouTubeチャンネルでは、リスティング広告におけるキーワードについて、これからリスティング広告を始めたい、リスティング広告を始めてるけどあまり成果が出ないという方向けにわかりやすく解説していますので、ぜひ動画もチェックしてください。
目次
キーワードとは
まず、リスティング広告におけるキーワードの役割について解説していきます。
リスティング広告というのは、GoogleやYahooなどの検索エンジンの広告枠に出稿する広告のことを指します。検索連動型広告と呼ばれており、検索されたキーワードに連動して広告を出稿できます。
そのため、どういうキーワードに対して広告を配信するかが重要です。
キーワードというのは、ユーザーが求めているものやニーズを表しているので、そこのニーズと自社のサービス・商品をマッチさせる必要があります。
なので、リスティング広告におけるキーワードというのは、自社の商品とユーザーのニーズをマッチングする役割を担っています。
キーワードの選定
リスティング広告のキーワードの選定方法について解説していきます。
リスティング広告では、「軸キーワード」と「掛け合わせキーワード」についてそれぞれ考える必要があります。
最初に軸キーワードを決めていきます。
軸キーワードというのは、自社の商品名であったり自社の商材であったり、あとは自社がいる業界名などが該当します。
例えば、自社で航空券の販売をしてるのであれば、「航空券」であったり「飛行機」といったものが軸キーワードになります。
掛け合わせキーワードは、軸キーワードに対してプラスの情報を補足するキーワードです。
先ほどの航空券の場合であれば、例えば地名などが掛け合わせキーワードの候補になります。 なので、「航空券 沖縄」であったり「羽田行きの飛行機」といった形で、軸キーワードに対して掛け合わせキーワードが組み合わさってリスティング広告のキーワードが作られます。
まずは、軸キーワードが何なのかというのを洗い出して、その後に掛け合わせキーワード のカテゴリーを洗い出します。この時、具体的なキーワードではなくて、場所や時間といったあらゆるカテゴリを決めるのがポイントです。その後に、そこのカテゴリーの中でどういうキーワードがあり得るのか、存在するのかというのを洗い出していきます。そして軸キーワードと掛け合わせキーワードをそれぞれ複数洗い出した後に、それぞれのキーワードを組み合わせて、最終的に配信に設定するキーワードというのを決めていきます。
キーワードの抽出
次に具体的なキーワードの抽出方法について解説していきます。
ここでは、おすすめの抽出の方法を5つ紹介します。
3C分析
まず1つ目は、3Cのフレームワークを使う方法です。 3Cのフレームワークというのは、リスティング広告に限らずマーケティングのフレームワークとしてよく使われるものです。Company、Customer、Competitorのそれぞれ3つの頭文字を取って3Cと呼ばれています。
3C分析の1つ目、Customerは顧客という意味です。リスティング広告のキーワード抽出においては、自社の顧客がどういうお客さんなのかというのを分析して、そこからキーワードを抽出していくという方法が使われます。
例えば、自社が航空券の販売をしている場合で、対象のお客さんがビジネスマンの場合であれば、そのビジネスマンがよく使う空港はどこなのか、時間帯や時期で違いはあるのか、あとはどういうニーズがあるのかというのを分析して、それをキーワードに落とし込んでいきます。具体的には「航空券 当日」であったりとか「航空券 出張」であったり「格安航空券 出張」みたいな形で、それぞれどういうお客さんを対象にしてるのかを分析してキーワードを出していきます。
次にCompetitor(競合)です。競合の状況を把握し分析することでキーワードを抽出します。
競合の場合は、調査ツールを使うと競合サイトがどういうキーワードで広告を出してるのかというのがある程度分析できるので、そこからアイデアをもらって競合が出しているキーワードに対して広告を配信します。もしくは競合が出していないキーワードを狙っていくということも可能です。
次はCompany(自社)です。
こちらは自社の特徴を元にキーワードを洗い出していきます。例えば高級系のアパレルブランドであれば、その特性を生かしたキーワードを配信していく必要があります。
例えば、パーカーと具体的な値段を組み合わせたり、高い素材を使っているのであればその素材名を組み合わせたキーワードを出していくという形になります。
この3C分析はかなり有効で、顧客目線でどういうキーワードがあり得るのか、競合視点でどういうキーワードがあり得るのか、自社の特徴視点でどういうキーワードがあり得るのかを分析することで、かなりの数のキーワードを網羅することができます。
類似語を調べる
2つ目が類似語辞典やラッコキーワードを使う方法です。
こちらは、先ほどの1つ目で挙げたキーワードを元にどういう類似語があるのかというのを確認する時に使えます。
類似語辞典自体はWeb上のサービスで、無料で使うことができます。例えば、先ほどの格安航空券のようなキーワードにはどういう類似の語句があるのかといったことを洗い出すことができます。また、ラッコキーワード自体は類似語以外にもどういったキーワードと掛け合わせて使われてるのかを見ることができるので、先ほどの3C分析で挙げたキーワードを入れて、さらにキーワードの幅出しを行うことができます。
キーワードプランナー
3つ目がGoogleのキーワードプランナーを使った方法です。 キーワードプランナーは、Google広告のアカウントを作ると無料で使えるツールです。
こちらも同様に、3C分析で出したキーワードの候補をキーワードプランナーに入れることで、それと関連するキーワードや想定の検索ボリュームなどを調べることができます。
そのため、キーワードの幅出しやそのキーワードの優先順位を付ける時などに有効なツールです。
検索候補から調べる
4つ目が検索エンジンの検索候補から抽出するという方法です。
Googleの検索窓にキーワードを打つと、途中以降Google側が検索候補としていくつかの語句を提案してくれます。その検索候補というのはそのキーワードと掛け合わせてよく検索されているキーワードなので、そこからアイデアを得ることができます。
ソースコードから抽出する
最後は、Webサイトのソースコードから抽出するという方法です。
自社のLPや自社のサイトには、様々なキーワードが入っており、自社の商品の特徴やどういう人がお客さんなのかなどといった情報が集約されています。
それをWebサイトから持ってくるという方法もあるのですが、ソースコードにはキーワードの設定というものがあるので、自社のサイトのソースコードを参考にして関連するキーワードを重視するというのも有効な手段になっています。
注意すべきポイント
次に、キーワードを選ぶ際に注意すべきポイントを解説していきます。
キーワードの選定をする際に、まずはマッチタイプについて理解する必要があります。マッチタイプというのは、そのキーワードをどれぐらい拡張させるのかという設定のことです。
リスティング広告においては、キーワードと検索語句が必ずしも一致しません。これはマッチタイプを理解するうえで重要な概念になります。
検索語句というのは、実際にユーザーが検索した語句を指します。一方で、キーワードというのは自社が広告上で設定した語句のことです。そのため、キーワードのマッチタイプの設定によっては、検索語句とキーワードが一致していないのに、広告が配信されるということがあり得ます。
マッチタイプには、大きく3つ拡張度合があります。「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」です。
完全一致というのは、そのキーワードと同じ検索語句が検索された時に広告を配信 する設定になります。そのため1番拡張度合が低いものになっています。
例えば、航空券の完全一致と設定していた場合、航空券と調べられた時のみに広告を 配信することができます。そのため、「羽田行き航空券」のような検索語句の場合は、完全一致で設定している広告は配信されません。
フレーズ一致というのは、それを少し広げたものになります。設定したキーワードに関連している検索語句に配信することになります。
部分一致というのは、1番拡張度が広いものになっていて、フレーズ一致 よりもさらに関連性を広げて広告を配信する設定になっています。そのため、航空券 を部分一致で設定していると「羽田行 航空券」であったり「お正月 航空券」「海外のフライト」といった検索語句でも広告を配信することが可能となっています。
そのため、ここのマッチタイプの違いを理解していないと、自分が意図した検索語句に対して広告を配信することができません。
このキーワードの設定においてはマッチタイプというものがあるというのと、それぞれの定義を理解して、意図した検索語句に対して広告を配信する設定にしておく必要があり ます。
まとめ
今回の記事では、リスティング広告のキーワードの設定方法について解説しました。
まず最初に、キーワードの概念、キーワードの捉え方を解説しました。軸キーワードと掛け合わせキーワードを分けて考え、それぞれキーワードの幅出しをしていくいうことが重要です。
2つ目は、そのキーワードの幅出しをする時に具体的なキーワードを抽出する方法を解説しました。3C分析であったりラッコキーワード、キーワードプランナーといった様々なツールを駆使した抽出方法について解説しました。
最後に、リスティング広告のキーワードの設定においての注意点をお伝えしました。マッチタイプというのを理解していないと意図した検索キーワード、意図した検索語句に対して広告を配信することができないのでマッチタイプの違いや定義をしっかり覚えておくことが重要です。
ここまで記事を見ていただきありがとうございます。
株式会社hagakureでは、年間20億円以上の広告運用の実績を元にWebマーケティングスクール「デジプロ」を運営しています。
デジプロは、これまでに卒業生を1000人以上輩出しています。Webマーケターに転職したい方、Webマーケティングで自社の事業を伸ばしたい企業の方は是非、無料説明会にご参加ください。