Web広告にはアフィリエイト広告やディスプレイ広告・アドネットワーク広告など、さまざまな種類の広告があります。
Web広告によって特徴が異なるので、自分たちに合った広告を選ばなければいけません。
数あるWeb広告のなかでも、需要のある広告として挙げられるのがリスティング広告。
リスティング広告は短期間で成果につながり、少ない予算で出稿できるため、手軽に始めることができます。
そのため、これからリスティング広告を始めようと検討している企業やリスティグ広告について学習したい人も多いのではないのでしょうか。
そこで今回はGoogleのリスティング広告の特徴や始め方・成果を出すコツについて紹介します。
目次
リスティング広告の特徴
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!における検索エンジンで特定のキーワードをユーザーが検索した場合に連動して掲載される広告のことです。
例えば転職エージェントサービスを提供している企業がリスティング広告で「転職 おすすめサイト」とキーワードを設定したとします。
そうすると、ユーザーが「転職 おすすめサイト」と検索した際に、自分たちの広告が表示されるという仕組みです。
これらのことからリスティング広告は別名「検索連動型広告」とも言われています。
リスティング広告の種類
リスティング広告を掲載する主要媒体としてGoogleとYahoo!があります。
StatCounter Global Statsの調査結果によると、日本でGoogleを利用しているユーザーは72%、Yahoo!は11%という結果になりました。
そのため、リスティング広告を配信する場合にはGoogle 広告を利用するケースがほとんどですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
GoogleとYahoo!にリスティング広告を掲載する場合の違いを以下の表にまとめてみました。
媒体名 | Yahoo! | |
配信先 | Googleの検索結果やGoogleと提携しているサイト ・BIGLOBE ・livedoor ・goo | Yahoo! JAPANの検索結果とYahoo!と提携しているサイト ・Ameba ・ NAVER ・Bingなど |
ユーザー層 | 10〜30代 | 40代以降 |
広告表示オプション | ・サイトリンク表示オプション ・コールアウト表示オプション ・構造化スニペット表示オプション ・電話番号表示オプション ・メッセージ表示オプション ・住所表示オプション ・アフィリエイト住所表示オプション ・価格表示オプション ・アプリリンク表示オプション ・プロモーション表示オプション ・販売者評価の広告表示オプション | ・クイックリンクオプション ・電話番号オプション ・テキスト補足オプション ・カテゴリ補足オプション |
ターゲティングできる内容 | ・ユーザー属性 ・アフィニティ ・購買意向の強いユーザー層 ・データセグメント ・類似セグメント ・ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー ・カスタマーマッチ | ・サイトリターゲティング ・デバイス ・地域 ・曜日 ・時間帯 |
広告形式 | ・拡張テキスト広告 ・レスポンシブ検索広告 | ・拡大テキスト広告 ・レスポンシブ検索広告 |
広告の審査期間 | 1営業日以内 | 3営業日以内 |
配信可能な地域 | 世界 | 日本国内 |
GoogleはYahoo!に比べて、広告表示オプションが豊富に搭載されています。
広告表示オプションとは、広告文の下に住所や電話番号、ほかのページのリンクなどを表示できる機能です。
Google 広告では、掲載順位の指標となる「広告ランク」が各広告に定められています。
広告ランクは品質スコアと入札価格によって決まるので、広告表示オプションを記載することで品質スコアが向上し、広告ランクが上がるのです。
その結果、コンバージョンの向上に期待できます。
また、Googleではターゲティングできる内容も多いので、より正確なユーザーへのアプローチが可能です。
そのほかにもGoogleとYahoo!では、ユーザー層や審査期間・配信可能な地域なども異なるので覚えておきましょう。
リスティング広告の費用
リスティング広告にかかる費用は、かけられる予算に応じて変動します。
10万円以内で抑えることもできれば、100万円以上かかることもあります。
リスティング広告にかかる費用の決め方は以下の4つです。
- キーワードに応じたクリック単価
- リスティング広告の運用会社にお問い合わせ
- 目標金額からの逆算
- 広告予算に応じて許容ラインの設定
リスティング広告では、キーワードによってクリック単価が変動します。
人気のキーワードであればクリック単価が高くなり、逆に人気がなければ安くなる仕組みです。
クリック単価を調べる方法としては、Googleの場合「キーワードプランナー」、Yahoo!の場合は「キーワードアドバイスツール」がおすすめです。
また、手っ取り早い方法として実際にリスティング広告を運用している会社に問い合わせると、すぐに費用が判明します。
リスティング広告によって到達したい目標が明確に定まっている場合には、逆算して費用を計算する方法も一つの手です。
出稿できる予算が限られているのであれば、あらかじめ上限金額を設定しておくことでリスクを回避できます。
リスティング広告のメリット・デメリット
リスティング広告にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
それぞれ紹介します。
メリット
リスティング広告のメリットは以下の5つです。
- 低予算で出稿可能
- 購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
- 短期間で成果が出やすい
- 広告の配信や停止がいつでも自由
- 配信状況がリアルタイムで分かる
一つずつ解説します。
低予算で出稿可能
リスティング広告はクリック型課金となっているので、出稿しただけでは費用がかかりません。
そのため、予算に余裕がない場合でも気軽に出稿できます。
購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに応じて広告が表示される仕組みです。
自発的にユーザーが検索しているので、そのキーワードに興味・関心があるということを意味します。
購買意欲の高いユーザーへのアプローチによって、ほかの広告に比べて効率よく成果につながるのです。
短期間で成果が出やすい
リスティング広告は、短期間で成果が見込めるのがメリットです。
特定のWebページを検索の上位に表示させて多くのユーザーからアクセスを集める方法であるSEOは、検索上位に表示させるためには膨大な時間と労力が必要です。
しかし、リスティング広告であれば出稿したらすぐに検索上位に表示されるようになるので、短期間での成果が期待できます。
広告の配信や停止がいつでも自由
リスティング広告はボタン一つで配信の開始や停止も自由に行えます。
そのため、キャンペーンやセールを開催するときだけリスティング広告を配信するという有効的な活用方法を行うことも可能です。
配信状況がリアルタイムで分かる
リスティング広告ではクリック数やコンバージョン数など、配信状況をリアルタイムで確認可能です。
成果が現れない場合には、逐一修正することで、最大限の効果が発揮できます。
デメリット
リスティング広告のデメリットは以下の4つです。
- テキストでしか訴求できない
- ユーザーに避けられてしまう
- 人気のキーワードはクリック単価が高い
- 認知拡大に向いていない
順番に解説します。
テキストでしか訴求できない
リスティング広告は、ディスプレイ広告やSNS広告のように動画や画像で商品やサービスの魅力を伝えることができず、テキストのみとなります。
そのため、商品やサービスを画像や動画で伝えたいのであれば、ほかの広告を利用しましょう。
ユーザーに避けられてしまう
リスティング広告を配信するとテキスト上部には「広告」と表示されます。
オーガニック検索と一目見ただけで判断できるようになっているので、ユーザーに避けられてクリックされないことも珍しくありません。
人気のキーワードはクリック単価が高い
キーワードによってクリック単価が異なります。
人気のキーワードでリスティング広告を出稿する場合、想像以上にクリック単価が高くなることがあるので、使える予算が決まっているのであれば、出稿前に必ず確認しましょう。
認知拡大に向いていない
リスティング広告は特定のキーワードを検索した場合にのみユーザーへ表示されます。
そのため、一人でも多くのユーザーに商品やサービスを認知してもらいたいのであれば、別の広告がおすすめです。
リスティング広告の始め方【Google 広告】
Google 広告においてのリスティング広告の手順は以下の6ステップです。
- アカウントを作成する
- キャンペーンを作成する
- キーワードと広告を設定する
- 広告表示オプションを設定する
- 予算を設定する
- 審査後、広告掲載の開始
順番に説明します。
アカウントを作成
初めに、Googleの広告アカウントを作成しましょう。
公式サイトにアクセスすると、右上に「今すぐ開始」という青いボタンがあるのでクリック。
必要な情報を記載すると設定が完了してアカウントが生成されます。
キャンペーンの設定
次にキャンペーンを作成します。
キャンペーンとは、広告を管理するための単位のことです。
設定画面にある左のサイドバーから「キャンペーン」を選択して、+ボタンをクリックすると「新しいキャンペーンを作成」という項目が表示されるのでクリック。
「販売促進」や「見込み顧客の獲得」など、さまざまなキャンペーン目標があるので、自分たちにあった目標を選びましょう。
その次にキャンペーンタイプが選択できるので、「検索」を選んでページ一番右下の「続行」をクリックします。
次のページに進むと、以下の項目を設定する画面になります。
- 単価設定
- ネットワーク
- 地域
- 言語
- オーディエンス
ただし、特にこだわりがなければ初期設定のままで次に進んで問題ありません。
キーワードと広告を設定
キャンペーンの設定が終了すると、「キーワードと広告」の画面が表示されます。
ここでは、ユーザーがどんなキーワードで検索したとき、自社の広告を表示するかを決めます。
また、実際に表示されるときのテキストや配信するURL・説明文なども入力するので、あらかじめ準備しておきましょう。
広告表示オプションを設定
広告表示オプションを設定します。
広告表示オプションでは、広告の見出しや説明文で入力していない住所・電話番号などが記載できます。
必須ではありませんが、掲載順位を決める「広告ランク」に影響するので、なるべく記載するのがおすすめです。
予算を設定
自分たちで決めた1日あたりの平均予算を入力します。
数値は間違えないよう、くれぐれも注意しましょう。
審査後、広告掲載を開始
これまでの内容が誤っていないか審査されます。
情報に不備があれば赤いマークが表示されるので、その都度修正しましょう。
問題がなければ、最後に「キャンペーンを公開」ボタンを押します。
これで広告掲載の手続きが完了です。
リスティング広告運用で成果を出すためのポイント
リスティング広告運用で成果を出すためのポイントは以下の4つです。
- 適切なキーワードを選ぶ
- クリックされるような広告文を作成する
- 定期的に分析をする
- 仮説立て・改善を繰り返す
一つずつ解説します。
適切なキーワードを選ぶ
リスティング広告では、ユーザーが検索するであろうキーワードを設定する必要があり、設定したキーワードによって効果が大きく異なります。
そのため、適切なキーワードを選ばなければいけません。
適切なキーワードを選ぶコツとして、商品名やサービス名などのメインキーワードから設定するのがおすすめです。
メインキーワードを設定しておくと、サブキーワード(例:メインキーワードとセットで検索されるワード、商品やサービスに関連するワード)が決めやすくなります。
予算に限りがある場合には、特定のワードを含む検索に対して広告が表示されないようにする「除外キーワード」も必ず設定しておきましょう。
どのキーワードを選べばいいか迷った場合には「Google Search Console」や「ラッコキーワード」、「キーワードプランナー」などのツールを利用するのがおすすめです。
クリックされるような広告文を作成する
リスティング広告は画像や動画ではなく、テキスト形式の広告となっているので、広告文によってクリック率が決まると言っても過言ではありません。
そのため、限定感をアピールするワードや数字、「!」などの記号を用いてユーザーの興味を惹くような文章を考えましょう。
広告文には文字数の制限やルールなど厳しい規定があるので、作成時には注意が必要です。
定期的に分析をする
リスティング広告は一度掲載しただけで成果が現れることはほとんどありません。
ユーザーの興味や関心・トレンドなどは日々変化していくので、安定した成果を出すためには定期的にデータを分析して改善する必要があります。
データを分析するのであれば、「5W2H」がおすすめです。
5W2Hとは以下の内容を略したフレーズ。
- What
- Who
- When
- Where
- Why
- How
- How Much
リスティング広告は設定したキーワードや広告文の作成・予算価格など、膨大なデータを分析して改善しなければいけません。
5W2Hのフレームワークに沿って考えることで、効率のよいデータ分析が可能になります。
仮説立て・改善を繰り返す
仮説を立てることによって、足りない情報を埋め合わせて未来の状況を予測したり、想定外の状況を減らしたりすることが可能です。
その結果、仮説を立てながら改善を繰り返すことで、より効率的に成果が出せるようになります。
日常生活のあらゆる出来事に対して常に疑問を抱きながら生活すると、仮説思考力が身につきやすくなるのでおすすめです。
リスティング運用で成果を出すなら「デジプロ」
「リスティング広告を一から学びたい」「リスティング広告で成果を出したい」のであれば、Webマーケティングスクールの「デジプロ」がおすすめです。
デジプロをおすすめする理由は以下の5つです。
- リスティング広告を実践フローで習得
- リスティング広告以外のWeb広告プロダクトも全て網羅
- 講師は全員プロの現役マーケター
- 安心の転職サポート
- 全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
順番に紹介します。
リスティング広告を実践フローで習得
デジプロでは、基礎から実際の現場でも使える応用スキルまで実践フローで習得できます。
そのため、座学に比べてスキルやノウハウが身につきやすく、効率のよい学習が可能です。
リスティング広告以外のWeb広告プロダクトも全て網羅
デジプロはリスティング広告以外に現場で使えるWeb広告も全て網羅できます。
具体的に学習できる内容は以下の通りです。
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- ディスプレイ広告
さまざまなWeb広告の知識を蓄えることで、マルチに活躍できる人材として重宝されます。
講師は全員プロの現役マーケター
デジプロの講師は現役のプロマーケターです。
GMOで年間運用費20億円の実績者やサイバーエージェントでMVPに表彰された経験のあるコンサルタントなども在籍しています。
実績のある講師が勢揃いなので、安心してリスティング広告を学ぶことが可能です。
安心の転職サポート
デジプロはスキルやノウハウを学習するだけのWebマーケティングスクールではありません。
転職サポートもついています。
具体的なサポート内容は以下の通りです。
- 書類添削
- 面接対策
- 求人紹介
- キャリア相談
スキルやノウハウが身についても転職活動が上手くいくか心配な人も少なくありません。
デジプロでは、専任のメンターが採用担当者目線で丁寧に指導します。
また、「デジプロを卒業してからも仕事に対する悩みや今後のキャリアについて相談したい」という方に向けて卒業後のサポートプランも用意しています。
気になる方はお気軽にご相談ください。
全国11ヵ所で通学授業にも対応(順次拡大中)
Webマーケティングスクールの多くはオンライン授業を推奨していますが、デジプロは通学授業にも対応しています。
現在、通学授業が可能な場所は以下の通りです。
- 東京(渋谷)
- 大阪
- 福岡
- 千葉(津田沼)
- 神戸
- 大宮
- 横浜
- 広島
- 名古屋
- 北海道
- 仙台
順次拡大を予定しており、通学が困難な人に向けてオンラインプランも用意しているので、自分の好きな授業スタイルを選びましょう。