Facebook広告の運用ならABテストを活用しよう！設定方法やポイントも

デジプロサービス概要資料

受講者数No.1のデジプロが教える

Webマーケティング研修サービス資料

デジタルマーケティングの市場、必要なスキルや事例をおまとめしてお届け。資料60ページ以上のボリュームとなっております。

無料ダウンロード

Facebook広告でABテストを行うメリット

現在SNS媒体が広告業界でも注目されており、中でもFacebook広告を活用する企業が増加しています。そのFacebook広告を効果的に活用する方法として有効なのが、ABテスト機能です。

ABテストとは、広告変数を変更することによって効果の高い戦略を特定し、テスト後のキャンペーンを改善することに利用できる機能です。

ここでは、Facebook広告でABテストを行うメリットについて見ていきましょう。

成果の違いを比較できる

ABテストを実行することで有益な点は、広告の変数を変更することで広告のパフォーマンスが評価でき、評価した広告の信頼度を特定することができます。

これによりどの広告が効果的な戦略なのか、成果の違いを比較することができますので、仮説を立てた上でFacebook広告を打つことが可能になります。

ただし、テスト前には十分な仮説を立てた上でABテストを行わなくてはならず、ABテストを積極的に活用することが効果のある広告への近道になっていきます。

精度が高い

ABテストはその広告への信頼度を図る大きな目安になります。

信頼度とは、もし同じABテストを行った場合に、同じ結果が導き出せる確立を示しているため、その広告への信頼度が高いほど精度の高いテスト結果という事になります。

必ずしも明確な結果が出るとは限りませんが、パフォーマンスの高かったパターンに対して別のパターンのテストが実行できれば、より精度の高いFacebook広告と言えるでしょう。

Facebook広告のABテストでできる変数とは

このABテストで導き出される変数ですが、テストしたい変数を変更したバージョンを現行の広告と並行して配信することで、広告のパフォーマンスがどのように変化するかを確認することが可能です。

その際の変数とは、広告のフォーマット形態・広告文の内容・張り付けた画像・リンク先の設定の違いの変化をテストによって知る事ができる事を言います。

また配信・広告の最適化やコンバージョンウインドウ、ターゲットのパフォーマンスの違いなどをテストすることも可能です。

Facebook広告のABテストを設定する手順

Facebook広告のABテストを設定するには、まずFacebookの広告マネージャを操作し、キャンペーンを作成することから始まります。

マーケティングの目的を入力することになりますので、目的を選択し第1段階はクリアです。

選択する目的でその後のステップを設定する項目が異なりますので、目的別に各種設定を行っていく形になります。

キャンペーン単位で作成する方法8つ

ABテストは基本キャンペーン単位で作成することになり、広告マネージャかパワーエディタ上で設定することができます。

今回はキャンペーン単位で作成するための、広告マネージャを使った設定の仕方を紹介します。

いくつかの手順がありますので、今回は8つの手順に分けて見ていきます。

広告マネージャ上でキャンペーンを作成する

まず「広告マネージャ」を開いて「トラフィックの選択」をします。

そして「コンバージョン」をクリックしますが、この時点で保存できるクーポンを作成してリマインダーを受け取れるようにしておくと、コンバージョンが増やせます。

そして、配信ターゲットを設定して「ABテスト」を「オン」にします。

マーケティングの目的を選択する

今回の場合はコンバージョンを選んだ方法を紹介します。

コンバージョンを作成する際にマーケティングの目的の入力がありますので、目的を選択後に「コンバージョン」をクリックします。

また、広告マネージャで設定できる項目には限りがあります。トラフィック・アプリのインストール・リード獲得・コンバージョン・動画の再生数アップ・リーチ・カタログからの販売になり、他の項目は設定できませんので注意しましょう。

ABテスト作成のチェック項目を選択する

リサーチしたいマーケティングが決定した後は、「コンバージョン」からABテスト作成のチェック項目を選択し、Facebookに反映させるようにします。

これによってオーディエンスを均等に分割して統計し、パフォーマンスに関しては、結果の単価ベースもしくはコンバージョンリフト単価ベースで測定されます。

広告キャンペーン名の入力を行う

目的の選択が終わると画面下の設定項目にキャンペーン名の入力が表示されます。

目的項目は、デフォルトが「コンバーション」になっているため、キャンペーン名を分かりやすい名称に変更・入力を行います。

マーケティング目的によって設定項目があれば設定する

そして、マーケティング目的によって設定項目があった場合には設定して、目的を明確にしなくてはなりません。

「マーケティングの目的は？」と表示が出てきますので、目的を選択します。

ABテストの場合、コンバージョンの欄にある来店数の増加以外であれば設定が可能です。

テストしたい変数を選ぶ

「ABテスト」のスイッチを「オン」に変えると変数の欄に「何をテストしますか？」と表示されますので、クリエイティブ・配信の最適化・ターゲット・配置の4つの中から選択します。

ただし、1つのキャンペーンで指定ができる変数は1種類だけですので、他の変数を試したい場合にはテスト時期を別で選択しましょう。

広告セットを選択して広告の設定を行う

次は「広告アカウントの設定」に入り、アカウントの国・通貨・時間帯を設定し、日本で設定しているアカウントであれば日本の項目で入力します。

それが終わったらABセットの広告セットを作成しますので、「コンバージョン」を目的として設定した場合、最初のコンバーションの対象を設定してください。

Webサイト・アプリ・Messenger・WhatsAppの4つから選択し、デフォルトのウェブサイトにしておくと、ピクセル情報の記載とコンバージョンイベントの選択をすることになりますので、イベントを選択します。

実行する

ここで広告を設定して配信しますが、変数によってセットする広告が異なりますので、たとえば「クリエイティブ」を変数にする場合には広告を2種類作成しなくてはなりません。

配信の最適化・ターゲット・配置の場合は1つの広告を作成する手順になりますので、いずれの場合でも通常の広告作成のように形式やメディア、テキスト、広告のリンク先の設定を確認しておきましょう。

これらの確認作業を行った上で実行し、配信を開始します。

広告セットレベルで作成する方法3つ

最近Facebook広告のアップデートが行われ、今まではキャンペーン単位でしか行えなかったABテストが、広告セット単位で実行できるようになりました。

これで1つのキャンペーンに、複数の広告グループがある場合のテスト用キャンペーンの作り直しなどの手間がなくなり、よりスムーズにABテストが行えます。

広告セットレベルでABテストを行うパターンには3つありますので、順を追ってみていきましょう。

複製する場合

広告マネージャを使用するのは同じですが、ツールバーの「複製」を使用することになり、既存の広告セットを選択し「複製ボタン」をクリックします。

そして、もともとのキャンペーンを選択し、「複製」をクリックして終了です。複製ボタンワンクリックで複製ができるため、広告セットの管理がしやすくなるでしょう。

複製しておいた広告セットを選択して作成する場合

今回のアップデートで新たに追加になった機能で、まずビジネスツールにある「テスト」をクリックして、ABテストの「スタート」を選択します。

そして「テストの設定を選択」して既存の広告を比較・テスト詳細で広告セットをクリックして、比較する広告セットやその他の設定を選択します。

「テスト詳細を確認」をクリックし、テスト内容を確認後「テストを作成」をクリックすれば完了です。

バリエーションを作成する場合

上部にあるツールバーを使用し、「ABテスト」をクリックしてバリエーション作成画面を開き、変数を選択してバリエーションを作成します。

もしくは新規のバリエーションを作成し、キャンペーン作成時に「ABテスト作成」を選択しますのでテキストを入力してください。

Facebook広告でABテストを活用するポイント6つ

Facebook広告でABテストを活用する場合にいくつかポイントがあります。

より効果的なテスト結果を得ることによって、マーケティングの効果が変わるでしょう。

中度から高度の信頼性を持ったテスト内容を確認して再度テストを行うことで、より信頼性の高いテスト結果が得られたらその広告はパフォーマンスが高いという事になるため、積極的運用が可能になります。

ここではFacebook広告でABテストを活用するポイントを6つ紹介していきましょう。

テスト結果を踏まえて次のアクションを起こすようにする

ABテストはFacebook広告の効果的な運用をする上で大切なプロセスであり、マーケティングの成果に直接影響します。

そのため、テスト実行後はテスト結果を踏まえて次のアクションを実行に移さなくては、ABテストを実施した意味がありません。

最初に立てた仮説をベースに悪かった点・改善すべき点はどこかを確認することによって、次の運用へ活かすことができるでしょう。

理想的なABテストの実施期間のコンバージョンサイクルは？

ABテストの実施期間にはある程度のリミットがあり、実施データが古くなってしまうと広告の鮮度が落ちてしまい、精度の高いテスト結果が得られなくなってしまいます。

十分なデータを得るためにはABテストの実施期間のコンバージョンサイクルを設定する必要があり、クリックからコンバージョンまでの平均期間と照らし合わせます。

仮にクリックからコンバージョンまでの平均期間が7日間の場合には、テスト期間は14日程度が相当と考えられます。

過度にテストするバリエーションは増やさないようにする

ABテストを行う際に、1つのテストでは5パターンまで検証することが可能ですが、パターンが増えるほど配信分析は分散されてしまうため検証結果にブレが生じます。

過度にテストを行うバリエーションを増やさずに、配信の規模に応じた別のパターンを用意することが必要になるでしょう。

バリエーションを絞り込むことで仮説に準じたテストができるようになり、検証の精度が上がります。

仮説を明確にする

Facebook広告で明確な成果が欲しい場合、ただテーマもなしになんとなくA/Bテストを実施してしまうと、精度の高いテスト結果は当然ですが得られません。

ABテスト機能を利用する前には明確な仮説を立てることが必要で、大きな目的は設定やクリエイティブの違いを判断し、成果の差を次のFacebook広告に活かすことです。

明確な仮説が立てられれば比較もしやすくなり、テストの結果は信頼性が高くなりますので次のアクションに移りやすくなります。

同時期でテストする場合の変数は1つにする

ABテストは基本的にキャンペーン単位で設定可能になりますが、変数1つにつきキャンペーンテストできるのも1つと限定されています。だからといって、1つのキャンペーンで変数の異なるキャンペーンを作成するのはあまりおすすめできません。

別のキャンペーンを同じターゲットに配信してしまうと対象が重複し、テストの公平性が失われてしまうため、テストする変数は1つにしましょう。

十分な規模のオーディエンスを用意する

Facebook広告には決まった商品を調べていたり、購入を検討しているユーザーにアプローチできるターゲティングが重要になってきます。

カスタムインテントオーディエンスと言いますが、広告マネージャのオーディエンスの設定からオーディエンスを必要に応じて追加しておきます。

そうすることで大きな規模のオーディエンスが獲得できますので、あらかじめ設定を行い十分な規模のオーディエンスを用意することが大切です。

ABテスト結果確認の仕方

ABテストを行った上で、キャンペーンの目的に合った信頼度の高さを確認することは、重要な作業です。

テスト結果に応じて信頼度のパーセンテージを分類し、程度・中度・高度に信頼度を分けてパフォーマンスが高い広告かどうかを分析します。

ここではABテスト結果確認の仕方についてみていきます。

確認できる方法

FacebookにはABテストのテストレポートが保存されていて、テスト結果を確認することが容易になっています。

方法は、Facebookのインターフェィスから簡単に確認できます。

広告マネージャ上で確認する

Facebook広告を掲載するとその広告のテストの結果が報告され、Facebookから広告マネージャで確認をすることが可能です。 まず「広告マネージャ」を開いてキャンペーン・広告セット・広告のいずれかをクリックし、さらに「チャートを見る」をクリックするとインサイド・サイドパネルが開き、広告のパフォーマンスが視覚的に表示されます。