Meta動画広告の種類や配信先、課金方式などを解説
Meta動画広告は、世界最大規模の広告プラットフォームを使用できるMeta広告の中でも、特にユーザーの周囲を惹きやすく高いエンゲージメントが期待できる広告の形式です。動画広告の種類には、インストリーム動画広告、フィード動画広告、ストーリーズ動画広告などがあります。さらに、出稿可能な場所としてFacebook、Instagram、Audience Networkがあります。
- Meta動画広告の種類
- Meta動画広告の配信場所
- Meta動画広告のメリット
- Meta動画広告の課金方式
- Meta動画広告で成果を出すポイント
- まとめ
Meta動画広告は、世界最大規模の広告プラットフォームを使用できるMeta広告の中でも、特にユーザーの周囲を惹きやすく高いエンゲージメントが期待できる広告の形式です。
Metaの動画広告を活用することで、ユーザーに対して印象的な広告を届けることができます。
この記事では、Metaの動画広告について種類や配信場所、課金方法などの基本的な解説と成果を出すためのポイントを解説しています。
Meta動画広告の種類
Meta社のネットワークを活用して配信することのできるMeta広告は、膨大なユーザー基盤と多彩な広告フォーマットを提供しており、マーケティング施策や広告運用において重要な位置を占めています。
Meta広告のフォーマットは動画、静止画、スライドショー、カルーセルに大別され、さらに表示されるタイミングや形式によって細分化されています。
動画広告には、インストリーム動画広告、フィード動画広告、ストーリーズ動画広告などの種類があります。
インストリーム
インストリーム広告は、Metaのプラットフォーム内で視聴される動画コンテンツの間に挿入される広告です。主にFacebook Watchやライブ動画内で配信され、動画コンテンツの前、中、後に表示されます。テレビCMに似た形で視聴者の目に触れます。
ユーザーが動画を視聴している際に表示されるため、注目度が高く、強力なブランドメッセージを伝えることが可能です。
フィード
フィード広告は、FacebookやInstagramのニュースフィードに表示される広告で、動画のほかにも画像、カルーセル形式など、さまざまなクリエイティブを利用できます。
ユーザーが通常の投稿をスクロールしている際に自然に表示され自動再生機能もあるため、広告としての違和感が少なく、エンゲージメントを高めるのに適しています。
短尺の動画が効果的で、ブランド認知や商品の紹介に適しています。
ストーリーズ
ストーリーズ広告は、InstagramやFacebookのストーリーズ機能内で表示される全画面広告です。モバイルデバイスに特化した縦型フォーマットで最大15秒間再生され、ユーザーの注目を集めます。
短い時間でメッセージを伝えられるため、ユーザーの注意を引きやすく、高いコンバージョン率を期待できます。
そのため短期間のプロモーションやイベント告知に最適です。
Meta動画広告の配信場所
Meta広告には様々なフォーマットがあることをお伝えしました。では、これらのフォーマットで作成された広告はどこに配信されるのでしょうか。
Meta広告は、Meta社の運営するFacebook、Instagram、Audience Networkに出稿されます。Messengerの広告は2024年7月末までに利用できなくなるため、この記事では上記3つの配信面について解説します。
Facebook広告は、世界中で最も利用されているSNSプラットフォームの一つであるFacebookを活用した広告です。豊富なデータに基づいた詳細なターゲティング機能を提供し、幅広い広告フォーマットを選べるのが特徴です。
Facebookでは、ニュースフィード、ストーリーズ、インストリームなど、複数の場所で動画広告を配信できます。
ユーザーの興味、行動、人口統計情報に基づいたターゲティングを行うため、精度の高い効果的な広告配信が可能です。
Instagram広告は、視覚的なコンテンツを重視するInstagram上で展開される広告です。
魅力的な画像や動画を通じて、視覚的に訴求する力が強く、ブランドの世界観を表現しやすいという特徴があります。クリエイティブなビジュアルコンテンツを活用して、ブランドのストーリーを効果的に伝えることができます。
また、若年層に人気のSNSなため、特に若年層や視覚的に魅力的なコンテンツを提供したい企業に適しています。
Audience Network
Audience Network広告は、Facebookの広告ネットワークを活用して、Metaプラットフォーム外のウェブサイトやアプリにも広告を配信する仕組みです。
FacebookやInstagram以外のプラットフォームでも広告を配信でき、広範なオーディエンスにリーチできます。
Meta社以外が提供するプラットフォームに広告を出稿できますが、Metaのターゲティングデータをそのまま利用できるため、Meta内で配信する広告と同じ精度でターゲットにアプローチできます。
Meta動画広告のメリット
次に、Meta動画広告を活用するうえでのメリットについて解説します。
ターゲティング精度が極めて高い
一つ目のメリットは、ターゲティングの精度が高いということです。
Meta広告は、ユーザーの年齢、性別、興味、行動データなど、詳細なデモグラフィック情報や行動データを基にターゲティングを行います。
デモグラフィック情報に関しては、Facebookを筆頭に実名のユーザー情報の登録が基本なこと、行動データに関しては、様々なユーザーの行動や興味関心のデータを数十億人規模で収集しているため、ほぼ100%に近い形で、設定したターゲットユーザーに広告を届けることができます。
高いパフォーマンスを期待できる
動画広告は、動きや音声などで商品やサービスをアピールできるため訴求力が高く、ユーザーの興味を引きやすいフォーマットです。
また、わずか1秒足らずの視聴でも広告想起、ブランド認知、購買意向を向上させる効果が確認されており、その効果は視聴時間が長くなるほど高まります。
Meta動画広告ではフィード広告やストーリーズ広告、広告キャンペーンの目的に合わせて様々なサイズや長さを選択することができます。
https://www.facebook.com/business/news/JA-video-for-brands
偶発的な出会いが生まれる
Metaのアルゴリズムは、関連度の高いコンテンツをパーソナライズして表示します。これにより、ユーザーにとって関連性の高い広告が表示され、偶発的な出会いが生まれやすくなります。
つまり、自社が想定していないけれど、関連度の高い、もしくは自社の商品に興味を持つ可能性の高い潜在顧客にアルゴリズムが自動的に広告配信を行います。
また、オーガニック投稿と広告を組み合わせることで、フォロワー以外のターゲット層にもリーチを広げることができます。
https://markezine.jp/article/detail/35189?p=2&anchor=0
Meta動画広告の課金方式
Meta広告では、ビジネスの目標やキャンペーンの目的に応じて、さまざまな課金方法を選択できます。
この記事では、動画広告に使用されるクリック課金、インプレッション課金、ThruPlayについて詳しく解説します。
クリック課金
クリック課金は「CPC」(Cost Per Click)とも呼ばれ、ユーザーが広告をクリックした際に課金されます。特にウェブサイトへのトラフィックやコンバージョンを重視するキャンペーンに適しています。
ユーザーが実際に広告をクリックして行動を起こすことに対して課金されるため、広告費を効率的に使用することができます。
また、この課金方法を選択することでクリック数をベースにした費用対効果の測定が容易になり、キャンペーンのパフォーマンスを正確に評価できます。
インプレッション課金
インプレッション課金は「CPM」(Cost Per Mille)とも呼ばれる、広告が表示された回数に基づいて課金される方式です。具体的には、広告が1,000回表示されるごとに課金されます。
この課金方法は、特にブランド認知の向上やリーチの拡大を目的としたキャンペーンに適しています。
これは、この課金方法を選択したときに、広告が多くのユーザーに表示されることを重視するアルゴリズムが適用されるからです。
ThruPlay
ThruPlayは、動画広告の再生時間に基づく課金方式です。具体的には、ユーザーが広告動画を15秒以上視聴した場合、または15秒未満の動画を最後まで視聴した場合に課金されます。
この方式は、動画コンテンツのエンゲージメントを重視する広告主にとって非常に効果的です。
実際に動画を視聴したユーザーに対してのみコストが発生するため、広告の費用対効果を最大化することができます。
Meta動画広告で成果を出すポイント
Meta動画広告で成果を出すためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
この記事では、
- 冒頭に興味を惹くクリエイティブを持ってくる
- HD動画を使用する
- ターゲティングを絞り込みすぎない
といった3点について解説します。
冒頭に興味関心を惹くクリエイティブを持ってくる
まず、最も気を付けるべきポイントが、冒頭に興味を惹くクリエイティブを持ってくるということです。
動画広告は、一定期間視聴してもらわないと訴求内容が伝わりません。そのため、最初の数秒で強いインパクトを与え、興味を惹き、視聴を促す必要があります。
また、ユーザーがSNSを使う際、常にスクロールをし、一瞬でフィードや広告を見るか判断します。そのため、動画の最初の数秒でユーザーの興味を引きつけることが特に重要となります。
強いビジュアルやキャッチーなメッセージを使用して、ユーザーの注意を引きましょう。
HD動画を使用する
次に、動画広告のクリエイティブではHD動画を使用するというのも気を付けたいポイントです。
高解像度の動画を使用することで、視覚的な品質を保ち、ユーザーによい印象を与えます。また、動画のクオリティが高いほど、エンゲージメント率も向上することがわかっています。
先ほどお伝えしたことにも繋がりますが、ユーザーが次々と画面をスクロールしていく中で、画質の荒いものが表示された場合、その動画を飛ばす確率が高くなります。逆に、解像度の高い、鮮やかであったり綺麗な動画が表示された場合、スクロールを止めて視聴する可能性が高いです。
そのため、HD動画を使用し、動画の再生率が上がるようにしましょう。
ターゲティングを絞り込みすぎない
また、配信の設定の際にターゲティングを絞り込みすぎないということも大切です。
ターゲティングを絞り込みすぎると、リーチが限定され、広告の効果が低下する可能性があります。広めのターゲティング設定で多くのユーザーにリーチし、データを収集することで、最適なオーディエンスを見つけることが重要です。
新たな顧客層の開拓および広告データを蓄積するためにも、ターゲティングは絞り込みすぎないように注意しましょう。
まとめ
Meta動画広告には、インストリーム動画広告、フィード動画広告、ストーリーズ動画広告といった種類があります。
FacebookやInstagram、Audience Networkに出稿が可能で、ターゲティング精度が高い、高いパフォーマンスが期待できる、アルゴリズムによる偶発的なリーチの可能性があるといった特徴があります。
また、気を付けるべきポイントとしては、クリエイティブは冒頭で注意を引くような構成にして高画質のものを作成すること、設定の際にターゲティングを絞りすぎないことが挙げられます。
これらのことに留意して、Meta動画広告の効果を最大化させましょう。