リスティング広告におけるロジックツリーについて
ロジックツリーとは、抱えている課題をツリー状にして分解し、その問題を解決するためのフレームワークのこと。
このロジックツリーを作成することで、原因や解決策を論理的に探しやすくすることができます。
(↓ロジックツリーの一例)
分析の方向性
大きく2種類、CPAの改善か、CV数の増加
→CPAとCVの要素分解
大きく課題を2つに分けると、
①CV(コンバージョン)を増やしたい
→リスティング広告において、CV(コンバージョン数)はとても重要な指標のうちの1つであり、CVが獲得できていない場合には改善が必要である。
CV設定を購入や申し込みなどにしているサービスは特に改善優先度は高い。
なぜなら、CV数少ない中でも継続して広告を出してしまうと、広告費用が負担になってしまい、出費が嵩んでしまうため、CVの増加・改善はとても大切な指標である。
②CPA(コンバージョン単価)を下げたい
→これは、CV1件獲得に対してかかった費用のことであり、商品の販売価格によっては赤字になってしまうケースもある。
たとえCVが取れていても、黒字サイクルを作っていないと広告費用が嵩んで負担となってしまう。
この課題に対してのアプローチ方法をそれぞれ説明していきます。↓
CVの最大化
①CVを増やしたいときにできる対策としては、
- クリック数を増やす
→表示回数(インプレッション)を増やす(ex.キーワードの追加、広告文の修正、エリアの追加など)
→CTR(クリック率)を上げる(ex.広告の掲載順位を上げるなど)
- CVR(コンバージョン率)を上げる
→表示回数を増やす
→CTRを上げる
→CVRを上げる
CPAの最適化
②CPAを下げたいときにできる対策としては、
- CPC(クリック単価)を下げる(ex.入札価格の引き下げ、品質スコアを上げるなど)
- CVRを(クリック率)上げる(ex.キーワードの追加・停止、広告文の修正など)
CPAは要素分解をすると、
上記の写真のようになる。
そのため分母(CVR)を大きくし、分子(CPC)を小さくすることで、CPA(コンバージョン単価)を必然的に下げることができる。
指標のロジックツリーの整理
それぞれの指標の影響要因をロジックツリーを用いて表すと・・・
各指標の施策例をロジックツリーを用いて表すと・・・
このようにリスティング広告で、CVRやCPCなどに改善が必要であれば、ロジックツリーを作成して、
課題と改善策を可視化できるようにするといいでしょう。