Meta広告の配信面別の特徴やメリット、活用ポイントを解説

Meta広告には様々な配信面が用意されています。特に使用されている配信面がFacebookのフィード広告、Instagramのフィード広告、Instagramのストーリーズ広告、Audience Networkの4つです。それぞれユーザー層や得られるメリット、活用方法、向いている広告の形式などに違いがあります。この記事では、それらの違いや活用方法を解説しています。

  • Meta広告の配信面の概要
  • Facebookフィードの特徴と活用方法
  • Instagramフィードの特徴と活用方法
  • Instagramストーリーズの特徴と活用方法
  • Audience Networkの特徴と活用方法
  • まとめ
2024年08月30日 2024年11月05日
楓 真瀬莉

Meta広告には様々な配信面が用意されています。それぞれユーザー層や向いている広告の形式などに違いがあります。

これらの違いを理解し、自社の戦略に合わせて最適な選択をすることで広告の効果を最大化することができます。

この記事では、主要な配信面4つに絞り、それぞれの特徴、メリット、活用方法、おすすめの業種やサービスなどを解説しています。

Meta広告の配信面の概要

Meta広告では、FacebookやInstagram、Audience Network、Messengerなどに広告を配信することができます。

また、それぞれの媒体に、フィードやストーリーズ広告、受信箱などユニークな広告フォーマットが用意されており、広告の表示のされ方や主なターゲット層などが異なります。

この記事では、広告を出稿することになった時に使う可能性の高い配信面を4つに絞って解説していきます。

Facebookフィード

一つ目は、Facebookのフィード広告です。

FacebookフィードはFacebookの主要な配信面の1つです。

コンピュータでFacebookのWebサイトにアクセスしているユーザーの場合はデスクトップフィードに、モバイルデバイスでFacebookアプリもしくはブラウザのFacebook Webサイトにアクセスしているユーザーの場合はモバイルフィードに広告が表示されます。

オーガニックコンテンツの間に広告が表示されるため、広告に対する嫌悪感が比較的少ない傾向にあります。視覚的に目立つ広告フォーマットが多くのユーザーにリーチします。

Instagramフィード

次に、Instagramのフィード広告です。

Facebookと同様に、デスクトップ、モバイルアプリ、モバイルウェブで表示されます。

Instagramフィードもオーガニックコンテンツの間に広告が表示されるため、ユーザーは広告に対する嫌悪感を抱きにくい傾向があります。

ビジュアル重視の広告が特に効果的です。

Instagramストーリーズ

次に、Instagramのストーリーズ広告について解説します。

Instagramストーリーズは、24時間で消える短期間のコンテンツです。そのオーガニックのストーリーズコンテンツの間に表示される広告がストーリーズ広告です。

全画面で表示されるため、強い視覚的インパクトを与えることができ、没入感が高いのが特徴です。

Audience Network

Audience Networkは、Metaのパートナーサイトやアプリで広告を表示する配信面です。

Meta社の運営するFacebookやInstagram以外のプラットフォームでも広告を配信できるというのがメリットです。具体的には、スマートニュースやジモティーなどのアプリに広告が表示されます。

表示されるサイトやアプリの配信面に合わせて様々なフォーマットがあります。

Facebookフィードの特徴と活用方法


続いて、各配信面の特徴や活用方法について解説していきます。

まずはFacebookのフィード広告です。

特徴

Facebookフィードは、ユーザーがフィード(タイムライン)をスクロールする際に広告が表示されます。

ユーザーのフィードに表示される他の投稿と同じフォーマットで表示されるため、広告はオーガニックコンテンツに自然になじみます。これにより、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなく広告を届けることができます。

画像広告、動画広告、カルーセル広告、スライドショー広告など、複数のクリエイティブ形式を利用でき、さまざまな広告フォーマットに対応しています。

メリット

幅広いユーザー層にリーチできる点がメリットです。

特に、FacebookはほかのSNSと比較して30代から50代の利用率が高く、その年代をターゲットとした広告はほかのプラットフォームを使用した広告よりも効果の出る可能性が高いです。

また、実名登録をはじめとして実際のデータを登録することが基本となっているので、精度の高いターゲティングが可能となっています。これにより、自社の設定したオーディエンスに対して効果的な広告配信が可能です。

活用方法

Facebookのフィード広告は、製品やサービスの詳細情報を伝えるのに適しています。

長文の説明やリンクを含むことができ、ユーザーを直接ウェブサイトや購入ページに誘導するのに効果的です。

また、正確な情報の登録により実生活に根付いたSNSであるため、イベントの告知やコミュニティ形成にも活用することができます。

おすすめの人

Facebookのユーザー層の傾向から、30~40代をはじめとする層をターゲットとする企業やイベントなどの広告を出したいおすすめです。

また画像だけでなく、文字でも商品やサービスの情報を伝えることができるため、そういった場合にもおすすめです。

Instagramフィードの特徴と活用方法

次にInstagramのフィード広告について解説します。

広告の形式はFacebookのフィード広告とほぼ同じですが、プラットフォームの特徴やユーザー層の違いから特徴や活用方法が変わります。

特徴

Instagramのフィード広告も、Facebookフィード広告と同じようにユーザーがフィード(タイムライン)をスクロールする際に広告が表示されます。

Facebookと違う点としては、若年層、主に18歳から29歳のユーザーが多いという点です。

また、サービスの傾向としてもビジュアル重視のプラットフォームであることがFacebookとの相違点として挙げられ、視覚的に魅力的であったりインパクトの強い広告が効果的です。

メリット

若年層に向けた広告に効果が出やすいというメリットがあります。

また、Instagramをメインとして活動するインフルエンサーも多いため、インフルエンサーと提携して影響力を活用した広告を出すことができたり、高いエンゲージメント率が期待できる点がメリットです。

ユーザーの興味を引きやすく、ブランド認知度を高めるのに効果的です。

活用方法

Instagramの傾向から、ファッション、ライフスタイル、旅行など、ビジュアルが重要な商品やサービスのプロモーションに最適です。

ユーザーはスワイプやタップで素早くコンテンツを消費するため、画像や短い動画を使ったインパクトのあるビジュアルが重要となります。

また、ストーリーテリングを通じてブランドイメージを伝えることができます。

おすすめの人

視覚的に魅力的な商品を持つファッションブランドやライフスタイル企業に特におすすめです。

若年層をターゲットにしたい企業にも向いています。

Instagramストーリーズの特徴と活用方法

次に、Instagramのストーリーズ広告について解説します。

特徴

Instagramストーリーズは、24時間で消える短期間のコンテンツです。そういったオーガニックコンテンツの間に差し込まれる広告がInstagramストーリーズ広告です。広告もオーガニックコンテンツと同じ形式で表示されます。

ストーリーズ広告はモバイルデバイスに適した広告で、モバイルでは全画面に表示されます。
また、ストーリーズは通常15秒以内の短いフォーマットが主流であるため、短時間で強いメッセージを伝えることができます。短時間であることやインタラクティブ機能が豊富に用意されているためユーザーが飽きる可能性が低く、広告の途中離脱率が低いのが特徴です。

メリット

ストーリーズ広告では、全画面表示によりユーザーの視覚的な注意を完全に引くことができ、没入感が高くなるという点がメリットです。この全画面表示により、他のコンテンツに邪魔されることなく、ユーザーの注意を引くことができます。

また、Instagramのユーザー層は若年層が多く、この年代は動画などのビジュアルに特化した訴求で効果が出やすい傾向にあります。そのため、ユーザー層に合わせた適切で効果的な訴求を行うことができるのがInstagramストーリーズ広告のもう一つのメリットです。

活用方法

ストーリーズ広告では、短時間でユーザーにインパクトを与える必要があるので、明確で簡潔なメッセージを含めるのが大前提となります。訴求ポイントを絞り、なるべくシンプルで視覚的に分かりやすい構成にすることでストーリーズ広告のメリットを最大限活用することができます。

また、アンケートスタンプをはじめとするインタラクティブ機能を活用することでエンゲージメントを高めることができます。

おすすめの人

Instagramのストーリーズ広告は、イベントやキャンペーンを短期間で告知したい企業に特におすすめです。インパクトの強い広告を配信するのに向いているため、短期間の広告配信でも高い広告想起率が見込め、イベントやキャンペーンなどへの参加を促すことができます。

ビジュアルの訴求力を最大限生かすことができるため、ファッションやビューティー業界などの視覚的に魅力的な製品を持つブランドに最適です。

また、若年層やデジタルネイティブをターゲットにした広告にも適しています。

Audience Networkの特徴と活用方法

最後に、Audience Networkについて解説します。

特徴

Audience Networkは、Meta社の提携サイトやアプリで広告を表示することができる配信面です。FacebookやInstagram以外のプラットフォームでも広告を配信できます。

FacebookやInstagramを超えて、多数のモバイルアプリやウェブサイトに広告を配信することができるため、Meta社のデータを活用した精度の高いターゲティングを利用しつつ、より多くのオーディエンスにリーチすることが可能です。

また、ネイティブ広告やバナー広告、インタースティシャル広告など様々な広告フォーマットが用意されているため、それぞれのユーザー体験に合わせた広告表示が可能です。

メリット

FacebookやInstagram以外でも、広範なオーディエンスにリーチできるという点が最も大きなメリットです。複数のプラットフォームを通じて、一貫した広告キャンペーンを実施できます。

また、様々な広告フォーマットを活用することで、様々なメリットを享受することができます。特に、FacebookやInstagram広告にはないリワード広告というフォーマットでは、ユーザーに報酬を与えることで広告視聴率を高め、ブランドへのエンゲージメントが強まります。

活用方法

広範なネットワークを活用して、新規顧客の獲得やリマーケティング、リターゲティングを行うのに最適です。

Meta社以外のプラットフォームにも広告を配信することができるため、潜在顧客にリーチすることができ、ブランド認知度の向上にもつながります。

おすすめの人

Audience Networkは、特にモバイルデバイス向けに最適化されているため、モバイルアプリのプロモーションに非常に適しています。

用意されているフォーマットも、モバイルアプリ向けに作られたものが多いため、これらを活用することでモバイルアプリのインストールを促進したり、アプリ自体へのエンゲージメントを高めることが可能です。

まとめ

Meta広告では、様々な配信面が使用できます。

特に使用されている配信面がFacebookのフィード広告、Instagramのフィード広告、Instagramのストーリーズ広告、Audience Networkの4つです。

プラットフォームの特徴や配信面自体の特徴などから、得られるメリット、活用方法、向いている業種やサービスに違いがあります。

それぞれの特徴を理解することで最適な配信面を選択し、広告の効果を最大化させていきましょう。

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