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Yahoo!広告とは
Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANや主要提携パートナーサイトに広告を掲載し、検索ユーザーやコンテンツを見ている方へ効果的にアプローチできる広告です。Yahoo! JAPANに広告を掲載することで、多くの日本のインターネットユーザーにアプローチすることができ、コロナ禍の現在ではニーズが高まっていると言えます。
Yahoo!広告の種類
Yahoo!広告には、Yahoo!検索の検索結果上部にテキスト表示される「検索広告」と、Yahoo!ポータルサイトに動画や画像と合わせてバナー形式で表示される「ディスプレイ広告」があります。どちらも料金は入札形式で決定され、入札価格はキーワードや広告の品質、競合の状況によって変動しますので、緻密な入札戦略が必要です。ここからは、2種のYahoo!広告のメニューの特徴を解説しますので、参考にしてみてください。
検索広告(リスティング広告)
Yahoo!検索広告(リスティング広告)とは、Yahoo! JAPANで検索すると、検索結果ページのオーガニック検索上部にテキスト表示される広告です。以前はスポンサードサーチと呼ばれていましたが、リニューアルで名称変更されました。
特定のキーワードの検索結果画面に広告を掲載するため、自社の商品やサービスに関心の高いユーザーに対してアプローチが可能です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュース、ヤフオク!や提携パートナーサイトなどの媒体に、画像や動画付きで表示される広告です。テンプレート広告やインフィード広告など、テキストと画像、動画などで構成された広告が表示可能で、広告出稿の目的に合わせた幅広い運用が可能です。
ディスプレイ広告には「予約型」と「運用型」の2種類がありますので、それぞれについて解説していきます。
予約型
予約型のディスプレイ広告とは、掲載期間と表示回数を保証する広告商品で、同枠の運用型広告よりも優先的に配信される広告です。認定パートナーである正規代理店を通じて出稿でき、ビューアブルインプレッション(実際にユーザーが閲覧できる状態にあったインプレッション)にのみ課金される仕組みです。
認定資格を持った広告代理店に関してはYahoo!のサイトに一覧で掲載されていますが、詳しいお知らせを要望の場合は問い合わせするといいでしょう。
運用型
運用型のディスプレイ広告とは、広告出稿の目的に合わせた運用が可能な広告メニューです。性別、年代のターゲットに合わせた配信や、興味関心、ライフイベントに合わせた配信など、多彩なターゲッティングを予算設定に合わせて活用することができ、インプレッションシェアを高めることが運用のポイントです。
コンバージョンタグを設定して、効果検証を行いながらPDCAを回して運用することが大切です。
Yahoo!広告とGoogle広告との主な違い6個
Yahoo!広告とGoogle広告どちらもリスティング広告とディスプレイ広告があり、その基本的な仕組みは同じで検索結果や提携先のサイトに表示されます。
ここからは、両者にどのような違いや特徴があるのかを解説しますので、理解して使い分けるようにしましょう。ユーザー層
まず1点目として、利用ユーザー層の違いが挙げられます。Yahoo!広告は40〜60代のPCユーザーの利用率が高く、Google広告は10代など比較的若いスマホユーザーの利用率が高いです。2つの媒体を、自社商品やサービスのターゲット層やキャンペーンの目的に合わせて選択することが大切です。
広告の掲載場所
ディスプレイ広告の掲載場所は、Yahoo!広告とGoogle広告で違いが出る点の1つです。Yahoo!広告では、Yahoo! JAPANの各ページへの配信に加えて、提携パートナーに広告が掲載される場合があります。提携先は大手企業の公式サイトのみで個人サイトには広告配信されないので、信頼性は高いでしょう。
Google広告は、Google Finance、Gmail、Blogger、YouTubeといった Googleウェブサイトを始め、多くのウェブサイトで掲載されます。Googleが提供するサービスに広告が掲載されますので、Googleのコアユーザーに対してアピールできるメリットがあります。
広告表示オプション
広告文とは別に、オプション料金を支払うと電話番号や住所などを表示できる「広告表示オプション」ですが、Yahoo!広告とGoogle広告では仕様が異なります。Yahoo!広告はリンク、電話番号、テキスト、カテゴリ補足の4つですが、Google広告はそれ以外にも住所やメッセージ、レビューなどがありオプション数は豊富です。
広告表示オプションは、検索結果ページでの広告の表示可能性や視認性が高くなり、広告の成果も向上することが期待できます。
ターゲティングの特徴
広告を表示するユーザー像を設定できる「ターゲティング」機能ですが、Yahoo!広告とGoogle広告では特徴に違いがあります。Yahoo!広告は配信地域や日時、時間帯、利用している端末や趣味嗜好などによる設定ができます。Google広告は年齢や性別、子どもの有無、世帯年収などでターゲティングができます。
キャンペーンの目的や、商品やサービスの対象ユーザー層とマッチタイプが合うやり方が可能な媒体を選択することが大事です。
審査日数
広告はそれぞれ入稿規定に則った審査が行われますが、Yahoo! JAPANは3営業日以内、Googleが1営業日以内と審査スピードに差があります。サイズや文字数、最上級表現がないかなどのチェックが行われますが、Yahoo!広告は、提携大手企業サイトへの配信の兼ね合いから申し込みしてから審査にやや日数がかかります。少しでも早く広告を出したい場合にはGoogle広告がおすすめです。
表示可能文字数
表示可能文字数は、Yahoo!広告、Google広告どちらも見出しタイトルが30文字以内、説明文が90文字以内と同じです。以前はYahoo!広告の説明文の表示可能文字数が80文字でしたが、2020年8月にアップデート、90文字に増えましたので、Google広告と同じになりました。レスポンシブ検索広告も可能ですので、様々な広告文をテストして効果が高いコピーを見つけましょう。
Yahoo!広告の始め方5ステップ
検索結果に表示できる「検索広告」や、コンテンツページに表示される「ディスプレイ広告」など、Yahoo!広告はユーザーごとに適したアプローチが可能な媒体です。
ここでは、Yahoo!広告の具体的な始め方、手順や設定方法を5つのステップに分けてわかりやすく解説しますので、参考にしてみてください。Yahoo! JAPANのビジネスアカウントを取得
Yahoo!広告を始めるには、まずYahoo! JAPANの ビジネスアカウントを取得する必要があります。まず、「Yahoo!広告 公式サイト」にアクセスします。「広告のお申し込みはこちらから」ボタンを押し、画面の指示に沿って入力します。その後、電話番号を用いて認証を行い完了です。
専用の広告管理ツールにログイン
ビジネスアカウントを作成した次は、広告管理ツールにIDとパスワードを入力してログインします。ログイン後、管理画面で広告の作成、予算の上限などの設定・編集を行います。広告運用の経験が少ない方には、設定を完了すると自動運用を始められる「らくアド」機能もありますので安心です。
必要情報を入力
次に、銀行口座やクレジットカードなどの必要情報を入力して支払いの設定を行います。使用できるクレジットカードは、VISA・Master Card・JCB・ ダイナース・American Expressの5種類です。支払いは後払いで、自動入金・月定額一括入金・手動入金の3種類から選べます。
請求書払いには基本対応しておらず、領収書・請求書は発行されませんので、月次利用明細を代用しましょう。
キャンペーンの作成と広告審査
最後に、出稿するキーワードや1日の予算を入力、キャンペーンエディターでキーワード設定など実際に配信するキャンペーンの作成を行い完了です。キーワード設定では、検索語句(クエリ)を想定してターゲットの検索意図を理解することが大切です。約3営業日でYahoo!広告の広告審査が行われ、使用できない文字が使われていないかなどのチェックがあります。
広告の掲載開始
Yahoo!広告の広告審査が行われ、審査落ちしなければ広告掲載開始となります。掲載後はいつでも広告の配信停止、再開が可能ですので、常に広告の運用状況を分析して必要に応じて改善することが大切です。
尚、ユーザー追加やアカウント追加もできますが、Yahoo!広告の解約やそれに伴う返金手続きができるのは権限付与されたツール管理者だけですので注意が必要です。
Yahoo!広告の特徴や強みを理解して使ってみよう
Yahoo!広告は、今まさに検索しているユーザーに訴求できる「検索広告」や、画像や動画で商品・サービスを訴求できる「ディスプレイ広告」など、多彩な特徴や強みを持つ広告媒体です。その特徴を把握し、自社の商品やサービスとのマッチングを理解して使えば、効果的なYahoo!広告運用が可能となります。また、出稿後も効果検証から改善までPDCAを回していくことが重要です。