目次
リスティング広告の概要5つ
リスティング広告とは検索連動型広告のことで、Googleやyahoo!などのサーチエンジンで検索した際に、WEB画面上に表示されるテキスト形式の広告のことです。別名SEM(Search Engine Marketing)とも呼ばれ、多くの企業がWEBマーケティングに取り入れています。
ここでは、リスティング広告の特徴を端的に表している概要を5つご紹介しますので、覚えてみてはいかがでしょうかリスティング広告が掲載される媒体は?
リスティング広告が掲載される媒体は、Googleが提供する「Google広告」と、Yahoo!が提供する「Yahoo!広告」の2つです。Google、Yahoo!ともに検索結果ページにテキストで表示されます。また、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、実質的にはどちらも同じ出稿が行なわれます。
リスティング広告が掲載される範囲は?
リスティング広告は世界中のユーザーに配信できるだけでなく、ターゲット設定を行い範囲や地域を選択して掲載することも可能です。地域ターゲティング機能を使用すると、国や国内の特定の場所、特定の地点を中心とする一定の範囲、地域グループなど、選択した地域で広告を掲載できます。
リスティング広告の原稿フォーマットはどんなものか
リスティング広告の原稿フォーマットは、Googleには「拡張テキスト広告」と「レスポンシブ検索広告」、Yahoo!広告には「拡大テキスト広告」「レスポンシブ検索広告」のそれぞれ2種類のフォーマットがあります。いずれもテキスト形式ですが、従来よりもメッセージが増えたり、複数パターンの広告文を用意してより関連性の高いメッセージを表示できたりするようになっています。
リスティング広告の料金体系とは
リスティング広告の料金体系は「クリック課金制」です。広告が表示されるだけでなく、クリックされた時点で初めて課金となりますので、費用対効果が高いのが特長です。
複数の広告主により、検索キーワードに対して1回あたり何円払うかの入札を行い、落札した広告が枠に掲載されます。
リスティング広告が掲載される順位はどうやって決まるのか
Google広告は、オークションごとに参加している全ての広告の「広告ランク」を算定しています。
リスティング広告は、広告ランクが高いほど掲載される順位が上位になる仕組みです。広告ランクは、入札単価や品質スコア、オークションの競争力など様々な要素によって決定します。
入札は広告主が行いますが、品質スコアは広告の推定クリック率などからGoogleが解析、決定します。この品質スコアは Google広告アカウントで確認し、改善運用することができます。
リスティング広告を掲載する5つのメリット
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、検索結果画面に表示する広告です。クリック課金制なので無駄なコストが発生せず、費用対効果が高い広告メニューです。
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、検索結果画面に表示する広告です。クリック課金制なので無駄なコストが発生せず、費用対効果が高い広告メニューです。
ここではリスティング広告のメリットを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。成約に近いターゲットに直接アプローチできる
リスティング広告は、何らかの課題を解決するために検索を行うユーザーに対して、タイムリーかつニーズに合った広告が配信されます。
ニーズが顕在化した成約に近いターゲットに直接アプローチできますので、コンバージョン率が高くなりやすいと言われています。ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか、その意図は何なのかを理解することがコンバージョンアップへの鍵となります。
いつでも広告の配信ができる
リスティング広告は、広告審査を済ませていれば、後はいつでもボタン1つで配信が開始できます。他の広告媒体のように掲載期間や出稿開始日が決まっている訳ではありませんので、タイムリーな配信が可能です。SEOと違い即効性もあり、出稿したその日から成果を上げることも可能です。また、広告内容をタイムリーに変更したり、停止したりすることも可能です。
いつでも広告の改善ができる
いつでも配信の開始・停止できるというメリットは、タイムリーな広告の改善につながります。通常の広告媒体は掲載期間が決まっているケースが多く、仮に効果が少なくても一度出稿したら途中で停止したり内容を変えたりすることはできません。
リスティング広告なら、効果検証を行いタイムリーに広告コピーを変えたり、出稿を停止したりできるため、いつでも広告の改善ができます。
最低1,000円程度から広告を掲載できる
リスティング広告の料金はクリック課金制なので、予算に応じた出稿が可能です。最低金額の設定はありませんが、オペレーション上は1,000円程度から出稿が可能です。従来のマス広告媒体が1回あたり数十万円~の掲載料金が多い中で、リスティング広告は最低出稿額が定められていません。このようにハードルが低いことが多くの企業がリスティング広告を利用する理由の1つと考えられます。
競合や検索状況から予算設定がしやすい
Googleが無料で提供するソフト「キーワード プランナー」を利用すると、キーワードの競合や検索状況を調査できるので、予算設定に役立てることができます。キーワードプランナーを使ってビジネスに関連する新しいキーワードを見つけたり、そのキーワードの検索数の見積もりや、キーワードをターゲティングするための価格を確認したりできます。
リスティング広告を掲載する4つのデメリット
多くの企業が利用しているリスティング広告は、インターネット広告の代表的なメニューの1つです。
多数のメリットがある一方で、他の広告媒体同様、デメリットもあります。ここでは、リスティング広告のデメリットを4つ解説します。
ターゲットに視覚からのアピールができない
リスティング広告は検索結果と連動するため、テキストのみで構成されます。そのため、ターゲットに対して視覚からのアピールができないことがデメリットの1つとして挙げられます。
バナー広告やFacebook広告などは、ユーザーにとって魅力的な画像や動画を使用してクリック率を上げます。
これに対し、リスティング広告は文章だけでの訴求になりますので、視覚効果は低いと言わざるを得ません。広告に慣れたターゲットが無意識に避ける可能性がある
Googleはユーザー価値を重要視するため、リスティング広告が一目で広告だと分かるようにオーガニック検索と差別化しています。
広告に慣れたターゲットの中には、企業からの広告コンテンツを無意識に避けたり、消したりするケースもあります。リスティング広告を非表示にする設定もありますので、一定数の割合で広告削除されていることは覚えておく必要があるでしょう。
他の会社との競争が激しい
リスティング広告はたくさんの企業が利用しており、人気キーワードになると特にライバルも多く、激しい競争が繰り広げられます。オークション形式のためどうしても予算規模の大きい企業ほど有利になりやすく、実際、検索ボリュームの大きいビッグキーワードの広告枠を占めているのは、大企業です。
格安で始められるリスティング広告ですが、効果を出すためにはある程度の費用とノウハウが必要になります。
広告費や人件費がかかる
リスティング広告は競合が多くなれば費用も比例して増えます。また、配信後も広告を運用するための人件費が必要です。
少額から始められ、配信後も運用可能なことがメリットのリスティング広告ですが、裏を返すと、競合よりも高い単価や、運用のための人件費といったコストが必要になるということです。
コストと効果のバランスを考えて、社内で行うのか代理店などに外注するのかといった方法を考えることが大切です。
リスティング広告を出稿する方法5つの手順
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面に表示できる広告です。SEO実施よりも即効性があり、マス広告と比較して費用対効果が高めのため、インターネット広告を始めるならリスティング広告がおすすめです。
ここからは、実際にリスティング広告を出稿する際の5つの手順を解説しています。広告の掲載先を決める
リスティング広告を始めるにあたって最初にすることは、広告の掲載先を決めることです。主な掲載先は、「Google」と「Yahoo!」です。それぞれにターゲティングの設定や配信先に特徴がありますので、ニーズに合った掲載先を選ぶ、もしくは両方とも運用するかを考えます。
広告アカウントを作る
掲載先が決定したら、次に「広告アカウント」を作ります。この後にキャンペーン、広告グループ、広告、キーワードの順で階層構造を作っていきますので、アカウントはその大元となります。
Google広告の場合、すでにGmailなどのサービスを利用していればメールアドレスとパスワードのみでアカウントの開設ができます。利用していない場合は、スマートアシストキャンペーンを利用してGoogleで広告を掲載できます。
Yahoo!広告の場合、Yahoo!ビジネスIDを作成し、そのIDでYahooプロモーション広告の広告管理ツールからアカウントを開設できます。
キャンペーンを作る
1日の予算、配信地域、配信デバイス、配信スケジュールを設定してキャンペーンを作ります。キャンペーンはアカウントの中で一番上の階層で、複数の広告グループのまとまりです。多くの場合、商品やサービス、ターゲティングによってキャンペーンをまとめます。
広告グループを作る
広告グループは、キーワード・広告をカテゴリー別にまとめたものです。キャンペーンの下の階層に複数の広告グループを登録することができ、商品やサービス、ターゲティングによってカテゴライズします。設定項目は、広告グループ名と広告グループ単位の入札単価(上限クリック単価)です。
配信する広告を作る
配信する広告は、商品やサービスをアピールするコピーの「見出し」15文字と、「説明文」45文字で作られます。広告で設定するのは、キーワードとユーザーのニーズに合わせたリンク先のウェブサイトURLです。広告文は、キーワードとして設定したワードを含めると効果的でしょう。入稿規定で文字数制限がありますので、端的にユーザーにアピールすることが大切です。
効果的なリスティング広告を作る4つのコツ
リスティング広告は、顕在層に的を絞ってアプローチできる費用対効果の高い広告です。その分ライバルも多い市場ですが、上手く運用できれば高い効果が期待できます。
ここでは、効果的なリスティング広告を作る際の4つのコツをご紹介します。オリジナルのキーワードを見つける
効果的なリスティング広告を作るコツは、オリジナルのキーワードを見つけることです。
キーワード(KW)選定では、自社の商品やサービスの訴求と同時に、ユーザーの興味関心とライバルの出稿キーワードの分析が重要です。その上で、複数のキーワードを組み合わせた、より細かい検索ニーズが反映されたオリジナルキーワードを狙えれば、ローコストで高い効果が期待できます。
ターゲットの目に留まる広告文を作る
効果的なリスティング広告には、ターゲットの目に留まる広告文を作ることが不可欠です。
オーガニック検索とライバルのリスティング広告がターゲットの画面に表示されている中で、自社の広告がクリックされるかどうかは、広告文のクリエイティブにかかっています。
効果的な広告文作るためには、「キーワードを文章に盛り込む」「競合の広告分析」「インセンティブ」などが重要です。常に分析して素早く改善する
配信の開始・停止が自由にできることを利用して、常に分析・改善のPDCAを回すことは、リスティング広告の効果的な運用に欠かせません。まず、キーワードごとのクリック単価やコンバージョン率、広告表示回数などを確認し、課題を洗い出します。その上で改善策を立案し、実行・分析を繰り返すことで、広告の効果は高まります。
検索キーワードに隠された本当の意図を読み取る
効果的なリスティング広告を作るためには、検索キーワードに隠された本当の意図を読み取ることが重要です。
キーワードだけでなく、実際にユーザーが使用した単語や単語の組み合わせ「検索クエリ」を理解して、「検索ユーザーはなぜこの検索をしているのか?」という検索の本当の意図を読み取りましょう。検索意図を読み取ることができれば、競合の少ないキーワード設定や、効果的な広告文を作ることが可能になります。
ターゲットを理解してリスティング広告を成功させよう
マーケティングとは「顧客の心の中に入り込むこと」と言われます。
WEBマーケティング、特にリスティング広告においては、検索連動という特性上ターゲットを理解することが重要です。ターゲットの悩みや欲求を理解し、ターゲット目線でリスティング広告を運用することがリスティング広告成功の秘訣と言えます。
リスティング広告のノウハウや最新のトレンドを教える講座やスクールもあり、リスティング広告の運用に活かせるWEB解析士の資格もあります。興味がある方は調べてみるとよいでしょう。