<講師プロフィール>
松川尭史(まつかわ・たかし)
大学卒業後に入社したWeb広告代理店では、リスティング広告、ディスプレイ広告(いずれもGoogle/Yahoo!)、Facebook広告の運用に従事。Chatwork株式会社に転職し、Webマーケティング、オンラインセミナーに関する業務を担当。デジプロでは東京校を中心に講義を担当。趣味はヴァイオリン。オーケストラメンバーとしても活動中。
目次
受講生の進捗に合わせた講義
–デジプロの講師を始めたきっかけを教えてください。
転職活動中に、デジプロの運営会社である株式会社HagakureのWebマーケター募集を見て応募したのがきっかけでした。代表の奥さんから、デジプロの講師をやってみませんかと声をかけていただきました。
–講師から見てデジプロの魅力はどんなところにあると思いますか?
1対1のコミュニケーションがとれることですね。受講生によって基礎知識、学習意欲は違います。それぞれにあった講義を提供できるところがデジプロの強みではないでしょうか。
また、講師が現役のWebマーケターだからこそできる、経験や事例に基づいたリアルな話を織り交ぜた講義も魅力だと思います。
–松川さんはどのようにしてデジタルマーケティングを学ばれたのですか?
大学卒業後に入社した会社で、3カ月の研修を受けました。最初は、聞きなれない用語を覚えるだけでも大変でしたし、数字の扱いが苦手だったこともあり苦労しました。
実践に紐付く解説
–松川さんも苦労されたのですね! 未経験の方も多いデジプロの講義で工夫していることはありますか?
デジタルマーケティングは用語や概念が難しいので、具体的なイメージを持ってもらえるような講義を心がけています。
現場で知識を生かすには、理論的に聞いた話を実践に変えていく力が必要です。その過程ができるだけスムーズになるように、現場の経験と紐づけながら解説するようにしています。
また、Web広告は、どんなケースにも当てはまるやり方はありません。
クライアントに適した広告をカスタマイズしていかないと成果は出ないため、施策を改善し、最適化していけるような考え方を講義ではお伝えするようにしています。
–知識と実践がどう繋がるかのイメージができると、理解も進みそうですね。デジプロはどんな人におすすめですか?
デジタルマーケティングに興味はあるけれど、まだ一歩が出ない人。社内で急に広告運用の担当にならざるを得なくて困っている人には、デジプロのサービスがあっていると思います。
これまでにも、全く経験がなく広告運用を任された方が、デジプロで基礎知識を学びながら問題なく運用されていました。
実践で困ったことがあれば講師に質問できるのは、とても心強いのではないでしょうか。
知識と情報以外で大切なこと
–最初は苦労していたデジタルマーケティングを、どんなときにおもしろいと思われたのですか?
提案した施策で売上が上がってクライアントに喜んでいただるようになったころ、デジタルマーケティングのおもしろさを感じるようになりました。
広告は企業の売上に直結する部門。広告が失敗すれば売上は下がります。だからこそプレッシャーも大きい。ですが、広告が上手くいって成果をしっかりと実感できることに、大きなやりがいを感じます
–知識や情報はどのようにアップデートされていますか?
本業の方で、Google社やFacebook社の担当と話せる環境を生かして情報を得ています。
代理店の記事読んだり、TwitterでWeb広告に関する情報を詳しく発信しているアカウントをフォローしたりもしています。
新機能の把握や情報のアップデートへの対応が遅れると他社に負けてしまうので、欠かすことはできません。
–知識や情報のアップデート以外で、Webマーケターとして大事にしていることはありますか?
クライアントが目指す売上げ目標だけでなく、広告で伝えたいビジョンや世界観を共有することを大切にしています。どのような広告を届けたら、ユーザーに喜んで商品を買ってもらえるのかを考えながら施策を提案することも大事だと思っています。
–これまでの講義で印象に残っていることはありますか?
初めて担当した受講生が、卒業されるときに送ってくださったメッセージを思いだします。わかりやすく丁寧な講義を意識していましたが、ちゃんと伝わっていたんだと分かって、より自信が持てました。
AIで効率化されたとき、マーケターがやるべきこと
–講師としてこれからの目標はありますか?
Web広告に困っている人、悩んでいる人に、知識とスキルの提供をしていきたいと思います。
講師として教えることで私自身の大きな学びにもなっています。
講師になる前も知識を蓄えていたつもりでしたが、デジプロのテキスト内容のレベルは高く、学び直したこともたくさんあります。知識がより深くなっていると実感します。
これからももっといい講義が出来るよう、工夫していきたいです。
–受講生からの、講師の姿勢に刺激を受けているという声もうなずけます。これからのデジタルマーケティングをどのように見据えていますか?
Web広告は、ベンチャーや最先端の企業が駆使するものというイメージがありました。
しかし、売上を挙げるために、Web広告はどの企業にもかかせない存在になってきています。
より多くのことがインターネットに移行してくる状況で、ますます需要が高まっていくでしょう。
–自動化が進む分野ですが、マーケターとしてこれからどのように携わっていきたいと考えていますか?
2017年頃はWeb広告に関する作業のほとんどが人力でした。今ではAIの進化で効率化も進み、広告運用者がやるべき仕事は減ってきています。
私たちマーケターは、AIがより効果的に動くために改善し、コントロールしていく立場として、知識や経験が求められるのではないでしょうか。
変化する環境の中で、いかに自分自身をアップデートしていくのか考えていきたいです。