デジプロ実務研修~業務フローや身に付くスキルを大公開~

デジプロ実務研修

Webマーケティングスクール『デジプロ』は、2019年のサービス開始以降、Webマーケティングの基礎知識と、Google広告やYahoo!広告の入稿画面の操作も学べる実践的なカリキュラムを提供しています。

2020年10月には有料職業紹介免許を取得し、Webマーケターや広告運用者を目指す方のための求人紹介も行うスクールへと進化しました。さらに2021年7月には、Webマーケティング系エージェント最大手の株式会社マスメディアンと業務提携し、より質の高い転職支援サービスを提供できるようになりました。

受講生の皆様からの期待はもちろん、転職先企業様から頂いている「デジプロ受講生は未経験でも即戦力として期待できる」などの声に高いレベルで応え続けられるよう、カリキュラムもアップデートを続けています。

その一貫として、デジプロの基本カリキュラムが拡充され「実務研修」の提供をスタートしました。

実際のクライアント案件について、広告予算を使ったリスティング広告のプランニング・運用、レポート作成、クライアント報告までを研修内で行う非常に実践的なカリキュラムになっており、広告運用に関する一連の流れを知ることができます。未経験からWeb広告業界への転職を目指す方にとっては、「実績」としてのアピールにもなります。

以下、デジプロの実務研修の代表的な流れを紹介させていただきます。

※受講生の状況に応じて、本記事で紹介する以外の研修内容を提案する場合もあります。

【研修内容】

研修期間は6週間となります。毎週1回60分のMTGと課題を、4名〜5名のチーム体制で取り組んでいきます。

<個人>

ペルソナ作成/リスティング広告の運用プランニング作成/入稿作業/運用成果の分析/運用改善案の提案/レポート作成/運用報告レポート作成

<代表者/クライアント窓口>

クライアントへの運用プランニングの報告/週次レポート報告/最終運用報告

<チーム>

ペルソナ作成/リスティング広告の運用プランニング決定/週次結果の分析/運用改善案の決定、修正作業/運用報告レポート作成

<講師の役割>

受講生が自分たちで考えながら、クライアントの広告を実際に運用していくことが目的の研修となるので、講師はサポーター役。受講生が安心して広告運用ができるようにしっかり伴走します。

実務研修の特徴は、チーム体制で取り組むこと。実際Webマーケターはチームとして仕事を進めることが多く、社内の調整やクライアントとの折衝なども対応します。研修もチームで取り組むことによって、自分の意見を整理して伝える力や他者の意見を聞く力など、Webマーケティング以外のスキルの成長機会につなげていただきます。

【実務研修のPoint】

  • 実際のクライアントの案件を担当することで、実務経験が積める
  • 提案から運用、改善、報告まで、Webマーケティング流れを一気通貫で経験できる
  • プロのWebマーケターがサポーターとして案件を撤退サポートしてくれる
  • PDCAサイクルに基づく実践により、運用スキルがアップする

【カリキュラム紹介】

▼1週目

クライアントのヒアリング内容に基づきペルソナ&プランニング作成

①MTG(60分)

新規クライアントのヒアリング内容を確認し、まずは個人でペルソナ作成をします。

そしてメンバーそれぞれが考えたペルソナの発表を終えたら、プランニングシートの作成にとりかかります。

※研修ではSTP分析などは行いません。

※リスティング広告の配信はチームで1キャンペーンのみ。プランニングシートもチームで1つの作成となります。

※MTG時間内でプランニングシートの作成が終わらない場合は、課題として2回目のMTGまでに完成させます。

<代表者/クライアント窓口>

チーム内で一人、クライアント窓口の担当を決めます。担当者は、運用方針の報告、週次報告、問い合わせ対応などを行います。報告内容、メール文などは講師に相談しながら作成できるので失敗を恐れず実務に取り組むことができます。クライアントと直接やりとりを進める貴重な機会となります。

▼2週目

プランニング内容を精査し、運用方針を決定。運用の準備を行う

①MTG(60分)

チームで作成したプランニングシートを見ながら、クライアントに確認が必要な項目を洗い出します。

実際の広告運用の現場においても、プランニング方針や改善策をチームで話し合いながら決定することが多いため、より実際の仕事の流れに近い雰囲気を体験できます。

方針が決定したら、タグの設定など運用準備を行います。

運用準備の知識自体は基礎講座でも学んでいますが、実際の運用においては特に「計測設定」の作業が重要になります。問い合わせページ入力後に、サンクスページは出るのか出ないのか、サイトが遷移するのか等々。正しく設定したつもりでもチェック漏れが起こりやすい箇所について、講師が細かく解説していきます。

②2週目の課題

・クライアント窓口担当者を中心に、クライアントから運用方針の了承を得る

・Google広告の管理画面から、自分の担当分のキーワードをアップロードし、コンバージョンタグの設定を行う

<受講生の声> 積極的に取り組んだ分だけ、経験値は増やせる

受講生「A」さん

「クライアント窓口担当を誰かやってみませんか?」と講師から投げかけがあり、立候補しました。クライアントへの報告、問い合わせへの回答など簡単な対応ではありましたが、実務に近い経験をすることができました。実際にクライアント対応を経験していることは、面接でもアピールポイントになり、面接官に興味を持っていただけました。

実務研修の価値の一つに、実際のクライアント対応の経験ができることがあります。クライアントへのヒアリング内容を整理し、運用のプランの意図をどう伝えるかを考えたり、さらにメールでの聞き方を考えるといった経験は今後に大いに役立ちます。

また、広告配信の準備の際に改めて伝えているのは、「自分たちが考えるWeb広告を見ている人を忘れないようにする」こと。ペルソナ作成の時間を設けているのも、見ている人・届ける人がいることを、常に意識するようになってほしいからです。

講師

▼3週目

広告費を投下して実際の運用を開始

デイリーでクライアントへ数値を報告

①MTG(60分)

2週目の課題で各自が行った設定の最終確認を、講師と一緒に行います。

例えばタグの設定であれば、「申し込みしたらCVが1件と計測できている状態が作れているか」等の確認は欠かせません。基礎講座では伝えきれていないタグ設定の確認方法についても、テストCVのやり方と共にお伝えします。

準備が完了次第、広告配信を開始します。

※入稿作業の進捗によって、配信のタイミングは前後します。

広告配信までの準備は、「知識として理解していたよりもやることが多いと感じた」という感想をよく聞きます。手を動かすことで得られる感覚こそが、知識を定着させる絶好の機会となります。

②3週目の課題

・デイリーレポートをチェックし分析を行う

・配信における課題があれば、Slackでチームに提案。対応ができるようであれば随時改善を行う

▼4週目

運用結果を分析し、最適化

修正点はクライアントへ報告

①MTG(60分)

1週間の運用結果を分析し、修正が必要と思われる場合は修正方針を策定します。

「インプレッションは多いけどクリック数が少ないよね」「この検索結果に表示されているのは正しいのか」といった具体的な話し合いも始まります。

ただし分析のやり方やポイントを誤ってしまっては、課題の改善にはつながりません。チームの話し合いの中でズレが生じているような場合は、講師がフォローします。

②4週目の課題

・デイリーレポートをチェックし分析を行う

・配信における課題があれば、Slackでチームに提案。対応ができるようであれば随時改善を行う

<受講生の声> 他者の視点を学ぶ

受講生「A」さん

他のメンバーの分析の仕方や、施策の考え方について知ることができるのも学びになります。自分にはない視点を知ることで、一人では思いつけない施策のアイデアが浮かぶこともありました。チームで取り組む価値を体験することができました。

▼5週目

引き続き運用結果を分析し、最適化

修正点はクライアントへ報告

①MTG(60分)

4週目に実施した改善策の効果を確認します。

状況を検証し、広告配信を停止するか、継続するかを決定します。

配信を継続する場合は、修正点を含めた今後の運用の修正方針を決定します。

②5週目の課題

・デイリーレポートをチェックし分析を行う

・配信における課題があれば、Slackでチームに提案。対応ができるようであれば随時改善を行う

▼6週目(最終週)

運用結果に基づき、提出レポートを作成

クライアントへ運用結果を報告

①MTG(60分)

最後のMTGでは、運用結果の振り返りを行います。振り返り方法、そしてクライアントへ提出するレポートの作成方法を講師が説明し、担当の振り分けを行います。クライアントに提出するレポートの作成が完了したら、研修は終了です。

※最終講義終了後に別途最終報告会を実施します。オンラインでの報告会、またはメールによる報告を行います。

なお、実務研修で運用する広告には、短期間では結果が出にくい案件も含まれます。結果そのものよりも、広告運用を実務として経験した機会を、転職やスキルアップなど個人の目標に活かしていくことが大切です。

②6週目の課題

提出レポート作成(講義中に完成しなかった場合のみ)

<受講生の声> 講義で学んだ知識をアウトプットできた

受講生「A」さん

学びをアウトプットすることで理解を深めることができました。仕事の一連の流れを研修を通して覚えることができたのもよかったです。

<受講生の声> 予算をもらって運用する緊張感

受講生「B」さん

運用が始まってなかなか結果を出せず、クライアントに申し訳ない気持ちになりました。少しずつ改善できたのですが、予算をもらって運用する責任と緊張感は、基礎講座では得られない体験でした。

<受講生の声> 体験したからこそ面接で話せることがある

受講生「C」さん

実務研修を経て「Yahoo!広告はインプットまでですが、リスティング広告は実際に広告費を使って運用していて、提案や分析まで経験があります」と、具体的な説明ができるようになり、より自信を持って面接にのぞめるようになりました。

<講師の声>

広告運用に必要な勘所を抑えながら研修を進めていますが、場合によっては成果が出づらい案件を運用してもらうこともあります。
Web広告は、あらゆる業種や広告主で全て同様の成果が出るものではありません。そうした知見も伝えながら、広告運用の一連の流れとクライアント対応を同時に体験する機会として、研修を活用してもらいたいと考えています。

また、複数人で運用を担当することも特徴の1つです。他者と連携する重要性を知ることができるのも、実務研修ならではの価値と言えるでしょう。
チーム内で役割を分担するため、一人ひとりが関われる分量は多くはありませんが、自分の得意な部分で積極的に参加してもらいながら、スキルを伸ばしてもらえたら嬉しいです。

基礎講座で学んだことを実践できる場であり、実践だからこそ起こるイレギュラーな状況にも対応できる力を少しでも身につける機会として、実務研修をぜひ活用してもらいたいと考えています。

講師

実務研修のよくある質問と回答

Q. どのような案件を運用できますか? 

テナントを有する学習塾業界をご担当いただく予定です。

Q. チームでの運用とのことですが、実際に自分で入稿・配信はできますか?

個人で運用方針を策定し、週1回の講義(運用MTG)にてチーム方針を決定します。そこで決定した方針に基づき、個人で「入稿」をしていただきますが、 実際に「配信」するのはチームで1キャンペーンのみとなります。

Q.週1回の講義(運用MTG)以外に、作業時間などは発生しますか? 

週1~2時間程度の作業が発生する想定です。

クライアントのサービスに対するプランニングのための予習復習、 3週目に入稿が始まって以降はレポートの分析及び運用調整など、MTG以外での作業時間の発生が見込まれます。

Q.「実務研修」受講前に、デジプロの基礎講座の復習はできますか?

初回講義2週間前より、デジプロのマイページにて「デジプロ動画」がご覧いただけます。ぜひ復習したうえで実務研修を受講してください。

Q.運用した結果は転職時や副業時にポートフォリオとして利用ができますか? 

利用可能です。運用のプランニング、結果含め、ポートフォリオとしてご利用いただけます。

Q.参加条件はありますか?

・「実務研修」の初回講義までに、「デジプロ基礎講座」の受講を完了していること

・週1回の講義(運用MTG)に参加が可能なこと