未経験からマーケティング職に転職した後に壁となるのは、知らないことが次々と出てくること。「データの見方がわからない」「専門用語が理解できない」など、ひとつクリアしたらまた別の悩みが出てくるものです。
まさに未経験からマーケターへ転職した経験をもつAさんに、入社後にどのような勉強をしていたのか、知識を身に着けるためにどのような本を読んだのかを伺いました。
目次
マーケティング初心者の独学勉強法
転職したてのAさんはほとんどマーケティングの知識はなく、エクセルの操作方法もわからない状態でした。転職先はベンチャー気質でていねいに教える余裕がある状態ではなかったため、ひとりでスキルアップできる方法で勉強していたそうです。
一つ目は、概要とルールを知ること。
そのためにしたのは、本を読むこと。彼女の勉強法は、本の読み方と活用の仕方に工夫がありました。
①マーケティング関連の本を5〜6冊読む。
②それぞれの本に共通していることを、マーケティングの重要ポイントとして把握する。
③業務をしながら本で学んだ定石を試す。
④もしうまくいかなかったら仮説を立てて再検証。
以上の流れで概要とルールを押さえていったそうです。
二つ目は、スキルを習得すること。
真似をする、手を動かすなどで習得したとのこと。例えばGAのレポート作成では他の人が作ったレポートをコピーして、自分でアレンジしていました。エクセルでダッシュボードを作成するときは、前任者の作成ファイルを見に行って仕組みの理解に務めていたそうです。
彼女が具体的にどのような悩みに直面し、どの本を読んでいたのかを以下で紹介します。
未経験からマーケティング職への転職を考えているときに
『マーケティングの仕事と年収のリアル』
転職する前にマーケティング業界のことや働き方を具体的に知っておきたい、と考えている人にオススメの本。マーケティングの仕事の種類や範囲、事業会社とマーケティング支援会社の違い、マーケターとしてどのような成長ができるかなどについて解説している本です。外側からはわからない、マーケターの働き方やキャリアパスを詳細に知ることができます。
マーケティング施策を考えるときに
『考具』
マーケティング施策を考えるとき、面白いアイデアが出てこないと悩む人にオススメの本。アイデア出しには地頭の良さが重要なのではと思われることもありますが、著者は発想力は後天的に身に着けられるものといいます。アイデアが出てこないのは、考えるための道具が足りないから。この本では、アイデア出しのインストラクターのように、ノウハウを真似しやすい方法で教えてくれています。
論理的思考と構成力を身に着けるために
『IAシンキング』
ウェブディレクター・ウェブ担当者としてIA(情報アーキテクチャ)の知識不足を感じている人にオススメ。IAはサイト上でユーザーが迷子にならないように情報をわかりやすく伝え、探しやすくする技術のこと。正解のない範囲の知識ですが、基礎知識の解説やケーススタディを通して学んでいくことができます。サイトの構成力や論理的思考力を身につけ、実践で役立てることができるはずです。
定量的なデータ分析方法を知るために
『定量分析の教科書』
定量的なデータを分析し、問題点を見つけ今後に活かすための方法を知りたい人にオススメ。知識がないと貴重なデータも何を示しているか読み取れないもの。そんな前提知識なしの状態でも、この本では事例をもとに具体的に説明されているため理解しやすいです。定量分析を論理思考力や仮説思考、プレゼンテーション能力へどのように活用できるかも解説されています。
経営的な目線を身に着けたいときに
『MBAのマーケティング』
状況を広く捉え先を見通す力は、マーケティングにおいて重要です。経営的な目線を持つ必要性を感じたときに読んでみることをオススメします。また、初心者であってもわかりやすい言葉を扱っており、ケーススタディを加えて解説してあるため理解は難しくないです。一度読んでから、数年後実務を積んだ後に読むと面白いポイントが変わってくる本のひとつだそうです。
基本は独学でスキルアップをしてきたAさんですが、「ウェブ広告のスキルを本だけで学ぶのは難しい」との話もありました。その理由は、本を読んだだけでは適切な広告が打てるようになっているのか、効果測定ができないから。
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