※Facebook広告は社名の変更により、現在Meta広告と呼ばれています。
ここでは、馴染みのあるFacebook広告で紹介していますが、現在は広告プロダクトの名称が変わっている点にご注意ください。
Facebook広告は、ターゲティング精度が高く、費用対効果の高いマーケティング手法として多くの企業に活用されています。
しかし、「どこから始めればいいのかわからない」「設定が複雑そう」と感じている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、初心者の方でも迷わずに設定できるように、画像付きでFacebook広告のやり方をわかりやすく解説します。
広告アカウントの作成から、ターゲット設定、クリエイティブの作成、効果測定まで、基本的な流れをステップごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
Facebook広告とは?
Facebook広告とは、Meta(旧Facebook)社が提供する広告プラットフォームであり、FacebookやInstagram、Messenger、Audience Network(提携サイトやアプリ)を通じてユーザーに広告を配信できる仕組みです。

プラットフォームの最大の特徴は、精度の高いターゲティングにあります。
Facebook広告は、世界中の何十億人ものユーザーの行動データを蓄積し、強力なアルゴリズムで分析することで、関心や行動パターンにもとづいた広告配信を実現します。
そのため、自社の商品やサービスに関心を持つ可能性の高いユーザーに的確にアプローチできるだけでなく、まだ自社を認知していない潜在顧客にもリーチすることが可能です。
Facebook広告には、大きく分けて「投稿宣伝」と「Facebook広告」の2種類があります。
投稿宣伝(ブースト投稿)
投稿宣伝(ブースト投稿)とは、Facebookページに投稿したコンテンツを、そのまま広告として配信できる機能です。
Facebookの通常の投稿は、フォロワーの一部にしか表示されません。
これはFacebookのアルゴリズムが「ユーザーにとって関心の高い投稿」を優先的に表示する仕組みになっているためです。
しかし、ブースト投稿を活用すれば、ターゲット(年齢、性別、地域、興味・関心など)を指定し、フォロワー以外の潜在顧客にも投稿を届けられます。
【ブースト投稿の特徴】
- 手軽に広告運用ができる
- エンゲージメント(いいね・コメント・シェア)を増やせる
- ターゲット設定が簡単
【ブースト投稿が適しているケース】
- ブランドの認知度を向上させたい場合
- イベントやキャンペーンの告知を広めたい場合
- 投稿のリーチ(閲覧数)を増やしたい場合
たとえば、新商品の発表投稿をブーストすれば、商品に興味を持ちそうなユーザーに広告を配信できます。
その結果、通常の投稿よりも多くの人にリーチし、関心の高いユーザーからの「いいね」やコメントが増え、さらに投稿の拡散力が高まる可能性があります。
Facebook広告(広告マネージャ経由)
Facebook広告マネージャを活用すると、細かいターゲティング設定や広告フォーマットの選択、詳細なデータ分析をし、より戦略的な広告運用ができます。
特に、コンバージョンの最適化やA/Bテストを活用した広告効果の改善がしやすい点が大きな強みです。
【Facebook広告マネージャの特徴】
- 広告の目的を細かく設定できる
- 画像、動画、カルーセルなど複数の広告フォーマットが使える
- 詳細なターゲティングが可能
- クリック率やコンバージョン率、ROI(投資対効果)をリアルタイムで測定できる
【Facebook広告が適しているケース】
- ターゲットを詳細に設定し、広告の精度を高めたい場合
- コンバージョン(購入、申し込み、問い合わせ)を増やしたい場合
- A/Bテストを活用し、広告の効果を最大化したい場合
たとえば、「過去30日以内に自社ECサイトを訪問したが購入しなかったユーザー」に対して、カートに入れた商品を再訴求するリターゲティング広告を配信できます。
購入を迷っているユーザーに適切なタイミングでアプローチし、コンバージョン率を向上させられるでしょう。
Facebook広告を出稿するメリット
ほかのWeb広告と比較しても、Facebook広告は詳細なターゲティング機能や豊富な広告フォーマットを備えており、さまざまなマーケティング目的に対応できます。
ここでは、Facebook広告を出稿する主なメリットについて詳しく解説します。
世界最大級のユーザー数にリーチできる
Facebookは、2023年時点で月間アクティブユーザー数が30億人以上を誇る世界最大級のSNSです。
日本国内でも約2,600万人のアクティブユーザーが利用しており、多くのターゲット層にリーチできるプラットフォームとなっています。
近年、日本ではほかのSNSに比べて成長が鈍化しているものの、特に東南アジアや南米、欧米の市場では依然として多くのユーザーが日常的に利用しています。
そのため、海外市場をターゲットとした広告施策を展開する際には、非常に有効なプラットフォームの一つです。
また、FacebookはMeta社が運営しているため、InstagramやMessengerとも連携しており、Facebook広告を配信するだけで、これらのプラットフォームにも同時に広告を掲載することが可能です。
【Facebook広告の主な配信箇所】
- Facebookフィード
- Facebookストーリーズ
- Facebookマーケットプレイス
- Instagramフィード
- Instagramストーリーズ
- Messenger
- Audience Network
このように、複数のプラットフォームへ広告を一括配信できるため、ターゲットユーザーがどのデバイスやSNSを利用していても、効果的に広告を届けられます。
Instagramとの同時配信により、若年層からビジネスパーソンまで幅広いユーザーにアプローチできる点も大きなメリットです。
参考:Facebookのデイリーアクティブユーザー数は21億1000万人、月間アクティブユーザー数は30億7000万人に|ITmedia
高度なターゲティング機能を活用できる
Facebookは、月間30億人以上のユーザーの年齢、性別、居住地、職業、興味・関心、オンラインでの行動データなど、膨大なデータを保有しています。
これらのデータをもとに、Facebookのアルゴリズムがユーザーの特性や行動パターンを分析し、広告を最適なターゲットに届けることが可能です。
そのため、自社の商品やサービスに関心の高いユーザーにピンポイントで広告を配信できるだけでなく、まだ自社を認識していない潜在顧客にもアプローチできます。
このターゲティング精度の高さは、広告の無駄な配信を減らし、費用対効果の向上にもつながります。

【ターゲティングで設定できる主な項目】
- デモグラフィック情報(年齢、性別、職業、学歴、婚姻状況など)
- 地域情報(特定の都市や半径◯km内など)
- 興味・関心(スポーツ、ファッション、健康、ビジネス、ゲームなど)
- 行動データ(オンライン購入履歴、アプリの利用履歴、旅行頻度など)
- カスタムオーディエンス(自社サイト訪問者、メルマガ登録者、アプリユーザーなど)
- 類似オーディエンス(既存顧客と類似した属性の新規ユーザー)
たとえば、30代女性向けの化粧品を販売する企業が広告を出稿する場合、以下のようなターゲティング設定が可能です。
- 地域:東京都・大阪府などの大都市圏
- 年齢・性別:30〜40代の女性
- 興味・関心:美容、スキンケア、オーガニックコスメ、ヘアケア
- 行動:過去に化粧品をオンラインで購入した履歴があるユーザー
さらに、自社のWebサイトで商品ページを閲覧したものの購入に至らなかったユーザーに対して、カスタムオーディエンスを活用したリターゲティング広告を配信すれば、効果的に購買意欲を高められます。
効果測定が容易で、広告の最適化がしやすい
Facebook広告は、広告マネージャを通じてリアルタイムで広告の成果を測定できるため、データをもとに迅速に改善を行い、最適な広告運用が可能です。
クリック数、インプレッション数、コンバージョン率などの指標を細かく分析しながら、ターゲティングや広告クリエイティブの調整を行うことで、費用対効果の高い広告運用が実現できます。
【測定できる主な指標】
- インプレッション数(広告が表示された回数)
- クリック率(CTR)(広告がクリックされた割合)
- コンバージョン数(購入や申し込みに至った回数)
- エンゲージメント数(「いいね!」やシェア、コメントの数)
- 動画再生回数(動画広告が何回再生されたか)
また、A/Bテストを活用すれば、異なる広告クリエイティブやターゲティング設定を試し、どの組み合わせが最も効果的かを検証することも可能です。
低予算から始められ、コストパフォーマンスが高い
Facebook広告は、1日あたり数百円の予算から広告を出稿できます。
大企業だけでなく、中小企業や個人事業主でも手軽に広告運用を始められるでしょう。
Facebook広告の料金は、入札方式で決まります。
つまり、広告主が設定した予算やターゲティングの競争状況によって変動します。

【Facebook広告の主な課金方式】
- CPC(クリック課金型):広告がクリックされた際に費用が発生
- CPM(インプレッション課金型):広告が1,000回表示されるごとに費用が発生
- CPA(成果報酬型):特定のコンバージョン(購入や登録)が発生した際に費用が発生
たとえば、「1クリックあたり50円」「1,000回表示あたり300円」のように設定し、目標に応じて最適な課金方法を選択できます。
>>Meta広告の費用の基本┃課金方式や最適化ポイントを解説
モバイルユーザーに最適化されている
Facebookのユーザーの大半はモバイルデバイス(スマートフォンやタブレット)を使用しており、Facebook広告もモバイル向けに最適化されています。

縦型動画広告やストーリーズ広告など、スマートフォンでの視認性を高めるフォーマットが充実している点が特徴です。
たとえば、縦型のストーリーズ広告はスマートフォンの全画面を活用するため、ユーザーの注意を引きやすく、高いエンゲージメントが期待できます。
Facebook広告のやり方をステップ形式で解説
Facebook広告は、広告マネージャを利用することで、詳細なターゲティング設定や広告フォーマットの選択が可能です。
初心者でも順を追って設定すれば、スムーズに広告を出稿できます。
ここでは、Facebook広告を配信するための具体的な手順をステップ形式で解説します。
STEP1: アカウントの作成
まずはGoogleで「Meta広告」と検索して、検索結果に出てきたFacebookの公式サイトにアクセスします。
すると、Meta広告のトップページに遷移するので、そこから「広告を作成」と書いてあるボタンをクリックしてください。

Meta広告を設定するには、Facebookにログインする必要がありますので、万が一アカウントを持っていない場合はアカウントの作成から開始する必要があります。
すでにFacebookアカウントを保有されている方は、ログインすると広告アカウントを作成できるようになります。
なお会社で広告アカウントを作成する場合は、Meta広告マネージャと呼ばれるツールを使ってアカウントを作成するのがおすすめです。
Meta広告マネージャであれば、広告アカウントをさまざまなユーザーと共有したり、Facebookページの管理がしやすくなったりと、利点があります。
Meta広告マネージャについてもGoogleで検索すれば、公式サイトにアクセスできるようになりますので、画面が遷移したら「広告マネージャを開く」というボタンをクリックしてください。

STEP2:ピクセルを設定
広告入稿の土台が整ったところで、まずはFacebook広告で効果を計測するためのタグ「ピクセル」を設定します。
ピクセルを設定することで、Facebook広告を出稿した際に、コンバージョンを計測することが可能です。
まず管理画面左側の「全てのツール」から「イベントマネージャ」をクリックします。イベントマネージャによってピクセルを管理できるのが特徴です。

すでにピクセルを作成済みの場合は、画面に表示されますが、作成がまだの方は、左側にある緑の「+」アイコンがついた「データをリンク」という項目をクリックします。
「データをリンク」をクリックすると、以下のようにリンクできるデータソースが一覧で表示されます。
- ウェブ
- アプリ
- オフライン
- CRM
- メッセージ
そのうち、今回はWebサイトとリンクしてコンバージョンを計測したいので「ウェブ」を選んでみてください。
「リンクする」というボタンをクリックすれば、ピクセルの名称をつけることができるので、名前をつけてピクセル自体の作成は完了です。
ただし、ピクセルは作成しただけでは効果を計測できず、計測対象のWebサイトに設置しなければなりません。
そこで、概要欄から「イベントを追加」を選択し、ピクセルの設定を行います。
イベントの追加を押すと「新しい統合を追加」という項目が現れますので、選択の上で「Metaピクセル」を選びます。
次に「ウェブサイトにコードを手動で追加」という項目がありますので、それを選択すればMetaピクセルのソースコードが表示される仕様です。
表示されたコードをコピーして計測したいWebサイトのヘッドタグのすぐ上に貼り付けてみてください。
計測したい全ページに貼り付けるのが基本です。
STEP3:広告の入稿
次に広告を入稿する方法をご紹介します。
Facebook広告のアカウント構造は、まず広告アカウントがあり、その下にキャンペーンという箱が配置され、さらにその下に広告セット、広告が存在しています。
広告キャンペーンの作成

広告マネージャの管理画面から「キャンペーン」を選ぶと、「キャンペーン」と表示されたすぐ下に緑色の「作成」ボタンがありますので、ここをクリックしてください。
Facebook広告で重要なのが、これから設定する「キャンペーンの目的」と最適化ポイントをどのように設定するかです。
表示されている画面の解説からさせていただくと、まず「購入タイプ」という項目があります。
こちらは「オークション」と「予約」から選ぶことができ、通常はオークションで問題ありません。
予約は、事前に配信期間・リーチ数・フリークエンシーをどのくらいにするか決めてから配信できる設定です。
運用型広告を検討する場合は、基本的にオークション形式を選ぶのが、調整もしやすくおすすめです。
次に「キャンペーンの目的を選択」という項目があります。ここで、認知度を上げたいからという理由で「認知度」を選ぶ方が多い傾向にあります。
しかし、認知度は最適化ポイントがリーチ数や動画再生数などになり、コンバージョン数が伸び悩む可能性がある点に注意が必要です。
Web広告の出稿目的にもよりますが、コンバージョン数向上を目指すのであれば、キャンペーンの目的は「リード」や「売上」を選ぶとよいでしょう。

なお今回は「売上」を選択したいと思いますので、選択後に次へをクリックします。
すると「Advantage+ショッピングキャンペーン」という項目が現れます。

これは、Facebook広告が自動でターゲットを設定して配信する機能ですが、今回は「手動作成の売上キャンペーン」を選択し「次へ」をクリックしてみてください。
画面が遷移しますので、一番上の「キャンペーン名」の欄に、任意でキャンペーンの名称をつけます。ご自身が管理しやすい名前をつけるのがおすすめです。
広告セットの作成

さらに画面右下にある「次へ」をクリックすると、コンバージョンの場所をどこに設定するか決められる画面に遷移します。
たとえば、Web広告からWebサイトに遷移させる場合には「ウェブサイト」を選んでみてください。
その下にある「パフォーマンスの目標」については、基本的に「コンバージョン数の最大化」を選べば問題ありません。
ただし、ECサイトを運営されている場合は「コンバージョン値の最大化」を選びます。
そのほか、「その他の目標」の中に「リンククリック数の最大化」や「ランディングページビュー数を最大化」という選択肢がありますが、この設定ではコンバージョンする、しないにかかわらずクリックしやすい人への配信に偏りますので、選択しないようお願いします。
次にピクセルを選択する「データセット」という項目がありますので、こちらでSTEP2で作成したピクセルを選択してください。
事前に作成したピクセルと広告キャンペーンを連携させることによって、効果計測が可能になります。
続いて広告を見たときに実行してもらいたいアクションを決める「コンバージョンイベント」を設定します。
ECサイトを運営されている場合は、「購入のイベント」を選択するとよいでしょう。

なお、任意項目に「結果の単価目標」を設定できますが、目標CPAを入力してしまうことで、その目標に最適化する形で配信が縮小してしまうケースがあります。
結果としてコンバージョンのデータも収集できず、改善施策に活かせない懸念がありますので、基本的には「結果の単価目標」は設定せずに進めてみてください。
次の予算設定に入ります。

Facebook広告では、1日にどれくらい予算をかけるのか設定でき、ここで設定した予算を使い切る形になるので覚えておきましょう。自社の予算に応じて設定してみてください。
さらに下に移動すると、スケジュールを決める項目があります。
配信開始日だけでなく、キャンペーンやイベントなどで終了日時が決められている場合は、別途日付を入力してください。
下にスクロールすると、今度は「オーディエンス管理」という項目が現れます。
これはどこのエリアに配信するかを決めるターゲティングとなっており、グローバルに設定することも可能ですし、国内の任意の市区町村に限定して設定することも可能です。
そのほか、配信する最低年齢を決められたり、「Advantage+オーディエンス」という項目の「元のオーディエンスオプションに 切り替える」から、「元のオーディエンスを使用」という項目を押せば、さらに細かい設定ができたりします。

配信対象の上限年齢・性別だけでなく、「Advantage詳細ターゲット設定」では利用者層・興味や関心・行動などを個別具体的に設定できるのが特徴です。
さらにその下にある「配置」という項目では、Facebook広告の配信面をコントロール可能です。

デフォルトでは「Advantage+ 配置」に設定されていますが、Instagram広告だけに配信したい場合は、「手動配置」に切り替えた上で、「プラットフォーム」のInstagramのみをチェックすれば設定できます。
ただし、基本的には推奨項目である「Advantage+ 配置」がおすすめです。
広告の設定
画面右下の「次へ」をクリックすると、広告の詳細設定画面に遷移します。
広告を設定するには、FacebookページとInstagramのアカウントの紐付けが必要です。

なお、Facebook広告ではFacebookページから広告を配信したり、Instagramから配信したりと柔軟性の高い構造になっているので、こちらでどのアカウントから広告を配信するかを決めなくてはいけません。
ただし、Instagramのアカウントをお持ちでない場合でも、FacebookページからInstagramへ広告を配信できるため、必ずしもInstagramのアカウントを新規作成する必要はありません。
次に広告設定の項目では、画像とテキストを設定できます。

「メディア」をクリックすると、任意で画像をアップロードできるので、配信したい画像を選び広告プレビュー画面で、実際のクリエイティブを確認できます。

また次の「メインテキスト」と「見出し」の項目を入力すれば、上記画像のように広告文を作成することも可能です。
その後は、「リンク先」の項目に、広告から遷移させたいWebサイトのURLを入力すれば、広告入稿設定は完了になります。
入門者でも実践できるFacebook広告で成果を出すポイント
Facebook広告は、適切な戦略を立てることで、初心者でも着実に成果を上げることが可能です。
しかし、ただ広告を出稿するだけでは、思うような成果は見込めません。
ここでは、Facebook広告を成功に導くために押さえておきたい重要なポイントを詳しく解説します。
ペルソナを作成する
Facebook広告の最大の強みは、極めて精度が高いターゲティングです。
この強みを十分に活かすには、まず自社のターゲットを明確にしなければいけません。
ターゲット像が曖昧なままだと、適切なターゲティング設定ができず、広告のメッセージやクリエイティブが響かなくなります。
その結果、広告費をかけても成果が出にくくなる可能性があります。
そこで、ペルソナ(仮想の顧客像)を作成し、それにもとづいてターゲティング設定やクリエイティブ制作をしましょう。
【ペルソナの設定項目】
- 基本情報(年齢、性別、居住地、職業、年収など)
- ライフスタイル(趣味、興味・関心、SNSの利用状況など)
- 購買行動(どのような情報源を参考にして商品を購入するか)
- 課題・悩み(解決したい問題や不満点)
美容商品を販売する場合、以下のようなペルソナを設定できます。
- 名前:佐藤美咲(仮)
- 年齢:35歳
- 居住地:東京都
- 職業:会社員(マーケティング職・年収600万円)
- ライフスタイル:忙しい毎日を過ごしながらも、美容には関心が高い。Instagramでトレンドをチェックし、週末にはデパートでコスメを試すこともある。
- 購買行動:インフルエンサーのレビューや友人の口コミを参考にし、品質がよければ多少高くても購入する。
- 課題・悩み:スキンケアに時間をかけられないが、肌の調子は常に整えておきたい。成分が安心できる高品質な商品を求めている。
このように、具体的なペルソナを設定することで、広告のメッセージやクリエイティブをターゲットに最適化できるようになります。
画像内のテキスト量は全体の20%以下にする
Facebook広告では、広告画像内のテキスト量が多すぎるとパフォーマンスが低下する可能性があります。
Metaの公式ガイドラインによると、画像内のテキスト量は全体の20%以下に抑えることが推奨されています。
【なぜテキスト量を少なくするべきなのか?】
- 視認性が向上し、ユーザーの注意を引きやすい
→ テキストが少ない画像のほうが、一瞬で情報を伝えやすく、視覚的に魅力的な広告になります。
- クリック率が向上しやすい
→ 短く端的なメッセージのほうがユーザーの興味を引き、クリックにつながりやすくなります。
- テキストが多すぎると広告の配信が制限されることがある
→ Metaのシステムはテキストが多い広告を「ユーザー体験を損なう」と判断し、配信量を制限する可能性があります。
【効果的な画像テキストのポイント】
- 短いキャッチコピーを使う
→ 例:「今だけ50%オフ!」など、シンプルでインパクトのあるフレーズを採用する。
- フォントサイズや配置を工夫する
→ テキストを目立たせたい場合は、中央や目線の高さに配置し、読みやすいフォントを選ぶ。
- 画像そのもののメッセージ性を強める
→ 商品やブランドの魅力を視覚的に伝えることで、余計な説明を省くことができる。
テキストの量を適切に調整し、視覚的に魅力的な広告を作成することで、より多くのユーザーに効果的にアプローチできます。
縦型動画を使用する
FacebookやInstagramのユーザーの多くはスマートフォンを使用しており、広告もスマートフォンに最適化することが重要です。

その中でも、縦型動画(9:16フォーマット)は、画面いっぱいに表示されるため視認性が高く、効果的にユーザーの興味関心を引きます。
【縦型動画のメリット】
- スマートフォン画面に最適化されており、視認性が高い
→ 横型動画よりも画面いっぱいに表示されるため、スクロール中でも目に留まりやすく、広告の認知度を高める効果が期待できます。
- フルスクリーン表示で没入感を提供できる
→ 縦型動画は、画面全体を覆うため、余計な情報が視界に入らず、広告に集中しやすくなります。特に音声や動きのあるコンテンツは、ユーザーのエンゲージメントを高める効果があります。
- ストーリーズ広告やリール広告と相性がよい
→ InstagramストーリーズやFacebookストーリーズ、リール広告は、縦型動画が標準フォーマットになっており、自然な流れで視聴されやすいのが特徴です。
【効果的な縦型動画のポイント】
- 動画の長さは15秒以内に抑える
→ ストーリーズ広告やリール広告では、短時間でメッセージを伝えることが求められます。特に、最初の3秒でユーザーの関心を引く構成にすることが重要です。
- キャプションやテキストを活用する
→ 多くのユーザーは音声オフの状態で視聴するため、重要なメッセージはテキストで補足すると効果的です。
- 縦型動画専用の構成を意識する
→ 横型動画を単にトリミングするのではなく、縦型に適したレイアウトや動きのあるビジュアルを取り入れることで、より魅力的な広告を作ることができます。
縦型動画をうまく活用することで、スマートフォンユーザーに最適な広告体験を提供し、エンゲージメントの向上につなげることができます。
ブランドカラーをクリエイティブに使用する
Facebook広告では、ユーザーがスクロールするなかで目を引くデザインが重要です。
そのため、自社のブランドカラーをクリエイティブに活用し、一目で認識できる広告を作成するようにしましょう。
【ブランドカラーを活用するメリット】
- 一貫性のあるビジュアルでブランド認知度を向上させる
- 競合の広告と差別化し、ユーザーの記憶に残りやすくする
- 繰り返し接触することで、ブランドの印象を強化する
コカ・コーラの赤や、スターバックスの緑のように、ブランドの象徴的な色を広告クリエイティブに取り入れることで、視認性とブランド認知を向上させられます。
CTA(コール・トゥ・アクション)を必ず設置する
CTAとは、広告を見たユーザーに次の行動を促す要素です。
「購入する」「詳しく見る」「登録する」などのボタンがCTAにあたります。
Facebook広告では、CTAボタンを設定することで、ユーザーが直感的に行動しやすくなり、コンバージョン率の向上を見込めます。
CTAがなければ、ユーザーは次に何をすればよいのかわからず、離脱してしまう可能性が高いです。
そのため、必ず適切なCTAを設置しましょう。
CTAを設置する際は、ユーザーが次に何をすべきかを明確に伝え、クリックしやすいデザインにすることが重要です。
CTAの文言やデザインをA/ Bテストで比較し、最も効果的なものを採用するようにしましょう。
ランディングページとの関連性を高める
広告をクリックしたユーザーが期待するのは、広告と一致した情報が表示されることです。
しかし、広告で伝えた内容とランディングページの情報が異なると、「思っていた内容と違う」と感じ、すぐに離脱してしまう可能性があります。
広告で「50%オフセール開催中!」と訴求すると仮定しましょう。
この場合、ランディングページのどこにもセール情報がのっていなければ、ユーザーは不信感を抱き、離脱してしまいます。
広告とランディングの内容を統一し、ユーザーの期待に応える設計が重要です。
【関連性を高めるためのポイント】
- 訴求する商材ごとに専用ランディングページを作成する
- 広告のキャッチコピーとLPの見出しを統一する
- 遷移ページを少なくし、コンバージョンまでの導線を短くする
- ファーストビューにCTAを設置する
テストを繰り返す
Facebook広告の成果を最大化するためには、データにもとづいた改善が欠かせません。
そのために有効なのが、A/Bテストを活用し、異なる広告要素を比較して最も効果的な組み合わせを見つけることです。
A/Bテストでは、1つの要素だけを変更し、どちらの広告がより高い成果を出すかを比較します。
具体的には、画像や広告コピー、ターゲティングの違いによって、クリック率やコンバージョン率がどのように変化するのかを検証します。
【A/Bテストで試すべき項目】
- 広告の画像や動画のデザイン
- 広告コピーの文言
- CTAボタンの文言やデザイン
- ターゲットオーディエンスの設定
A/Bテストを定期的に実施し、効果の高いクリエイティブやターゲティングを見極めることで、継続的に広告パフォーマンスを改善できます。
Facebook広告を成功させるために、デジプロで実践スキルを習得!

Facebook広告を運用し、最短で成果を出したいなら、実践的なスキルが学べる「デジプロ」がおすすめです。
デジプロは、初心者から経験者まで対応したWeb広告の専門講座を提供しており、現役のプロ講師による指導のもと、即戦力となるスキルを習得できます。
以下では、デジプロの特徴をご紹介します。
主要Web広告を網羅
企業のマーケティング戦略においては、1つの広告媒体だけでなく、複数のプラットフォームを組み合わせることが一般的です。
そのため、複数の広告媒体を理解し、最適な広告戦略を立てられるスキルが求められます。
デジプロでは、Facebook広告だけでなく、Google 広告、Yahoo!広告、YouTube広告、Twitter(X)広告など、多様なWeb広告の運用スキルを学べます。
プラットフォームごとの特性を理解し、広告戦略を柔軟に組み立てるスキルが身に付けば、大きな成果を出せるようになるでしょう。
実践的なスキルが身に付くカリキュラム
多くのマーケティングスクールでは、理論中心の座学が多いため、実際の広告運用の場面で「どう設定すればいいのかわからない」という問題が発生しがちです。
しかし、デジプロでは、受講生自身が実際に広告アカウントを操作しながら学ぶため、知識をすぐに実践へと移せます。
【実践型カリキュラムのポイント】
- 広告の出稿・運用を実際に体験:単なる理論ではなく、実際に広告を作成・運用しながら学ぶことで、即戦力としてのスキルが身につく
- データ分析・改善方法の習得:広告の成果をリアルタイムで確認し、どのように改善すればよいかを学べる
- 運用相談:自社で運用している広告アカウントの相談ができる
初心者から経験者まで対応可能な講座
デジプロでは、初心者向けの基礎講座から、経験者向けの応用講座まで幅広く対応しています。
Web広告の基礎はもちろん、高度なターゲティング手法、A/Bテストの活用、広告費の最適化など、より実践的なスキルを学ぶ講座も用意しています。
すでに運用経験がある方でも、広告の最新トレンドや効果的な運用テクニックを習得し、さらなる成果の創出を見込めるでしょう。
このように、受講生のレベルに合わせたカリキュラムがあるため、初心者でも安心して学べるのが特徴です。
現役プロ講師が指導
多くのオンライン講座では、理論的な解説に終始しがちですが、デジプロでは、実務経験豊富な講師が、リアルな広告運用のノウハウを直接指導します。
【現役プロ講師による指導のメリット】
- 最新の広告トレンドを学べる:広告業界は変化が早いため、最新のアルゴリズムや広告手法を学べる
- 実践的なアドバイスが受けられる:書籍やWebでは得られない、実際の広告運用の現場で役立つ知識を習得可能
講師が現役のプロであることにより、「今すぐ使えるスキル」を学べる点が、ほかのスクールにはない大きな強みです。
修了後も継続的にサポート
デジプロでは、受講が終わった後も継続的なサポートを提供しています。
【デジプロの修了後サポート内容】
- 質問・相談対応:広告運用中に困ったことがあれば、講師やサポートチームに相談できる
- 動画コンテンツが見放題:動画コンテンツでいつでも復習できる
「学んで終わり」ではなく、実際の運用を続けながらスキルを磨き続けることができる環境が整っています。