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Google 広告のコールアウトとは?
Google 広告には「コールアウト表示オプション」という広告表示オプションがあります。
Google 広告のコールアウト表示オプションを利用すると、「送料無料」や「最低価格保証」といったアピールしたいキャッチフレーズを広告文の後に複数掲載することができます。コールアウト表示オプションでは、広告文とは別に最大10個のコールアウトを表示することができます。コールアウトを利用することで自社商品やサービスの魅力をより詳しく伝えられるようになるため、活用するのがおすすめです。
サイトリンクとの違い
コールアウトに似た機能にサイトリンクがあります。サイトリンク表示オプションの場合、Google 広告と一緒にリンクが設定されたテキストが表示されるため、クリックすることで商品ページなどに飛ぶことが可能です。
一方、コールアウトの場合はリンクが設定されていないため、リンク先がないキャッチフレーズのみを追加することができます。
サイトリンクはリンク先がなければ設定できませんが、コールアウトの場合はリンク先が存在しない場合でも利用できるという違いがあります。構造化スニペットとの違い
構造化スニペット表示オプションとは、Google 広告で自社製品やサービスの内容をアピールするために用いられるものです。カテゴリーを表す「ヘッダー」とサービスの種類を表す「値」によって構成されています。
一方、コールアウトは商品やサービスの内容ではなく、それらを利用することによるメリットをユーザーに訴求する目的で用いられます。また、コールアウトの場合はヘッダーなどを設置する必要がありません。
コールアウト表示オプションの活用メリット4つ
コールアウト表示オプションはGoogle 広告の広告表示オプションの1つです。他にも広告表示オプションはありますが、その中でもコールアウト表示オプションを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではコールアウト表示オプションの活用メリットを紹介していきますので、参考にしてみてください。細かいカスタマイズができる
コールアウト表示オプションであれば、ユーザーごとの細かいカスタマイズも可能です。アカウントやキャンペーン、広告グループ単位で追加することができ、表示スケジュールも時間帯や曜日で指定することができます。
このようにユーザーの希望に合わせた柔軟なカスタマイズができる点は、コールアウト表示オプションのメリットだと言えるでしょう。
シンプルな言葉でアピールできる
コールアウト表示オプションには全角12文字、半角の場合は25文字以内というルールがあります。そのため、コールアウトで表示する内容は必然的にシンプルな言葉になります。
たとえば、「初回無料」「送料無料」「24時間カスタマーサービス」など、シンプルな言葉でサービスの特徴やメリットをアピールすることが可能になります。そのため、上手く利用することでユーザーの興味を引くことができるでしょう。
訴求するポイントを増やせる
Google 広告だけではターゲットに伝えられる内容には限りがあります。
しかしコールアウト表示オプションを利用すれば、ターゲットに訴求するポイントを増やすことができます。ユーザーは広告文などテキストの内容を見てそのサイトを訪れるかどうか判断するため、ユーザーにとって魅力のある訴求ポイントが増えるほど、クリックしてもらえる可能性も上がるでしょう。
クリック率の向上が期待できる
コールアウト表示オプションを活用してターゲットを絞り、サービスや商品の特徴をアピールすれば、クリック率の向上にも期待が持てるでしょう。コールアウトに特定のユーザーに役立つ情報が載っていれば、クリックする可能性も高くなります。
また、コンバージョン率に関しても他の要因に影響は受けますが、ある程度の向上が期待できると言えるでしょう。
Google 広告のコールアウト表示オプションの設定方法手順8つ
実際にGoogle 広告にコールアウト表示オプションを設定する場合、どのようにして設定すればよいのでしょうか。
ここではGoogle 広告のコールアウト表示オプションの設定方法手順を紹介していきますので、参考にしてみてください。Google 広告へログインする
コールアウトはGoogle 広告に追加する広告表示オプションとなるため、Google 広告のアカウントが必要になります。
まずはGoogle 広告へログインし、管理画面に入りましょう。これからGoogle 広告のアカウントを作成する場合は、メールアドレスとWebサイトのアドレスが必要になります。スマートアシストキャンペーンを利用する場合はWebサイトがなくてもGoogle 広告が利用できます。
広告表示オプションを選択する
管理画面にあるメニューの中から「広告と広告表示オプション」をクリックしましょう。すると、「広告」「広告表示オプション」「広告表示オプション(自動)」というメニューが表示されます。真ん中にある「広告表示オプション」を選択しましょう。
コールアウト表示オプション を選択する
広告表示オプションを選択したら、「+」ボタンをクリックしましょう。「+」ボタンをクリックすると広告表示オプションが開き、オプションの種類が選択できるようになります。
広告表示オプションには他にも「サイトリンク表示オプション」や「電話番号表示オプション」などがありますが、一覧の中から[コールアウト表示オプション]を選択しましょう。
表示する単位を選択する
コールアウト表示オプションを選択したら、「追加先」というメニューから表示する単位を選択しましょう。表示する単位は「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」の3つの中から選べます。
コールアウト テキストを入力する
画面には「コールアウト文1」「コールアウト文2」のように、テキストを入力できる「コールアウトテキスト」があります。
「コールアウトテキスト」 に設定したいコールアウト文を入力していきましょう。先に紹介したとおり、コールアウトのテキストは1つにつき半角25文字までとなっています。また、コールアウトは必要に応じて「コールアウト文を追加」から追加していけます。
新しいコールアウトを作成するときの方法
新しいコールアウトを作成する場合は、「広告表示オプション」のラジオボタンの「新規作成」をONにします。また、「詳細設定」を設定する必要があるため、「詳細設定」を開いてデバイスの設定や開始日終了日の設定、曜日と時間帯などを設定していきましょう。
デバイス設定では、モバイル端末専用のコールアウトを作成する場合は「モバイル」にチェックを付けましょう。期間限定のコールアウトの場合は開始日と終了日も設定します。
既存のコールアウトを使用するときの方法
既存のコールアウトを使用する場合は、「広告表示オプション」のラジオボタンの「既存のものを使用」をONにします。また、リストから使用する既存のコールアウトを選択しましょう。
保存を選択して終了
すべての設定が完了したら、保存を選択して完了です。なお、コールアウト表示オプションを設定する場合、少なくともコールアウトは2つ必要になります。そのため、コールアウトは2~4個程度設定するようにしましょう。
Google 広告のコールアウト表示の効果を高めるコツ6つ
実際にGoogle 広告でコールアウト表示オプションを利用する場合、クリック数やコンバージョン数の増加に繋げるためにはいくつかのコツがあります。せっかくコールアウトを設定するのであれば、効果的な設定方法を行いましょう。
ここではGoogle 広告のコールアウト表示の効果を高めるコツを紹介しますので、これからコールアウト表示オプションを活用しようと考えている場合は参考にしてみてはいかがでしょうか。その他のオプションとの相性を考える
Google 広告にはコールアウト表示オプションの他にも広告表示オプションが存在します。先に紹介した「サイトリンク表示オプション」や「構造化スニペット表示オプション」、「電話番号表示オプション」、「住所表示オプション」などです。
たとえば電話番号表示オプションを利用すればGoogle 広告に電話番号も併せて表示することができ、そのまま電話を掛けられるようになります。
また、住所表示オプションを利用すれば簡単にお店の住所を確認できるようになるため、このように他のオプションとの相性を考慮してコールアウトの内容を決めると、より効果が期待できるでしょう。
分かりやすさを意識する
先に紹介したとおり、コールアウトは全角12文字、半角の場合は25文字以内で記載しなければいけないため、シンプルで分かりやすい内容を意識することが大切です。もちろん文字制限いっぱいまで無理に使用する必要はありませんが、できるだけ多くの文字数を使用して数字などの具体的な内容を盛り込むようにすれば、ターゲットに対する訴求力も期待できます。
たとえば「お肌のトラブルに悩む女性に人気」といったコールアウトにすれば、ターゲットもわかりやすくなるでしょう。
ユーザーにとって役に立つ情報を記載する
コールアウトはその広告をクリックするかどうかの重要な判断材料になるため、ターゲットであるユーザーに役立つ内容を記載するのがポイントです。広告だけではわからないような「送料無料」や「24時間対応」などのユーザーにとって役立つ情報が記載されていると、お得感や安心感が増すためクリックしてもらえる可能性も上がります。
すべての役立つ情報を記載することはできないため、特に上記のようなポイントを押さえると良いでしょう。
競合他社との差別化を意識する
コールアウトは競合他社に対して自社が強みを持つポイントをアピールするのが効果的です。たとえば「口コミ数No1」「ランキング第1位」「○○賞受賞」などのコールアウトであれば、訴求力もアップするでしょう。
このような他社にはない魅力をコールアウトとして記載すれば、競合他社と差別化することができます。
英字は大文字表記ではなく小文字表記にする
英字のコールアウトの場合、大文字表記よりも小文字表記にする方が効果があると言われています。そのため、英字にする場合はあまり目立ち過ぎず、より広告効果が期待できる小文字で設定すると良いでしょう。
検証した広告文の結果を活用する
Google 広告などのリスティング広告を運用している担当者であれば、これまで広告文について検証を行った経験があるのではないでしょうか。
コールアウトにはこれまでの広告文の検証結果を活かすことができます。たとえば、広告のABテストを行っていると、広告Aはクリック率がよくコンバージョン率が悪い、広告Bはコンバージョン率がよくクリック数は悪いといった結果になることがあります。
このような場合は、メインの広告文にはクリック率の良い訴求を盛り込み、コールアウトにコンバージョン率の良い訴求を盛り込むことで、集客効果を高めながら見込み客も囲い込むことができるようになります。
Google 広告のコールアウト設定のポイント3つ
Google 広告でコールアウト表示オプションを利用する場合、いくつかのルールがあります。また、合わせて知っておきたいポイントもあるため、あらかじめ押さえておきましょう。
ここでは最後にGoogle 広告のコールアウト設定のポイントを紹介していきますので、参考にしてみてください。+α的な内容を盛り込む
メインはあくまでGoogle 広告であり、コールアウトは+αであることを意識しましょう。コールアウトの方にアピールポイントを盛り込むのではなく、コールアウトにはユーザーにとって嬉しいポイントを表示するのが効果的です。
先に紹介したように、「送料無料」や「返品保証」などのキーワードがあれば安心感やお得感をプラスできて良いでしょう。
文字数に注意してシンプルにまとめる
コールアウトは全角12文字以内、半角25文字以内という文字数制限があるため、できるだけシンプルにまとめましょう。文字数が短くシンプルなコールアウトであれば、それだけ多く表示することができます。
そのため、コールアウトは10文字以内に抑え、箇条書きで書くと効果的でしょう。
文頭に感嘆符や記号などを追加しない
コールアウトには目立たせる目的で記号を使用することはできません。たとえばユーザーの目を引くためにコールアウトの文頭に「!」などの感嘆符を追加したり、記号を追加したりすることはできないというルールがあります。
Google 広告のコールアウト表示を活用しよう
Google 広告を運用する場合は、コールアウト表示オプションを利用することでターゲットに対してプラスアルファの魅力を訴求することができます。そのため、効果的に活用すれば広告効果をアップさせることもできるでしょう。
ぜひ本記事で紹介したGoogle 広告のコールアウトの概要やコールアウト表示オプションの活用メリット、コールアウト表示の効果を高めるコツなどを参考にクリック率やコンバージョン率の向上を目指してみてはいかがでしょうか。