Meta広告のフォーマット別の特徴やメリット、活用ポイントを解説

Meta広告は様々なフォーマットを提供しています。それぞれのフォーマットによって設定できる値や推奨される値は異なります。 これらを活用することで、それぞれ異なるマーケティング目標やターゲットオーディエンスに対応することができます。

  • Meta広告のフォーマットの概要
  • 画像広告のメリットと活用方法
  • 動画広告のメリットと活用方法
  • カルーセル広告のメリットと活用方法
  • スライドショー広告のメリットと活用方法
  • まとめ
2024年08月15日 2024年08月15日
楓 真瀬莉

Meta広告には様々なフォーマットが存在します。

それぞれのフォーマットによって設定できる値や推奨される値は異なります。

これらの値や特徴、活用方法などを把握することで、効率的なMeta広告運用を行うことができます。

この記事では、それぞれのフォーマットに関する基本的な概要から、推奨設定、特徴、活用方法などを解説しています。

Meta広告のフォーマットの概要

Meta広告は様々なフォーマットを提供しています。

これらを活用することで、それぞれ異なるマーケティング目標やターゲットオーディエンスに対応することができます。

参考:https://www.facebook.com/business/ads-guide/update

画像広告

画像広告は静止画を使用する形式です。

FacebookやMessenger、Instagram、Audience Networkなどに表示され複数のアスペクト比に対応しています。

画像広告はシンプルかつ視覚的に訴求力が高いことが特徴で、ブランドや商品の認知度向上やメッセージをシンプルに伝えるといった目的に適しています。

例えば、広告主は製品の写真やブランドイメージを使用することで、ターゲットオーディエンスにインパクトを与えることができます。

設定
ファイルタイプ JPGまたはPNG
アスペクト比 1.91:1 ~ 4.5
解像度 1,080×1,080もしくは1,080×1,350ピクセル
メインテキストの文字数 50~150文字
見出し文字数 27文字以内
最大ファイルサイズ 30MB
その他 一部目的でパノラマ写真や360度写真が使用可能

動画広告

動画広告は、名前の通り動画を使った広告表示方法です。設定によって様々な長さの動画をアップロードできますが、短い動画のほうがエンゲージメントが高くなる傾向にあります。

入稿した動画広告は、FacebookやMessenger、Instagram、Audience Networkなどで配信されます。

動画広告は、動きや音を活用して視覚的・聴覚的に強力なメッセージを伝えることができます。そのためユーザーの興味を引き付けやすく、ストーリーテリングや製品デモンストレーションに最適です。

設定
ファイルタイプ MP4、MOVまたはGIF
アスペクト比 1:1 または 4:5(モバイルのみ)
解像度 1,080×1,080ピクセル以上
メインテキストの推奨文字数 125文字以内
見出しの推奨文字数 27文字以内
説明の推奨文字数 27文字以内
動画設定 H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮
動画の長さ 1秒~241分
最大ファイルサイズ 4GB

カルーセル広告

カルーセル広告は、複数の画像や動画をそれぞれの見出しや説明、リンク、コールトゥアクションとともに表示する形式です。ユーザーがスワイプして内容を閲覧できます。

一つの広告に入れられる情報量が大きいので、様々な業種やニーズに対応しています。

設定
画像ファイルタイプ JPGまたはPNG
動画ファイルタイプ MP4、MOVまたはGIF
アスペクト比 1:1または4:5
解像度 1,080×1,080ピクセル以上
メインテキストの推奨文字数 80文字以内
見出しの推奨文字数 45文字以内
説明の推奨文字数 18文字以内
最大ファイルサイズ 画像:30MB、動画:4GB
カルーセルカード数 2~10
その他 ランディングページのUPLが必須

スライドショー広告

スライドショー広告は、静止画像を連続して表示し、短い動画のように見せる形式です。動画広告と比べて軽量でロードが速く、通信環境が悪い場合でもスムーズに表示されます。

画像広告と比べて多くの情報を伝えることができ、動画広告のように止まるリスクが少ないというバランスの取れた広告です。

例えば、商品の使用方法や流れを順番に説明したり、商品を比較したりといった際に使用されます。

設定
ファイルタイプ JPGまたはPNG
アスペクト比 16:9または1:1
解像度 1,080×1,080ピクセル以上
スライド画像数 2~15
メインテキストの推奨文字数 125文字以内
見出しの推奨文字数 27文字以内
説明の推奨文字数 27文字以内
その他 Meta広告マネージャ内「動画を作成」から設定

画像広告のメリットと活用方法

ここからは、各フォーマットの推奨仕様や特徴、メリット、活用方法などについて解説していきます。

まずは画像広告についてです。

画像広告はFacebookやInstagramのフィード、ストーリーズ、Facebookの右側広告、Audience Networkで配信することができます。

推奨フォーマット

画像の推奨設定は上記画像の通りです。

モバイルデバイスやパソコンなど表示するデバイスによって推奨アスペクト比が変わります。

また、メインテキストや見出しに設定できる文字数には上限がありますが、表示が途中で途切れてしまう可能性があるため注意が必要です。

メリット

画像広告は、視覚的に強いインパクトを与えることができる点がメリットです。一枚の画像に訴求内容がまとめられているため、動画のように長時間とどまってもらう必要がなく、表示時間が短くてもメッセージを伝えやすいという特徴があります。

また、クリエイティブが静止画一枚と用意しやすいため、Meta広告を始めたばかりの人でも配信しやすいフォーマットです。

活用方法

画像広告は、ブランド認知度の向上や特定の商品・サービスのプロモーション、期間限定セールの告知などに使用するのが効果的です。

短い表示時間で多くの人に情報を伝えることができるからです。

シンプルで魅力的なビジュアルを使用し、キャッチーなキャプションを添えることで、ユーザーの関心を引きつけます。

おすすめの人

商品のビジュアルが重要なファッションブランドや食品業界に特におすすめです。

また、短時間で視覚的に訴求したい企業にも向いています。

動画広告のメリットと活用方法

次に、動画広告について解説します。

Meta広告での動画広告は、FacebookやInstagramのフィード、ストーリーズ、Facebookインストリーム広告などに出稿することができます。

推奨フォーマット

動画広告の推奨設定は上記画像の通りです。

画像広告と同様、モバイルデバイスやパソコンなど表示するデバイスによって推奨アスペクト比が変わります。

メリット

動画広告は視覚と聴覚を同時に刺激でき、ユーザーの関心を強く引きつける点がメリットです。

また、他の広告フォーマットと比べて多くの情報量を入れることができることもメリットとして挙げられます。

活用方法

上記のようなメリットから、動画広告はストーリー性の高い広告や視覚的・聴覚的に強いインパクトを与えて広告想起率を上げたい場合に活用することができます。

商品やサービスの使い方をデモンストレーションする動画、カスタマージャーニーのモデル、あるいはブランドストーリーなどを動画にすることで、ユーザーの関心を引き、コンバージョン率の向上につなげることができます。

おすすめの人

製品の使い方をデモンストレーションしたい企業や、ブランドストーリーを伝えたい企業に特におすすめの広告フォーマットです。また、これらのことからブランドや商品の認知度を向上させたいという場合に適しています。

また、新製品の発表やイベントの告知にも効果的です。

カルーセル広告のメリットと活用方法

続いて、カルーセル広告についてです。

カルーセル広告は、1つの広告で複数の広告クリエイティブを表示することができ、それぞれに説明文やリンク、コールトゥアクションなどを設定することができます。

カルーセル広告は、Facebookのフィード、ストーリーズ、右側広告、検索結果、Instagramのフィード、ストーリーズ、発見タブ、Audience Networkに出稿することができます。

推奨フォーマット

カルーセル広告の推奨設定は上記画像の通りです。

付け加えて、Facebookではアスペクト比1:1に加えて4:5が、Instagramストーリーズでは9:16が推奨されています。また動画の長さは共通で15秒が推奨されています。

メリット

カルーセル広告は一つの広告で複数の情報を伝えられるため、広告スペースを有効に活用できる点がメリットです。動画広告やスライドショー広告は一つの商品やサービスについて多くの情報を伝えることができますが、カルーセル広告では複数の商品の情報を伝えることができます。

また、カードごとに表示する情報を分けることができるので、ユーザーの関心に応じて詳細情報を提供しやすいというメリットもあります。

活用方法

カルーセル広告は、複数の商品やサービスの特徴を一度に紹介するのに適しています。

各スライドで異なる商品や詳細情報を表示し、ユーザーがスワイプして閲覧できる形式です。

例えば、複数の商品と商品ごとの遷移先を設定したり、旅行代理店が複数の旅行先を設定し、それぞれのパッケージに誘導するといった使い方ができます。

おすすめの人

製品ラインナップが豊富な企業や複数のサービスを提供する企業に特におすすめです。

その他に、一つの商品をさまざまな角度から紹介することもできるので、何かに特化した商品よりも、一つの商品やサービスで様々な使い方ができる場合に効果を発揮します。

スライドショー広告のメリットと活用方法

最後にスライドショー広告について解説します。

スライドショー広告は動画広告を作成する際のテンプレートから使用することができるため、推奨設定などは動画広告の場合とほぼ同じになります。

推奨フォーマット

スライドショー広告の推奨設定は上記画像の通りです。

クリエイティブは2~15件追加が可能です。

メリット

スライドショー広告は動画に比べてデータ量が少なく、低コストで制作できる点がメリットです。

Meta広告マネージャ内にテンプレートが用意されており、そこに表示したい画像を追加するだけでスライドショーが完成します。

また、動きを持たせることによって、静止画と比べてユーザーの注目を集めやすくなる点もメリットの一つです。

活用方法

スライドショー広告は、静止画像を使用して動画のような効果を出すことができ、ネットワーク環境が良くない場合でも比較的スムーズに配信することができます。

商品の使用方法や流れを順番に説明したり、ビフォーアフターの表示、商品を比較したりといった際に活用することができます。

おすすめの人

視覚的なストーリーを伝えたいけれど、動画制作のリソースが限られている企業におすすめです。

特に中小企業などでよく使われる傾向にあります。

まとめ

Meta広告には様々なフォーマットが用意されており、その中でも特に静止画、動画、カルーセル、スライドショーの形式がよく使われています。

それぞれのフォーマットで設定可能な文字数やクリエイティブの詳細などが異なり、さらに推奨値も異なります。

ターゲットとなるデバイスがモバイルなのかパソコンなのか、設定した広告はどのように表示されるかを把握しておくと推奨値も覚えやすくなります。

これらの値に基づいて広告の設定を行うことで効率的に成果を上げられるようにしましょう。

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