伝統メディアの信頼にデジタルを掛け合わせ、地域の未来を切り拓く。Web広告売上400%達成を支えたインハウス化への挑戦
| 会社名 | 株式会社新潟日報メディアネット |
| URL | https://www.niigata-mn.co.jp/ |
| 事業内容 | 新潟日報グループを代表し、郷土の発展に貢献。新聞折込広告、ポスティングといった伝統的な手法から、地域情報サイト「ガタチラ」やEC、デジタル広告運用まで、アナログとデジタルを融合させた地域密着型の課題解決を提供している。 |
| 導入時期 | 2023年1月 |
| 利用目的 | マーケティング効果改善 自社内製化 |
| 従業員数 | 501〜1,000 名 |
| 業種 | 広告・マスコミ |
新潟県全域に張り巡らされた郷土のネットワークと、長年築き上げた地域住民からの圧倒的な信頼。新潟日報グループの一員として、折込広告やポスティング、地域情報サイト「ガタチラ」の運営など、多角的な支援を展開する株式会社新潟日報メディアネットがいま、大きな変革の時を迎えています。同社はいかにして「紙の会社」という既成概念を打ち破り、デジタル領域で昨対比400%という驚異的な成果を叩き出す組織へと進化したのか。その舞台裏にある「デジプロ」活用の全貌を、実務を担う高野氏に詳しく伺いました。
紙の専門家が直面した時代の転換点
まずは、御社の事業内容と高野さんのミッションについて詳しくお聞かせください。
高野氏:
弊社は新潟日報社の100%子会社として、グループの広報・販売戦略の中核を担っています。事業領域は非常に幅広く、もともとは広告事業、広告代理、出版、保険代理、旅行代理、そして私が長年携わってきた新聞販売・折込広告といった複数の専門会社が統合して現在の形になりました。
私たちの根底にあるのは「地域の情報を価値に変え、その価値を地域に還元する」という想いです。新聞という伝統的メディアは、読者との距離が非常に近く、かつ深い信頼関係というネットワークを持っています。私の所属するデジタルマーケティング部では、この信頼という土壌に最新のマーケティング技術を掛け合わせ、地域企業の課題解決に取り組んでいます。具体的には、地域情報サイト「ガタチラ」やECサイト「ガタ市」の運営、そしてデジタル広告の運用支援が主なミッションです。

デジプロ導入前、御社はどのような課題に直面していたのでしょうか。
高野氏:
一言で言えば「紙からの脱却と、デジタルへの本格シフト」という高い壁です。2020年にデジタル領域の足掛かりとして地域情報サイト「ガタチラ」を立ち上げましたが、それまでの弊社は「完全なる紙の会社」でした。広告商品といえば折込広告がほぼすべてであり、デジタルに関する知見は社内にほとんど蓄積されていませんでした。
立ち上げから3年間は「とにかくメディアを育てる」ことに心血を注ぎ、月間100万PVという目標を達成することができました。しかし、いざ本格的な収益化フェーズに入ろうとしたとき、大きな課題が露呈しました。Web広告運用の多くを外部の代理店に委託していたため、社内にノウハウが残らず、お客様の細かい要望に対してスピーディーに、かつ自分たちの言葉で提案することが難しかったです。
お客様からは「紙だけでなくデジタルもやりたい」という声が確実に増えていました。これに応えられなければ、長年お取引のあるクライアント様が離れていってしまうという強い危機感がありました。そこで、自分たちの手で運用し、PDCAを回す「インハウス化(内製化)」が急務であると判断したのです。
実務に直結する伴走型の圧倒的な安心感
数ある研修サービスの中で、なぜ「デジプロ」を選ばれたのでしょうか。
高野氏:
選定のポイントは明確に「実践をしながら学べる」という点にありました。
世の中には数多くのeラーニングや座学中心の研修がありますが、弊社の場合は「いま目の前にあるお客様の課題」をどう解決するかが重要でした。デジプロさんは実際の運用案件をベースに伴走して支援してくれるため、学んだその日から実務に活かせるという圧倒的な安心感がありました。
受講前、社内ではどのようにデジタルマーケティングを学んでいたのですか?
高野氏:
個人でネット検索をして独学する程度で、体系的なインプットの方法さえ確立されていませんでした。プロの視点がない中で、ひたすら独力で数値を追いかけ、がむしゃらに試行錯誤を繰り返していました。そんな私たちにとって、プロの視点から「正しいロジック」を学べるデジプロさんの存在は、まさに求めていたものでした。
感覚頼みの運用から確固たるロジックへの転換
実際に受講してみて、どのような内容が印象に残っていますか。
高野氏:
リスティング広告の基礎から始まり、ディスプレイ広告、SNS広告と、デジタル広告の全体像を網羅的に教えていただきました。単なる操作方法ではなく、「なぜこのソリューションが必要なのか」というマーケティングの入り口の部分からクライアントのニーズを汲み取る手法を学べたのは大きかったです。
特に「グルーピング」の考え方は、私にとって大きな転換点となりました。これまでの自分にはなかった視点であり、アカウントの仕組みを根本から理解することで、場当たり的ではない構造的な運用ができるようになりました。この教えは、受講を終えた今でも常に私の頭の中にあります。
受講後、目に見える成果や変化はありましたか。
高野氏:
最もインパクトがあったのは数字です。Web広告(主にインフィード広告など)の売上が、昨対比で約400%という驚異的な伸びを記録しました。実績がほぼゼロの状態からスタートしましたが、デジプロさんで学んだロジックに基づいて自分たちでアカウントを調整し、スピーディーに改善を繰り返した結果です。これは社内でも大きなアピールポイントになりました。
また、数字以外の変化では、組織としての「フィードバックの質」が格段に向上しました。現場の営業員に対して「なぜこの結果になったのか」「次はどうすべきか」を、感覚的なアドバイスではなく明確な根拠を持って示せるようになりました。そこが是正されたことで、組織として正しい方向に成長できている実感があります。
動画広告そしてハイブリッド提案の完成へ

デジプロで得た知見を、今後どのように活かしていきたいですか。
高野氏:
現在、広告業界の売上構成比を見ても、インターネット広告は全体の50%を超えています。この領域で勝負していくためには、デジタルマーケティングを理解し、売れる人材を社内にもっと増やしていかなければなりません。まずは私が培った知見をチーム全体に還元し、組織全体の地力を底上げしていきたいと考えています。
また、新たな挑戦として「動画広告」の領域にも踏み出しています。現在は外部の会社とアライアンスを組みながら模索している段階ですが、いずれは撮影から制作、運用までを一気通貫で内製化できる体制を構築するのが理想です。
御社ならではの強みを、どうデジタルに掛け合わせていくのでしょうか。
高野氏:新潟にはデジタル広告に強い競合他社も存在しますが、私たちの強みはあくまで「地域との深い信頼関係」と「紙メディアを含めた総合力」にあります。デジタル単体で戦うのではなく、長年培った折込広告などの知見にデジタルのスピード感を掛け合わせた「ハイブリッドな提案」こそが、弊社にしかできない価値提供だと確信しています。
新潟の企業様が持つ素晴らしい技術や観光資源、食の魅力を、私たちが正しい手法で全国、そして世界へ発信していく。その伴走者として、地域をより豊かに発展させていきたいですね。
勇気と覚悟そして継続というメッセージ
最後に、デジタルシフトを検討されている企業様へアドバイスをお願いします。
高野氏:
私たちがこの数年で実感したのは、デジタルへの挑戦には「勇気と覚悟を持ってチャレンジすること」、そして「それを継続すること」が何より重要だということです。
実際、クライアント様のほうがデジタルの可能性に期待し、関心を寄せてくださる場面が多いと感じます。一方で、歴史ある企業ほど、社内の意識を変え、新しい領域に投資し続けることの難しさに直面するかもしれません。
しかし、そこで足を止めず、自分たちが地域のリーダーとして引っ張っていくという覚悟を持つこと。デジプロさんのようなプロの力を借りて正しい土壌を作り、継続していくこと。その一歩が、数年後の大きな成果へと繋がるはずです。
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